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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

絵付けのぼやき(金彩編)

2008-10-16 07:33:54 | ポーセリン・ペインティング
金彩は、どちらかといえば、好きな装飾です
・・でも今回の作品では、その金彩に泣かされました。。。

下地の濃紺、試し焼きの段階では3回塗り重ねて、考えていた濃さになったのですが
いざ、本番!でうまくいきません!!
結局4回も塗り重ねることに・・・
細い線が立体的に交差している所を、金盛り、金下マットなどを使い、より立体的に
表現しようと壮大な計画(笑)をしていたのですが、もう間に合いません。

通常の金液は焼成前、黒い色をしていますが濃い色の上に描くと、、見えないので
茶色の金液を使います・・・がそれでも見にくい。。
はみ出した金は絵の具で消そう、と気楽に考えていたのですが、メインの絵の焼成温度を
優先させると紺色の焼成可能温度の下限は過ぎてしまってます。。。
金消しで削って、また金を施す方法で修正しましたが、絵は完成しているのに
金のお陰で焼成回数ばかり増えてしまい、その都度、トラブルが起こらないか
窯の蓋を開ける度、ドキドキ、ハラハラ。

窯の中は私達、人間の力が及ばない世界です。
「作品が無事出来上がります様に」と、火の神様にお祈りする毎日です
・・白っぽい色の金液、欲しいですね・・・





大きなサイズの画像はギャラリー

アトリエ・ラ・ヴィータ

薔薇空間とピエール・ド・ロンサール

2008-05-25 11:30:46 | ポーセリン・ペインティング
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム
「薔薇空間」~宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々~が開催中です。
早速、見に行って来た知人から、図録を見せて頂き、美しいル・ドゥーテの絵にうっとり。。
ル・ドゥーテの本は何冊も持っていますが、それぞれ印刷の色調が違ったりしていて
比べてみると、とても楽しいです
ピエール・ド・ロンサールという名前の薔薇があります
この写真は知人のお庭で美しく咲いたピエール・ド・ロンサール(つるバラです)



展覧会の図録を読んでいて知ったのですが、バラを詠った16世紀フランスの詩人の
名前なんだそうです!
この詩人は「地上に降りた美神」としてバラを詠いあげています
花の女王、花の代名詞、聖母マリアに捧げられた最高の花・・・あまたの賛美を受ける
バラの魅力はどこにあるのでしょう??
花が美しい・・でもトゲがある・・美しい花を咲かせるのに大変な手間が必要・・
バラを育てられない私でも、やはりバラに魅了されます・・
なかでもル・ドゥーテのバラは格別!



ル・ドゥーテのバラを忠実に模写してみました。描いてみて初めて気が付く事も
多いのです。次の目標は、このバラでティーセットを描いてみたいです。。
いつになることやら。。

アトリエ・ラ・ヴィータ

展示会を開催しています

2008-04-03 21:02:31 | ポーセリン・ペインティング
4月1日、無事に初日を迎える事が出来ました
実は、展示会までにツバメが帰って来てくれたら、最終日まで無事に過ごす事が出来る、
と願をかけていました
そしたら、そしたら3月24日、ツバメちゃんの姿が!!
「ツバ太郎」と命名しました(笑)
会場近くにも沢山ツバメが飛んでいて、祝福されてるようで嬉しいです~

会場の様子です


一番お気に入りのリスと苔

リスのディスプレイに使った木の実は15年前に拾った物。
3回の引っ越しの時にも捨てる事ができず
ずっと持ち歩いていた私だけの宝物なんです。家族からはゴミだと言われ続けても。。。
コケとシダは家の庭から。アケビのツルは近くの空き地の木に絡まっていました
だから、とっても愛着があります~


10年前に製作したティーセット。
今から思えば、描き足りない所ばかりなのですが思い出の品です。

緊張しながら迎えた初日、サンアートで一緒にレッスンを受けてる皆さんに来て頂き
とてもリラックス出来たのです~
有り難うございました!沢山のお花も頂いて会場がとっても華やかです。
激励のメールも!
展示会は、支えてくれる大勢の人が居て下さって、成り立っていくものだと感じています
あと3日、頑張りま~す!

展示会を開催しております
4月1日~6日 スペース・パナクティにて
ご来場をお待ちしております

シジュウカラを描いてみて

2008-03-10 16:25:12 | ポーセリン・ペインティング
ジジュウカラ(四十雀)学名 Parus major 英名Great Tit  
学名のmajorが示す通り、代表的なカラ類、でも英名のGreat は??
約15センチ、スズメくらいの大きさなのに。。
日本語の四十雀は一羽で40羽分の価値があることからこの名前がついた、
ともいわれています
少し春めいてくると、近くの林から「チーペ」「ツーペ」となんだか間の抜けた鳴き声が
聞こえてきます~シジュウカラがさえずりの練習をしているのです!
本当は「ツツピィー、ツィーピィー」と遠くまで届く高い声でさえずるのですが・・・
まだノドが本調子ではないのでしょうね(笑)
この声が聞こえて来ると、私もソワソワしてきます





左は人物画を描く様に「こってり」と時間をかけて描いた絵
右はヨーロピアン風に「さらり」と描いた絵
左の方がずっと手間が掛かっているのに、右の絵の方が「らしく」描けたような気がします
・・・どうしてか・・・「こってり」の絵は疑問を感じながら描いていたのですが
疑問を解決すべく、観察に出かけてから描いたのが右の絵
「観察する事」「描く事」が大切なんですよね。



展示会を開催致します
4月1日~6日 スペース・パナクティにて
ご来場をお待ちしております

スズメちゃんのヒナを描いてみたけど

2008-02-06 12:23:28 | ポーセリン・ペインティング


巣立ったばかりのヒナ達のおねだりポーズ!

