ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第4節FC東京vsサンフレッチェ広島@味スタ20120331

2012-03-31 22:01:09 | スポーツ

今日、東京も桜の開花宣言があったそうです。でも、雨。風。小金井公園の桜はまだまだ蕾でございます。

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今週も野川公園のジュウガツザクラ。

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さて、楽しみな、森保新体制の広島との対戦です。いやあ、J1は強敵が次から次へと出てきますね。楽しい♪。強風のため、看板を撤去。珍しいですね。チームとJリーグのフラッグも掲揚されてませんでした。

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今日は負け惜しみを言わせてもらいましょうw。負けました。ええ、負けましたとも。連勝が止まりました。広島のプラン通りに負けました。シーズン通じて、これほどプラン通りの結果を得られることは、広島と言えどもそうそうないんじゃないでしょうか。とても悔しいです。だけど、どうしようもない感はないですし、もったいない感もありません。なんとも表現し難いですけど、気持ちよく負けた感じがします。東京が攻守の軸になる梶山とアーリアを欠いているというエクスキューズがあるからではなく、お互いに変な前提がなく、オープンな試合ができたからだと思います。結果的に広島の作戦が功を奏したということです。

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広島の配置は三角形。フラットな3ラインの5-4-1を基本にします。千葉を真ん中に置いて、右に森脇とミキッチ、左に水本と山岸。センターライン付近だと高萩と大崎が若干前目に位置取りますけど、自陣では綺麗にラインを作ります。守備時は、基本的にポジションを変えず、ゾーンで守ります。コンパクトですけどポジションを離れませんから、東京にスペースはありますし、プレッシャーもそれほど強くないです。特長的なのは、陣を左右に動かさないこと。だから、サイドチェンジで振り回されることもありません。そのための5バックなんだと思います。安定感が抜群。山岸と森脇は持ち場を離れることがあります。山岸はナオにマンマークでついてきました。好調ナオを消すという意図でしょう。森脇はフォアチェック気味。森脇が攻撃の始点になることが多く、攻撃に転じたとき、森脇の位置を高めにできるかもしれないという意図でしょうか。

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東京は、軸になるレギュラー2人を欠くハンデを負ってました。でも、ハンデだとは思いたくないですね。誰が出てもチームが一定のクオリティを発揮できるようになって欲しいですから。草民にはチャンスだと思って欲しい。広島がリトリートし、しかも持ち場を離れませんから、東京は思うようにパスを回せます。秀人も草民もさほどプレッシャーを受けず、広島のバイタルエリアを自由に使えますからルーカスのポストも自在。両サイドにボールも入ります。でもそこから先に進めない。広島のCB三枚がなにしろ堅い。広島の陣形が整う前にカウンターを仕掛けられたらよかったのですけど、広島は攻撃に人数をさきませんから戻りが速い。山岸にナオを抑えられているから、単独での仕掛けもできない。その分徳永がボールを持てて、アイデアを交えてアクセントをつけてました。草民もタイミングをずらした縦パスを繰り出したりしてました。それでもそこから先、シュートを撃てる可能性があるポジションにいる選手に、パスをいい形で渡せない。

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なので前半は、東京がボールを保持し広島が受ける展開です。でも、スタッツが示す通り、まったくイーブンな展開でした。どっちが勝ってもおかしくない状態。広島のほうが作戦面でシンプルな分、自分達のサッカーをやれてる感は強かったんじゃないかと思います。

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広島の攻撃はサイドに偏重です。それも右サイド。ラストパスは、ほぼすべてミキッチから出ていました。森脇や青山を始点に、大崎を経由して、ミキッチ→佐藤寿人というイメージ。前半は、佐藤寿人が孤立していました。寿人をモリゲと加賀が視野に入れておける状況であれば、それほど脅威はありません。逆に寿人が存在を消せたら、それは東京にとって失点の警報になります。つまり、広島が攻撃に転換する位置が高ければ全体を押し上げることができ、寿人が身を隠すスペースが作れるのです。ミキッチが高い位置でボールを受けることができた場合は、広島がゴールする可能性が高まります。

