●明日の記憶● 荻原浩
光文社 2004.10
広告代理店に勤める主人公は50歳にして若年性アルツハイマーを発病する。
徐々に失われていく記憶。
妻に支えられながらアルツハイマーと向き合い、受け入れる。
自分の知っていること・同僚・家族、
自分の知っている自分さえも徐々に失っていく過程にはひやりとするものを感じる。
発病し記憶を失っていく本人・自分のことを忘れられていく家族、
そのどちらにとってもこの病気は悲劇でしかない。
この本では、記憶を失っていくことを(最終的に)穏やかに受け入れた主人公と、
深い愛情をもって隣を一緒に歩こうとしている妻に、よかったなぁとホロリとさせられた。
物語ぐらい美しいラストで終わって欲しいので満足だけど、
実際はなかなかそうはいかないんだろうな。
切なくも穏やかな気持ちが残る作品でした。
光文社 2004.10
広告代理店に勤める主人公は50歳にして若年性アルツハイマーを発病する。
徐々に失われていく記憶。
妻に支えられながらアルツハイマーと向き合い、受け入れる。
自分の知っていること・同僚・家族、
自分の知っている自分さえも徐々に失っていく過程にはひやりとするものを感じる。
発病し記憶を失っていく本人・自分のことを忘れられていく家族、
そのどちらにとってもこの病気は悲劇でしかない。
この本では、記憶を失っていくことを(最終的に)穏やかに受け入れた主人公と、
深い愛情をもって隣を一緒に歩こうとしている妻に、よかったなぁとホロリとさせられた。
物語ぐらい美しいラストで終わって欲しいので満足だけど、
実際はなかなかそうはいかないんだろうな。
切なくも穏やかな気持ちが残る作品でした。