我が家で産まれ育った、スズメのヒナがとってもかわいいので
描いてみたのですが・・・
悲しい事に、私は写生ができないのでお手本を探して描いてみました
スズメのヒナ特有の薄茶色の羽、わかっているのに表現できてません。。。

親にエサをねだる時は翼と尾羽を半開きにして、「チーチーっっ、おなかすいたっ」
と大きな口を開けておねだりします
人間の子供も、よく似た格好で甘える事、ありますよね
このポーズはカラスや鷲、鷹などの猛禽類のヒナも同じなんです
カラスだってかわいいですよ~
巣立ってから1週間~10日後、親はこのおねだりポーズに見向きもしなくなります
この時期が本当の巣立ち。
6~7月頃にはこのかわいいポーズがあちこちで見られる事でしょう~

クリスマス・プレゼント

2007-12-15 23:38:38 | ポーセリン・ペインティング


ロマンティック・クリスマス・フェアーにお越し頂いた皆様、有り難うございました
初めてお目に掛かれた方々、ずっと前からご挨拶をしたいと願っていた先生方と
ご挨拶できたのが何より嬉しかったです
一歩外に出ると、都会の雑踏の中・・・でも会場は別世界・・・
すてきな空間でロマンティックなクリスマスの一日をプレゼントして頂きました
お世話下さった皆様有り難うございました~ゆっくりお休み下さいね~

ロマンティック・クリスマス・フェアー

2007-12-10 18:41:25 | ポーセリン・ペインティング
   

大阪・森ノ宮にあるギャラリー凛主催の
ロマンテック・クリスマス・フェアー2007   ~エレガントな冬景色~
が心斎橋セント・グレース・ヴィラで開催されます
12月14日(金)11時~18時

ポーセリンアート・テディベア・ニードルクラフト・ビーズ刺繍・ヴィクトリアン布小物 etc…などの展示や販売が予定されています
私の作品も少しだけ(3点)展示して頂けることになりました。
会場はヨーロッパ貴族の邸宅を思わせる優美なゲストハウス。
今回は招待状が無くても入場できますので、「邸宅拝見」の気軽な気持ちでいらしてくださいね~
(普段、会場の中に入るには披露宴に招待されるか、自分で式を挙げる・・会場を借り切る・という方法しかありません!!)

企画、運営されたアンジェリク(ギャラリー凛)SAKURAさま、ロマンティックなクリスマスプレゼントを有り難うございます。素敵な一日を過ごさせて頂きますネ~
(当日は私も夕方4時から会場に居ります)

天使と楽器

2007-10-22 10:17:12 | ポーセリン・ペインティング

昨日の天使とお揃いのカップ(ソーサー部分)私がイメージする天使は楽器がお決まりのアイテム。宗教画に描かれた天使は色んな楽器を奏でています。
天使は多忙で、ある時は、メッセンジャー(受胎告知のガブリエル)ツアーコンダクター(聖人を導くラファエル)裁判官(最後の審判のミカエル)etc…でもやっぱりミュージシャン(奏楽天使)が一番カワイイ。天使の世界にもランクがあって、一般的に目にする羽の生えた赤ちゃん天使は地位が低いそうです。。だから親しみやすいのでしょうネ
(焼成3回・ボーンチャイナ)

天使の絵

2007-10-21 11:45:13 | ポーセリン・ペインティング

ポーセリン・ペインティングをご指導頂いてる私の先生は、「天使の絵」に定評があります。かわいく描くのって難しくて、最近は天使を描いていないのです。この作品は、今世紀初め(笑)に描いた天使。今から思えば描き足りない所も多いのですが、無心で描いていた頃の思い出の天使。お揃いのカップ&ソーサーを作ろうと思ったのか、描きかけのカップを2客、発掘(笑)今になって何だかなぁ~という心境。。。
19世紀・フランスの巨匠アングルは「私に天使を描いて欲しければ、実在のモデルを連れて来なさい」と言ったそうです。会えるものなら会ってみたいですね・・天使に・・飛天(天女)にも・・アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」を参考に(パリ・オルセー美術館)天使たちの目線の先には女性でもドキッとする程艶かしいヴィーナス・・あ、ヴィーナスと一緒に居る、と言う事は「天使」ではなく「キューピット」ですね、この子たちは。
(焼成5回・ボーンチャイナ)

アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」(パリ・オルセー美術館)

普段使いの器

2007-10-13 14:00:29 | ポーセリン・ペインティング
ポーセリン・ペインティングを習い始めて3年位経った頃、「もう少し気楽に使える絵を描いて」と母に言われました。考えてみれば、ピンクのバラ、かわいい小花、きれいなブーケなど「洋食器」の絵を夢中で描いていたのです。母くらいの年代の女性は少し和風のノリタケ・大倉風の絵がお好みの様子。ならば!と思ったのですが、あれから7年以上も経ってようやく、母好みの絵を描ける様に。写真は「笹ユリ」(葉が笹に似てます)とても繊細なユリです。
子供の頃、絵を教えて頂いた先生の画集を参考に。模写するご許可も頂けて嬉しいです~
いつもコテコテの絵を描いている私には、さらりと水彩画タッチの絵はまるで異文化。。。まだまだ先は長い。。
(焼成3回・ペンワーク)