ジョヤ・シェリルは1927年8月20日、
ニュージャージー州のジョー生まれの黒人女性歌手。
高校在学中の1944年にエリントン楽団に加わり、
RCAでの吹き込みにも参加している。
本アルバムは「Joya Sherrill Sings Duke」と言うタイトルが付いているが、
エリントンの曲以外にも、息子であるマーサの曲と、
ビリー・ストレイホーンの曲なども含まれており、
エリントンに因んだナンバー集と考えるべきであろう。
吹き込みは1965年で、シカゴとニューヨークの2つのセッションが収められている。
エリントンの息子マーサ・エリントンのプロデュースの元、
ジョヤ・シェリルは張りとツヤのある声で、
情感溢れる歌を聴かせてくれる。
バックはジョニー・ホッジス、クーティ・ウィリアムス、ビリー・ストレイホーンなど
エリントニアンと云うべきメンバーで、彼らのソロも楽しめる。
尚、このアルバムはジャズには珍しい
20thセンチュリー・フォックス・レーベルから発売されている。
Joya Sherrill / Joya Sherrill Sings Duke
原盤 : 20th Century-Fox TFS-4170
Polygram 314 547 266-2 (Reissue)
1,Mood Indigo
2,Prelude To A Kiss
3,I'm Beginning To See The Light
4,Sophisticated Lady
5,Kissing Bug
6,In A Sentimental Mood
7,Duke's Place
8,I'm Just A Lucky So-And-So
9,Day Dream
10,Things Ain't What They Used To Be
11,Just Squeeze Me (But Don't Tease Me)
12,A Flower Is A Lovesome Thing
Joya Sherrill (vo)
Mercer Ellington (produce)
Cootie Williams (tp)...1,4,5,7,10,11
Johnny Hodges (as)...1,2,7,10
Paul Gonsalves (ts)...4,7,10
Ernie Harper (p)...1,2,4,5,6,7,10,11
Ray Nance (cor)...3,8
Ray Nance (vln)...9,12
Joe Benjamin (b)...3,8,9,12
John Lamb (b)...1,2,4,5,6,7,10,11
Shep Shepherd (ds)...3,8,9,12
Sam Woodyard (ds)...1,2,4,5,6,7,10,11
1,2,4,5,6,7,10,11...1965年 1月12日 Chicago 録音
3,8,9,12...1965年 1月20日 New York 録音
黒人にしか出せない粋な味わいがあって、芳醇な香りというか匂いたつものがあります。
“A列車で行こう”の詞がジョヤによるものであるとkuirenさまが書いてらして唸りました。
僕の好きな女性に似ていなくもない、なんて言ったら本人にムクれられちゃいそう・・^^;
流石にお持ちですね。
日本では余り知られていない人ですが、仰る通り味のあるシンガーですね。