ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

わろてんかロケ地の旅 -20180324 連続テレビ小説「わろてんか」セット公開②-

2018-03-30 23:14:53 | 連続テレビ小説わろてんか

わろてんかセット公開、続いては作品に登場したアイテムを拝見します。

ひきつづき、盛春間近の大阪でございます。

恒例BKのどーもくんあそび。わろどんか。

それでは、アイテムを観ていきましょう。まずはお衣装。

おてんさん。

藤吉さん。

風太。

おトキさん。

栞さん。

続いては、懐かしのアイテムです。

藤吉さんからもらった、おてんさんの鳥の根付け。

おてんさんがかけおちしたときのストール。

おてんちゃんの手紙箱。

栞さんが隼也に送った鞠。

おてんさんのかんざし。

こちらもおてんさんのかんざし。

風太の帽子。

風太が贈ったおトキさんの口紅。

歌子さんの頭飾り。

万城目はんの後ろ面。

アサリのネクタイ。

隼也が描いたキース・アサリの似顔絵。

キース・アサリの似顔絵饅頭。

お蔵入りになったキースのあきれた恋道中の台本。

ブロマイド。

月刊キタムラのミス・リリコあーんどシローの記事。

リリコの化粧水。

ミス・リリコあーんどシローの似顔絵饅頭。

続いて、伊能商会の映画のポスターです。

マリアの恋。

キースのあきれた恋道中。

故郷。

輝く朝日。

最後にキャストさん。

濱田岳さん。

広瀬リリコさんと松尾諭さん。

高橋一生さん。

松坂桃李さん。

10か月間おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。葵わかなさん。

これにて、本放送中のわろてんかロケ地めぐりはおしまいです。

半年間ありがとうございました。わろてんかは毎日がお祭りのような時間でした。とくに本来は芸には素人の役者さんに、あえて本格的な芸をさせる無茶ぶりの連続は、ハラハラどきどきしつつも、出来栄えも見事さに感動しました。それぞれのキャスト、スタッフそしてファンのみなさんに、これからも笑顔が届きますように。


