ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Frances Bergen / The Beguiling Miss Frances Bergen

2009-11-27 03:25:21 | JAZZ VOCAL :女性


フランセス・バーゲンは、腹話術師エドガー・バーゲン夫人。

エドガー・バーゲンは大変に人気があったらしいが、

私はその辺りは全く知らない。

ただ、彼女の娘であるキャンデス・バーゲンなら

よ~く知っている(但し、向こうは私のことを全く知らない)。


これは、フランセス・バーゲンのデビュー作で且つ最後のアルバムである。

ややハスキーだが温か味のある声、自然で力みのない歌唱は

私的には非常に好感度が高いものがある。


全12曲を3つのグループがサポートしており、

録音もそれぞれ3ヶ所で行われている。

最初がハリウッドでバックはマティ・マトロックのオーケストラ、

次にシカゴでアート・ヴァン・ダムのクインテット、

そして最後はニューヨークでジョニー・イートンのクインテットが担当している。


因みにシカゴでの録音は、アート・ヴァン・ダムにとって

ヴォーカルを入れた最初のレコードとなった。

但し、9曲目の「Shivers」では彼女の唄は入っておらず、

アート・ヴァン・ダム・クイインテットの演奏だけとなっている。



 Frances Bergen / The Beguiling Miss Frances Bergen

  Columbia CL-873

  スペイン LP-Time LPT-1083 (Reissue)


1,I Was Doing All right
2,For The very First Time
3,Soft Light And Sweet Music
4,All I Need Is You
5,This Is New
6,For All We Know
7,Better Luck Next Time
8,You're Getting To Be A Habit With Me
9,Shivers
10,The Very Thought Of You
11,Let's Begin
12,The Lamp Is Low


Frances Bergen (vo)
Johnny Eaton's Quintet...1,2,11,12
・Johnny Eaton (p)
・John Solum (fl)
・Dick Lincoln (vib)
・Ed White (b)
・Alan Bergman (ds)
Art Van Damme's Quintet...3,4,9,10
・Art Van Damme (acco)
・Charlie Calzaretta (vib)
・Claude Schneider (g)
・Lew Skalinder (b)
・Max Mariash (ds)
Matty Matlock's Orchestra...5,6,7,8
・Matty Matlock (cl)
・Eddie Miller (ts)
・Ray Sherman (p)
・Al Hendrickson (g)
・Nick Fatool (ds)
and Others


1,2,11,12...1956年 New York 録音
3,4,9,10...1956年 Chicago 録音
5,6,7,8...1956年 Hollywood 録音