ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

電光石火52号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時33分42秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第52号

発行日 2012年12月17日(月) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

【教える⇒できる⇒ほめる】

 

 木曜日に、次のことを全体に話ししました。(長坂)

 

1,お楽しみ会の百人一首大会について

  大会の説明や方法を説明しました。

 

2,あいさつについて。

  あいさつの意義を説明し、補足として次のことを話しました。

  「みんなあいさつがきちんとできるようになりましたね。とくに、とってもいい人が何人かいました。それは、手袋をはずして先生と握手をしたからです。」

  真剣に聞いています。

  「握手をするときは、手袋は外します。それが礼儀です。また、本当なら帽子も脱ぐのが礼儀ですが、それは、いまは細かくは言いません。

   さらに、長坂先生と他の先生たちがいるときは、長坂先生に先にあいさつに来ます。これも礼儀です。少し厳しい礼儀です。」

  長坂から先と言うのは、一つの「長幼の序」というものを教えることです。これは儒教に端を発しますが、日本人の美徳でもあります。

   少林寺拳法の教えに、「長上を敬い、後輩を侮らず」というものがあります。

   まさにこの精神が大切です。

 

さて、本日、月曜日。ほんんどの子ども達が、手袋をはずしてあいさつ・握手をしてきました。「よく覚えていたね。」とほめました。

また、Sくんは、帽子までとっていました。長坂が忘れていて、びっくりしたぐらいです。

 

3,黄色帽子について。

 「はぐくむ学童の外遊びは、黄色帽子を持ってきていないと連れて行かないようになっています。黄色帽子をかぶっているとどんないいことがありますか?」

「わかりやすい。」(どこにいるのかが)

「頭を守る。」

「何から守るの?」

「こけたときとか。」

「うん、それもあるね。ほかに?」

「暑さから守る。」

「そう、それもあるよね。冬でも熱中症はあると思う人? ないと思う人? 冬に熱中症はあまりありません。それでも、帽子をかぶるには理由があります。

それは、はぐくむのルールだからです。ルールは全員が守るものです。だから、黄色帽子を忘れた子は、外には連れて行きません。それをルールにしているのです。

なかには、外に行きたくないからといってわざと帽子を持って来ない人がいるかもしれません。しかし、それも、はぐくむのルールを破っていることになります。ルールはみんなが守ります。」

 

たとえば、学校で先生が4月当初、

「○つけは、赤鉛筆でします。」

と言います。そんなとき必ず、

「先生、赤ペンでもいいですか?」

聞く子がいます。それを、

「いいですよ、同じ赤だから。」

と言ってしまったら、そのクラスはずっと荒れます。

次のようになるからです。

「赤ペンでもいい?」⇒「忘れたので青でもいいやろ?」⇒「○なんかせんでもええやん」

と子ども達はエスカレーションしていくのです。

この最初の「赤ペンでもいいですか?」というのは子ども達からのアドバルーンです。

その先生はどこまで許してくくるのかを試しているのです。すきがあれば、子ども達はそれを次々に崩そうとしてきます。少しでも自分の有利なようにしようとするのは、大人も子どもも一緒なのです。

 

黄色帽子をかぶってくる・・・これは、はぐくむ学童の決して曲げないルールです。

このルールを手段として、「はぐくむとしてダメなものはダメ」ということを徹底して、指導の軸にしているのです。集団を指導するにはこのようなことが必要なのです。

 

 


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2013年02月10日 01時29分17秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第54号

発行日 2013年1月10日(木) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

【今年もよろしくお願いします】

 

《低学年体育の指導のポイント》

1.低学年の子どもの特徴  

① 一時もじっとしておられず、動きたくてたまらない。それでいて相当運動しても疲労の回復が早い。 

② 単一の運動を長く継続することができない。 

③ 物事を自分中心に考え、指導者を一人じめにしたがる。 

④ 競争して順番をつけたがる。 

⑤ 筋力に比べて体重が軽いので身軽である。 

⑥ 転びやすいが腰の位置が低いので、ころんだ時の衝撃が少ない。 

⑦ 柔軟性が高い。

 

