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ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Gayle Andrews / Love's A Snap !

2010-01-19 03:22:04 | JAZZ VOCAL :女性

スッキリとした品の良い顔立ち、横顔のみのジャケット写真を観ただけで

相当な美人であることは容易に想像出来る。


ゲイル・アンドリュースの生年月日は不明。

クラブのオーナーに気に入られ、多くのクラブに出演した。

その後は「Night n' Gayle」というクラブを自ら創り上げ、

オーナーとなり、そこでも歌手活動を行っている。


これは、彼女のファースト・アルバム、

全体的には余りジャズ色が強くない作品である。


ハスキーでやや低目だが、温か味のある声質、

リキみの無いリラックスした歌唱は好感がもてる。


バックを務めるスチュ・フィリップス率いるオーケストラの

伴奏と相まって中々好い雰囲気のアルバムとなっている。



 Gayle Andrews / Love's A Snap !

  Hi-Life 54 ,  Stere-O-Craft SST-15

  スペイン LP-Time LPT-1086 (Reissue)


1,Love's A Snap
2,Easy Does It
3,The Nearness Of You
4,Something's Gotta Give
5,Time After Time
6,The Very Thought Of You
7,I Like The Likes Of You
8,You, You Romeo
9,You're My Thrill
10,Suddenly
11,Easy To Love
12,You're The Greatest


Gayle Andrews (vo)
Stu Phillips (arr,cond) with Orchestra


1960年 New York 録音





Frances Bergen / The Beguiling Miss Frances Bergen

2009-11-27 03:25:21 | JAZZ VOCAL :女性


フランセス・バーゲンは、腹話術師エドガー・バーゲン夫人。

エドガー・バーゲンは大変に人気があったらしいが、

私はその辺りは全く知らない。

ただ、彼女の娘であるキャンデス・バーゲンなら

よ~く知っている(但し、向こうは私のことを全く知らない)。


これは、フランセス・バーゲンのデビュー作で且つ最後のアルバムである。

ややハスキーだが温か味のある声、自然で力みのない歌唱は

私的には非常に好感度が高いものがある。


全12曲を3つのグループがサポートしており、

録音もそれぞれ3ヶ所で行われている。

最初がハリウッドでバックはマティ・マトロックのオーケストラ、

次にシカゴでアート・ヴァン・ダムのクインテット、

そして最後はニューヨークでジョニー・イートンのクインテットが担当している。


因みにシカゴでの録音は、アート・ヴァン・ダムにとって

ヴォーカルを入れた最初のレコードとなった。

但し、9曲目の「Shivers」では彼女の唄は入っておらず、

アート・ヴァン・ダム・クイインテットの演奏だけとなっている。



 Frances Bergen / The Beguiling Miss Frances Bergen

  Columbia CL-873

  スペイン LP-Time LPT-1083 (Reissue)


1,I Was Doing All right
2,For The very First Time
3,Soft Light And Sweet Music
4,All I Need Is You
5,This Is New
6,For All We Know
7,Better Luck Next Time
8,You're Getting To Be A Habit With Me
9,Shivers
10,The Very Thought Of You
11,Let's Begin
12,The Lamp Is Low


Frances Bergen (vo)
Johnny Eaton's Quintet...1,2,11,12
・Johnny Eaton (p)
・John Solum (fl)
・Dick Lincoln (vib)
・Ed White (b)
・Alan Bergman (ds)
Art Van Damme's Quintet...3,4,9,10
・Art Van Damme (acco)
・Charlie Calzaretta (vib)
・Claude Schneider (g)
・Lew Skalinder (b)
・Max Mariash (ds)
Matty Matlock's Orchestra...5,6,7,8
・Matty Matlock (cl)
・Eddie Miller (ts)
・Ray Sherman (p)
・Al Hendrickson (g)
・Nick Fatool (ds)
and Others


1,2,11,12...1956年 New York 録音
3,4,9,10...1956年 Chicago 録音
5,6,7,8...1956年 Hollywood 録音



Marlene Cord / Marlene Cord

2009-11-20 05:22:44 | JAZZ VOCAL :女性

マリーン・コードはペンシルヴァニア州、スプリングボロ生まれ。

ジャケット写真を見る限りでは、かなり大人っぽい印象を与える彼女だが、

歌声は容姿とは裏腹で、少しのハスキーさはあるものの、

可愛らしく意外な程幼く感じられる。


これは1957年にDotレーベルに吹き込まれたもので

彼女のデビュー・アルバムに当たる。


ツボを押さえたワン・ホーン・カルテットの演奏をバックに

マリーンはチャーミングでキュートな歌を聴かせてくれる。



 Marlene Cord / Marlene Cord

  Dot DLP-3081

  スペイン LP-Time LPT-1066 (Reissue)


