スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

本日の朝刊から (2015/04/17)

2015年04月17日 | 雑感
今朝の道新9面に作家・村上春樹さん「時代と物語を語る」と題してのインタビュー記事が掲載されていた。

≪善と悪≫についてこんなことを語っていた。

  『 先日≪アルジェの戦い≫という映画を久しぶりに見ました。この映画では植民地の宗主国フランスは悪で
    独立のために闘うアルジェリアのたちは善です。僕らはこの映画に喝采を送りました。でも今、これを
    見ると、行われていること自体は、現在起きているテロとほとんど同じなんですよね。 ・・・ 』

  『 60年代は反植民地闘争は善でした。その価値観で映画を見ているから、その行為に納得できるんです。
    でも今、善と悪が瞬時にして動いてしまう善悪不分明の時代に、この映画を見るととても混乱してしまう 』


著書【IQ84】を引き合いにだして ・・・ 。

  『 この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない 』
  『 善悪とは静止し固定されるものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ 』

                                                      というのだ。

いま【法然の哀しみ】(梅原 猛 著)という本を読んでいるのですが、法然の生きた時代は天変地異
(飢餓・飢饉・疫病)や社会不安(戦乱・略奪・宗教や政治の腐敗)が起き、騙し 騙され 殺し 殺され、
それこそ魑魅魍魎が往きかう時代(平安から鎌倉の末法の世)だったようです。

1052年始まった末法の世は一万年も続くとの説がある。 現代もその真っただ中にいるのかもしれませんね。

村上さんは  『 自分の中にある羅針盤を信じるしかない 』 という。

善い方向を示す羅針盤はどこから生れるの ・・・ との質問にこう答えていた。

  体を鍛えて 健康にいいものを食べ、深酒をせずに早寝早起きする。これが意外と効きます。
    一言でいえば日常を丁寧に生きることです。すごく単純ですが ・・・・・ 』


善と悪を語るなぞ そう簡単なことではないとは思いますが、とりあえず しっかり生きるしかないようです。

     

あなたの羅針盤はいかがですか?  そう やっぱり 狂ってますか ~   懺 悔  懺 悔 !