無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

他人様の意見羅列・・・第2弾

2016年04月02日 | Weblog


(2)日本会議

国際政治の世界で重大な事実がある。
それは世界第三の経済大国である日本国では、安倍晋三首相も含め政府閣僚の4分の3が歴史修正主義で権威主義の極右団体「日本会議」と呼ばれる、目立たないが影響力のある団体に属していることだ。

今や「日本会議」は、国会の40%に相当する289人の議員を集めている。

彼らの主張は、

①戦後の日本「アメリカに押し付けられた」制度と生活様式から決別すること。(戦後レジュームからの脱却) 

②彼らは「勝者の正義」として、戦争犯罪人を裁いた東京裁判の正当性を認めない。 

 彼らは歴史を自らの味付けし、「日本帝国はアジアの民衆を『解放した』のだ」と敗者の歴史を書き直したがっている。(歴史修正主義)

③1938年の日本軍による南京大虐殺は作り事であり民間人に変装した数百人の中国兵が死亡しただけだ、と主張する。


④日本会議は『慰安婦』は勇敢な日本兵を慰めて月末に手取りを増やして喜ぶ、単なる自発的な売春婦だった、と断言する。

⑤教育に関して「日本会議」は「愛国」教育への回帰を熱望する。
彼らの夢は1890年代の大日本帝国時代の法 (天皇への全面的な服従) にできるだけ早く近づける事だ。


⑥「アメリカの圧力下で」採択された1947年の平和憲法を、日本会議は根本的に変えようとしている。 
  その最初の標的は第9条だ。 
  この中で日本は「戦争を永久に放棄」している。
  国粋主義者は世界のどこでも(派兵でき)、そして「自衛力」だけではない軍隊を望んでいる。 
 安倍首相と日本会議にとって、第9条の廃止は決定的に重大だ。なぜならこの条文が軍国日本を阻止しているからだ。


 昨年7月、政府は初めて「自衛隊」が日本の国土を離れて同盟国を助けることを憲法9条が認めていると断言して、憲法解釈を変更した。  それが最初の突破口だ。 

安倍首相「在任中に憲法改正を」決意!←報道記事の書き方(決断・明言・意欲を示した・決意を表明した・等々)

⑦日本会議は、最初に婚姻における男女の平等に関する第24条を削除しようとしている。 
  彼らにとって、勿論「夫は全ての領域で配偶者(妻)を支配しなければならない」(家父長制度)のだ。 

⑧戦後の裁判で裁かれた戦争犯罪人を含む死亡した兵士が祀られる靖国神社に国家が関わることを邪魔する『宗教と国家の分離』に関する16条も廃止することを目指す。 

⑨最後に、明らかに、安倍首相や日本会議は天皇が日本の政治の中心に戻ることを望んでいる。(日本国の元首)

この団体は今、3万5千人の会員と200の支部を数える。

(フランスの記事)

今、安倍自民党政権の進んでいる道が、日本会議がブレーンとして考えている上記の(フランス誌が指摘している)点であることは「憲法草案」を読んでもらえば分かる事だ。

今度の選挙は「戦争か平和か」を選択する選挙である。
あなたはどちらを選ぶのだろうか? 決して自公VS民共ではない。(日本のテレビ・大新聞に騙されてはいけない)




(3)国際テロ

大新聞の世論調査で「日本国内でもテロが起こると思うか?」の問いに、90%以上の国民が「日本でもテロが起こると思う」と恐れ慄いている事が分かっている。

(2015/11/25読売世論調査)

しかし、どの大新聞も「それはどうしてだと思うか?」との質問をしていない。

あなたは「どうして日本でもテロが起こると思うのか?」の質問に対する下の選択肢のどれに○をしますか?