1,I Could Write A Book
2,Glad To Be Unhappy
3,Louisiana Purchase
4,I'm Thru With Love
5,It Could Happen To You
6,This Love Of Mine
7,Light Out
8,I Remember You
9,Can't Get Out Of This Mood
10,Detour Ahead
11,Mad About The Boy
12,While We're Young
13,I Got It Bad


Marlene Cord (vo)
Mike Simpson (fl,ts)
Dick Marx (p)
Johnny Frigo (b)
Jerry Slosberg (ds)


1957年 12月12日 Chicago 録音




Teresa Brewer / When Your Lover Has Gone

2009-10-22 02:26:11 | JAZZ VOCAL :女性

アメリカのショウ・ビジネスの世界ではかなり有名な女性歌手、テレサ・ブリュワー。

1931年5月7日にオハイオ州のトレドで生まれている。

10代でラジオ・ショウに優勝、コーラル・レコードの専属となりヒット曲を連発する。

当時のポピュラー・シンガーの多くはポップスだけでなく、

それ以外の曲もレパートリーにしている人が殆んどで

テレサも同様にジャズやカントリーなど幅広く歌っていた。


これは、1957年にコーラル・レコードに吹き込んだもの。

ストリングス入りのオーケストラをバックに、テレサは高音を効かせた可愛らしい声で

しっとりとスタンダードを歌い上げている。

テレサのアルバムの中ではジャズ色の強い作品である。




 Teresa Brewer / When Your Lover Has Gone

  Coral CRL-757257

  ユニバーサル・ミュージック UCCC-3019 (Reissue)


1,When Your Lover Has Gone
2,Maybe You'll Be There
3,I Had The Craziest Dream
4,Darn That Dream
5,Baby Don't Be Mad At Me
6,A Faded Summer
7,Mixed Emotions
8,You Go To My Head
9,More Than You Know
10,Music, Maestro, Please !
11,Time Out For Tears
12,Fools Rush In


Tresa Brewer (vo)
Dick Jacobs (cond) and Orchestra


1957年 録音




フラン・ジェフリーズ / フラン:キャン・リアリー・ハング・ユア・アップ・ザ・モスト

2009-10-19 01:23:18 | JAZZ VOCAL :女性


フラン・ジェフリーズは、ギリシャ人の父とフランス人の母との間に生まれている。

ジャケと裏ジャケの写真を見る限りでは、意外な程エキゾチックな顔立ちに

かなりの違和感を覚えるのだが、 



 

スペインのLP-Timeの再発CDのライナーの中の写真を見るとまるで別人のよう。

『成る程これは美人だ。 流石にギリシァ人とフランス人との間に生まれた娘だけの事はある』

と、一人で勝手に納得してしまった。





若くて張りのある声質を持つフラン・ジェフリーズ。

ここではラルフ・バーンズ編曲、指揮のオーケストラをバックに

アップ・テンポの曲ではハツラツと、バラードではしっとりとした唄を聴かせてくれる。

只、曲によっては歌い方がやや一本調子になる部分も見受けられる。

そこが少し残念な処である。


尚、スペインLP-Timeの再発CDには1曲ボーナス・トラックが追加されている。

こちらの指揮は、ニール・ヘフティである。



 Fran Jeffries / Fran:Can Really Hang Up The Most

  Warwick W-2020

  スペイン LP-Time LPT-1051 (Reissue)


1,I Just Found Out About Love
2,Isn't It A Pity ?
3,No Moon At All
4,Mine Eyes
5,April Song
6,Love And The Weather
7,Spring Can Really Hang You Up The Most
8,Aren't You Glad You're You
9,When You Awake
10,Lorele
11,I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life
12,Out Of This World

 Bonus Track
13,Sex And The Single Girl


Fran Jeffries (vo)
Ralph Burns (arr,cond)
and Orchestra
Neal Hefti (comp,cond)