わろてんかロケ地の旅 -20180324 連続テレビ小説「わろてんか」セット公開-

2018-03-28 23:17:25 | 連続テレビ小説わろてんか

平成29年度後期連続テレビ小説わろてんかも、いよいよクライマックス。

毎期、この時期に感じるサウダージを、さみしくも楽しくも迎えます。

NHK大阪放送局でございます。

いよいよ、本放送中のわろてんかロケ地めぐりもフィナーレでございます。

本日は、『連続テレビ小説「わろてんか」セット公開』に参りまいた。

会場の全景。南側。

西側。

北側。

東側。

それではセットをめぐりましょう。

まずは天満風鳥亭の舞台です。

上手側の舞台袖。

下手側。

舞台。

藤吉さんの薬の掛け板。

鳥モチーフのロゴ。

続いては天満風鳥亭のなかを観ていきましょう。事務所の通路です。

天上。

壁側。

お客さん用の高足の火鉢。

こちらも火鉢。

なにかのドラマの女子寮に使われてたみたいですね。

続いては北村ストアです。

正面。

正面の下部に月刊キタムラ。

入口のベンチ。

北村ストアの立て札。

芸人プロデュースのお弁当。

リリコ・アンド・シローの弁当。

団吾師匠の弁当。

キース・アサリの弁当。

似顔絵饅頭。

グッズの広告。

化粧水。

北村ストアの内側。

月刊キタムラのストック。

荷台の箱。

月刊キタムラの背面はこんな感じ。

天上。

これはなんでしょう?。

北村ストアの壁側。上部。

お菓子。

熱燗をするのでしょうか。

看板芸人の写真。

ロビー側。

入口の外側はこんな感じ。

続いてはロビーです。

階段とお花。

腰掛け。

腰掛けの上の灰皿。

奥にも腰掛け。

イベントの広告。

看板芸人の看板。

ここは天井がありません。

藤の飾り。

出演する芸人のリスト。

その前の花壇。

笑う門には風鳥亭。

続いて楽屋です。

奥側。

楽屋から舞台に向かう廊下。

額縁。

お店の広告集のようです。

廊下に出る暖簾。

化粧台。

化粧道具。

化粧台の下部。

お茶道具。

庭側の化粧台。ドラマでは化粧台が二つ並んでいたと思います。

大きな火鉢。

向かって右の衣紋掛け。

左の衣紋掛け。

座布団。

天上。

続いて応接室です。

応接室の入り口。

客側のソファー。

主人側の椅子。

カーペット。

天上。

マーチンショーの資料。

テーブルの上にもマーチンショーの資料。

マーチンショーの企画書。

豪華な螺鈿の脇卓。

宝船。

額縁。

棚の盆栽。

キース・アサリの大漫才大賞の優勝記念楯。

お庭の正面。

向かって左側。

右側。

最後に事務所です。

大事な家訓。

藤吉さん。

天上。

おてんさんの社長卓。

社長の書類。

風太の専務卓。

おトキさんの経理部。

経理部の書類。

万城目はんと楓さんの文芸部兼月刊キタムラ編集室。

文芸部の書類。

原稿。

興行部。

興行部の書類。

北村笑店の寄席。

大阪と東京の寄席マップ。

結局これ、なんだかわかりませんでした。

神棚。

天神さんの玉串かな。

所属する芸人の名札。

金庫。

集金袋。

お茶道具セット。

中央の会議卓。

床。

タイムテーブルを決めてます。

BKワンダーランドのときにスタッフさんが仰っていたように、今年もセットを見学できました。BKさん毎年ありがとうございます。今年はセット公開の開催期間が長く、週末とは言えそれほど混んでませんでした。いっぱい想い出のシーンがつまったセットを観られて嬉しかったです。


2018J2リーグ第6節東京ヴェルディvsモンテディオ山形@味スタ20180325 -チームを支えるちから-

2018-03-28 16:15:57 | 加賀さん

気温がぐんぐん上がって、桜があっという間に満開です。一気に春真っ盛りになりました。

昨年は結局、モンテの試合を2試合しか観戦できませんでした。自分の都合が合わなかったり、加賀さんが怪我で出場できない時期もあって、山形は交通の便は良いけども、やっぱりいろいろな距離が遠いなと実感しました。

2018年シーズン開幕以来、加賀さんは欠場が続いていて、ヤキモキしました。キャンプの途中から覚えた脚の違和感に、加賀さんらしく丁寧に向き合っていたのだと思います。さすがに加賀さんファン歴も7年目になりますと、加賀さんの準備が整うまで気長に待つことができるようになりましたから、ヤキモキしつつも元気な、姿を観られる日をゆっくり待ってました。

復帰は慎重に、まずはオプションからだと思ってましたから、直前のミッドウィークの試合もスコッドに入らなかったので今日も欠場だろうと思ってました。ところがメンバー発表を観ると、なんとスターター!。雪国育ちのわりに気温が高いほうが得意な加賀さんですから、春になって一気に心身のコンディションが上がったのでしょう。

慌てて身支度してチケットを求め、味スタに急行しました。復帰戦が味スタでラッキーでした。席は前半の加賀さんポジションを狙って、バックスタンドビジター側です。

本日の加賀さんは、3バックの右CBで出場です。

ウォームアップにギリギリ間に合って、ひさしぶりにピッチに立つ姿を観ます。加賀さんは公式戦8試合ぶり、個人的には昨年7月29日以来8ヶ月ぶりです。

ウォームアップはメインスタンド側でやっていて、遠目だったのでよくわからなかったのですけど、ちょっとアプローチが変わっているかなと思いました。お散歩をしてませんでしたし、ショートスプリントの本数も少なかったと思います。試合に出場できるコンディションとはいえ、まだ復帰まもないので、慎重にアプローチしたのかもしれません。

キックオフ前の加賀さんの姿にびっくりしました。加賀さんが栗山さんと熊本さんを呼び止め、3バックで最終確認をしてました。昨年終盤にレギュラーをつかんだ栗山さんにルーキーの熊本さんと、加賀さんの経験で引っ張るべき若いパートナーとの初コンビだったこともあるのでしょう。さらに、今日のチームプランが守備に重点を置いていたこともしっかりコミュニケーションを取る必要性を加賀さんに感じさせた理由だろうと思います。