  イ)国際テロだから  ロ)安部首相のせい  ハ)分からない


(参考資料)

イ)の「国際テロだから」については後藤健二氏殺害の次の日から3回に亘って連載された読売新聞の特集記事「国際テロの時代」を参照して下さい。(といっても、保存しておくのも馬鹿らしいと思い私の手元には無いのですが…)

テロについて(日刊ゲンダイ等の記事をつなぎ合わせて書いてみる)

「テロとの戦い」は完全に失敗した。

もはや武力でテロは防げないし、報復の連鎖が拡大するだけなのは明らかだ。

このまま「テロとの戦い」を続けても、空爆(注1)などで一般人の犠牲者を増やし、肉親を失った新たなテロリストを増やすだけです。

(注1)戦争は武器弾薬の大量消費が行われる。1回の空爆で1億円の消費。消費したら需要が生じ供給が必要になる。米軍産複合体の利権となる。

元をたどれば、日本で言う過激派テロ組織『イスラム国』(IS)を生んだ最大の元凶はアメリカのイラク攻撃だ。

ブレア氏(イギリス元首相)も2015年10月、米CNNのインタビューで過激派テロ組織『イスラム国』(IS)台頭の原因を「イラク戦争の間違い」による、と認めていた。

米国は9・11以降、「テロとの戦い」を世界に主張。イラクには大量兵器が隠されていると大嘘をついてイラクを攻撃したが、結局、何もなく、大量のテロリストを世界中に撒き散らしただけだった。

アメリカは「正義は我にあり」とばかり「有志連合」の名の下に他国を「テロの脅威」に引きずり込んでいるのである。


(4)日本国&日本人がテロの対象となった経緯

安倍政権誕生(一次・二次)までの日本は世界から「戦争しない国」、図体(軍事力)は大きいけれど喧嘩しない国、として好感を持たれていた。
世界100カ国近くが集まった平和集会で、2100年までに日本の憲法を世界各国で取り入れよう(=日本の憲法を世界の憲法に!)と宣言されたほどである。

(余談)今の日本の首相だけである。アメリカから押し付けられた憲法。みっともない憲法。70年一度も憲法改正していない国は日本だけ、だから改正しなければ。日本人による日本の憲法を!戦争できる「普通の国」へ!、などと言っているのは。

従って従来の日本は、PKO活動を続けている中村哲医師が言っている様に、

本来、中東の人たちは、総じて、日本人に対しては好意的な見方をしています。・・・
他国に戦争を仕掛けなかった国、平和の国・日本として親近感を持たれて来ました。
…中略…だから、現実に日本人だから命拾いをした、助けてもらった、というのも、憲法9条(戦争放棄条文)のおかげだと思っています。
つまり、日本には「戦争をしない国」「他国の戦争に加担しない国」というブランド力があったワケで、それが好意的に見られる大きな要因になっていた。

だけど、今、この「戦争をしない国」「他国の戦争に加担しない国」という日本の平和的なイメージが、たった1人の愚かな首相によって、大きく変えられようとしている。
(自衛隊の海外派遣~集団的自衛権行使容認閣議決定の時の発言です)

私はアフガニスタンで灌漑事業を進めていますが、別に軍隊に守られて作業しているわけではありません。
この私たちのやっている「丸腰の日本人」の灌漑工事は襲われない。
しかし、私達が作業している用水路と平行して、米軍の軍用道路を造っているトルコの団体があります。
それは、兵隊に守られながら工事をしていますが、これも住民の攻撃対象になって作業は難航している。

現実を知らないから「軍隊に守ってもらわなければ危険」とか「軍隊・軍事力を強化し、抑止力を高めなければ攻めて来られる」と考えてしまうのです。

現実には、「軍隊に守られるのは危険」であり「軍隊そのものが危険」なのです。


もう何回か書いているので詳しくは私の日記のここを参照して下さい。

安倍首相は、ニューヨークで「アメリカ・有志国連合による『イスラム国』空爆と、空爆による『イスラム国』壊滅を支持する」と高らかに宣言した。

それに対し、フリージャーナリスト・後藤健二氏は、生前のラジオ出演で次の様に発言している。

日本は戦争しない国で通っていた。
だから日本人は紛争地域でも無事でいられたのです。
安倍首相が『空爆を支持する』と明言したことで、これからは日本人が誘拐されたり(拘束されたり)殺害されたりすることになってしまいますよ。
私は何回も又、数ヶ月にわたり『イスラム国』に拘束されたが、全て釈放された。


さらに、安倍首相はパリ同時多発テロ直後、湯川・後藤両氏がイスラム国に拘束されている中、イスラム国の敵国であるイスラエル国旗を背景にして、

と声明を発表し、日本国民の意志を聞かずに勝手にアメリカ・有志国連合の仲間入りをしてしまった。

続く


最新の画像もっと見る

コメントを投稿