15分間の全体休憩の間に低学年団体演武を指導。
『ライオンは生まれたこどもを崖の下に突き落とすって知ってた?』
「知らない。」
『その中で崖から這い上がってきたこどもだけ育てるんやって。だからライオンは強いんだね。百獣の王って言われます。』
『そのライオンは大人になって獲物を捕まえるときは、相手が小さなウサギでも全力を尽くすんだよ。』
『もうすぐ大会があるね。もしかしたら低学年団体は橋本西だけかもしれません。でも、それでも一生懸命に演武やろうね。勝ち負けじゃなくて自分が一生懸命にがんばるんだよ。ライオンになろうね(^.^)』
そして、一回団体演武を通しました。
手前味噌ですが上手です。
昔は低学年団体を仕上げるにはたくさん補習などをしたものですが、いまは補習はおろか、団体演武そのものもそんなに稽古しているわけではありません。
それが道場の成長過程というものなのでしょうか。
(そんな成長法則があるように思います。)
演武が終わって、笑顔で言いました。
『先生がおかしい、と思ったことがあります。なんですか?』
六人順に発表させていく。
「止まってなかった。」
「思いきりやってなかった。」
「足を曲げていなかった。」
「気合が少し小さかった。」
「○○くんと同じです。」
「わからない。」
『先生がおかしい、と思ったのは…
上手すぎる
と思ったのです。』
こんなとき、小学生特に低学年は
満面の笑みになります。
今回もそうでした。
しかし、三年生男子がいいました。
「なんや、そっちかよ!」
このツッコミはなかなか三年生には出てこないフレーズです。
時代も変わってきました(笑)
『びっくりするぐらいうまかったんやけど、みんなはライオンやから、さっき自分が悪かったと思ったところをもう一度がんばってみようか!』
ライオンの話を振っておいてよかったです(苦笑)
二回目を通した。
『いまのもよかったね。でも最後に気合が小さくなったね。マラソンも徒競走も最後まで一生懸命走るよね?演武も最後まで気合いれるよ。』
そして、最後の一回を全員の前でやらせました。
とってもよくできました。
見ていた子たちに
『感想発表。先着三名!』
「とってもうまかった。」(五年生)
「じゅんぺいくん(二年生)ががんばっていた。」(二年生)
『いいところを見つけられたしゅんたも立派だよ。』と長坂。
「リーダーのゆずちゃんの号令の入れかたがよかった。」(五年生)
こどもはやはり善性の持ち主です。