ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2020J1リーグ第3節FC東京vs川崎フロンターレ@味スタ20190708

2020-07-10 14:54:00 | FC東京

今節は、待ちに待ったホーム初戦。東京が味スタに帰ってきました。ホーム初戦にして、いきなりクラシコです。

東京はターンオーバー。シフトは4-2-3-1。GKは彰洋。CBはモリゲとつよし。SBは右に帆高左に諒也。CMは洋次郎とアル。WGは右に慶悟左にレアンドロ。トップ下は柊斗。1トップはディエゴです。

川崎はベストメンバーです。シフトは4-1-4-1。GKはソンリョン。CBは彰悟とジェジエウ。SBは右に山根左に登里。アンカーは碧。IHは右に脇坂左に大島。WGは右にアキ左に竜也。1トップはレアンドロ・ダミアンです。

結果は、前半の4失点を覆さず、ほぼ終止川崎ペースでの完敗でした。東京0-4川崎。

東京はイーブンを狙って試合に入りますけど、川崎が巧妙に自陣でスローペースを作ったため、オーガナイズ権は川崎に渡ります。東京は柏戦同様オプションを行使してリトリートモードに入りますけど、これが選択の誤りになりました。リトリートしつつもカウンターを狙ってフォアチェックをかかさないのが信条の東京にして、中盤も緩いゾーンにしてしまうと一方的な川崎ペースになるのは必定。次第に川崎は、アタッキングサードでのスペースメイクのクオリティを上げていきます。

もっとも東京は本来、たとえリトリートしたとしても5+4のコンパクトなゾーンを作り、粘りに粘るディフェンスを見せるのが近年のクラシコの風景でした。その点、ゾーンを作りつつも、川崎の動きに翻弄された今日は、各DFが状況をリアルタイムで確認できていなかったと言えるでしょう。最大の敗因は、ゴール前の守備で後手を引いてしまったことです。

中盤では、IHの動きを捕まえきれませんでした。ボールが左にある場合は脇坂が、右の場合は大島がトップ下のポジションに入る動きをカバーできませんでした。脇坂と大島にペナルティエリア前を自由に使われたことも敗因です。

もうひとつの敗因は、伝家の宝刀カウンターを自ら封じてしまったことです。今年は前線のトリデンテのアイデアに依存することがオリジナルプランのようですので、どうしてもトリデンテがボールを持ったときに時間がかかります。加えてトリデンテのコンビネーションもまだ確立されていないようですので、攻撃の形がみえてきません。逆にいうと、川崎がディエゴとレアンドロ、途中からトリデンテを上手くゾーンで封じたとも言えます。今日に関しては、フルリトリートするのであれば、シンプルなロングカウンターが有効だったのではないかと思います。

川崎は巧妙に試合を進めました。前半の4点は想定外だったにしろ、東京の反撃を上手くコントロールしていたといっていいでしょう。とくに後半の前半分は、東京にボールを持たせることでカウンターの動機を消していました。さすがにフルリトリートで45分は耐えられないとみると、後半の残りは本来のポゼッションで時間を経過させます。注目すべきはここで、前線のメンバーを総入れ替えしたとしてもポゼッション自体のクオリティはそれほど下がらないことです。同じトレーニングをしているので当然といえば当然ですけど、今の東京からトリデンテを除く場合を考えると、チームの総合力を感じずにはいられません。

完敗のなかにもちょっとだけ光明を。あえていうとターンオーバーした東京とベストメンバーの川崎。タイトスケジュールを乗りこなすのはどちらか。選手について。紺野は純粋ドリブラーだと思っていたのですけど、キラーパサーの素養もありそうです。柏戦はドリブルを完封されてましたけど、今日は成を走らせたり、カットインしてゴール前を伺ったりできていました。なにしろパスがコントローラブルかつ速い。有効に使えるようになると良いと思います。それからレアンドロ。もっとドリブルやシュートに積極的で良いと思います。アクセントになるのは間違いないのですけど、現状はチャンスメークの意識が高いようですね。でもトリデンテが全員シューターであるほうが脅威だと思います。

次節は昨秋苦渋をなめたマリノス。まだリベンジの体制が整っているとはいえないけど、現状でのベストを期待したいです。


2020J1リーグ第2節柏レイソルvsFC東京@日立台20200704

2020-07-10 14:40:29 | FC東京

いよいよJリーグ再開です。ひと足はやく、先週J2、3が開幕しました。J1は今週再開。まだ無観客ですけど、NPBの中継で無観客ならではの楽しみかたを覚えたので、あまり違和感はありません。

