無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

政府・マスメディアによる国民洗脳教育(その2)

2009年04月10日 | Weblog
昨日からの続きです。

書き始めると、どんどん書きたいことが出てきてとめどなくなってしまう。まとまりがなくなる。
例えば、「ねじれ国会」などという記事を引用していると、この「ねじれ国会」という嘘言葉に言及したくなるし、「海賊退治」「テロとの戦い」「国際貢献」という言葉を書いていると、それに言及したくなる。

まとまりが無くなるので、話を前の日刊ゲンダイに戻し、記事の引用を再開する。

(引用再開)

見出し=「貧困庶民を無視する北朝鮮となにが違う」(政府の対応について、北朝鮮とやっていることが変らないとしている)

■「麻生首相は、北朝鮮のミサイルが日本に落ちてこないことを知っていたから、あそこまでケンカ腰になり、脅威をあおったのでしょう。…(「迎撃したら『宣戦布告』と看做す」と北が言っていても)
不安にうろたえた国民はいい迷惑です。
そればかりか、ミサイル防衛(が必要)とかいって、軍事費をどんどん増やそうとしている。
しかし、国内では毎日90人も(の日本国民)が(生活苦で)自殺しているのが現実です。
1兆円も(無駄な)ミサイル防衛に費やす余裕があるなら(国際貢献と称してIMFに10兆円+2兆円と出す余裕があるなら)、ひもじい思いをしている国民を救うことに税金をかけることが先決でしょう。国内の貧困問題をそっちのけにして、軍事を優先させる。これでは北朝鮮と同じなのです。」(土屋彰久氏)…日刊ゲンダイより引用終り

もう一度言っておきたい。今回の政府・マスメディアによる北朝鮮の人工衛星打ち上げ実験に対する反応は異常であった。

(他のブログよりアトランダムに掲載)
■R国の専門家達は、北朝鮮への制裁強化を求める日本の対応を「病的」「ヒステリック」と非難し「圧力は核問題の解決につながらない。対話と妥協こそが重要だ」と主張した。C国も同じ。

産経新聞の記事なので、このあと「この荒唐無稽ともいえる言説の背景には…」と続いている。
この「圧力は核問題の解決に繋がらない」とする多くの国の意見・判断を「荒唐無稽」とするガキの考え。こんな記事を載せていると、日本はまわり中に敵を作り、世界に無視され、孤立していくことになる。…戦争への道

■北朝鮮の「飛翔体」に夜も寝られぬ日本政府に、各国の風は冷たいようだ。
最大の脅威を感じているはずの韓国までが「軌道はミサイルではなくロケット」と言うくらいだから「衛星打ち上げに失敗したミサイル」という訳の分からない言葉を発する日本がまともに扱ってもらえないのも仕方ないのかもしれない。

■「米国から否定された日米安保体制」
60年間すがりつき貢いできたアメリカに「何もできることはない。人工衛星だ」と切り捨てられた日本。
「ゲーツ米国防長官は3月末のテレビとの会見で、北朝鮮のミサイルが米国本土に向かってこない限り『迎撃の計画はない』と断言した。」ミサイルが日本領土に照準を合わせて発射されても迎撃対象としないという意味。

■いやぁ、今回の北朝鮮のテポドン2号発射については、マスコミ、特にNHKと日本テレビが、とにかく煽る煽る。
冷静に対処してください、と言いながら、今にも日本に着弾すると言わんばかりに連日テレビで特番組んで煽りまくっていました。…中略…
「冷静に対処してください」というなら、事情通ならわかる、テポドン2号は日本に向けて撃たれたものではなく、発射後のロシアやアメリカの報道でも一応人工衛星撃ちあげだったのは間違いないところ。
ミサイルだと騒いだのは、そしてあたかも日本に落下するかのように騒いだのも、マスコミでした。
その騒ぎをNHKに抗議すると、政府の見解だ、という答えが返ってきたそうで、あくまでも、あの「飛翔体」はミサイルで、日本に着弾、もしくは破片が落ちてくるという「見解」を出していたのは政府筋であり、NHKと日本テレビその他は、それをより派手に流しまくっていたわけである。

