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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

ささゆり

2011-06-18 23:43:47 | 日々のこと
梅雨のこの季節、近くの山ではササユリがひっそりと咲きます
(名前の由来は、葉が笹に似ている為)
可憐で上品な花なので、球根ごと持ち帰る人が多く、最近は貴重な
百合になってしまっています。
庭での栽培は、とても困難でほとんどは枯れてしまいます。
野に咲いてこそ、美しく、それが本来の姿ですので、どうか
そのままにしておいてくださいね。





アトリエ・ラ・ヴィータ

お茶摘み

2011-06-08 22:04:48 | 日々のこと
先週末、大和高原にお茶摘みに行ってきました




通称、バリカンと呼ばれる専用の機械で刈り取った後の刈残しを摘ませて
頂きます
昔、全てを手作業で摘んでいた時は「一芯二葉摘み」
(上から三枚を摘みます)
・・・機械で刈り取ると余分な葉や茎が入ってしまいますね。



刈り取った新茶を工場に運んで加工します
蒸す事で発酵を止めます
蒸す時間は産地や目的によっても違いますが1分~2分
(2分位蒸すと深蒸しになります)



揉捻しています



約300キロを収穫したのに、完成した茶葉は60キロになります。

大和茶はブランドとしての知名度は低いのですが、
お隣、京都の宇治茶のブレンド用に使われていますので、
とても美味しいのです




以前、お茶処、静岡に住んでいた頃、最高級静岡茶として名高い
川根茶(天竜川の中~上流)の産地を見に行った事があり、
大和高原は、この川根にとても雰囲気が似ています

お茶の味は、地形などの環境に大きく左右されると聞いています
夜、昼の気温差が大きく、霧が出る、などの条件が揃うと
香り高いお茶が生産できるそうです

きっと大和茶は美味しい!と産地を見て納得。

さて、帰宅後は、持ち帰った茶葉を蒸して、揉んで、乾かす作業
に追われ・・・出来上がったお茶を頂きました
・・・やはり揉捻が足りず、弱発酵の白茶のような味です
でも自分で摘んで作った新茶は美味しいですね!

アトリエ・ラ・ヴィータ

SATOYAMA~さとやま~

2011-04-28 20:26:22 | 日々のこと
東京に住んでいた時、習っていたテーブルコーディネートとお花。
この教室でご一緒だった皆さんと先生をお招きしたパーティーで久しぶりにコーディネートを致しました。

私のテーマは「SATOYAMA」




早春の里山を彩った桜、木蓮、椿 木瓜、レンギョウなどにかわり新緑が美しい
野山を表現。
「あの枝が欲しい」「アケビの蔓のあの部分採って!」
と主人の協力無くしては無理でした。。(木に登り、崖に降り・・)

竹の花器は切り出しから加工まで父の協力です。



絵柄違いのお皿は3年前に描いた、使いまわし・・・



今年は筍も半月ほど遅く助かりました。
サイズまで指定して父に掘って来て貰い・・・ありがとう~お父さん!
(10センチ程の可愛らしい筍)



これも使いまわしのお皿
ミツバアケビの花が付いた蔓をからませて木陰を表現





庭のスミレをコケで包んで植えました




今回、お金を出して買った物は何一つ無く、全て庭や近くの山から頂いて来た
材料です。
野山を歩き回り、季節を表現する事の楽しさを再発見できた事に感謝です
そして何より協力してくれた家族に感謝!
山の恵みに感謝!!

父は次回使う竹の花器を考えてくれてます・・
次・・・って・・まだ決まってないのにね。。


アトリエ・ラ・ヴィータ

大和文華館・三春滝桜

2011-04-13 08:44:19 | 日々のこと
奈良市の大和文華館には福島県三春町から昭和57年に寄贈された
三春滝桜が14本あります
三春町のご本家は樹齢千年以上とのことですので、この桜はまだまだ子供です
(天然記念物にも指定されている桜には被害はなかったそうです)
今年ほど、三春滝桜の名前と姿を悲しく感じる春は無い事でしょう

三春町では桜が咲き始めたそうです
今年は桜祭りも中止とのこと・・・ひっそりと咲く、三春滝桜。
来年はお花見のお客さんで賑わっている事を願います


傾向と対策

2011-04-05 21:12:42 | 日々のこと
会期がとても短いのですが、絶対に行きたい展覧会。
正倉院展並の混雑だと話が伝わっていました・・・
・・・正倉院展並って?・・・嫌な予感・・・





小泉淳作画伯の襖絵や普段は拝観できない天皇殿、持仏殿などを
楽しみにしている方はやはり多いのですね
しっかり対策を立ててから出かける事にします

今日は、天皇殿で震災でお亡くなりになられた方のご冥福と早期復興を祈る
法要が行われました
アトリエ・ラ・ヴィータ

ブロッコリー・ロマネスコ

2011-04-01 17:26:13 | 日々のこと
素晴らしい造形美!サンゴ礁のようにも、コケのようにも見えますね

ブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせた野菜です
写真では白く見えますが、実際はきれいなペパーミントグリーンです









この野菜を調べていますと・・・

『フラクタル形状』
フランスの数学者、ブノワ・マンデルブロが導入した幾何学の概念。

『フィボナッチ数』
イタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチにちなんだ関数。

という言葉が出てきました。。。何のこと????


