無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

『政治とカネ』⇒『説明責任』のウソ

2010年09月02日 | Weblog
今の日本の政治状況は、

日本を支配してきた癒着腐敗した政官財の支配層 VS 国民

で表わされる。


テレビ・新聞等マスメディアも支配層(以降、旧体制という)の一員であるから、上の図式は、

マスコミ VS 国民

とも言える。

今のマスコミは国民の敵だという認識を持つことが日本国民にとって最も重要なことなのだ。

最近のマスコミの論調(それは、そのまま“考えなし”の人々の「街の声」となっているが…)と、ホントのところを、その次に書いてみる。

小沢氏が民主党代表選に出馬表明した時の新聞各紙の社説・オピニオンである。

朝日新聞    民主党代表選―なんのために戦うのか

読売新聞 民主党代表選 「小鳩」の総括と政策論が先だ

日本経済新聞 経済を軽視し権力闘争に興じる民主党


このうち、朝日新聞の社説について、

民主党代表選―なんのために戦うのか(8月21日付け朝日新聞・社説=小沢氏代表戦出馬表明について)

この人たちはいったい何をやっているのか――。少なからぬ有権者があきれているに違いない。

9月1日の民主党代表選告示に向け、党内各グループの駆け引きが激しくなってきた。
…「反菅」だ「脱小沢」だと、自民党政権時代にさんざん見せられた派閥中心の総裁選びを思い起こさせる。
政権交代で民主党が手を切ったはずの「古い政治」そのものではないか。
菅直人首相は就任わずか3カ月である。参院選敗北の責任はあるにしても、実績を残すだけの時間がたっていないし、退かなければならないほどの失政もない。民意も続投支持が多い。…それでも、民主党が代表選をするのなら、その意味はどこにあるのか。

だれが首相であっても力強い政権運営はおぼつかない。
ねじれ国会の下で不可欠な、野党との話し合いに臨む足場も定まらない。
…寄り合い所帯で出発した民主党は、亀裂を恐れるあまり…党内論議を怠ってきた。

…小沢氏周辺では「小沢首相」待望論が勢いを増しているという。

しかし、政治とカネの問題や強権的な政治手法で政権交代への幻滅を招き、今の苦境を招いたのは小沢氏ではないか。

政治資金では、いまだに国会で何の説明もしていない。

検察審査会の判断次第では強制起訴の可能性も残る。

けじめをつけないままの立候補は、民主党政権からの民心のさらなる離反を招くだけだろう。…社説終わり

(あるブログさんの意見)

この社説は、…一番言いたいことは首相は菅氏のままでよく、小沢氏はいろいろ問題があるから代表選挙に出るなということである。
これが朝日新聞の総意(社説)である。

朝日新聞も随分と落ちたというか、耄碌したものである。このようなことをやったら新聞もおしまいである、と言っておく。…こういう社説を読まされて、騙されている読者は不幸である。

上記の社説の中で、「この人たちはいったい何をやっているのか――。少なからぬ有権者があきれているに違いない。」と言っているが、再度言うがこのようなことを言う新聞社に呆れを通り越して怒りを感じる。

(略すが、任期満了に伴う代表選を行なうのは菅氏が総理になった3ヶ月前から分かっていた正式な手続きである、として)
…民主党が与党になってから35万人の党員サポーターも初めて参加する正真正銘の代表選挙(総理選びの選挙)である。
…「反菅」「脱小沢」と言って争っているのは自民党時代と同じというが、「反菅」「脱小沢」「民主党真っ二つ!」「民主党分裂」「政策を無視して権力争いに明け暮れる民主党」などと言ってマスコミが勝手に騒ぎ立ているだけなのだ。

また対立候補がそれぞれ当選するために数を競うのは民主主義の常道ではないか?

