無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

国民指導要領・・・その2

2014年02月04日 | Weblog

国民指導というよりは、支配層の「国民統制のための要領」と言った方が正しい。


※2.テレビ・ラジオ・新聞等マスコミを「酒・カネ・女」で買収、権力の圧力で報道を自分の配下に納める。


日刊ゲンダイやネットブログで指摘されているように、安倍政権は歴代政権の中で最もメディア戦略を重視し、新聞社・テレビ局のトップと何度も会食を重ねている。

1月6日、読売新聞と産経新聞が、くしくも同じ日に『集団的自衛権の行使容認』を政府に迫る社説を掲載した。
これは安倍政権がメディアを完全にコントロールしている証拠の一つである。…ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏



NHK(日本放送協会)


NHKは公共放送とされている。これは国が直接運営する国営放送や、広告(コマーシャルメッセージ)を主な収入源とする民間放送と区別したものである。

NHKは「政治的公平」「対立する論点の多角的明確化」などの放送法第4条が求める放送を行うが、政府が予算を付けたのでは政府の意向に縛られる。そのため国民から直接受信料を取って運営し政治的公平・公共性を保とうとした。

ところが、NHKの会長を決める首相権限を悪用し、安倍首相はNHK経営委員に自分の右翼的(エセ右翼であるが)考えに添った人物を起用し、NHKの経営トップ(NHK会長)を決め公共放送から国営放送にすることに成功した。

こちらの後の方の画像部参照

《籾井新NHK会長の就任記者会見(2014.01.25)》

 ――現在のNHKの番組を見て、放送法の順守がされていないという危惧があるか。あるなら、具体的にどういう番組か

 今までそういう目であまり見ていないので、具体的に申すことはできませんが、要するに、どんなことを言われようが、放送法にきちっと順守するようなことを作っていれば、これは何の問題もないと考えています。NHKが右だ左だ真ん中だということを言う必要もなく、放送法に書かれていることを順守していけば大丈夫だと考えています。…後略


 ――放送法の順守と言うが、放送法の背景には憲法がある。憲法についてはどのように考えているか

 我々は憲法のもとに生活しています。良いも悪いもなく存在しているから、それに従わねばならない。

 ――やっているつもりになっていることが多くなってしまうと言うが、経営委員からは、靖国神社や尖閣などの領土問題にも番組で掘り下げてきちんと日本の立場を伝えたほうがいいのでは、という意見が出ているが

 今、竹島のことをおっしゃいませんでしたが、これは日本の明確な領土ですから、あんまり弁解がましくいう必要もなく、はっきりしている。
国民にきちっと理解してもらう必要があると僕は思っています。経営委員会がどうだということはないと思います。


 ――NHKの報道で、もう少し掘り下げて伝えたほうがいいということか

 そうかもしれませんね。これはちょっとよく考えます。きちっと放送しなければならないことは事実ですね。今までで十分かどうかは検証したいと思います。十分でなければ、はっきりわかりやすく、領土問題はこういうものだと説明することが必要と思います。

 ――秘密保護法について、NHKスペシャルやクローズアップ現代で取り上げられていない。法律の是非について幅広い意見があり、問題点の追及が必要との指摘もあるが、NHKの伝え方についてどう考えるか

 まあ通っちゃったんで、言ってもしょうがないのではと思いますが・・・、僕なりに個人的な意見はないことはないのですがこれは差し控えさせていただければ。

 ――法律が通ったから、これ以上議論を蒸し返すことは必要ないということか

 そういう意味ではないですが、一応決まったわけでしょう。それについて、ああだこうだ言ってもしょうがない、と言うわけではない。必要とあれば取り上げますよ。もし本当に世間がいろいろ心配しているようなことが政府の目的であれば大変なことですけど、そういうこともないでしょうし。

 国際問題等々も考えてこれが必要だとの政府の説明ですから、とりあえず受けて様子を見るしかないんじゃないでしょうか。あまり、かっか・かっかすることはないと僕は思いますし。昔のような変なことが起こるとも考えにくいですね。
無風注:治安維持法・騒乱罪成立の時と同じ考え方

