ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

育夢学園「ドリームコース」通信 Power No.29

2006年07月17日 22時59分49秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年5月9日(火)   発行・文責 長坂 徳久

 【右脳のお話】

   左脳は言語脳ともいわれます。意識的に言語によって思考したり記憶したりする脳です。それに対し、右脳はイメージ脳といわれます。無意識にイメージで思考したり、大量記憶する脳です。 

  右脳が機能しなくなると、ことばを理解し話す能力はありますが、感情豊かな表現など、非言語面での能力が失われます。一方で、左脳が機能しなくなると、話す能力は失われますが、非言語的能力(感覚的・空間的・創造的・イメージ的能力など)は変りません。 

   たとえば、人との会話で、聞いたことばの意味をそのまま理解するのが左脳で、声の調子・表情などを察知するのが右脳です。 

  右脳と左脳がバランスよく開かれてこそ、本当の意味での‘思考力’といえます。ひらめきなど直観的思考と、ことばでの論理的思考との相互作用が大切です。 

  右脳は超能力的であるという面もあり、論理的に説明がつかなかったということからも、その働きが詳しく論じられ重要視されてきたのは、歴史的にはまだまだ浅いですが、右脳の働きであるということが詳しくわかる、ずーっと以前から非言語的な能力の創造性を育てることの大切さは、いろんな教育者たちが、示してきました。 

   右脳・左脳のどちらかに偏るのではなく、直観的に右脳を使って活動をしても、それを左脳でことばに表わすことが大切になってきます。 

   現在の教育は左脳を働かせることに関しては一生懸命で、右脳については、左脳が邪魔をして、なかなか、完全に左脳を休ませて右脳だけを働かせるというのが難しいとされています。 

  そこで、言語による思考を全く取り除いた「無」になること、「無」になった上で、直観的判断で大量な記憶をうめこむこと、そういう右脳だけを働かせる特別な‘右脳教育’と呼ばれるものがクローズアップされてきたのです。 右脳は、歳とともに「閉じます」。七歳でほぼ閉じるといわれています。しかし、おとなでも訓練、トレーニング次第で右脳は開発されます。みなさんのお子さんたちならまだまだ大丈夫です。頭でっかちで、過去の形式やマニュアルでしか生きられないような人になりますか? お子さんをそんなおとなに育てたいですか?想像力や感性が豊かで、いつも笑顔で過ごす人になりませんか?

【ミニ知識】

 ①あなたは右脳派?それとも左脳派?

    まず、腕を組んでみてください。どちらの腕が上になりますか?人には利き腕と同様「利き脳」があります。腕を組んでみたとき、どちらの腕が上に来るかで、その人の利き脳、つまり左右のうちよく使っている脳が分かるんです。右腕が上に来る人は左脳の働きがよく、論理的で判断力に優れているタイプ。一方、左腕が上の人は右脳の働きがよく、直感的で創造力に優れているタイプといわれています。

②右脳と左脳の役割分担 

右脳 左手の運動 音楽感覚 空間構成 

左脳 右手の運動 計算処理 時間連鎖的思考

③男女の脳の違い 

男性は女性に比べ右脳が発達し、女性は左脳が発達していると言われています。これは、男性が立体に対する空間認識に優れ、女性が言語能力に優れていることを示しています。本能や情緒行動をつかさどる細胞の数は男性の方が多く、女性の脳は歳をとっても男性より萎縮しにくいといわれています。

④日本人の脳の不思議 

日本人に洋楽と邦楽を聴かせ、左右のどちらで聴くかを調べた面白い研究があります。その結果、ヴァイオリン、ピアノなどの西洋楽器の音は右脳、尺八、琴などの和楽器の音は左脳と聴き分けていたのです。また虫の音も、欧米人が単なる音として右脳で捉えるのに対し、日本人は“風情”として左脳で感じるとか。「わび・さび」という言葉がこの国に生まれたのも、納得できますね。

⑤脳と利き手の不思議右脳から出た命令は、延髄で交差し、左半身の筋肉に伝え運動を起こさせます。左脳は逆でこの結果、右脳からの命令が多いと左利き、左脳からの命令が多い右利きとなります。赤ちゃんの時点では、まだ右利き・左利きがなく、3歳頃から自然と決まってくるようです。

 

 


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