
これでついにシリーズ第6作になる。今回はお父さんと大輔さんが写真雑誌を作るためにふたりで撮影に出る日の話から始まる。もちろん毎回連句会の描写もある。そこはお約束だ。
ゆっくり6つのお話が続く。こんなにも淡々とした日常のスケッチなのに、退屈させずに読ませてくれる。再び文芸マーケットに今回は出店する側で参加したり、毎回さまざまな企画をするお店でのイベントのこと、同人誌フェア、朗読会、等々の企画。ゆっくり時間が流れていく。連句会も変わりなく開催される。最後はSNS連句を企画する話まで。
第5話だけでなく、いずれも今回のタイトルになっている『大切な場所』を巡るお話だ。これは自分たちの居場所を巡るお話。最後のエピソードで描かれるSNS連句会は企画段階で終わるから、次回作で描かれるようだ。ということでお話はまだまだ続く。