無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

政治利用って? 他

2009年12月24日 | Weblog
私の中で、民主党・鳩山政権に対する批判が充満し爆発しそうになっている。

だが“しかし”、だが“それでも”である、国民はマスメディアに洗脳されて気が付かずにいるが、今しばらくは民主党・鳩山政権を支持・応援して行かないと国民は大変な事になるのだ。

半世紀以上も政権が交代しなかった事により、政官財と電・外の癒着が日本を腐敗させ、日本中あらゆる分野で異臭を放っている。
まさに民主主義の基本思想『権力は集中したり長期化すると腐敗する』の“絵に描いたような実例”が日本国だと言える。

この利権複合体(政官財電外の“悪徳ペンタゴン”)の一角(自民党政権)が崩れ、政権交代が実現されたとはいえ、悪藩主・悪奉行・悪代官・悪徳商人(業者・広告代理店等)は依然健在であり、それらが全員でマスメディアを使って民主党・鳩山政権を追い落とし“夢よもう一度”とばかり参院選に向けあらゆる罠を仕掛けてきている。

民主党が選挙で大勝した時、ある新聞記者がブログで「民主党さんの思い通りにはさせないぜ。これからが我が新聞社の出番だ。」と書いていた。その時、私は『これは政権交代を選んだ国民に対し挑戦状を突き付けたようなものだ。何てひどい新聞社だ。』と思った。

だが、私は今わかった!!!

この「民主党さんの思い通りにはさせないぜ。これからが我々の出番だ。」との考えは一新聞社の考えではなく、NHK始めとする各テレビ局、朝日新聞を始めとする各新聞社に共通した意志だったのだと!!!

癒着して甘い汁を吸い合ってきたマスメディアは必死になって民主党・鳩山政権追い落としを画策している。
ここに来て「賢明な有権者」はそれを「みえみえだ」と覚めた目で見ている。それほどあからさまなやり方だ。

今の対立形態は、「強力な利権複合体=政官財電外」VS「弱い鳩山政権・国民」の図式なのだ。
国民が鳩山政権を見放したら、日本はおしまい、「もとの木阿弥」なのだ。
しかし、ネットをみていない国民にどうしたらそのことを知らしむる事が出来るのだろう。
誰か、いい方法があったら教えてください。
かろうじて、愛川欽也の“パックイン・ジャーナル”だけが多少まともなことを言っている。反論する部分も多いが、それでも他局よりは相当マシだ。

これを書き出すと、またとりとめも無くなるので、今日は少し別の話をしておく。


私は電車通勤をしなくなって30年以上になるので、その間週刊誌を読んでいなかったのだが、たまたま本屋で週刊誌が目に止まり、開いてみて驚いた。
昔、右翼と呼ばれた人達の思想の二大矜持は「天皇崇拝(皇国史観)」と「反共(従って反共産国・反日教組・反労働組合)」であった。

今週の週刊誌の見出しには下記の様な言葉が踊る。

週刊文春

小沢と鳩山は天皇に土下座して謝れ

天皇皇后両陛下が示した「深い憂慮」

両陛下の写真に「天皇・皇后両陛下のお気持ちはいかばかりか」とコメント

「小沢は歴史観がない。切腹ものだ」

「今回の事件は、あまりに容易なアプローチで、皇室を利用したという印象があります。日米関係もそうですが、民主党は国家の根源とは何か、揺るがしてはいけない価値とは何か、がわかっていない。
軽薄な政権ではないかと言う危惧が現実になりました。」
文芸評論家の福田和也氏はこう断じる。

「小沢氏は『陛下のお体、体調が優れないなら、(習近平国家副主席との会見より)優位性の低い行事をお休みになればいい』と発言しました。これは、お祭りを大事にし祈念することに精励されてきた今上天皇の意思を否定するものにほかなりません。
そもそも総理でも閣僚でもない一党の幹事長というだけの人間が、皇室の営為に口を出し、ルールを捻じ曲げたということは許されない。
戦前だったら不敬、国賊と言われ、切腹して償わなければならないでしょう。」