これまでの加賀さんは、どちらかというと自らのプレーのクオリティを高めることに集中していた印象です。でも、ここまで歩んできたサッカーエクスペリエンスのなかで、加賀さんのなかにチームプレーとしてのサッカーを学ぶ欲求が芽生え、それを実行し、粛々と蓄積していたのだと思います。菅沼さんが抜けて世代交代が求められる山形のなかで、加賀さんの新しい立ち位置を観ることができました。

プレー中も、ラインのコントロールは加賀さんがやっていました。自分が関わっていない場面でも、良いプレーがあったらチームメイトを賞賛していました。なんだかすっかりチームリーダーです。今日のモンテの土台には、加賀さんという頼れる幹がしっかりはっていたような印象です。結果的に完封できた守備の安定感は根っこの落ち着きに由来していることは間違いありません。

前半の幻ゴールのあとで円陣を組みましたけど、それもどうやら加賀さんが声をかけていたようです。東京時代も、直接連携が必要なモリゲやヒョンス、徳永さん、ボランチの選手と試合中に会話してるところはよく見かけたのですけど、自ら主導してチーム全体のコミュニケーションを取ろうとする姿はほとんど記憶がありません。

ひとつには、チームや木山さんから豊富な経験を落とし込んでほしいと頼まれていることもあるのでしょう。でも今日の姿からは、それ以上の気持ちを感じました。あまり勝利に執着するタイプではないから、勝つためにというよりかはチームがより良いサッカーをするために、言うべきことを伝えたいという欲求が行動として現れているんじゃないかと思います。

それはやろうとしてにわかにできることではありません。仮に他の選手にアドバイスをしたとしても、加賀さんに裏付けが無ければ心には届かないものです。チームが加賀さんについていけているのは、加賀さんが16年間のプロ生活で積み上げてきた地道な努力が根拠になっているからでしょう。その半分くらいの時間をファンとして過ごしていながら初めて知ったその事実に驚くとともに、相変わらず、観るたびに新しい魅力をみせてくれる奥深さを感じて、あらためてファンでいられて良かったなと思います。

加賀さんが長年取り組んできた、サッカー選手として必要な下地作り、食べ物であったりフィジカルコンディションであったりランニングフォームであったりは、Jリーグの選手の意識を変える予兆があります。代表常連となった槙野さんが加賀さんとともに取り組んでいることは、レッズに浸透しているようですし、槙野さんの代表の活動を通じて日本全体に広がる可能性があります。そういう細やかなアプローチへの意欲は、必要性もさることながら、学び活かすことへの興味がなければ生まれませんし、継続できません。ことさらルックスだけに話題がいきがちな昨今だけど、その内面と行動の魅力にももっと注目されたらいいなと思います。

プレーに関しては、攻撃の判断が的確だったことが印象に残りました。加賀さんといえば圧倒的なスプリントですけど、今日のモンテが超コンサバモードだったので、加賀さんがスプリントでリスクヘッジするシーンは、残念ながらというか、いやもとい嬉しいことに、まったくありませんでした。

守備に関しては、ダイナミックでスキルフルなタックルで危機を救うシーンが二度ありました。それ以外は、カルロス・マルティノスさんを向こうに回してもピンチらしいピンチはありませんでした。山拓キャプテンとの連携がスムーズだったためです。

それから、相手セットプレーのとき、ドウグラス・ヴィエイラさんのマーカーを担っていました。あまり競合いが強いイメージはないので、相手エースのマーカーになるなんてとびっくりでした。

攻撃参加はたぶん四回ほど。そのうちアタッキングサードまで上がったのは二回。その二つともクロスを供給してフィニッシュにつながりました。とくに前半のクロスは、結局まぼろしに終わったけど阪野さんがゴールを揺らしているので、相手のプレッシャーを感じながらも威力があったのだと思います。

クロスの2プレーとも、加賀さんのスタートは自陣でした。パス回しをスタンドから見ていて、あ、加賀さんの前にスペースができたと思った瞬間には、もう加賀さんはスルスルっと上がっていました。その走る姿にハンターのオーラが漂っていました。ひさしぶりに観る、加賀さん本来の姿です。近いうちにゴールやアシストをみせてくれるんじゃないと期待します。