 ――国際放送を強化すると言うが、日本の立場を政府見解をそのまま伝えるのか

 民主主義について、はっきりしていることは多数決。みんなのイメージやプロセスもあります。民主主義に対するイメージで放送していけば、政府と逆になるということはありえないのではないかと。議会民主主義からいっても、そういうことはありえないと思います。

 国際放送は多少国内とは違います。尖閣諸島、竹島という領土問題については、明確に日本の立場を主張するのは当然のこと。

時には政府の言うこと、そういうこともあります。政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない。
国際放送については、そういうニュアンスもあると思います。外交も絡む問題ですし、我々がこう思うからと、勝手にあさってのことをいうわけにはいきません。領土問題については食い違いはない。
 コメントを出すとき、日本が他国のことを中傷したり、非難したりしたことはあんまりありませんよね。政府がそういう中傷のメッセージをだすはずもないですから。ただ、非難することはあるかもしれない。国連においても非難したりしているので。それをやってはいけないということはない。


 ――外国を非難するということ?

 日本政府とかけ離れたようなものではあってはならない。日本国を代表する政府ですから。

 ――領土問題で、近隣諸国の考えも伝えることで、国のプロパガンダではない公共放送への理解が得られるのではないか。

 それはそうです。外国の放送を見ていますか。それは、聞くに堪えない、見るに堪えない。そういうことをやろうといっているわけではないんです。尖閣が日本の領土であると、なぜ主張しているのかは、もう少し国際的に説明してもいいのではないか。 明治28年にどこの領土でもないと確認した上で、やった。某国は日清戦争で横取りしたというが、国際条約は、その時に作った条約が生きている。そういうことで世界が律さなければならないと思っています。

 ――靖国神社の参拝、合祀(ごうし)についてはどうか

 もう少し複雑かも知れない。戦争に行くとき、昔の人がどうやって慰めたかというと、死んで靖国に帰るのだと行って送り出しました。今の人に言ってもわからないと思うが、家族を亡くした人はみんなそう言う。なんで千鳥ケ淵ではだめなのか。違うんだと。兄は靖国に戻ると行って戦争に行ったんだと。だからあそこに兄がいる。こういう人たちが大勢いるんです。問題になっているのは戦犯の問題でしょうが。

 ――総理の参拝の問題もある

 総理が行かれた、信念で行かれたということで、それはそれでよろしいじゃないですか。
いいの悪いのという立場にない。行かれたという事実だけ。


 ――NHKの報道姿勢としては

 どうだこうだというつもりもない。ただ淡々と総理は靖国に参拝されましたでピリオドでしょう。領土問題とは全然違うでしょう。

 ――現場の制作報道で会長の意見と食い違う意見が出た場合、どう対応するのか

 最終的には会長が決めるわけですから。その了解なしに、現場で勝手に編集してそれが問題であるということになった場合については、(私が)責任をとります。そういう問題については、(現場で勝手に編集することなしに)私の了解をとってもらわないと困る。NHKのガバナンスの問題ですから。

 ――個別の番組についても、会長が個別に指揮するのか

 私個人が指揮するかは別として、組織の中できちんとしなければいけない。


 ――政府との距離の問題について、2001年の番組改変問題があった。慰安婦を巡る問題についての考えは

 コメントを控えたい。いわゆる、戦時慰安婦ですよね。戦時だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、このへんの問題はどこの国にもあったこと。違いますか。


 ――スポーツ報道の展望は

 ロンドン五輪からスポーツに対する国民的な人気が高まってきていて、注目されなかったスポーツがどんどんでてきています。メディアのスポーツ放送に関する責任、役割は非常に大きいと思っています。国威発揚というと古めかしいが、奮い立たせる作用がある。スポーツ放送は極力積極的にやろうと思っています。


 ――番組編成で物足りないと思うところは

 会長としてというより、視聴者としてテレビを見たときに民放の音とNHKの音は違うなと。ところが最近、NHKの放送に民放の音が混じっているんですよ。けなしているわけではなくて、かみさんがそう言うんです。つまり、民放化しているんじゃないかと。この辺をNHKがどう考えるのかというのはあると思います。みんな、NHKでバラエティーを見たいと思っているのか。民放はいっぱいバラエティーがありますから。がちゃがちゃしてますよね。