朝日新聞は何をしろといいたいのか?また菅氏が選ばれるように波風を立たせないように無名な対立候補を立ててお茶を濁せばいいと言っているのか。

社説は「だから代表選挙は行わず無投票で穏便に菅氏を代表に選べ」と言っているのである。

極めつけは、小沢氏は「政治資金では、いまだに国会で何の説明もしていない。検察審査会の判断次第では強制起訴の可能性も残る。」と言って、菅氏の対抗馬に出るなということである。少なくとも小沢氏以外なら文句は言わないということである。
要するに小沢氏が原点に戻る政治をやると言っていることが余程恐ろしいし、また社の利益に適わないということである。

政治資金の話は検察で3回も事情聴取して起訴出来ないことは明らかにされている。
またこの資金の流れはネット社会では十分な説明がついている。(全く犯罪性の無い冤罪事件)

マスコミが国民に正確に説明していないのは、マスコミがいつまでも小沢氏に対して「政治とカネ」の攻撃ネタを手放したくないからである。

これが正義面したマスコミのずるさである。

検察審査会と小沢氏の出馬と結び付けることは憲法の下では許されない。

なぜなら、万歩下がって、素人集団の検察審査会が例え起訴相当と議決しても、その時点でさえ「推定無罪」である。

憲法の下で「推定無罪」の人の出馬を拒むことは出来ない。
これは万人に保障されている。
言論を最重要とするマスコミがこのような常道を隠ぺいするとは、日本もおしまいである。…ブログ意見引用終り


(もう一つ、ブログの意見を抜粋引用・多少改竄)

マスコミは日本をどうする気か -日本を救えるのは誰だ(二見伸明氏2010年9月 1日付けブログ)

マスコミは「小沢が立候補すると、党が分裂する」と、党内外に不安感を煽った。

それだけではない。

「『政治とカネ』問題を残した小沢は総理にふさわしくない」「総理をコロコロ変えるのはよくない」と、“善良な市民”の洗脳に専念している。

その効果が1000人程度の小規模な世論調査の70%を超える「菅続投支持」である。

しかし、実体は、…読売オンラインなどネットの世界では、小沢支持は80%前後と圧倒的である。

マスコミの「世論調査」の数字だけが「民意」とするのは、一種の詐欺行為である。

いわゆる「政治とカネ」について触れておきたい。

検察の見解として

「起訴」は真っ黒
「起訴猶予」は黒に近いグレー
「嫌疑不十分で不起訴」は限りなくシロに近いグレー
「不起訴」はシロ

である。

小沢氏に絡む「政治とカネ」の中核である「5000万円の裏ガネ」は根も葉もないでっち上げであることが、検察の捜査の結果、明らかになった。

従って、「不起訴」=シロである。

ブログの人達が言うように小沢氏は「完全無罪」ではなく「完全冤罪」なのである。

この段階で小沢に「政治とカネ」の問題はなくなった。

残るのは、第5検察審査会で審査している『期ずれ』だけで、これも検察は執拗な捜査にもかかわらず、起訴出来なかったものだ。(M:ブログでD氏が、この『期ずれ』は全く問題ないとして詳しく解説している。私たちが会社で経験している企業の『貸借対照表』の貸方・借方がピッタリあっていなければならない、といった感覚を悪用した検察が仕組んだ冤罪事件と言える。政治資金規正法上の届出・報告規定では『期ズレ』や『一時立替の不届出』は何ら問題の無い事なのだ。)

国会議員もマスコミも、内心では小沢が「政治とカネ」に関して「シロ」であることは知っている。

しかし、小沢を潰すために、国民を洗脳する“使い勝手のいい道具”として、『政治とカネ』を政局に利用しているのである。

…昨年3月3日、東京地検と朝日新聞が組んで、でっち上げた大久保公設秘書逮捕劇を皮切りに、マスコミ各社は、検察の意図的なリークが「小沢潰し」であることを承知の上で、リークをたれ流し続け、政治不信・政治の停滞を招いたことをどう総括するのか。

