工藤栄一監督の傑作時代劇巨編のリメイク。三池崇史が渾身の力を込めて作り上げた超大作である。よくぞ、ここまでやってくれた。拍手を惜しまない。だが、そこまでやっても映画は傑作にはならない。当然オリジナルを凌駕出来ない。スタイリッシュな工藤映画と違い、とても泥臭くて、人間臭い。どちらかというと、『七人の侍』に近いタッチである。だが、比較対象としては分が悪い。あの日本映画史上燦然と輝く最高傑作と比肩する . . . 本文を読む
このタイトルに一目ぼれした。とても素敵なタイトルだと思う。人間が人間であるために必要なこと、そのすべてがここにはある。チラシにある簡単なストーリーを読んで、これは今年一番素晴らしい映画なのではないか、と確信した。
ひとりの女がすべてを棄てて1年間の旅に出る。今時自分探しの旅をテーマにする映画なんて、とは思わなかった。今時も、何もあったものではない。いつの時代であろうと、自分を見失う人はいるし . . . 本文を読む