『フラクタル=図形などで部分と全体が自己相似になっているもののこと』
(ウィキペディア)
この野菜の形状をフラクタル形状と呼び
作り上げる数の配置をフィボナッチ数と言うそうです。
・・・わかったような・・わからないような・・・

とってもおしゃれな野菜ですが、食べ方は普通のブロッコリーと同じ。
ただ、切り分けていくと房のひとつひとつが可愛らしく、愛らしくて・・
食べるのがかわいそうになりました。
茹ですぎないで歯ごたえを残すほうが美味しいです。


小さな、小さな集まりが大きく、大きくなって形になる、ロマネスコ。
被災地への支援も小さな力が長く続きますように・・・

去年より一週間も遅くツバメが帰ってきました!!
お帰りなさい。長旅、お疲れ様。

アトリエ・ラ・ヴィータ

祈り (一枝の草、一把の土)

2011-03-18 08:57:28 | 日々のこと
国内観測史上初の巨大地震から一週間がたちました。
まだ起こったことが信じがたく、地震の前日に時計を
戻せるものなら・・・と何度も願っています

東大寺二月堂修二会(お水とり)は3月15日に満行となりました
参拝にこられた多くの方々に東大寺管主・北河原公敬別当のご挨拶が
ありました

(ご挨拶の内容を抜粋いたしました)

1260年前、聖武天皇の発願によって造像された大仏さまが開眼されます。
聖武天皇は造像の詔(みことのり)で、自分1人で造るのではなく、
一枝の草、一把の土」を持ってでも造像に協力したいという多くの人たち
(当時の人口の約半数)と共に、大仏さまの造像がなされました。
大仏さまの造像にこめられた聖武天皇の思い、精神を今の時期に再現したく、
皆様にお願い申し上げる次第です。

電力も重機もなかった奈良時代、人々が力を合わせた事で、あの大仏様
が造営されたのです。
小さな力を無数に集めたら大きな力になります
被災地から遠く離れた私たちに出来る事。。。
「一枝の草、一把の土」で大仏を造営した精神を思い出して
小さな事から協力していきたいと思います


春日大社でも「中臣の祓」(なかとみのはらえ)という特別な祝詞が
唱えられる祈願が始まりました
「中臣の祓」は唱えることによって心身を清め、あらゆる災いを
取り除くことができるとされています。

被災地の方々に一日も早く平穏な暮らしが戻る日を心からお祈り
申し上げます


早春

2011-02-26 16:08:52 | 日々のこと
少し前の雪景色が幻のように思えるほど暖かな日が続いています
庭の椿も咲き始めました。
メジロやヒヨドリが蜜を舐めに来るのですが・・・ヒヨドリが花を落としていきます
ヒヨちゃん・・・もう少し優しくね・・・でないと嫌われるよ・・・
(どこのお宅でも嫌われ者のヒヨちゃんです)




アトリエ・ラ・ヴィータ

深窓のご令嬢?

2010-10-02 22:45:50 | 日々のこと
・・・虫の話です

毎年、夏の終わりから秋にかけてクサカゲロウを庭や畑でよく見かけます
(全長約2センチ)


ご覧の様に、透き通った羽、全身ミントグリーン!
足、触覚までパステルグリーン♪ まるで深窓の令嬢みたい。
ブラウンの目がクリクリかわいいです。
太陽の光を反射して虹のようにキラキラ輝きます。
10センチくらいに顔を近付けても逃げなくて・・・世間を知らない箱入り娘さん・・

カゲロウ。はかない命の代名詞・・・きっとこのクサカゲロウも食べ物は霞か朝露?
それとも蝶のように花の蜜??
と思う程、繊細で美しい虫です
図鑑で調べてみたら・・・食べ物は・・アブラムシ。
幼虫も成虫もアブラムシを食べるそうです。(それも大量に!!)
益虫だし、美しいので大歓迎ですが。。。なんだか、イメージが。。。。
見た目だけでは判断しちゃいけない、と言う事ですね
深窓の令嬢ではなく、じゃじゃ馬娘さんでした。

卵は俗に憂曇華または優曇華(いずれも『うどんげ』と読む)とよばれていて、珍しい形をしています



うどんげの花は法華経に出てくる、3000年に一度如来の出現とともに咲くといわれる伝説上の花
だそうです
昔の人は作物に付く虫を食べてくれる美しい姿のありがたい虫の卵ですから、
こんなおめでたい花の名前を付けたのでしょうか?



正倉院宝物にも描かれていました。

アトリエ・ラ・ヴィータ