個人的に療養中のため10日以降の有観客試合には当分の間いけませんので、中継視聴の間は、通常とは違うショートの感想です。

東京は拳人がお休みです。シフトは4-1-4-1。GKは彰洋。CBはモリゲとつよし。SBは成と諒也。アンカーは洋次郎。IHは右に慶悟左に柊斗。WGは右にディエゴ左にレアンドロ。1トップはアダイウトンです。

柏はクリスティアーノと三原が不在。シフトは4-1-4-1です。GKはスンギュ。CBは次郎と染谷。SBは右に峻希左に古賀。アンカーはヒシャルジソン。IHは右に大谷左に江坂。WGは右にサヴィオ左に瀬川。1トップはオルンガです。

つよしの値千金を守り切って、開幕連勝です。

試合は、柏が攻め東京が守る展開で終始します。これは、柏が最終ラインを含めたポゼッションを高い位置で展開するため、フォアチェックのクリッピングポイントが定まはらなかったためです。クリスティアーノ不在の柏は誰が最終局面をコントロールするのか注目でした。序盤は流動的にポジション変更をする大谷と江坂を東京が捕まえ切れず、フリーになることが多かった江坂がチャンスメークをしていました。柏が勝つとしたら、この時間帯に攻め切るべきでした。

やがて柏のフレキシブルネスに慣れた東京は、ようするに見切ります。柏は確かに流動的ですけど、基本的にサイドアタックのスタイルです。大谷と江坂、ときおりヒシャルジソンが攻撃参加しても、ゾーンにおけるマークの受け渡しさえ安定させられれば、中央の混乱はありません。必然的に柏は、サイドからオルンガを狙うしか攻撃の手がなくなります。それでも、さしもののオルンガ。フリーでボールが入ればゴールの可能性が非常に高い選手です。そのオルンガを完封したモリゲは、MOMに値すると思います。

守備に関しては、柏のサイドエリアのポゼッションとオルンガのアタックに終始対応できていました。やっぱりクリスティアーノ不在は、柏にとって痛手でしたね。東京は、守備の不安がなければ攻撃なのですけど、今日は守備を重視することにしたのか、柏の攻撃を受けるため、フルリトリートを選択します。つまり、柏を自陣に引きずり込み、攻めても攻めても止められる泥沼にはめ込みます。東京は泥試合を選択します。

ただ、泥試合での得点の可能性は東京にとっても低く、タイミングの良いロングカウンターかセットプレー。今年は昨年と異なり、前線のブラジル人トリデンテのコンビネーシはョンに依存する闘いかたをオリジナルとしていますから、ロングカウンターができる要員がいても作戦上まだ成立していません。ですから残された可能性はセットプレー。その意味で、62分のCKにおいて、ファアで染谷と大谷に競り勝ったモリゲと、クイックに反応したつよしは称賛に値します。

そのCKの直前にヒシャルジソンが警告二つで退場します。これも泥試合の効果。ヒシャルジソン退場後は東京がイニシアチブを握ります。高い位置で包囲網を敷き、サイドの優位性を活かしてチャンスを伺います。逆に柏はカウンターのチャンスを得るわけですけど、東京の帰陣がはやく、相変わらずオルンガをカウンターで活かせませんでした。

チーム洗練度の高い相手に対して、早々泥試合を選択したことは、一見攻められながらも、試合を優位に進めることに寄与したと思います。スタッフの指示なのか現場の判断なのかわからないけど、勝利至上という意味では良い選択でした。一方で、泥試合を選択せざるを得なかったことは、勝利の陰にかくれて大きな課題だと思います。清水戦の課題は、中断の時間を経ても対策が目に見えません。トリデンテを活かす闘いかたを確認できませんでした。

いちおう、アダイウトンが中央から左、レアンドロが左から中央に流れボールを受けることで諒也、柊斗と絡みながらチャンスメーすることで、エースディエゴをフリーをする意図はみえますけど、形としてはそれのみ。昨年機能したロングカウンターや、レアンドロ、柊斗の単独ドリブルなど、もっと多彩な攻撃パターンがあって良いと思います。タイトなスケジュールなので例年のようにシーズン中にリセットする時がありません。はやく形をみせてくれることを願います。

次節はホーム初戦。いきなりクラシコ。洗練度の高い相手が続きます。ドキドキです。