こんなにも繊細な痛みを淡々と見せ続ける映画を、見続けることは、ある種の苦痛である。2時間7分。映画をずっと息を詰めて見る。4人の女性たちの姿を追い続けることになる。目を背けたくなるような痛みが、そっけなく描かれていく。
4人の物語は絡み合いそうで、絡み合わないまま終わる。里子と秋代はちひろと塔子とは出逢うことはない。主人公4人が出逢わないまま終わる映画なんてきっといままでなかったはずだ。オム . . . 本文を読む
10年ぶりに未知座の芝居を見る。かって、アングラテント芝居を精力的に作り続けてきた未知座の芝居を見に行くのはとても楽しかった。次は何をしてくれるのかと、ワクワクドキドキしながらテントに足を運ぶ。『さよならジャパン』と『日本少年』の2本連続上演は最後の輝きとして心に深く残っている。ギリギリのところで最大限のチャレンジをする。まさにテント芝居の王道を行く傑作だった。まあ昔話をしていてもしかたない。
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