無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

国の行く末を決定する選挙

2016年06月30日 | Weblog
安倍自民党政権は、今度の選挙で改憲派野党を含め2/3議席を確保したら、今までの強行採決と同じ様に「国民の信任を得た」とばかりに暴政・独裁の道を突っ走り、全体主義国家・軍国主義国家・国民統制国家を作り上げるだろう。

日本のテレビ・大新聞はその事を国民に知らせるという「社会の木鐸」の役目を放棄して、大本営発表に徹している。

戦後のエセ右翼が掲げたのは、反共・反日教組・(北方)領土返還・天皇親政であり、。

今の日本は権力者(上)から、報道機関(下)までエセ右翼に占拠されてしまい、昔は一笑に伏されて顧みられなかったエセ右翼の非論理・非現実的な思想が大手を振って、まかり通っている。

元・航空幕僚長の田母神俊雄氏は自分の論文(機関紙「鵬友」に投稿した『10の提言』)で、

■「専守防衛は相手にとっては痛くも痒くもない」(当時、中国漁船に対して、空に向けて威嚇射撃する海上保安庁を念頭に置いて)

■「自衛隊の中にも相手国への攻撃について徹底的に考える人たちが必要である」

■自衛隊にも国民が正しい歴史観を持つためにやれることがある。
反日的グループ(自虐史観を教える日教組・偏向報道の朝日新聞等)の努力がわれわれの努力を上回っていたから教科書がどんどん自虐的になった。

■若い幹部や隊員が無知ゆえに反日活動に協力するようなことがあってはいけない。
我が国の現状を見れば自衛隊の指揮官、特に上級の指揮官は、いま第二の戦場(日教組の学校教育や朝日新聞等の偏向報道)に目を向けることが大事である。


と述べている。

これは、エセ右翼の思想なのだが、そのエセ右翼思想の田母神氏をテレビは何回も出演させアピールしたため、東京都の選挙で60万票超えの得票を得るに至った。マスコミの威力である。

話を本題に戻す。

《安倍自民党の憲法改正の意図》

ユーチューブで見られる動画「憲法改正誓いの儀式」を是非見て欲しい。

安倍首相以下が出席する中、自民党の中枢を牛耳る面々の発言が映し出されている。





上の元法務大臣・長勢甚遠氏の発言


(自民党の)憲法草案というものが発表されました。

私は、正直言って(この草案に)不満があります。

一番最初にどういっているかというと、

「国民主権」・「基本的人権」・「平和主義」

これは堅持する、と言っている。

この三つを無くさなければ、本当の自主憲法にはならないんですよ!



外務副大臣・城内実氏

日本にとって一番大事なのは何かというと、私は皇室であり、国体であると常々思っております。


自民党政調会長・稲田朋美氏

国防軍を創設する。そんな憲法草案を提出を致しました。

(別の会合?で、大きな日本国旗を背にした壇上で)


…感動しました。何に感動したか。

私たちの国旗はいかに美しいか、ということです。

国民の一人ひとり、みなさん方一人ひとりが、自分の国は自分で守る。

そして、自分の国を護るためには、血を流す覚悟をしなければならないのです。(会場から“そうだ!”の声と拍手)

決死の覚悟なくして、この国は守れません。(拍手)


元総務大臣 新藤義孝氏

今、必要なのは行動すること。(憲法改正を)実現させることだと思います。

皆さん、憲法改正しましょうよ。(会場から拍手)

ならば、今、奪われている領土、取り戻しましょうよ!

北方領土・竹島!

主張するだけじゃなくて、行動しなければいけないと思います。

さらには、尖閣!

(自衛隊を)使って行きましょう。軍事利用しましょう。

この会合の壇上に列席(演説?)したメンバーは、



この様な人達が考えている「美しい国・日本が自分たちの手で作る自主憲法」は、推して知るべし、である。

重要な考え方なので、もう一度、前に載せたものを再掲載しておく。





今、安倍自民党政権の憲法改正の基本にある考え方は、

※国民は利己主義に走り、公徳心・公共心を失ってしまった。(無風注:日本国民で利己主義に走っているのは政官財の支配層だけ)

※従って、権利には義務が付きものだということを国民にわからせなければならない。

 (余談)

 今の日本に祖国のために死ねる者などいない
 自分の命だけが大事
国という「公」がわずらわしい 権利はいくらでも主張するが
 義務は納税くらいしか負わない
これを今日本では「個人主義」という
 日本の個人主義者は国家が嫌いである権力も嫌いである そして
この平和が自明のものであり税金さえ払えば手に入るサービスだと思っている
 日本の個人はまるで消費者なのだ!!(小林よしのり氏の「戦争論」より)


 (無風注)
よく考えてもらいたい。国民は利己主義に走り、憲法の三大義務(教育・就労・納税の義務)を果たしていないか?
これを果たしていれば憲法上「福利を享受する権利」が発生する。
国民は教育を受け、働き、所得税・住民税・ガソリン暫定税・消費税等を喜んで(←?、渋々)払っている。というより払わされている。
上の小林よしのり氏や安倍自民党政権が考える国民が果たしていない「義務」とは、明治帝国憲法から現憲法で外された第4の義務=国防(兵役)の義務のことだ。
あなたはもう一度、封建時代より過重に課せられている租税に対し、国から子育て・介護・年金等の社会保障などの福利(揺りかごから墓場まで)が十分に与えられているかどうか、をよく考えてもらいたい。憲法に書かれている国(政権担当者・政権党)の義務が果たされているかどうかを。


また今日も自民党憲法改正案について書けなくなってしまいました。時間が無くなったからです。

次回に続きます。