2.基礎感覚作り・・いろいろな種目で子どもの動きの素地を作る。

①位置感覚→自分の体を自分で操作(コントロール)する。      

         自分の姿勢(直立、逆さ、傾斜、回転)を知って体をあやつる。

②視覚調整力→体の外部からの刺激に対して体を操作する。目で物を捕らえ、

          それに自分の体の動きを合わせる。目と筋肉の協応。

③聴覚調整力→体の外部からの刺激に対して体を操作する。耳で音を捕らえ、

          それに自分の体の動きを合わせる。耳と筋肉の協応。    

《位置感覚を養う運動例》 

(1)逆さ感覚→ブリッジ、足打ち、倒立、こうもり(鉄棒)等の逆さになっている状態で、体をあやつる感覚。

(2)高さ感覚→ジャングルジム、跳び箱、鉄棒等の高さのあるものに恐がらないで、平気で登れる感覚。

(3)回転感覚→マットでの前転・後転、鉄棒での腕立て前転・後転がスムーズにできて、目がまわったり、ふらついたりしないで、体をあやつることがきる感覚。

(4)振りの感覚→こうもり振り、足かけ振り、懸垂振り等で、振りが最高点に達した点からおりてくる時は支点(鉄棒)から体の重心をなるべく遠ざけ、上がる時は支点に体の重心を近づけることがタイミングよくできる感覚。

(5)平衡感覚(バランス)→平均台歩き、片足ずもう等で、体の重心を上手に移動してバランスを保つ感覚。 

 

 運動は10歳までなら本当に誰でも伸びます。遺伝とあきらめないで!

 少なくとも、子ども達はいまいろいろなことをやっていると、結婚して自分の子どもができたときにそれは「遺伝」していきます。みなさんからすれば「孫」ということになります。孫ほどかわいいものはないと言います。いまから、長い目でみて、お子さんにいっぱい運動させましょう。

 とくに、柔軟性は、低学年の柔らかいうちから維持を!(毎日1分で維持できます。)

子ども達に年末年始にいつも教えること。

 

「元旦とは、1月1日の朝のこと。年が明けた12時の時点や1月1日の夜は「元旦」ではなく「元日」です。」

 

「旦の字は日の出を表します。地平線(水平線)から太陽(日)が出たところです。」

 

 


電光石火57号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時25分50秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第57号

発行日 2013年1月16日(水) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

【子どもの季節を感じていますか?②】

①春(入会、入部したとき)⇒ 緊張もするし、とけこむことで大変なこともあるが、最初なのでわくわくして何をしても面白い。楽しくて仕方がない。

②夏(熱中期)⇒どんどん熱中し、これこそが自分の天職(自分の求めていたものだ!)と思えるぐらい熱中する。意欲満々!

③秋(飽きてくるとき)⇒同じことの繰り返しで、緊張感や刺激を感じなくなり少し飽きて、惰性になる。

④冬(倦怠期)⇒不満(自分が悪いとは思わないので他人のせいにする。)や嫌気が出てきて、辞めたくなる。また実際に足が遠のき、辞めてしまう。 

  当然、辞めずに続くこともあるでしょう。それは、③や④になっても、新たな刺激を感じ、次のレベルに自分自身が変化できたからです。 また、指導者や先生が変化のある繰り返しを意識した指導をして、子ども達が魅力を感じづけるように工夫していると言えます。

この①→④は何かに似ていると思いませんか?恋愛?確かにそうかもしれません(笑)。 

実は次のように「新商品」を売る場合のライフサイクル(成長カーブ)と似ています。つづく


電光石火56号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時20分41秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第56号

発行日 2013年1月15日(火) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

【子どもの季節を感じていますか?】

人は誰もが「偉くなりたい」と思っています。これは人間の欲求であり、おとなも子どもも関係ありません。「偉くなりたい」というのは、勉強なら、かしこくなりたい。スポーツなら、うまく・つよくなりたい。仕事なら、成果をあげたい、出世をしたいということでしょうか。 

   そして、これらをもう少し突き詰めていけば、偉くなることにより、「他人(できるだけ多くの人に)に認めてもらいたい。」という人間の本能に結びつきます。

   人はもともとこのような本能を持っているのですから、誰もがみんな「がんばろう!」という意欲があるのです。いや、あったはずなのです。しかし、どこかで「やる気」をなくしてしまった子どもたち、おとなたちはたくさんいます。そして、そのように「やる気」をなくさせてしまったのは、実は、その人たちと関わっている周囲のおとな、親、指導者だと長坂は思っています。(詳しくは紙幅の関係で割愛しますが、また機会があれば書いてみます。「最初から勉強の嫌いな子はいない。」が長坂の持論。) 