私は、マスコミが「挙国一致」で、小沢の当選阻止を画策していることに、マスコミを抱き込んで或いはマスコミ自身が世論操作をする、新しい『世論』ファシズムの危険な匂いを感じている。…ブログ改竄引用終り



マスコミは突然「民主党を二分する代表選を回避すべき」と主張するが、任期満了に伴う代表選を実施し、有力な二人の候補が立候補すれば、党を二分する戦いになるのは当然のことである。

こうした時に、選挙で堂々と政策論争を行い、代表選を実施して新代表を選出すべきだとしてきたのは、マスコミ自身だったのではないか。
 
今度は、一転して、密室の談合で無投票当選にすべきだとマスコミは主張するのか。


マスコミの偏向報道のうち、見過ごせない虚偽報道を三つ示しておく。
 
①鳩山由紀夫前首相は一度も菅首相の再選を支持すると述べたことはない鳩山前首相が菅首相を支持すると述べたのは、一党員として党代表の総理を支持するとの常識を述べただけで、一度も「再選を支持する」とは言っていない。
 
これをマスコミが勝手に、「再選を支持」したと解釈して、この虚偽情報を流布しただけである。

したがって、鳩山前首相が「ブレた」との批評は事実に反している。
 
②マスコミは、小沢一郎氏が立候補して民主党を二分する代表選を実施すると、民主党が分裂するリスクがあるとして、小沢一郎氏の出馬取りやめを求める主張を展開し始めた。

ご都合主義もここまでくると、あいた口がふさがらない。
 
みなさんも記憶に新しいことと思うが、2008年秋の民主党代表選に際して、客観情勢から小沢一郎氏の無投票三選が当然の状況であった時、マスコミはどれだけ複数候補による代表選を主張したことか。
このとき、党を二分する代表選になり、党が分裂する危険があるとして無投票三選を主張した報道機関がひとつでもあったのか。
 
③テレビ番組の常套句は「世論が菅首相続投を支持している」で、無知なコメンテーターが付和雷同する。

しかし、真実の世論(Net世論)は「世論は小沢一郎総理誕生を待望している」である。嘘の国策報道である。

④マスコミは「民主党内部の醜い権力争いで政治空白を作っている」と主張。
おかしくは無いか!任期満了に伴う正規の代表選(=総理大臣選び)である、自民党政権時代には任期満了で無いのに首相が降板して後継の総理大臣を選ぶ選挙で、マスコミは国民が困窮し緊急の経済対策・雇用対策の必要を感じているのを、そっちのけでこのイベントを、5人の候補者を追いかけ、大々的に1週間も放映し続けた。「政治の空白」「政策が先」などと批判したテレビ局は皆無であった。

主権者国民は悪徳ペンタゴン(テレビ・新聞・広告代理店含む旧体制)がどのように不正な勢力であるかを認識しなければならない。

罰則規定のない世論調査ねつ造など、マスコミにとっては朝飯前である。
 
情報工作によって不幸に追い込まれるのが国民自身であることをよくよく考えねばならない。…引用と私の意見がごっちゃまぜになったが、取り敢えず引用終り


次回は『政治とカネ』について、国民の頭をすっきりとさせるため、最初から振り返って書いて見たいと思っている。

一連の『政治とカネ』事件は、昔の戦前の『帝人事件』を髣髴とさせる。
時の内閣を総辞任に追いやった当該事件は、3年後の高裁判決で「どこにも犯罪は存在しない。すべて検察のでっち上げた“空中楼閣”である。」との異例のコメントが付き、逮捕された16名は全員無罪、世間から「検察ファッショ」といわれた。(200日間、拘留され、拷問で自白を強要された人も居たとのこと)

しかしながら、後の祭りである。そのあと検事総長が内閣総理大臣になり、日本は軍国主義への道をひた走ったのである。

地検特捜部の今回の小沢事件も、「マスコミ・検察ファッショ」であることを、国民は「過去に学ぶ」べきである。

今日はここまで、またね。