そこには、弾道ミサイルの「最短射程距離」(どう転んでも日本を飛び越す)とか、破片が落下する場合、その軌道、飛行諸元がわからずに、迎撃などできない、ということは一言も言わないのですね。

日本への脅威はテポドンではなく、ノドンです。これはもう数百発もあります。
核弾頭の小型化はまだといわれていますが、もし日本を撃つ気なら、ノドンを使っています。
3段式のテポドン2を使っている時点で、すでに日本は失敗した場合の迎撃不能の破片の問題以外、危険性ないのです。
それに「迎撃」したら、迎撃ミサイルの破片まで加わって、より危なくなることをなんでみんな黙っているのかなぁ。(他国で実証済みなのに)

とにかく、政府主導で、危機感を煽りまくって、秋田、岩手の人を中心に人を不安に陥れ、北朝鮮は悪い国だという宣伝をして、その為に、。亀レーダーとか、SA-3ミサイル搭載のイージス艦とか、PAC3とかを大げさに動かして見せて、「何かやってるぞ」とPRして、「今後も迎撃態勢充実のために、もっとMDシステムを導入します」という世論喚起につなげたかったのは間違いのないところ。

これらのミサイルが役立たずであることは、警報が行きわたる発射10分後にはすでに「飛翔体」は太平洋に抜けているわけで、時間的にとても迎撃など無理。
その他、陸上自衛隊、高射ミサイル部隊のオペレーターだった知人が、「あれは全くの役立たず」と詳細に説明してくれました。

不安感をあおりに煽って、軍拡につなげ、政権浮揚につなげるというのは、過去、どの政府でもやってきたこととはいえ、今回のNHKは異常の一言に尽きる。

これで麻生の支持率が上がったり、改憲志向が増加したりするのだから、日本人がいかにだまされやすいかということ。

…彼らは、何とか、この北朝鮮のミサイル騒動&(日本政府が?)国民に与えた脅威を、軍事拡大につなげて行きたいと、かなり必死になっている感じがある。
何とか今回の北朝鮮のミサイルの脅威を利用して、軍事拡大&憲法改正の計画を推進しようとしているのだ。

■『自民党の4月7日の役員連絡会で坂本剛二組織本部長が北朝鮮のミサイル発射に対し、日本も核武装をすべきだと述べた。』
坂本氏は「向こう(北朝鮮)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもいいのではないか」と述べ、国連脱退にも言及した。


■「アメリカは逃げ腰」との見出し。「自民党の細田博之幹事長は4月7日の総務会で、北朝鮮の核問題への米政府の対応に関し『ライス前国務長官とヒル国務次官補のラインは甘かった。政権が代わったから、ねじを締め直してもらわないと困る』と述べた。」


■中曽根外相は4月7日夕、日本外国特派員協会で記者会見し、北朝鮮のミサイル発射に関し『国連安全保障理事会が適切に対応し、北朝鮮に挑発行為には報いがあることを理解させることが重要だ』と述べ、新たな安保理決議採択を求める立場を強調した。

対外関係に最も配慮しなければならない「外務大臣」とか、日本の政権与党TOPの「幹事長」という立場を考えたら、かなり強権的で、挑発的とも思える言い方ではないだろうか?
このように強弁をすれば、同じ考えの身内や支持者にはウケるのかも知れないが。
国政を担うものとして、国民の安全を守るためにも、できるだけ平和裏に問題を解決しようとか、そのために様々な外交努力をしようとかいう姿勢に、かなり欠けているようにも思われる。

こんな日本政府だから、常任理事国などに到底なれないし、アメリカの良心といわれたニューヨークタイムズ紙から麻生首相はケンカ好きなナショナリスト(ヒットラーのような自民族至上主義者)と評価されることになるし、「世界の進路を決める50人」(英・フィナンシャル・タイムス紙)に日本の政治家が一人も載ってこないことになる。

取り敢えず、今日はここまで。またね。

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