 ――NHKの番組にバラエティーが多すぎるということか

 そういうことだと思いますね

 ――先ほどの発言から、慰安婦は戦争していた国すべてにいた、というふうに取れるが

 こっちから質問ですけど、韓国だけにあったことだとお思いですか。

 ――どこの国でも、というと、すべての国と取れる

 戦争地域ってことですよ。どこでもあったと思いますね、僕は。

 ――何か証拠があってのことなのか

この問題にこれ以上深入りすることはやめたいのですが、いいですか。慰安婦そのものが良いか悪いかと言われれば、今のモラルでは悪いんです。じゃあ、従軍慰安婦はどうだったかと言われると、これはそのときの現実としてあったということなんです。私は慰安婦は良いとは言っていない。ただ、ふたつに分けないと、話はややこしいですよ。従軍慰安婦が韓国だけにあって、他になかったという証拠がありますか?
 言葉尻をとらえてもだめですよ。あなた、行って調べてごらんなさいよ。あったはずですよ。あったんですよ、現実的に。ないという証拠もないでしょう。やっぱり従軍慰安婦の問題を色々うんぬんされると、これはちょっとおかしいんじゃないかという気がしますよ。私、良いといっていませんよ。しかしどう思いますか。日本だけがやっていたようなことを言われて。


 ――他の国にもあったということと、どこの国にもあったということは違う

 戦争をしているどこの国にもあったでしょ、ということです。じゃあ、ドイツにありませんでしたか、フランスにありませんでしたか? そんなことないでしょう。ヨーロッパはどこだってあったでしょう。じゃあ、なぜオランダに今ごろまだ飾り窓があるんですか? 議論するつもりはありませんが、私が「どこでもあった」と言ったのは、世界中くまなくどこでもあったと言っているのではなくて、戦争している所では大体そういうものは付きものだったわけですよ。証拠があるかと言われたけれども、逆に僕は、なかったという証拠はどこにあったのか聞きたいですよ。
 僕が今韓国がやっていることで一番不満なのは、ここまで言うのは会長としては言い過ぎですから、会長の職はさておき、さておきですよ、これを忘れないで下さいよ。韓国が、日本だけが強制連行をしたみたいなことを言っているから、話がややこしいですよ。お金寄越せと言っているわけですよ、補償しろと言っているわけですよ。しかしそういうことは全て、日韓条約で国際的には解決しているわけですよ。それをなぜそれを蒸し返されるんですか。おかしいでしょう。そう思いますよ、僕は。


 ――今のところ、「会長としての職はさておいて」というが、ここは会長会見の場だ

 失礼しました。じゃあ、全部取り消します。

 ――取り消せないですよ

 しつこく質問されたから、答えなきゃいかんと思って答えましたが、会長としては答えられませんので。「会長はさておき」と言ったわけですよ。じゃあ、取り消しますよ。まともな会話ができなくなる。「それはノーコメントです」と、それで済んじゃうじゃないですか。それでよろしいんでしょうか。


 ――靖国神社や従軍慰安婦問題について、肯定的に受け取れる発言があった。会長はNHKの編集責任者といえる。こうした自分の考えを、番組に反映させたいという思いがあるか

 何度も申しておりますが、我々の放送に対する判断は、全部放送法にのっとっておりますから。私がどういう考えであろうがなかろうが、全部放送法に基づいて判断します。さきほどの慰安婦や靖国の問題は、僕はおっちょこちょいなもんですからすぐに乗っちゃうんですが、もう一度よく言います。慰安婦の問題そのものを取り出した場合、これは悪いにきまっている。しかし、戦争の時に起こった韓国の問題については、本当に日本だけですかと。しかもこれは日韓条約で全部済んでいるんじゃないですか、と申し上げた。靖国の問題に関しては、総理が行ったのが良いとか悪いとかは申していません。ただ、靖国は、戦時中はそういうことでみんな家族を送り出した。だからそういう人たちは、あそこに自分の家族がいると言っています。うちには、ちなみに戦死者はいません。

 ――個人的見解を番組に対して反映するつもりがないのか。明確にどうか

 ありません。(無風注:当然の発言)