週刊新潮

「天皇陛下」を中国共産党へ差し出した「小沢天皇」の傲岸

「間違っていない」と強弁 「鳩山」(総理)は間違いだらけ

日本は中国の属国

“一ヶ月ルール”を破り、こともあろうに天皇陛下を中国共産党に差し出した民主党の小沢一郎幹事長(67)。
もはや自らを“小沢天皇”と錯誤しているとしか思えない傲岸である。
総理はおろか陛下をも意のままに操ろうとする暴君に告ぐ。君、国を売り給うことなかれ!



週刊現代

鳩山総理1月退陣へ

就任わずか4ヶ月「沖縄を捨てるか、アメリカを捨てるか」で万事休す



サンデー毎日

ふんぞり返る小沢一郎 5月首相就任

私が昔比較的まともな週刊誌と思っていた誌(一部除き)である。日本はこんな“右翼”の考えが「正論」になってしまったのか。記事の中身を見ても「正論」は見受けられなかった。

私には小沢幹事長の言葉の方が民主主義の「天皇の国事行為・公的行為」のあり方に添っているし、もし内閣総理大臣や内閣より、一省庁の一役人の意見が上に立てば、戦前の様に「天皇陛下のお考え」「天皇陛下のご意向」を勝手に作り出すことが出来る。秦の始皇帝死後の宦官趙高の様に、皇帝の考えを唯一下に伝える人物として「皇帝はこう考えている」「皇帝の命令だ」と皇帝の名で自分の権勢を思いのままにしたように。
詳しくは省くが、今、マスメディアは小沢幹事長を「天皇を政治利用した」とこぞって批判している。(M:朝日新聞も一面を使って3人の識者の意見を載せていたが、どれも上に載せた週刊誌と同じく小沢批判ばかりだった。)
しかし、上記新聞・テレビ・週刊誌の方が「天皇を政治利用している」のである。この様な意見がまかり通る日本国、もう「笑っちゃう」では済まされない、身震いするほど恐ろしいことだ。
もし、天皇陛下の側近が「天皇陛下のお考えはこうである」として天皇陛下から直接のお考えを聞くことが出来なかったら、そして疑問など呈そうものなら例えば宮内庁長官から「天皇陛下の御意志に疑義を呈するとは不遜・不敬である」といった「政治利用」が起こる。これこそが「政治利用」なのだ。
それなのに、なにが小沢民主党の“独裁”だ!

この恐ろしいマスメディアの風潮については別の機会に回す。

次に普天間問題についての海外記事を載せて、あきれたマスメディアの実態を分かってほしいと思う。


カナダの“Peace Philosophy Centre”(Tuesday, December 15, 2009)の記事

Futenma Air Station Relocation Issue 普天間返還問題

Much has been discussed around the Futenma Air Station relocation plan.
普天間基地移設計画については多くが議論された。

The Japanese media, from left to right, has been busy creating an impression (i.e. lying) that the U.S. is angry over Hatoyama Administration's indecision.

日本のマスメディアはアメリカが鳩山政権の優柔不断に怒っているとの印象作り(即ち嘘のでっち上げ)に右往左往している。

There are numerous examples, but let's look at what happened today, and let's get to the source of it, the daily press briefing of Phillip Crowley, Assistant Secretary of State.

その例は数え切れないほど多くあるが、今日起こったことと、その情報源「フィリップ・クローリー(副国務長官)の毎日の報道関係者への説明会」を例にとってみていこう。

Somehow this interviewer, whom Phillip Crowley calls "Matt," is desperate to get some, or any negative response from Crowley as if he would be killed by his wife if he went home empty-handed. Now my question is who that wife is! Anybody who has an idea, let me know.

