無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

マスコミ退治・・・その3

2012年08月29日 | Weblog
前の日記を見直してみると「マスコミ(テレビ・大新聞)が日本をダメにした」とか「マスコミが日本を破滅に導く」「権力=支配層に取り込まれたマスコミの洗脳に日本人は早く気が付くべきだ」といったマスコミ批判ばかりだ。

今日はその中の幾つかを再掲載してみようと思う。マスコミが国民に知らせていない事柄の羅列でもある。


(国民投票法成立の時の日記)
■「今日、憲法改正のための手続きを定めた国民投票法案が野党の反対する中・欠席する中・混乱の中、可決されました」と、おざなりのテレビ報道。

その後の世論調査でこの成立した国民投票法の内容を知らないと答えた人が85.6%であった。国民が知らない=マスコミが知らせていない。←なのである。

国民投票法については成立したときに海外有力紙がこぞって、

*「日本が軍事力強化に動く」

*「日本が平和主義的な憲法の改正への道を開く」
  安部晋三氏は特に「日本は・・・戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とした憲法第九条を改変することを望んでいる。」

*「日本の国会議員たちは、終戦時に採択された平和主義的な憲法の改正への道を開いた。」

*「『日本:翼に鉛を仕込んだ鳩』
  日本はその軍事能力の通常化という新しい主義主張を通じて、国際舞台で態度を明確にする意思をはっきりと示した。
  日本は数年前から軍備競争を始めていた。…中略…たとえば、日本は世界で上位4、5カ国に入る軍事予算(3兆4千億円以上/年)を使っている。
  (軍拡化は)昨12月に、1945年以降で初めて防衛省が設立された(防衛庁から自分で予算請求が出来る省にした)ことからも裏付けられる。
  さらに悪いことに、最近、首相安倍晋三の…自民党が核武装の選択肢を検討することを提案しており、これは日出ずる国の絶対的タブーを破ることになった。」


アメリカ・フランス等の有力紙が日本の国会で国民投票法案が可決されたときにこれだけ記事にした。日本の国では85.6%の国民が内容を知らされていないのだ。

よらしむべし、知らしむべからず、をマスコミが率先してやっている。(注)「よらしむべし知らしむべからず」=為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。の意

この可決時の報道ぶりは「野党は三つの戦術で阻止しようとしましたが、可決されました。その一つ『牛タン戦術』とは云々…」といったもので、野党が阻止しようとして取った戦略とか、与野党の対立場面だけを報道し、肝心の法律の中身については全く報道していないのだ。


(ここで今の無風老人のコメントを挿入)
最近の記事の書き方例(夕刊フジの一面大見出しから):
①(小沢新党の時):「小沢新党・内幕」…「政策は“場当たり的”」 他の面には「小沢新党の幹部にも女性スキャンダル」
 (橋下維新の時):「橋下新党9・12旗揚げ」…「選挙後安倍と連携も」
          とあり、安倍晋三氏のカラー写真と「橋下は同志」との中見出し。他の面には、橋本維新の参謀②として「維新の『知恵袋』」「八策の起草者」の見出しで浅田均氏を特集

今朝も「橋下氏、東国原氏に出馬要請か?」といったテレビ報道。

こんなマスコミの報道により、今度の選挙当選者予想で橋下維新110名といった結果が作り出されるのだ。マスコミの「民主党は幼稚園児のようだ」「少しは自民党さんに政治の仕方を教えてもらったら」と誰かが言った言葉をオンエアーするやりかたで、自民党が170議席予想。おそらく今度選挙が行われたら、この夕刊フジの予想通りになるだろう。

結論から先に言ってしまえば、マスコミによって旧悪(既得権益支配層)の完全復活とファッショの台頭が着々と進められているのが、今の日本の現状だ。

橋下徹氏は「日本は憲法を変えて核兵器を保有すべきだ」って主張し「男子皆兵制の復活」を主張してる人である。マスコミはこういった日本の将来にかかわる政策を国民に知らしめていない。
国民はそんな新党に投票し自ら塗炭の苦しみを味わおうとしている。

