ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

母に贈るメダル二つ

2013年02月04日 00時22分24秒 | 教育・指導法
本日、五色百人一首和歌山県大会。

うちのはぐくむ学童から11名が出場。
3種目で優勝。

青札で優勝したAちゃん(4年生)。

昨年の秋にお母さんをガンで亡くした。
その年の2月、はじめて百人一首の県大会に出場。
「Aちゃん、メダルを取って、お母さんに見せてあげよう。」
「うん、かあちゃんのためにがんばる。」
と言っていた。

しかし、おしくも四位。

そして、今年、激戦を制して、見事に優勝。金メダル。
お父さんも観戦していた。
お母さんが亡くなり、お父さんは孤軍奮闘していた。
報われた瞬間だったかもしれない。

Aちゃんの双子の弟Yくん。
橙札で3位に入った。銅メダル。
Yくんは、1年生のころは、勝負ごとでは負けたらいつも切れていた。
しかし、百人一首や名句カルタを通じて、負けを受け入れるようになっていった。
お母さんが亡くなってから、随分精神的に成長もした。
昨年の大会では会場で静かに観戦できずに、みなに迷惑をかけた。
しかし、今年はかなりかしこく観れるようになっていた。


うちの学童保育(民設民営)では、毎日百人一首を1試合だけ行っている。
それで、安定してきている子どもたちも多い。
ルールを通じて、社会性が養われたり負けを受け入れられるようになるのだ。

たかが五色百人一首、されど五色百人一首である。


亡きお母さんに贈られた二人からのメダルだった。