   さて、子どもたちは新しいことをはじめるとそのことにすごい関心を示します。しかし、この関心が「高いレベル」で長く続くことはまれです。みなさんもおとなになってから何かを始めたことがあるでしょう? それは今も続いていますか? もしくは始めた頃の高いモチベーションで続いていますか?多くの子どもたちは、なにかを「自分から進んで」始めた場合でも、長く続けていれば、きっと次のような過程を大なり小なり経るものだと長坂は考えています。(ここでいう季節は、実際の季節ではなく、「気持ち」としての季節、です。)

(続く) 

 


電光石火60号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時17分27秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第60号

発行日 2013年2月8日(金) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

【教育技術 ほめる】

たとえば、子ども達が座っています。

姿勢の悪い子が目立ちます。

そんなとき、みなさんならどんな指導をしますか?

「○○くん、姿勢が悪いです、直しなさい。」

「なんどいったらわかるんだ。」

「◇◇くんみたいにちゃんとせえよ。」

これらは、素人の指導。近所のおっちゃんでもこの程度のことは言うでしょう。

たとえば、『姿勢が悪い』という言葉自体、「いい姿勢」というものをイメージできない子ども(特に低学年)は多いです。

せめて、「これがいい姿勢だ」という見本を見せなくてはいけません。

 

さて、姿勢の悪い子が目立ちます。そんなとき、姿勢のいい子を見つけて、みんなに聞こえるようにほめます。

「△△くん、とっても姿勢がいい。背中がピンとしている!」

このように、一人をほめるとどうなるでしょうか?

 

実は、他の姿勢が悪い子たちも、背中をピンと伸ばすのです。

みんなの前でほめるというのは、その子のためだけではなく、他の子たちのためにもなるのです。

人は誰でも、認められたい、存在を大切にしてほしいのです。つまり、ほめられたい・・・これを「自己の重要感」といいます。デール・カーネギーは「人を動かす」という世界的大ベストセラーの中で説明しています。

 

 


電光石火59号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時13分32秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第59号

発行日 2013年2月7日(木) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

【体罰はなぜ起こる?】

世間の問題として取り上げられている「体罰」。

是非について、様々な考えもあるでしょう。

家庭での教育、学校での教育、社会教育での教育、スポーツの場での指導、スポーツや芸事のトップクラス(日本代表など)での指導によっても違うかもしれません。

長坂の考えは、「体罰」は必要ない、害はあっても益はないということです。

ほめたり、励ましたりすることで子どもを動かしたり、やる気にさせることができる指導者がいます。(長坂もそれを心がけています。)

その反面、叱ることでしか、子どもを統率できない人もいます。また、そのように指導することがいいと勘違いしている人もいます。叱って聞かなくなると、次には怒鳴るようになります。怒鳴っても聞かなくなると、次に手が出ます。そして、それが日常化するのでしょう。

つまり、怒鳴る指導、叩く指導は、その指導者や先生のレベルの低さの表れであるということです。

狭い部屋や教室で、笛を吹いて子どもの注意をこちらにむけさせたりするのも、明らかにレベルが低いと言えるでしょう。(運動させる合図として使う場合は別です。)

教育には、「愛情」と「教育技術」の二つが必要です。

愛情がないものは、指導に携わるべきではありません。そして、教育技術を持たない指導者は子ども達を荒らし、結果自分もしんどくなるのです。

 


電光石火58号(はぐくむ学童通信)

2013年02月10日 01時09分25秒 | 教育・指導法

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信

電光石火

第58号

発行日 2013年2月6日(水) 発行者・文責 理事長 長坂徳久

 

以下は、お迎え時に見てもらうホワイトボードへ書いたものです。私が知ったのは、フェイスブックからです。最初、ツイッターで話題となったようです。

 

性格はにでる。
   

生活は体型にでる。
   

本音は仕草にでる。
   

感情はにでる。
   

センスはにでる。
   

美意識はにでる。
   

清潔感はにでる。
   

落ち着きのなさはにでる。