まだ右足にテーピングが残る痛々しいコンディションのようですけど、結局フルタイム闘いましたから、これから試合に出続け、もっとコンディションを上げていってくれることでしょう。それだけじゃなく、チームを力強く支えるリーダーシップでも貢献してくれると思います。2018年もまた、新しい加賀さんを観られる楽しみができました。

残念ながら今年は山形に行く予定はないのですけど、どこかで試合に会いに行けたらと思います。そのときはまた、ぼくの知らない加賀さんの魅力に気づかせてくれることを願います。


2018J1リーグ第4節FC東京vs湘南ベルマーレ@味スタ20180318

2018-03-20 22:56:00 | FC東京

先週末は、あの日からちょうど7年を迎える日でした。震災を知らない子も小学生になったりと、ときのたつはやさを感じます。でも、あの日からの出来事は色あせることなく、けして忘れません。犠牲になったかたのご冥福と被災地の皆さまに復興の実感が訪れる日が少しでもはやく訪れますよう、祈ります。

開幕から三戦していまだ勝ち点は1。結果が伴わず出遅れた感があります。でも内容は確実にブランニューされてますから、調子が上向くのを待つばかりです。

本日はJ2優勝で昇格した湘南。対戦時はいつも苦戦する苦手チームの印象があります。You'll Never Walk Alone♪

もしかするとシーズンベストになるかもしれない内容で、しっかりスミ1ゲームに仕上げました。

東京は、ミッドウィークのカップ戦をへて、オーダーを少しアジャストします。シフトは中盤スクエアな4ー4ー2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは今日は右にマコ左に諒也が入ります。ボランチは洋次郎の相棒に拳人。メイヤは右に晃太郎左に慶悟。今日の2トップはディエゴと敬真です。

湘南も少しアジャストがあります。シフトは3ー4ー2ー1。GKは秋元。3CBは右から山根、アンドレ・バイア、大野。WBは右に高山左に杉岡。ボランチは秋野と松田。2シャドウは右に菊地左に梅崎。1トップはイ・ジョンヒョプです。

磐田戦は前半しか観ていないのですけど、前2節と闘いかたに顕著な違いはなく、伝え聞くほど悪くは感じませんでした。失点シーンもアダイウトンの先制はゴラッソですから、守備の結果からみたクリティカルな問題はムサエフのゴールだけです。なのでノルマがあるわけではないけど、試合平均1失点以内は、アクシデントを除けば果たせています。

というわけで守備面はおおむね合格として、やはり得点力不足。シュートアテンプトは過去3試合で平均10を超えていますからチャンスは作っています。課題は決定力。といってもスミ1前提ですから、10回のうち一回決まってくれればチームの評価は真逆になるでしょう。

素人なので正しいことはわかりませんけど、決定力は、個人の技術を除けばゴール前の優位性を確保することだと思います。今年の東京は手数をかけずにスペースの優位性を作ることを目指しているように見えます。チャンスメークの成果はシュートアテンプトに現れていますから、今のところは個人技術のほうが課題として重要なのかなと思います。

さて試合は湘南のペースではじまりました。湘南は忙しいチームという印象があります。攻守の豊富な運動量を基盤として、ハイプレッシングでショートカウンターの下地を作り、ポジションレスのムービングで撹乱しながら縦に急ぐイメージです。ところが昨年のJ2の経験を経て、曹湘南は進化しているようです。長年同じ体制を維持し続けている成果でしょう。

運動量をベースにしていることは変わらないのですけど、ポジションチェンジとパス回しの質が高くなっていると思います。ようするに上手くなってる。攻撃権を持つことを志向するようになっているのでしょう。必然的にむやみなハイプレッシングは少なくなっていて、よりスタイリッシュなスタイルに変わっています。アタッキングサードの崩しかたは湘南のストロングポイントです。この点は変わらず継続しているのでしょう。サイドにスピードマンを置き推進力を生み出し、そのままの勢いで一気にゴールに向かいます。