1~12.....1961年 New York 録音
13.....1964年 Hollywood 録音





Lola Albright / Lola Wants You

2009-10-09 03:13:51 | JAZZ VOCAL :女性


つい最近、スペインのLP-Timeレコードから彼女のコロムビア盤

「Dreamsville」が再発されたが、こちらは彼女のもう1枚のアルバム。

2007年11月に同じLP-Timeから紙ジャケ仕様で発売されている。


本業は女優のローラ、ここでは物憂げで、やや気だるく感じられる魅力的な声で

情感を込めて歌い上げている。


尚、本作品と前記のコロムビア盤「Dreamsville」をカップリングしたCDが

英Flareより再発されている。


「Lola Albright / Soft Sounds」 英 Flare ROYCD-293

オリジナルに拘らない人はこちらがオススメである。




 Lola Albright / Lola Wants You

  Kem LP-101

  スペイン LP-Time LPT-1007 (Reissue)


1,A Man, A Man, A Man
2,Candy
3,Put Your Arms Around Me
4,Goodbye My Lover
5,Aren't You Kinda Glad We Did
6,I've Got A Crush On You
7,Here 'Tis
8,All Of You
9,There's A Man In My Life
10,Think Of You
11,Do What You Gotta Do
12,He's My Guy


Lola Albright (vo)
Dean Elliott (arr,cond)
and Orchestra


1957年 作品


■関連アルバム「Lola Albright / Dreamsville」

 

 


Corky Shayne / ・・・ in The Mood For A Song ?

2009-10-07 03:15:54 | JAZZ VOCAL :女性

コーキー・シェインはイリノイ州シカゴ生まれ。

24歳の時にこのアルバムをSalemというシカゴに在る

殆んど無名のレーベルに吹き込んでいる。

写真下はそのセンター・レーベル





適度にしめり気のある落ち着いた声で、クセのない歌唱のコーキー・シェイン。

バックのジョニー・ペイトのカルテットのメンバーも無名に近いが

中々雰囲気のある演奏を聴かせる。

全12曲を収録。AB面合わせて35分足らずのアルバムであるが、

聴き手を飽きさせない。


尚、本作品はSSJ(シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン)さんよりCD化され、

2009年10月21日に発売される予定である。



 Corky Shayne / ・・・ in The Mood For A Song ?

  Salem SLP-1

  SSJ(シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン) XQAM-1040 (Reissue)

Said A
1,If I Only Had A Brain
2,He's Just My Bill
3,My Love Is A Wanderer
4,Back In Your Own Backyard
5,Now More Than Ever
6,Everything

Said B
1,Autumn In New York
2,Just Squeeze Me
3,I'm Glad There Is You
4,Teadrops
5,I Hear Rhapsody
6,Two Sleepy People


Corky Shayne (vo)
Floyd Morris (p)
Wilber Wynn (g)
Johnny Pate (b)
Charles Walton (ds)


1956年頃 Chicago 録音





Jo Stafford / Once Over Lightly

2009-10-05 01:35:04 | JAZZ VOCAL :女性

ジョー・スタッフォードの歌唱は、長いブレスと

広い音域のうねるようなフレージングが特徴。

そして、そのフレージングはまるでトランペットのソロを思わせるため、

「トランペット・ヴォイス」と呼ばれている。


本作品は、アコーディオン奏者のアート・ヴァン・ダムのクインテットと共に

1956年にコロムビアに吹き込んだもの。

12曲のスタンダードをジョーはアップテンポの曲では軽快に、

また、バラードではエレガントに歌い上げている。

バックのアート・ヴァン・ダム・クインテットのプレイもよくスウィングしており、

ゴキゲンな内容のアルバムに仕上がっている。


コロムビア時代のジョー・スタッフォードのアルバムは

「ジョー・プラス・ジャズ」を除き、その多くは現在入手が難しい状況であるが、

本作品は最近Pickwickから再発された(写真下)。




「Jo Stafford / Once Over Lightly」 Pickwick 704982


残念ながらオリジナル・ジャケットではないが、

これはこれで好いジャケットではないかと思う。



 Jo Stafford / Once Over Lightly

  Columbia CL-958

  Pickwick 704982 (Reissue)


1,Almost Like In Love
2,A Foggy Day
3,The Lady Is A Tramp
4,These Foolish Things (Remind Me Of You)
5,Mine
6,The Gypsy In My Soul
7,Autumn Leaves
8,You're Mine, You
9,Nice Work If You Can Get It
10,My Old Flame
11,But Not For Me
12,One For My Baby (And One More For The Road)


