スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

日本文化不思議考 3

2013年12月03日 | 雑感
世の中不思議満開。  もちろん自然界は断トツですが、人間界も凄い。

イスラム世界での女性は顔身体を覆い、”婚約する迄は恋人なぞとんでもない”などもしかり。

異文化・異言語・異民族・異宗教・異国・等々、、驚きの連続です。

私たちが当然と思っていることも、時の経過による変質か、いや捏造か、いやはやこれも沢山あるのです。

仏事に関することを少し。

年忌・お彼岸・仏壇・位牌などがありますが、、、。


七回忌、十三回忌、、驚くなかれ五十回忌までも。 年齢別《年忌法要早見表》などもあるそうですよ。
  
ご存じの通り、仏教はインド発祥。

インドでは四十九日まで。中国に入り百か日・一周忌・三周忌までしかなかったという。

七回忌以降はすべて日本に入ってから作られたとのこと。

そもそも釈迦の時代、「読経によって施しにあずかる」 ことを禁止していたようである。
 
ちなみに釈迦(仏陀)は死後のことについて、あるも無いも言わなかった(無記)そうです。

中世においては、習俗として受け入れられてきたが、やがて年忌は仏説とすることが困難となり、廃止すれば時の寺院経済に破綻をきたすことになる。
  
江戸時代この矛盾を覆うため、神道家・永野采女と僧 ・潮音道海が『先代旧事紀大成経』なる偽経までつくり、その立場を有利にと努めたという。

時の幕府により”世を惑わす”として禁書とされ、逮捕者が出るまでに至ったとのことですが、その後も静かに浸透していったようです。                

「年忌法要なるものが、釈尊の末弟の誤った、しかも架空の方便から生れた妄念の集録に過ぎない」                                    とまでいわれる人もいる。 藤井真水著『仏陀の再現』より

釈尊は書は生涯なにも残さなかったのだから、その後作られた経典は99%偽経と論ずる人も。

もっとも、仏教の偽経について五木寛行氏は著書『神の発見』の中でこう話しております、、、。

お経の成立過程を見ると、ときに偽経と真経の差ってあるんだろうかと思ったりもしますが」  、、、と。

お盆・盂蘭盆会・お彼岸なども中国製。 仏壇は天武天皇が家々に設置を勧め、平安時代の貴族が競って住まいを寺院化したものといわれます。
  
仏壇の設置を強制したのは江戸幕府とのこと。それまでは、一般的なものではなかったようです。

位牌は儒教の祠堂の影響が大で、禅宗の渡来により日本に渡ってきたものとのこと。

  
ところで、不思議なのは『戒名』、、これは生前、本来仏教者が精進すべく、導師より戒を受ける際にいただく法名なのですから故人が、生前知りもしない『戒名』を読みあげられても、、、。

「インドでも中国でも死者に戒名を与えるという習慣が成立しなかったのは、仏教が葬送儀礼と密接な関係を結ぶことがなかったからであろう」、、、という。 島田裕巳著『戒名』より


日本人はどうして、、、ん~不思議だ。 考えすぎですかねえ。

みなさんはどう思われますか。勿論形にするもしないもこころの問題で、とやかく言うことではないのですが。

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