どういう訳か、フィリップ・クローリーから“マット”と呼ばれている記者(インタビュアー)は、クローリーから何とか、どんなものでも良いから否定的応答を得ようと必死であった。それはあたかもその記者が手ぶらで家に帰ったら奥さんに殺されてしまうかのようだった。
その「妻」が誰なのか?誰か心当たりのある人は教えて下さい。


Japanese media horizontally reported Crowley expressed a firm US Government's attitude to refuse to renegotiate the 2006 accord.

日本のメディアは横並びで(一斉に)クローリーが2006年合意の再交渉を拒否するアメリカ政府の強硬な態度を表明した、と報道。

He started his answers with "I defer to the Government of Japan..." and ends it with "we are happy to oblige.

彼の会見は「私は日本政府(の…)に従います(I defer to~を辞書で引くと“任せます”ではなく“従います”とあった)」で始まり、「…我々は喜んで従います」で締めくくっている。


(他のブログ引用)
日本のメディアは横並びで(一斉に)「海兵隊トップのコンウェー司令官は普天間先送りを「遺憾」」としたと報道している。
「国務省のクローリー次官補も同日の記者会見で、移設先修正をめぐる再交渉には応じない考えを重ねて示した。 」(共同)
このクローリー氏と「マット」と呼ばれる記者のやり取りを見てほしい。「再交渉に応じない」などとはどこにもでてこない。
そして、国務省を代表したクローリー氏から期待したような否定的な答えがどれだけ必死に誘導尋問を試みても得られなかったため、海兵隊のコンウェー司令官の遺憾発言を引っ張ってきてこれがアメリカ政府を代表した意見のように演出している日本の横並びメディアたちは一体何なのだろう。…引用終り
(M:元航空幕僚長田母神氏の意見を日本国の代表意見のようにアメリカ・マスメディアが自国で報道するようなものである。)

(続いて「きっこの日記」~世田谷通信より)

「米政府、駐米大使の呼び出しを否定」(世田谷通信)

日本のマスコミ各社は、日本時間の21日、ヒラリー・クリントン米国務長官が藤崎一郎駐米大使を国務省に呼び出し、日米合意に基づき辺野古への移設計画を早期に実施するように指示したと報道し、「異例の呼び出し」「アメリカの怒りは頂点」などと書きたてた。しかし、日本側のこれらの報道を受け、米国務省のクローリー次官補は、日本時間の23日、ワシントンでの記者会見で、「クリントン長官は藤崎大使を呼び出してはいない。藤崎大使は『普天間問題の解決には時間が必要だ』という日本側の立場を伝えるために、自ら国務省に立ち寄ったのだ」と説明し、日本のマスコミの報道内容を否定した。(2009年12月23日)


これが正しい記事かは不明だが、“民主主義国の国民”=“賢明な有権者”たらんとしたら、むしろこういったこともあるのかも、と現在のマスメディア報道を覚めた目で見る方が正解だろう。

日刊ゲンダイは最近大部分(9割方)が鳩山政権批判であるが、「天皇の政治利用」の件については次の様に言っている。

(日刊ゲンダイ20091216より引用)

小沢幹事長の激怒はもっともだ

「天皇の政治利用だ」と自民党や一部マスコミ(M:このあとほとんどのマスコミに変わったが…)が騒いでいる問題で民主党小沢幹事長が怒った。…略…

(羽毛田信吾宮内庁長官が定例記者会見で発言したことについて)「政府の一部局の一役人が内閣の方針についてどうしても反対なら、辞表を出した後に言うべきだ。」

全くその通りだ。羽毛田長官は「私は辞めない」…らしいが、それでは筋が通らない。

「“天皇の政治利用”が騒がれていますが、一番いけないのは宮内庁長官ですよ。
天皇はもともと政治的な存在であり、何をしようとも政治的な意味を持っているのです。(M:色々な国との親善・各国大使との国事等)

変に神聖化したり、隠してしまうよりは、日本政府の為に働いて頂く事は正しいこと。
それなのに、一公務員の宮内庁長官が自分の判断で潰そうとする。…略…これは、やってはいけない事です。(M:自分が所属する組織のトップにあたる)総理の判断に反対ならば(M:公の立場での記者会見で言わずに)辞職していうしかない。
辞める気が無いなら、内閣に従い、引退した後に回顧録にでも書けばいいのです。