Jo Stafford (vo)
Art Van Damme (acd) Quintet


1956年 録音








Dorothy Carless / Here Lies Love

2009-10-03 03:45:15 | JAZZ VOCAL :女性

これはイギリスの女性歌手、ドロシー・ケアレスがHIFIレコードに吹き込んだ

2枚のアルバムをカップリングしたもの。


ドロシー・ケアレスの声はやや低目で、一聴すると暗い印象を与える。

只、歌唱は素直でイヤ味がなく、聴き込むと中々味わいがある。


1曲目から12曲目までがアルバム「The Carless Torch」(写真下)からで

バーニー・ケッセルのトリオが伴奏を務めている。

曲によって聴かれるヴァイヴが良い味付けになっており、

また、6曲目の「Bidin' My Time」では

ユーモラスな彼女の欠伸(あくび)も聴ける。



「The Carless Torch」(HIFI R-402)



13曲目から22曲目までがアルバム「Mixed Emotions」(写真下)で

こちらはドロシー・ケアレス自身のピアノの弾き語り。

残念ながら、「The Carless Torch」に比べ、やや単調な作品となっている。



「Mixed Emotions」(HIFI R-402)



23曲目と24曲目はボーナス・トラック、こちらは1949年の吹き込みで

バックはオーケストラである。




 Dorothy Carless / Here Lies Love

  英 Flare ROYCD-287


「The Carless Torch」 (HIFI R-403)
1,Baby, Baby, You're The One
2,Here Lies Love
3,It's Easy To Remember
4,Love Letter In The Sand
5,Everytime We Say Goodbye
6,Bidin' My Time
7,Hello, My Lover, Goodbye
8,Too Late Now
9,My Old Flame
10,I Don't Want To Cry Anymore
11,I'll Never Be The same
12,For Every Man There's A Woman


「Mixed Emotions」 (HIFI R-402)
13,Little Girl Blue
14,I Get Along Without You Very Well
15,When The Wind Was Green
16,One For My Baby
17,Fancy Free
18,Hi Lili, Hi Lo
19,A Ship Without A Sail
20,When Thine That Special Face
21,Susan's Dream
22,I Happen To Like New York


Bonus Track
23,Speak A Word Of Love
24,My Love Loves Me



Dorothy Carless (vo)....13~22 On Piano
Barney Kessel (g) Trio....1~12
Unknown Orchestra....23,24



1~12.....1957年 録音
13~22.....1957年 New York 録音
23,24.....1949年 New York 録音





Toni Carroll / Celebrity

2009-09-28 02:31:38 | JAZZ VOCAL :女性

これはAudiophileからの再発CDであるが、実はMGMレーベルから発売された

トニ・キャロルのアルバムを2枚収録したものである。


トニ・キャロルはミス・ミズーリから、スカウトされて映画界に入ったグラマー女優。

女性ジャズ・ヴォーカル・ファンにとって見逃せないのが

本CDの13曲目から24曲目までの12曲で、

「Toni Carroll / This One Is The Toni」(MGM E-3717)が丸ごと収録されている。


オリジナル・ジャケットは一見「T」の窓が空いてるだけのデザインに見えるが、

ジャケを開くとベッドの上で脚を伸ばして電話をしている

トニの姿が拝めるという凝った作りのものだった(写真下)。







オリジナル・ジャケットでないのは残念だが、

ここでのトニはフィル・ムーアのオーケストラをバックにして、

ややかすれ気味の声ではあるが、ムードたっぷりに

スタンダード・ナンバーを歌っている。


尚、1~12曲目までは

「Toni Carroll / Sings Hits Of Roaring Twenties」(MGM SE-4063)を収録

こちらは1920年代のヒット曲を集めたもので、トニの明るい歌唱が楽しめる。




 Toni Carroll / Celebrity

  Audiophile ACD-122 (Reissue)



1~12 省略

13,I'm In The Mood For Love
14,I Only Have Eyes For You
15,Toni
16,I Don't Know Why
17,'S Wonderful
18,Why Can't This Night Of You
19,The Very Thought Of You
20,The Hidden Body
21,Please Be Kind
22,It's Been A Long, Long Time
23,This Is Always
24,Good Night, Oh! My Darling



Toni Carroll (vo)
Phil Moor (cond)
and Orchestra



1958年 作品