橋下氏はこう言う。

「政治家を志す、というのは、権力欲・名誉欲の最高峰だよ。その後に国民のため・お国のためがついてくる。
自分の権力欲・名誉欲を達成する手段として、さまざま国民のため・お国のために奉仕しなければならないわけよ。
…別に政治家を志す動機付けが権力欲、名誉欲でもいいじゃないか!…ウソをつけないヤツは政治家と弁護士になれないよ!嘘つきは政治家と弁護士のはじまりなの!」

確かに政治の世界は「権謀術数」の世界であるが、上の発言のウソは「国民をだます」ということであり、決して新明解国語辞典にあるような「政界」=「(不合理と金券とがものを言う)政治家の世界」といった説明とか、「悪魔の辞典」(ピアス)の「政治」=「主義主張の争いという美名のかげに正体を隠している利害関係の衝突」といった意味合いの発言とは異なるものだ。


「たかじんのそこまで言って委員会」で光市母子殺害事件の弁護団に対し懲戒請求を行うように視聴者に煽った橋下弁護士(当時)は、4000名近い懲戒請求を受け、カッターナイフの刃などを送りつけられたり脅迫電話を受けた弁護士から逆に訴えられ、裁判で橋下氏は敗訴した。 民主主義の日本で人は裁判にかけられたとき弁護士を付ける権利があり、弁護士は被告を弁護するのが仕事である。それを否定した今回の弁護団バッシング事件はマスコミが作り上げた恐ろしい社会ヒステリー現象と言える。視聴者を焚き付けて自分では懲戒請求を出さなかった橋下氏は、

「朝日新聞無くなった方が世のため」
大阪府の橋下徹知事は10月20日、山口県光市の母子殺害事件の弁護団への懲戒請求を呼び掛けたことを巡り訴訟で敗訴した際、朝日新聞が社説で弁護士資格の返上を求めたことに対し「朝日新聞は事実誤認があったら廃業するのか。(同新聞が)無くなったほうが世の中のためになる」などと批判した。
橋下知事は朝日新聞社説について「全く愚かな言論機関。すぐさま廃業した方がいい。権力の悪口を言っていればいいと思っているのではないか」などとまくし立てた。
知事は19日に兵庫県伊丹市で行われた陸上自衛隊中部方面隊の記念式典の祝辞でも「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」などと発言していた。…新聞記事終わり

私はこれに対し以前、橋下知事の言葉を次の様に変えて書いた。

 「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」
             ↓
「権力の悪口も言えないようなマスコミが増えれば、日本はだめになる」(←今のマスコミはこの状態)

職員の政治思想を調査する橋下氏・教育委員会や教師をバッシングする橋下氏・教育は2万%強制とする橋下氏、国旗・国歌を強制する橋下氏…どこが上司にしたい人・総理になってほしい人No.1なのだろうか。

今日は橋下氏の悪口を書いている形になったが、私は個人を悪く言うブログや記事(日刊ゲンダイ含め)が嫌いである。
これは個人批判ではなく橋下氏を持ち上げて日本を誤った方向へ持っていこうとするマスコミ批判であり、それにのせられて他人指向型人間となっている国民への警告である。

どこかのブログに「橋下徹・大阪維新の会の目標は、『政治権力を握って人々を支配し屈服させ、税金を自分たちの思い通りに使って好き放題やりたい』というだけのこと」とあったが、当たっているのではないか。

(もう一つ他のブログから)
橋下政治学の原理は次の5つになる。
1.新自由主義または競争原理主義である。
2.「戦後政治の総決算」路線である。(注:安倍晋三氏と同じ、安倍氏が“同志”というのもうなずける)憲法改正論を含む。(核保有・男子皆兵制)
3.独裁的英雄待望論である。選挙で勝てば独裁も可とする理屈。
4.感情的反官僚の理論である。中央官庁へのドレイ的従属の脱却で全てが解決する、とする。
5.創造よりも破壊である。何でもぶっ壊せばよいと言う精神。…ブログ引用終わり

小出しにする、といっていたので今日はここまで、またね。





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