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このコンビネーションが今日一番有効だったのが、後半11分。秀人がナオに送ったロングフィードをミキッチが自陣深くでカット。ミキッチ→西山→青山と渡り、青山が太田の前のスペースにパス。ミキッチがフリーで走り込んで受けドリブル。それを見た高萩と大崎がポゼッションする体勢を変え、一気にゴール前に侵入します。この二人の動きを意識していた加賀の背後に寿人が位置取り、ゴール前にスルスルっと入ってきます。ミキッチのピンポイントクロスを合せ、ゴール。東京0-1広島。

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ナオが上がっていたので、そこにスペースがありました。青山とミキッチがそれを見逃さなかったことと、寿人らしい忍法プレイが得点につながりました。東京にとっては、ちょっと致し方ない失点かもしれません。太田が広いスペースを一人で守らなければいけない状況になったことが反省点ですけど、そこを見逃さなかった広島を褒めるべきだと思います。やっぱり寿人はすごい。

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東京は選手交代で攻勢に出ます。谷澤に替え千真を入れ、ルーカスをリンクマンにします。加えて羽生に替え大竹。今シーズン初登場。それでも広島の堅守を崩せません。終盤、加賀を下げバックラインを一枚削って平山を投入。3-5-2にします。結果的には、サイドでアクセントになっていた徳永と太田を使えなくなったので、効果的な攻撃ができませんでした。

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そのまま試合終了。東京0-1広島。

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負け惜しみ。広島のサッカーはおもしろくないです。極めて現実的で浪漫がなく、東京にはやってほしくないサッカーです。攻撃的なポゼッションサッカーを標榜しているそうですけど、騙されてはいけませんw。だけど、ポイチさんは計算してのことだと思います。結果が残らないとなんにもならないですよね。まして新人監督ですから。内容のいいサッカーをしても、勝たなければ監督を続けられない。ポイチさんとしては、まずは結果を残すということでしょう。ある程度勝ち点を積むことができたら、観て楽しいサッカーをしてくるかもしれません。得点時にGK西川がポゼッションに絡んでいたあたり、そんなサッカーを予感していると思います。ただ、今日も積極的な選手交代がなかったことが象徴するように、レギュラーと控えの差がとても大きいように感じます。怪我やサスペンションでレギュラーを欠くとき、どんな戦いかたをするんでしょうか。シーズンを通してみたら、ちょっと厳しい時期があるかもしれませんね。

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草民。また試合に出られるようになるチャンスでした。アクセントになるおもしろいパスを出していましたけど、試合の行方を決定できるまでには至りませんでした。酷なことかもしれないけど、梶山と比較するとやはりまだキープ力や推進力で大きな差がある。まあ、いまの梶山との比較はたしかに酷過ぎですけどね。ボランチとしてプレーするなら、守備の安定感も必要です。やはり草民は3センターの一枚か、サイドアタッカーとして使って活きるのかもしれないです。ドリブルが武器だけに、ポポさんにドリブルを封じられると心配な選手です。自分を見失わないでほしい。

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大竹。後半33分、ナオが走り込むスペースに送ったパスが大竹らしさを表現できてました。やはりon the ballの大竹は魅力的です。ボール捌きやボディコントロールに磨きがかかっています。パスを送る相手のスペースも見えている。だけど、自分のスペースが見えてないというところは、依然として課題のままのようです。自分のためのスペースメイク。ボールを引き出すための動き。そのためには、あえてボールを受けない、いわゆる無駄走りでチームに貢献することも必要です。チームには、羽生や谷澤という得難い目標がいるんですから、恵まれた環境を活かさない手はない。そのうえで彼らを超える個性を強化していくべきだと思います。しっかり課題を認識して取り組んでほしい。

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今シーズン初黒星です。絶望感がなく、チームを発展させるための課題が見えた、ポジティブな印象が残る敗戦です。優勝に向けて大事なことは、連敗しないこと。次戦に向け、しっかり準備してほしいです。

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さて次戦は、2年ぶりのクラシコ。帰ってきた多摩川クラシコです。桜咲くアウェー等々力は2010年以来です。あの時の悔しさを洗い流し、東京劇場を見せつけましょう!