柳橋博之著(東大教授) 『 イスラーム家族法 』 という本を読んでみた。
800ページにもわたる分厚い本で、婚姻・親子・親族関連に関しての法律が書かれている。
イスラム世界の大部分の国は、その法の領域からいうと欧米法がほぼ継受されているようだが、
家族法の領域に関する限りは、多くの国においてイスラム法が比較的忠実に踏襲されているという。
欧米諸国のメディアでは厳密な区別はされず、どれも(つまり、顔を覆い隠すブルカやニカーブ
顔を隠さないヒジャブなどを区別せずに≪ブルカ≫と呼称されることが多いという。
コーラン第24章第31節にある 『 女性が男性に見せてもよいとされる(露出している部分)』 ・・・とは。
目と鼻? 顔と手? 足(脚)と指? 適齢期になったらどうする? 眼だけ見て相手を決めるの?
これが学派によって異なるというのだ。
イスラム学派は大きく分けるとシーア派とイスラムで9割を占めるといわれるスーニン派。
しかしこのスーニン派だが、その発祥地や慣行・啓示法源の解釈などのより幾つもの学派が生れてきた歴史
があり、その中で喧々諤々持続正統派と認められるに至り、四つ学派に絞られてきたようだ。
● ハンバル派~サウジアラビアに多い ● マーリク派~北アフリカからサハラ以南に多い
● ハナフィー派~エジプト、シリア中央アジアに多い ● シャーフイフィー派~東アフリカ、東南アジアに多い
シャーフィイー派とハンバル派は男性が女性を見ることが困難であったり、こっそり見る場合は誰か身近な女性に
頼んで相手の女性を見てもらい、その報告を受けることができるともいわれる。
ハナフィー派においては、求婚した後相手の女性から承諾を得られると確信した場合のみ可能というのだ。
マーリク派も同様だが、じゃ求婚を伝えるだけでいいのか。 それじゃ安易に許すことになるので承諾が
必須だという少数派もあるとのこと。
女性の承諾を得る必要はないという考えのハンバル派もあるという。
これだけじゃない。 この家族法には婚姻・婚姻の解消・親子親族関係に至るまで詳細に決められ
これらの法律は、四つの派によりそれぞれ異なる解釈がなされているのだ。
解釈の幅が 広いというのか 狭いというのか ・・・ どうも摩訶不思議な法律に感じた。
異文化・文明・歴史を理解・尊重することが肝心 ・・・ と人は簡単に言いますがね。
800ページにもわたる分厚い本で、婚姻・親子・親族関連に関しての法律が書かれている。
イスラム世界の大部分の国は、その法の領域からいうと欧米法がほぼ継受されているようだが、
家族法の領域に関する限りは、多くの国においてイスラム法が比較的忠実に踏襲されているという。
欧米諸国のメディアでは厳密な区別はされず、どれも(つまり、顔を覆い隠すブルカやニカーブ
顔を隠さないヒジャブなどを区別せずに≪ブルカ≫と呼称されることが多いという。
コーラン第24章第31節にある 『 女性が男性に見せてもよいとされる(露出している部分)』 ・・・とは。
目と鼻? 顔と手? 足(脚)と指? 適齢期になったらどうする? 眼だけ見て相手を決めるの?
これが学派によって異なるというのだ。
イスラム学派は大きく分けるとシーア派とイスラムで9割を占めるといわれるスーニン派。
しかしこのスーニン派だが、その発祥地や慣行・啓示法源の解釈などのより幾つもの学派が生れてきた歴史
があり、その中で喧々諤々持続正統派と認められるに至り、四つ学派に絞られてきたようだ。
● ハンバル派~サウジアラビアに多い ● マーリク派~北アフリカからサハラ以南に多い
● ハナフィー派~エジプト、シリア中央アジアに多い ● シャーフイフィー派~東アフリカ、東南アジアに多い
シャーフィイー派とハンバル派は男性が女性を見ることが困難であったり、こっそり見る場合は誰か身近な女性に
頼んで相手の女性を見てもらい、その報告を受けることができるともいわれる。
ハナフィー派においては、求婚した後相手の女性から承諾を得られると確信した場合のみ可能というのだ。
マーリク派も同様だが、じゃ求婚を伝えるだけでいいのか。 それじゃ安易に許すことになるので承諾が
必須だという少数派もあるとのこと。
女性の承諾を得る必要はないという考えのハンバル派もあるという。
これだけじゃない。 この家族法には婚姻・婚姻の解消・親子親族関係に至るまで詳細に決められ
これらの法律は、四つの派によりそれぞれ異なる解釈がなされているのだ。
解釈の幅が 広いというのか 狭いというのか ・・・ どうも摩訶不思議な法律に感じた。
異文化・文明・歴史を理解・尊重することが肝心 ・・・ と人は簡単に言いますがね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます