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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

家族解散まで千キロメートル

2024-07-27 | 
●家族解散まで千キロメートル● 浅倉秋成
角川書店  2024.3

29歳の喜佐周(きさ めぐる)が結婚することになり、兄も姉も家を出て、残る父母の二人では古い家を管理できないかもしれないということで、解体することになった喜佐家。
一月一日、喜佐家にとっては家族解体の三日前、いつも家にいない父を除く家族総出で引っ越しの準備をしていると、倉庫で不審な木箱が見つかる。
木箱の中には青森の神社で盗まれたご神体にそっくりな仏像が。
過去のある出来事によって父の犯行だと思った一同は、宮司の「ご神体を返すなら、被害届は取りさげる」という言葉にすがるように、山梨から青森までご神体を車で運ぶことに…


登場人物に感情移入がしにくかったからか、思っていたほど引き込まれるカンジではなくなかなか読み進められなかったのだけれど
終盤の展開が「そうきたか!」となって、もう一度最初から読みなおしました。
「家族」「普通の家族」を考えさせられる物語でした。
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