正直言ってこんな映画を見ている暇はないのだが、誘われたらついつい見てしまう。今週は芝居がたくさんあって、ほんとうは映画見てたら芝居見れなくなるのに、また見てしまった。ほんとは少し期待していたのだ。前作があまりに酷すぎて笑うに笑えなかったが、今回はあの反省に基づき、きちんと映画らしい映画を作るはずだと信じた。『てなもんや商社』(古いなぁ)の本木克英監督だから。なんてね。でもこの人『犬と私の10の約 . . . 本文を読む
クロネンバーグが超能力やらホラーから足を洗ってこういう犯罪ものに取り組むようになったのは、なんだか少し寂しい。彼には一生「げてもの」を作り続けてもらいたかった。『ラビット』や『スキャナーズ』の昔から、キャリアの最初の頂点になったバロウズ原作の『裸のランチ』まで。何をやってもクロネンバーグだ、と思わせてくれた日々が懐かしい。メジャー大作『ザ・フライ』であっても同じなのだ。この人は一生これしか出来な . . . 本文を読む
空前の大惨事となった日航機墜落事故を追いかけた地方新聞記者たちの熱い7日間を追う原田眞人監督の最新作。
いつもながらの短いショットの積み重ねで、膨大な登場人物をドキュメンタリータッチで、空間の中に配して、彼らがそのなかを自由に動いていく様を見せていくいくシーンは快感ですらある。有名スターも無名の若手もお構いなしで、カメラは特定の人物に寄ったりせず、なんとなくフレームに入ってしまったように見せ . . . 本文を読む
タッチがあまりに軽すぎて驚く。こういう実話をモデルにしたジャーナリスティックな戦場ドキュメントにあるまじき軽薄さ。これは社会派映画というよりも、単純な安もの戦争B級アクションなのではと思わせるくらいだ。
そういうノリなのである。もちろんわざとそういうタッチを狙っているのは明白だ。わざわざチャック・ノリスの『地獄のヒーロー』なんてものまで(日本人にはもう忘れられただろうが、たぶんアメリカ人にと . . . 本文を読む