Jクラブの短期的な目標は、いずれのクラブも優勝を視野に現実解に落とし込んでいると思います。でも毎年優勝を目標に掲げることができるクラブは限られていて、J1はそのようなクラブを中心にサーカスが回ると思います。そのなかで、かならずしも優勝を望まぬともリーグで存在感を放つクラブがあることが多様性を生み出し、ファンが不確実性を楽しむドラマの源となります。湘南が目指すポジショニングもおそらくそこでしょう。近年は往々にして各クラブのスタイルが画一化する傾向にありますけど、湘南は良い意味でガラパゴスで、自他ともに認めるであろう独自のスタイルを継続してきました。長年曹さんが指揮してこられましたけど、これからの湘南はデザイナーの曹さんですらもそのスタイルに依拠するような、人格をもった独自スタイルにまで昇華できるとしたら、Jが育んだこの国にしかない個性として誇るべきことだと思います。J1再チャレンジのことしは、さらなる進化のスタートにたっていると思います。

2018湘南スタイルのキープレイヤーは秋野でしょう。攻撃時の湘南の中盤は松田がユーティリティに攻撃に加わるため、秋野がアンカーの位置に入ります。攻撃のタクトは秋野が振ります。秋野から発せられた攻撃は、左右のWBを基点に、松田とシャドウが絡むことで、局面の数的優位を作ります。攻撃の組み立ては、左右にパスを散らすことで相手をゆさぶり、スペースが空いたサイドで仕掛けます。

ジョンヒョプ、高山、杉岡そして秋野でつくるダイヤモンドとそのなかの三人の流動性が生み出すダイナミズムはさすが湘南スタイルで、新加入選手がスコッドに入ってもクオリティは揺るぎません。さらに、基本的にグループがコンパクトですから、パスの受け渡し、ポジションチェンジもスムーズで、これまたスタイル継承のメリットなのかなと思います。

東京は湘南のオープニングラッシュを想定して、まずは湘南に攻撃権をあずけます。でも今日は、そのままゆるく流されることはありませんでした。開始10分あたり、湘南の攻撃圧を体感した東京が、攻略にかかります。狙いところはバイタルエリアです。

今日の中盤に君臨したのは拳人でした。拳人が菊地、梅崎、松田を向こうに回し、仁王のごとく立ちふさがります。今日、拳人が抜かれたシーンの記憶がなく安定感はチーム随一でした。今日のMOMは拳人だと思います。

湘南は中盤の攻撃ルートを遮断されると、サイドで独力突破を試みます。今日の東京はサイドも堅固でした。諒也のみならず、リーグ戦初出場のマコも体をはり、突破を許さないという気迫を感じさせました。全般的にパスのイージーミスが少なかったチームのなかでマコのミスはちょっと目立ちましたけど、なにしろ初出場の緊張感のなかですから、経験のひとつでしょう。マコのプレーで目をひいたのは攻撃参加のタイミングの良さです。プロ初見参のSBはここに苦労するのですけど、マコには違和感がなく、いてほしいときにちゃんと攻撃に加わってます。ユース出身ならではなのかもしれないけど、マコのナチュラルな特長のような気がします。

こうして守備の安定が整うと、東京は攻撃権をもぎ取りにかかります。今日の作戦の工夫は、攻撃パターンをある程度固定化していたことにあります。遼一とディエゴのセットは縦横に役割を入れ替える流動性があります。今日のディエゴと敬真はポジションを固定していました。狙いは両サイドのCBです。敬真は主に右サイドを担い、大野の背後のスペースを繰り返し狙います。敬真へのパス供給はモリゲからのロングフィードでした。まだタイミングが合わないことも多く、今後の課題だと思います。

左を受け持つディエゴは、山根を背中にしつつポストを受けます。山根のみならずアンドレも引きつけることで、中央とライン際にスペースを作ります。今日のもうひとりのMOMはいうまでもなくディエゴなのですけど、活躍は決勝点だけではありません。むしろ二、三人に囲まれてもボールをキープする、技術に裏づけられた粘り強さで攻撃を牽引していました。

前線に基点ができることで活きたのがメイヤです。晃太郎のアイデアと技術の確さは四戦を経てますます信頼が増します。それよりもなお頼もしいのが慶悟です。慶悟は東京加入以来最高のパフォーマンスを見せています。健太さんのシンプルなサッカースタイルに一番フィットしているのが慶悟かもしれません。バイタルエリアでのスペースメイクは、タイミングもコースも良く、攻撃ルートの随所に慶悟の姿を確認できます。それにもまして、アタッキングサードでの迷いの少なさはこれまでの慶悟にはなく、覚醒の予感を覚えます。

