今年も「全国高校ラグビー」の新潟県大会決勝の日がやってきた。
決勝戦は6年連続34回目の花園出場をねらう新潟工業と
初の県大会決勝へ駒を進めた新発田南の対戦となった。
フォワードでボールを持ち込み、ラックからの早い球出しで
バックスに展開する新潟工業、それに対し新発田南はハイ・パントで
相手の出足を止め、フォワードを走らせるという戦法で勝ち抜いてきた。
試合は開始早々(2分)新潟工業11番(左ウイング)が
廻り込んでゴール真下にトライを決め先制する。
その後は新発田南が押し気味に試合を進め、11分にペナルティ・ゴールを
奪い3点を返して前半終了。
後半は新潟工業が相手の裏を狙うキックでチャンスをつかみ
4分に14番(右ウイング)が右中間に、14分には6番(左フランカー)が左スミにトライ。
そして23分に12番(左センター)が密集を抜け出し中央にトライし、そのまま試合終了。
最終的なスコアは24対3。新潟工業が勝ち花園行きを決めた。
ここ20年程、新潟代表は全国大会でシード校の厚い壁に阻まれ、
花園で正月を迎えることが出来ない。
決勝を戦った両チームも、キックの処理ミスやハンドリングのミスが非常に多く目に付いた。
こういうミスは自分のチームのリズムを壊し、相手に攻撃の切っ掛けを与えてしまう。
全国大会では命取りになってしまう危険がある。
しかも、優勝した新潟工業のフォワードの平均体重は約80Kg、全国でも軽量の部類に入る。
以上の事から考えると、今年も新潟代表がシード校を破り、
花園で正月を迎えるのは難しいと言わざるを得ない。
しかし、戦う相手は同じ高校生、勝負は何があるか分からない。
新潟工業の健闘を祈る。