宮内庁長官がことさら天皇の政治利用をアピールして内閣に対抗するのは憲法違反であり、国益を台無しにすることです。

(M:日本の貿易相手国は今や中国20%、アメリカ13%である。大企業も以前の安倍晋三氏のように「中国敵視」政策へ肩入れしては大企業の利益しいては日本の国益を損なうことになるのだ。)

中国が天皇と会うことをありがたがっているのですから、ありがたがらせておけばいいのです。

(M:断るべきだった、とする安倍元総理。天皇と会ってありがたがって感謝して帰った次期国家主席(候補)と、天皇との会見を日本側が断った場合の今後の中国との関係を想像してみて下さい。)

時の情勢の中で何をするのが賢明なのか、それが外交というもの。
(羽毛田宮内庁長官は)日本の台所のゴタゴタを晒して、世界の笑いを誘う。最もつまらないことをしてしまったのです。」(国際問題評論家・山岡清二氏)

安倍晋三が「国益ではない。政治利用だ。強い怒りを感じる」等とテレビでいっていた。(M:テレビも本当に『意見を言わせる人が違うだろう!』と言いたい)

安倍氏を中心とした保守議員グループは“緊急アピール”を出したという。
だが、政略的に騒ぎを大きくしようとする動きこそ、日本の国益を損なうもので「天皇の逆政治利用だ」「かえって天皇に心労をかけてしまう」という声もあるほどだ。
(M:私はこの『逆政治利用』という言葉は『違うだろう』といいたい。内閣総理の要請は、憲法で懸念している(一部の連中が企む)『政治利用』ではない。天皇のお気持はいかばかりか、などと今回の件と全く違う見当ハズレの事例を盾に鳩山内閣や小沢を批判することの方が、憲法が危惧する『政治利用』に該当するのである。“逆”ではない、本来の『政治利用』そのものである。)

日本人はもう、食い物から生活必需品まで中国とは切っても切れない関係になっている。
中国の巨大市場がなければ日本企業は立ち行かないのが現実。

アメリカは日本を飛び越え、中国と同盟関係になろうとしている。
(M:日本が中国を嫌いアメリカ一途でこのまま行ったら、経済は破綻する。)
こんな情勢の中で、天皇を持ち出して中国排除を画策したり、叫んだところでナンセンスの極み。
政治センスがなさ過ぎるし、日本の将来を何も考えていない、ということだ。(M:日本の国益、日本国民のことを少しも考えていない。)…以上、日刊ゲンダイより、引用終り)



M:は無風老人の注釈だが、それがいっぱい入ったために読みにくくなってしまった。色や大きさを変えて見やすくする気力もない、そのまま投稿することにした。

書いていると“書きたいことが山ほどある”と感じる。

今日はここまで、またね。



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1 コメント

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応援しましょう (大和)
2009-12-24 20:48:53
日本社会には、鳩山政権の改革が必要です。教育、医療、年金、司法、行政等すべてを腐敗させた自民党・官僚政治を排除し、子供や若者、母親を不幸から救うべきです。
学校現場から、文科省の愚民化政策を詳細に解明したのが、「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)です。文科省官僚は、この知識時代に愚民化教育を行い、20万人の不登校、退学者、60万人の引きこもり、ニートを作りだしたのです。国民から生きる能力を奪い、失業者、貧窮者にし、うつ病、自殺に追い込んだのは、自民党官僚政治です。 
残虐に子供や国民を苦しめ、国を没落させた許されない大罪です。
愚民化政策を行う古い政治には、二度と戻るべきではありません
鳩山内閣への批判は、国民に一つの利益もありません。政治資金問題は、微々たることです。特捜部やマスコミの姿勢は、日本社会を害するもので、完全に誤っています。
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