ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

ローズ・マーフィー・フィーチャリング・スラム・スチュアート/ ジャズ, ジョイ・アンド・ハッピネス

2010-09-29 02:19:42 | JAZZ VOCAL :女性

黒人女性歌手ローズ・マーフィーは1913年オハイオ州ズイニア生まれ。

1940年代からナイト・クラブ等に出演し、スターの仲間入りをする。

そして1950年代末から60年代にかけては、

ベースのスラム・スチュアートと組んでツアーを重ねている。


彼女はブロッサム・ディアリーと同様の、幼い童女のような声の持ち主、

ピアノの弾き語りをする処もブロッサムと全く同じだが、

ローズ・マーフィーの方がブロッサムよりはるかに先輩である。


この二人、もしも「カマトト・ヴォイス」という番付けがあれば

間違い無くブロッサムもローズ・マーフィーも

東西の横綱を張っているに違いない。



本アルバムは彼女がスラム・スチュアートとコンビを組んでいた時のもの、

ローズ・マーフィーはキュートで且つ可愛らしい声で、

楽しく、温か味のある歌を聴かせてくれている。


スラム・スチュアートも歌と、得意であるベースとユニゾンの

ボウイング・アンド・ハミングを披露している。

また、バックのチャーリー・シェイバース、セルダン・パウエルの両者が

歌の合い間にとるソロも良い出来である。


尚、このアルバムは日本では1980年にキング・レコードから

発売されて以来、長い間廃盤となっている。

現在このアルバムの権利を持っている東芝EMIさん

次回の『ジャズ名盤ベスト&モア999円シリーズ』で是非とも再発をお願い致します。




 Rose Murphy featuring Slam Stewart / Jazz, Joy And Happiness

 United Artists UAJJ-15025

 キング・レコード GXH-3511 (廃盤)


■Side 1
1,If You Were Mine
2,When Johnny Comes Marching Home Again
3,You Made Me Love You
4,I've Got Everything
5,All Of Me
6,You Go To My Head

■Side 2
1,Seasons Greetings
2,Oh Lady Be Good
3,Little Lamb
4,Kids
5,What Good
6,Put On A Happy Face


Rose Murphy (vo,p)
Slam Stewart (vo,b)
Charlie Shavers (tp)
Seldon Powell (ts,fl)
Ernie Hayes (org)
Carl Lynch (g)
Julio Calazzo (conga)
Specs Powell (ds)
Joe Jones (ds)


1962年 作品






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