「無窮天隠きもと純米大吟醸 斎香R 3BY」
「斎(さ)」・・・清浄な・神聖な・無垢な
「香(け)」・・・食べ物・飲み物・供え物
神聖なお供え物、すなわち「斎香(さけ)」が「酒」の名称の起源ともいわれる。「米」「水」など自然の恵みで醸す酒を通じて、人と自然の調和を図り、天穏の名の如く天を穏やかにすること、そんな小島杜氏の思いを全て注ぎ込んだ会心の作の山陰吟醸。それが「無窮天穏」だ。まさに際限のない天の如く、どこまでも伸びのある味わいが特徴だ。
爽やかな乳酸由来のバニラやバナナにも似た含み香に、優しくて奥行きのある複雑な旨味がどこまでも伸びていく。そして柑橘系の爽やかな酸が静かにキレて、スッキリとした上品な余韻。
当然のことながら、燗につけると抜群のポテンシャルを発揮して美味い!食欲をそそる酒だね。
まだまだこれから練れて、酒質は変貌しそうだ。
「私は、炭濾過しない山吹色の日本酒を選びます」
本来、日本酒というものは山吹色なのは周知のとおりです。
なのに見た目が悪いから炭でろ過して透明にする事が多いです。
そしてもう一つの要因として、炭でろ過することにより雑味をとり除くという目的もあります。
もちろん雑味とともに日本酒の肝ともいうべきお米の旨味成分までも取り除かれてしまいます。つまり搾った酒の味に自信がないので、炭を使いさし障りのない味の酒にしようとしている行為なのです。こんなのが美味しいわけがないのです。
一方、杜氏さんが醪を完全発酵させ、自信をもって搾った純米酒なら、無ろ過にするか、軽くフィルターろ過するだけで、炭をかけて肝心の日本酒の旨味や個性を取り除くような野暮なことはしないものです。
また、山吹色の濃さは熟成度合のパラメータにもなりますもんね。
だから私は、透明な日本酒を見ると、すごく不安になります。
このお酒って絶対美味しそうには見えないだよなぁ。」という逆の観念に支配されてしまうのです。そういう意味で、「山吹色」の純米酒を選ぶ事は私にとっては、とても重要です。
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