習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

コトリ会議『びゅいーん、瓶』

2010-08-08 09:39:16 | 演劇
 見事なまでに何にもない話。ストーリーに仕掛けられたものが、やがては見えてきて、どんな展開が待っているのか、と期待していると、肩すかしを食らう。宇宙人が攻めて来たり、大統領のリコールがあったり、この星が滅びたり、と(それって、かなり凄いはず、の展開でしょ)盛りだくさんなのだが。  実はそんなことも含めて、ここには見事に何もない。大きな歴史の中にあっては、それくらいのことは、なんでもない、というこ . . . 本文を読む
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『人生に乾杯!』  7月末から8月の初めで見た映画、読んだ小説。

2010-08-08 08:25:15 | 映画
 この2週間でたまった映画や小説のことを書きたい。でも、あまりに膨大すぎて、どこから手をつけたならいいのだか、想像もつかない。それに芝居だって先週分を書いていない。昨日、合宿から帰ってきた。だから、この1週間は何もしていない。まぁ僕のプライベートなんか、どうでもよいことなのだが、あまりに時間が経つと、いくらなんでも忘れてしまうので、簡単に要点だけでもメモしておこうと思う。また、時間が出来たなら、ゆ . . . 本文を読む
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『きみに微笑む雨』

2010-08-08 07:49:22 | 映画
 ホ・ジノ監督の第5作である。彼のデビュー作である『八月のクリスマス』は僕にとって生涯の1本だ。あの映画を見たときの感動は忘れることがない。最初の場面から魂を揺さぶられた。なんでもない描写に涙が溢れた。どうしてここで自分が泣いているのか、わからない。ただ学校のグランドで風景を見つめているだけのシーンなのに。そして単車に乗って街を走っているだけなのに、それがあんなにもキラキラしていた。    生き . . . 本文を読む
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『すべては海になる』

2010-08-08 07:45:20 | 映画
 山田あかねの傑作小説をなんと本人自らの手で映画化した作品。過去にも村上龍が『限りなく透明に近いブルー』を監督してひんしゅくを買ったこともあったし、作家が映画監督に挑戦したことは、ないわけではない。だが、大ベストセラーでもない小説が、一応メジャーな商業映画として制作されるなんてかなり希なことではないか。しかも、それが作家の独りよがりになることもなく、成立しているのである。これはちょっとした奇跡だ。 . . . 本文を読む
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