
今年の大阪アジアン映画祭で日本初上映されたばかりの新作が早くもNetflixで配信スタートした。しかも『冥界タレント協会』なんていうおバカなサブタイトルをつけられて。だけど、これはこんなアホなサブタイトルがピッタリのとことんバカな映画である。これが真面目な映画が多い大阪アジアン映画祭で上映された、だなんてそれだけでも笑える。呆れるくらいにとことんバカバカしい。幽霊もつらいよ、って感じの映画。
チェン・ボーリンが胡散臭い付け髭でニヤけて登場する。元売れないアイドル歌手で、今は霊界のマネージャー。そんな男を演じる。チャン・ロンロンの落ちぶれた霊界クイーンと共に新人育成に挑む、というお話。
このままでは消滅の危機にある新人の死者。彼女は自分に自信がない。そんな彼女が立派な幽霊になるようにサポートする。ふたりが彼女を立派な幽霊に育てていく、なんていうお話。
だけど、(ひたすら怖がらせる為に努力するけど)なかなか上手くいかない。そんな彼らのドタバタを見ながら、バカバカしいと思いつつ、僕もこのコメディ・ホラーを楽しんでいる。たわいない映画だし、やはりただバカバカしいだけだけど、みんな(スタッフ、キャストが)一生懸命で好感が持てる。これが台湾で大ヒットするわけもよくわかる。