スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

妄想とは失礼なり

2015年04月03日 | 雑感
先日とある大切な人の葬式に参列してきた。

その時の坊さんがとても印象的で、髪もひげもぼさぼさ・・・その風体を聞けば修業の途中だという。

坊さんの修業といえばあの高倉健さんが心酔していた酒井雄哉(1926年 - 2013年 )さんを思い出す。
(酒井さんは天台宗の僧侶で、比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者として知られる)

その髪もひげもぼさぼさな坊さん、修業中の話をしておられましたが、まだ若い坊さんのようでした。

私の知りあいの関係者の話では、坊さんにお布施の話をしたところ ・・・。
その坊さんは、『 そんなにいりません その半分以下で結構ですよ 』 と答えたというではないか。

その話を聞いて、いまどき珍しい そんな坊さんもまだいるんだ、と感心したものです。

今朝の道新記事に、あの空海密教で有名な高野山で、開創1200年記念の大法会が2日に始まり21まで連日
営まれる。奥の院では、華やかな袈裟を着た約70人もの僧侶が練り歩き法会の無事を祈願したとのこと。

   

金堂では僧侶ら400人が集い本尊(薬師如来坐像)が開帳されたとも。

豪華さ華やかさには莫大な金が動く。
勿論金の流れで世の中が成り立っているというのは分かるが、どこかが違う気がする。


期間中30万人も見込まれるにせよ、仏教ってこれでいいのかな ・・・ とも思わずにはいられない。

空海の「秘蔵宝鑰」(ひぞうほうやく)という著書にこんな言葉がある。

  『 頭を剃って 欲を剃らず、衣を染めて、心を染めず 』 ・・・ と当時の仏者に対しこう戒めている。

先日記した当ブログ 『 フォールスメモリー 』 じゃないけれど ・・・。
人間の歴史、文化文明、そして宗教までも妄想妄想で固められ ・・・ 現在の形になってきたのかなぁ!

それにしても 妄想とは ・・・ ちょっと言い過ぎ 失礼しました。


下のブログをもう一度クリックしてみて下さい。 日本の年忌や戒名、経典に至るまで摩訶不思議の連続です。


   ≪日本不思議考3≫


至高の音楽

2015年04月03日 | 雑感
百田尚樹著に 『 至高の音楽 』 というのがある。

ベートーベン≪エロイカ(英雄)≫から始まる25曲のクラシック音楽のエッセイだ。

ベートーベン<エロイカ>バッハ<平均律クラヴィーア曲>モーツアルト<交響曲第二十五番>ショパン<十二の練習曲>ラフマニノフ<ピアノ協奏曲第ニ番>ベルリオーズ<幻想交響曲>ワーグナー<ヴェルキューレ>・・・・・等々が続く。

        

本人によると19歳の時からクラッシックを聴きはじめて、既にクラッシク歴40年も経つとのこと。

百田さんの言動とか、『永遠のゼロ』とかのベストセラー小説はどうも好きにはなれなかったのですが、
このクラシックエッセイは素晴らしく読み応えがあった。


クラシック趣味を持つ人は同じ曲を違う演奏で聴き比べるという、いわゆる決定盤選びを極致とするよう
ですが、百田さんは「名曲は誰が演奏しても名曲なのだ」・・と断言。 
一応参考にと推薦CDを挙げてはいるが、「虚心に音楽を聴いてもらいたい」と薦める。   納得。

作家の音楽好きは、かの村上春樹さんが有名ですね。 
クラッシックのみならずジャズにも造詣が深く、若かりし時ジャズの店を開業したこともあったようです。

       

作家・村上春樹氏の著した音楽エッセイ本 『 意味がなければスイングはない 』 の中で~シューベルトの
【ピアノ・ソナタ第17番ニ長調】
を最も愛した曲だとの紹介がある。年代別・指揮者別等になんと15種類もの
同曲のレコード・CDを所有しているとのこと。

百田さんもこのシューベルトを絶賛。彼にとって「神」といえる作曲家は四人いるという。
バッハ・モーツアルト・ベートーベン・ヴァグナーだが、別格に最も好きな作曲家としてこのシューベルトをあげていた。


『シューベルトの音楽で、悲しくない曲なんて知らない』・・・ともいう。

生涯独身のまま、1000曲近い曲を残し貧困の中で三十一歳の若さでこの世を去ったシューベルト。
その名が知られるようになったのは、死後何年も経ってからのことであったようだ。

ヴィヴァルディの次はシューベルトを聴いてみることとした。

それにしても 音楽って 素晴らしいですね。 

もっと若かりし時に知っておけば・・・悔いるばかり・・・あぁ!