無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

劣悪・醜悪な国、日本・・・その1

2014年02月27日 | Weblog
最近の新聞等の報道は政府(阿部自民党政権)に都合悪いことを、

①全く報道しないか、
②大した問題ではないように小さく取り扱うか、
③皆に分り難い書き方・報道の仕方・見出しの書き方

をしている。

国民指導要領※2の続きであるが…下記

※3.テレビ・ラジオ・新聞等マスコミを「酒・カネ・女」で買収、権力の圧力で報道を自分の配下に納める。


マスコミが日本国民に上記の様な報道をしている事実をあなたに知ってもらうために日刊ゲンダイの記事から拾い出して書いてみた。

◎高千穂大学・五野井郁夫准教授(政治学)

※過去を見れば世界のどこの国でもそうなのだが、経済が上手く行かなくなると政治家は『ナショナリズム』をあおる。
※周辺国に攻め込まれる危機を強調し世間の関心をよそに向けさせる。
※そうすることで内政の失敗を誤魔化し隠す。
※国民にとっては『日本人である』というだけで全てを肯定されるナショナリズムは心地がいい。
※賃金が上がらない、生活が楽にならない。こうしたフラストレーションがたまる世の中であればあるほど、国民は右傾化になびき、政治はそれを利用する。



◎日刊ゲンダイ(2014.02.22)

安倍政権の支持者はネトウヨと呼ばれる人たちを中心に20代・30代が多い。
バブル崩壊後に生まれ、経済低迷期しか知らない彼らは、非正規社員も多く、世の中への不満が強い。
そこへ安倍政権が「日本人ならやれる!」(「(強い)日本を取り戻す」)と勇ましいことを言って中韓を蹴散らす強硬姿勢を見せるものだから、「カッコイイ」とばかりに拍手喝采するのである。

安倍礼讃の大新聞(読売や産経)は「集団的自衛権を認めろ(解釈改憲)」と社説で論じ、NHK籾井会長の「政府が右といえば右」発言を社説で支持した。



無風注:私は読んでいないから分からないがおそらく籾井氏の「海外向け報道は政府が外交的に言っている事をそのまま伝えない訳にはいかない」との考え方を支持したものなのだろうが、これではNHKは失敗した人工衛星打ち上げを「人工衛星打ち上げに成功した。周回軌道に乗った人工衛星から安倍首相を讃える曲が流れています」と政府が言えばNHKは、そのまま海外へ放送するという事で、どこかの国と同じになってしまう。

NHKはじめとする日本のテレビ・朝日新聞を始めとする大新聞等マスメディアが全て安倍政権の手中に入ってしまった現在、日本の政治・経済・外交に対するアメリカを始めとする国連・世界の批判を「安倍政権・アベノミクスを批判する世界がおかしい」と国民は捉え「日本が世界から孤立するのではない、世界が日本から孤立するのだ」といった独り善がりなマインド・コントロールされた国民を大量に生産しているのだ。

こういった安倍政権批判をしない連中に支えられている安倍首相は楽なものだ。

無風注:安倍政権批判をしている特番も「そこまで言って委員会」で「安倍政権は改憲内閣なんですよ。何故、改憲を推し進めないのか!」といった類のもの。

つくづく異常・異様な状況だ。
アベノミクスといった経済政策で失敗(←海外有力経済紙数紙が指摘)したら、似非右傾化(軍国主義化・全体主義化・国民統制化)をどんどん打ち出せばいい。
それで支持率が上がっていく。


これが、経済・国民の生活が良くならなくても安倍内閣の50%超えの支持率が今も微増している真相だ。
このままでは、日本は世界から異端視され、孤立していく。
経済に行き詰まり、右傾化・軍国主義化の路線をひた走っているなんて、戦前の日本みたいだ。
マスコミに踊らされているとはいえ、世間の風潮も含め恐ろしくなる。

◎ 日刊ゲンダイ(2014.02.18)

見出し1

NHK以下言論は支配者(安倍政権)の意のままに操られ、政権を批判する気骨のある知識人は発言の場を失い、教育に修身が復活し歴史歪曲教科書の採用が強制され、議会は与党勢力一色となり、自国を美化する国粋主義者が選挙で大量の票を集める事態になった。

見出し2

《戦争をやるための愛国教育》

※ (今の日本の風潮は)自民党政権が推し進めた日の丸・君が代教育の“成果”でしょうね。
※ 歴史を顧みず、日本は悪くない・日本は正しい、と考える短絡的な若者が増えている。
※ その証拠に、かってなら泡沫だったであろう田母神閣下が都知事選で60万票も集めた。
(無風注:マスコミの力の恐ろしさを表している)


◎ 政治評論家・森田実氏

※ どんな思想信条を持とうと自由ですが、国際社会は安倍首相が戦後レジームをひっくり返すつもりなのかと危惧している。
※ 世界は安倍首相をナチス・ヒトラーと同類と見ている。
…中断


無風注:衛藤首相補佐官の発言、本田内閣官房参与の発言、NHK籾井会長の発言、NHK経営委員の百田尚樹氏や長谷川三千子氏の発言に対し、世界中から批判・危惧の声が上がっている。
あなたに、彼ら(前述の人たち)がどんな発言をしたかの情報をマスコミから聞いていて発言内容を正確に言うことができ、その発言に対し良い悪いの判断をしていますか?
又、それに対する海外からどんな批判の声が挙っているのかがマスコミから正確に伝わっていて自分の判断(「何を言うか!」「その通りだなあ」等)を確定していますか?

◎日刊ゲンダイ(2014.02.22)

※ 安倍政権の経済政策ブレーンを務める本田内閣官房参与の発言が、国際社会に波紋を広げている。

アメリカの一流経済紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2月19日付けで本田氏とのインタビュー記事を掲載した。
(下記)

《戦時中の話を熱く語るナショナリスト》

本田氏はアベノミクスの背景にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。

「日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上の他に、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだ」と語った。

(首相の靖国参拝については)神風特攻隊が米空母に体当たりするさまを頭の高さに上げた左手を落として表現し、「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある」と目を真っ赤にさせながら言い、「だから安倍首相は靖国へ行かなければならなかったのだ」と語った。




◎ 元外交官・天木直人氏

※ これでは日本が極右の国だと思われてしまう。
  世界中が驚き、眉をひそめていると思います。
  欧米先進国から危険視され、価値観を共有できない国だ、と遠ざけられる事は
  外交上の大きなマイナスです。



最近は書く気がしなくなっている。劣悪・醜悪で背筋がゾッとする今の日本の風潮に嫌気がさして、俗世からの隠遁生活を送っているせいもあるが、思考能力が低下したせいでもある。
タイトルの事を書こうとして書き始めるのだが、少しずつ下書き保存しているといつまでたってもタイトルの内容にたどり着けない。

世界が日本を「美しい国」とは見ないで「劣悪・醜悪な国」と見ている事は、次回からの各論で取り上げていきたい。
あなたはフジサンケイ系・読売系が毎日たれ流している記事によって中韓を「劣悪・醜悪・卑劣…な国」と思っているのかもしれないが、欧米諸国等の全世界=国際社会のなかで「日本は劣悪・醜悪な国」と看做されていることを(政府マスコミの情報操作により)知らされていないのだ。

今回は日本の全体像を少々書いただけだが、取り敢えず投稿しておく。

今日はここまで、またね。