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映画・演劇のレビュー

DIVE演技、演出ワークショップ公演『日々のコンパス』

2006-12-14 00:17:40 | 演劇
 とてもいいタイトルだと思う。僕たちは日々、何を拠り所にして生きているのだろうか。よく分からない。何かを頼りに、頼りない毎日を生き続けていく。その日々のコンパスはどこにあるのか。そんなことを考えさせてくれる芝居でもある。

 たよりない新米の役者たちがこの小さな芝居を演じていく。頼りとなるはずの台本は、どこを拠り所にしたらいいのか、よくわからないものだ。今の自分たちのように日々の不安を綴ったような台本である。

 人と人との関係の頼りなさを描いた3本の短編を、自分たちを信じて演じていくしかない。DIVEのワークショップの発表公演として企画されたこの作品は、受講生である彼らの不安と緊張が程よく漲った舞台になっている。(何人か経験豊富な人も混じっているが彼らとて例外ではない)

 彼らの演技は決して上手くはない。しかも2日目の最終ステージで疲れきっている。へんなところに力が入りバランスを崩している。だけどそんなことはあまり気にならない。

 彼らは深津篤史演出のもと、自分の力を信じて舞台に立つ。それだけでいい。それが何よりも大切だと思う。深津さんは彼らに自由に演技をさせる。手取り足取りで型に嵌めようとはしない。しかし、彼らにとっては、それがとても困難を強いられることになる。だが、そこから、芝居は始まるのだ。結果、出来上がった作品はとても気持ちのいいものとなった。

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1 コメント

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御来場ありがとうございました。 (高橋恵)
2006-12-15 11:17:22
この度はDIVE演技・演出ワークショップ発表公演に御来場いただき、ありがとうございました。
後日改めてご案内させて頂きますが、12/27(水)にDIVEの忘年会をウイングフィールド行いますので、お時間のご都合がよければ是非、遊びにいらして下さい。
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