 
 ――国際放送について、具体的にはどうしたいか。まず領土問題をきちんと伝えるということを重視しているのか

 尖閣・竹島の問題は最重要課題のひとつですが、同時に、国内で起こっていることも、なぜこういうことが起こっているのかという説明も必要。また、ヨーロッパとか中東などとの関係の中で、日本をどうインプットしていくかも非常に大事だと思います。日本の存在感は大いに出していかねばならないし、そういう国にも日本を認知してもらう必要があろうと思います。今、なにもないんですよね。

 ――籾井さんの会長擁立にあたっては、安倍政権の影があったと伝えられており、今回の発言内容も政権や安倍首相の思いとシンクロしているように思える。政権の意向を、NHKにもっと代弁させたい考えがあるのかどうか

 ありません。何回も申しているように、僕が自分の考えまで言ってしまうものだから話が混乱しちゃうんですが。何回も申しているように「放送法、放送法」と言っているのは、それがあるがゆえに、我々は(政治と)距離を保てるんだということです。それをご理解頂きたいと思います。
 私の個人的思想が誰かに近いと思われても、それはたまたまで、違うこともいっぱいある。僕が政府に近いと言われるのは、皆さんのご自由です。私は政治家は本当に知りませんから。今、私が申したことは別に、政府からふきこまれたわけでも何でもないです。


 ――政権との距離は会長自身、取っていくつもりがあるということか

 それはそうですよ。こと報道に関していえば、それは当然のことでしょう。


報道陣の質問も問題だが、新会長の最初の「放送法に照らして」と最後の「政権との距離は当然取っていく」それに「従軍慰安婦問題はどこの国でもあり韓国とも日韓条約で解決済み」の会見内容で「NHK新会長の発言は別に問題ないのでは?」と貴方が考えるとしたら大間違いなのだ。

ブログや一部のまともな新聞でこのNHK新会長の従軍慰安婦発言を大々的に取り上げているが、違うのだ。

問題発言は秘密保護法を「通っちゃったので今更言ってもしょうがない」として「問題があれば取り上げますよ」と言っているが、会長は問題なし、と見ているから今度の会長はそんな不要な番組は作らせない。

「政府が右と言っているのを左というわけにはいかないでしょう」が一番の問題発言なのだ。

釈迦に説法だが、我々は誰でも会社や組織の中でトップの考えを汲み取り、その方針に沿うべく行動し「上司の覚え良く」印象付け、昇格・昇進・給料アップと出世街道をひた走り、家庭生活を安定した豊かなものにしたいと願っている。

私の元所属していた支店ではゴルフ好きの支店長(その支店のトップ)が着任したら、その支店の社内の会話は「ゴルフ」がメインとなったが、次に交代した支店長が麻雀好きだったので、途端に社内全体が「麻雀」の話題一色に変わってしまった。
さらに、次に交代した支店長がグルメで自分で料理を作るのが好きだったので、今度は「中華はどこどこの店が美味しいですよ」「和食だったらどこどこの店が…」といったグルメ話が社内の中心となった。

その会社は営業主体で、「社内接待」といって上司を上手く接待できない部下にお客様の接待は任せられない、といった考え方があったのだが、いずれにせよ、企業・グループでは会長・社長といったトップの意向に沿って仕事をせざるを得ず、トップの考えに逆らうことは処世術としては落第で、出世を閉ざされ・豊かな家族生活から脱落してしまうのだ。

「放送法に照らして」「政府と一線を画して」と言っているが、考え方は政府と変わらない。

国民から直接受信料を取って運営している「公共放送」NHKが「国営放送」になってしまった。

わたくしごとだが、私はJ-com?の様なところと契約するとき「月々いくらになります。その契約金額にはNHK受信料も含まれています。契約金額からNHK受信料だけ払わない、といったことは出来ません」と言われていたので、ブログの人たちがNHK受信料不払い運動を叫んでいるけれど仕方がないか、と今まで契約金額を大人しく払い続けていた。
しかし、今度のNHK新会長の記者会見でNHKが完全に国営放送になってしまったことを知り、NHK受信料は絶対に払いたくない、とCS・BSを含みテレビ全てを見ない事にして契約を破棄した。

本当にあなたは、上の様な考えの人がトップの座に君臨し運営していくNHKの放送を(今の言葉で)「キモい!」と思わないのだろうか?

もうそんなにも洗脳されてしまっているのですか?

今日はここまで、またね。