ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Kenny Drew / Pal Joey

2009-11-28 03:40:53 | JAZZ


これは、ケニー・ドリューがリバーサイド・レーベルに吹き込んだ最後の作品。

名盤と云われる「Kenny Drew Trio」(Riverside RLP-249)より

個人的にはこちらの方が数段好きなアルバムである。


「パル・ジョーイ」はリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの手によるミュージカル。

ここでのドリューはパウエルやモンクの影響を感じさせながらも、

よりコマーシャルで親しみ易い側面を多く見せている。


ドリューのピアノは心地よいスウィング感を漂わせ、

ベースのウイルバー・ウェアーとドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズとの

コラボラーションも申し分ない出来である。


尚、ドリューがリバーサイドの傍系レーベルであるジャドソンに録音した

「A Harry Warren Showcase」(Judson L-3004)や



「A Harold Arlen Showcase」(Judson L-3005)も



本作品と同じ傾向の作品である。




 Kenny Drew / Pal Joey

  Riverside RLP-249

  ユニバーサル・インターナショナル UCCO-5134 (Reissue)



1,Bewitched, Bothered And Bewildered
2,Do I The Hard Way
3,I Didn't Know What Time It Was
4,Happy Hunting Horn
5,I Could Write A Book
6,What Is A Man?
7,My Funny Valentine
8,The Lady Is A Tramp



Kenny Drew (p)
Wilbur Ware (b)
Philly Joe Jones (ds)



1957年 10月15日 New York 録音