これは、ケニー・ドリューがリバーサイド・レーベルに吹き込んだ最後の作品。
名盤と云われる「Kenny Drew Trio」(Riverside RLP-249)より
個人的にはこちらの方が数段好きなアルバムである。
「パル・ジョーイ」はリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの手によるミュージカル。
ここでのドリューはパウエルやモンクの影響を感じさせながらも、
よりコマーシャルで親しみ易い側面を多く見せている。
ドリューのピアノは心地よいスウィング感を漂わせ、
ベースのウイルバー・ウェアーとドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズとの
コラボラーションも申し分ない出来である。
尚、ドリューがリバーサイドの傍系レーベルであるジャドソンに録音した
「A Harry Warren Showcase」(Judson L-3004)や
「A Harold Arlen Showcase」(Judson L-3005)も
本作品と同じ傾向の作品である。
Kenny Drew / Pal Joey
Riverside RLP-249
ユニバーサル・インターナショナル UCCO-5134 (Reissue)
1,Bewitched, Bothered And Bewildered
2,Do I The Hard Way
3,I Didn't Know What Time It Was
4,Happy Hunting Horn
5,I Could Write A Book
6,What Is A Man?
7,My Funny Valentine
8,The Lady Is A Tramp
Kenny Drew (p)
Wilbur Ware (b)
Philly Joe Jones (ds)
1957年 10月15日 New York 録音