唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

少林寺武者房

2011年10月07日 | 映画 さ行
少林寺武者房 [DVD]
クリエーター情報なし
ラインコミュニケーションズ


『少林寺三十六房』『キル・ビル』のリュー・チャーフィー監督・主演で贈るカンフーアクション。親友同士でありながら、対立する流派で修行するふたりの青年。お互いに張り合って勝負を重ねる中、清の長官が両派の奥義を盗もうと画策していた。

師匠に毒をもった少林寺と妹を殺した武闘派、お互い復讐のために修行をして…でも実はこれは清の長官の策略だったということで、どうなっちゃうのかな?と思っていたら、最後の数秒でいままでの積み重ねをすべて吹き飛ばす驚愕の展開。

「お兄さん、もうやめて!」と長官に言う妹に「いやだ!」って答える子どもっぽい長官です。
もともと2つの流派を対立させて滅ぼしてしまおうとしていたのは、かなり国家的な策略だったわけですけど、実際のストーリーはかなり個人的でした。でも、そこがまた面白いというか、安心できるわけです。ある意味みんなスキだらけ。そして行動も一貫してないし。そんなバラバラに見えるお話の中で、格闘シーンは結構見ごたえがあります。

人の死や、歴史的な2つの流派のいがみ合い、清の長官の思惑、いろんなものが一瞬に解決してしまうとことは中国3千年の歴史のなせる技なのでしょうか。うーん・・・少林寺は奥が深い。
拳は相手を打ち負かすものではなくて、たたかいの中で説得させてしまう、真実を伝えるなにかを持っているんですね。達人の戦いとなればなおさらなのかも。

最後の展開は、2人だけじゃなくて、観ているみんなを飛びあがらせる終わり方ですね。