スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

なるほど ザ・ワードⅣ(塩野七生編パート2)

2015年01月16日 | 雑感
月刊「文藝春秋」を新年号では健さんの手記を、2月号では宇江佐真理さんの闘病記を読む為に購入した。

宇江佐作品については、これから世に出すものも含めもっと読み込んでからコメントしたい、そんな気がした。
( 『髪結い伊三次捕物余話シリーズ』や『雷桜』でも知られる人気時代女流作家)

同誌2月号に塩野七生さんの【脱・樹を見て森を見ず、の勧め】という小論があった。
(ローマ人の物語など多数のローマ・イタリア通史を描くイタリア在住の歴史作家)
なるほどザ・ワードⅡ(塩野七生編)(クリックしてみて下さい)

ここで塩野氏はいう。

 『人間世界での森は、つまり最高の目的は平和の樹立にあると思っている。樹は、その目的に達する為の
  手段にすぎない。にもかかわらず、人間とは樹を前にしただけでどの枝葉を切り払うべきかで意見が
  分裂してしまい、言い争っているうちに樹は森の一部でしかないことを忘れてしまう。』
、、、と。

 『樹を前にして激論し合っている人々は、それをしている人はお金を稼いでいるのに稼いでもいない我々
  までが彼らに合流し、いつの間にやら問題が横道にそれていることによる弊害までも共にひっかぶる。』


とも言う。 じゃ どうする。

 『情報やデータなるものを頭から信じないことである』・『離れた場所から眺める』 ことだという。

しかし、距離を置くとか頭から信じないという考え方は≪我関せず≫とは異なるともいう。

信じてしまう方が精神的にはずっと楽チン。難しい事だが、1年の最初ぐらいは頭を使いなさい。
との厳しいお言葉。 人間はアリストテレスの言う政治的動物、やり方次第では政治的人間にも政治的動物
にもなりかねない<アニマル>なのだという。人間として生きたいとは思いませんか?と我々に問う。


含蓄のあるワードをいつも発する塩野氏だけに ん~なるほど、と頷いてしまう。

でも 陽水の<傘が無い♪>の如く、みな生きるのが精いっぱいなのかも知れません。
私なぞ使う頭も無くなってきている今日この頃で、どちらかと言うと 楽チン派なのですが、、、。

皆さんは さて どう思います?


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