東京は、攻撃権を持ってからは湘南にそれを戻すことなく、完全に試合のイニシアチブを握ります。状況を打開すべく、曹さんがさっそく動きます。松田と菊地のポジションを前後に入れ替えます。松田のスピードと運動量で拳人攻略を図ろうとしたのだと思います。でも有効性は確認できず。前半はスコアレスのまま終了。

後半開始早々、試合が動きます。ついにエースが東京初ゴールです。

46分。キックオフからのファーストアタック。モリゲのフィードは例によって大野の背後をうかがう敬真へ。大野がクリアしたボールが、洋次郎を経て晃太郎へ。晃太郎は敬真に渡そうとしますけどこれは秋野がカット。イーブンボールを洋次郎が拾い、ふたたび敬真を絡めようとしますけど、これまた大野がカット。こぼれたボールを拳人と松田が争い、なおイーブンになったボールが左サイドに流れて諒也が拾います。意図せずサイドチェンジは一連の右サイドの攻防によって中央にぽっかり穴を空けます。諒也は中央フリーの慶悟にパス。攻撃スイッチが押されます。ターンした慶悟はさらに前方ど真ん中にどフリーではるディエゴにパス。ディエゴは左足でトラップ。右足で右に持ち出して、回転しながら右足を振り抜きます。シュートはスライダーのようにするどく曲がってゴール右隅に吸い込まれました。ゴラッソ!。東京1ー0湘南。

豪快なミドルショットは胸がすきます。ポストの安定感はみせつつもなかなかゴールができなかったディエゴですけど、この一点で波に乗ってほしいと思います。今日の東京が秀逸だったのはここから。先制した後の闘いかたが見事でした。安易に湘南に攻撃権を渡さず、良いリズムを崩しません。守備が強いという評価の東京ですけど、内部にいる身の印象は、けして受けが上手いとは思っていません。引き過ぎてリズムを悪くすることもありました。でも今日は拳人を軸とした中盤の優位性を自ら明け渡すことなく、試合を良いテンションのまま安定させるとに成功しました。

欲をいえば、イニシアチブを握り続けていて攻撃回数も少なくなかったですから、追加点をあげられたらと思います。その意味では、ディエゴは決めたけど、敬真が再三のチャンスを逃したのはもったいないなと思いました。敬真は積極的に縦を狙う意欲を見せ、攻撃の活性化に貢献していました。得点機に顔を出す回数はディエゴよりも多かったですから、あとは決めるのみ。今後に期待です。

曹さんが動きます。梅崎に代えて齊藤を右シャドウに投入します。松田が左に回ります。拳人攻略のために中盤をリフレッシュし、アジリティより技術を優先する意図だと思います。

チームが高い次元で安定していたので交代どうするかなと思っていました。健太さんが動きます。敬真に代えて遼一を同じくトップに投入します。前線をリフレッシュするとともに、遼一のコンディションを整える意図だと思います。キャンプ中好調だった遼一はシーズンインとともに下降しつつありますから、はやくゴールを決めて流れを戻してほしいところです。

同時に曹さんも動きます。二枚一挙代えです。杉岡に代えてミキッチを右WBに投入します。高山が左に回ります。松田に代えて新井を同じく左シャドウに投入します。

シャドウに技術系を揃えて基点を作り、右で勝負をかける意図でしょう。これはある程度はまり、右サイドが活性化します。

そこで健太さんが動きます。ディエゴに代えて永井を同じくトップに投入します。個のちからで湘南の背後を脅かし、攻撃を分断させる意図です。永井がオプションにいてくれて作戦のはばが広がります。

なおもペナルティエリアにすら入れない状況を受け、曹さんが最終手段に出ます。アンドレを最前線に置くパワープレーです。このためシフトをスクエア型の4ー4ー2に変更します。でも肝心のアンドレがヒョンスに封じられ、この作戦も期待通りには機能しません。

健太さんが〆ます。洋次郎に代えてヨネをクローザー投入です。同じくボランチに入ります。ミッドウィークでゴールしたばかりの建英が観たかった気持ちもありましたけど、代えるとしたら中盤の守備の強化かなたと思ってました。

湘南の猛攻も空回りにおわり、このまま試合終了。東京1ー0湘南。

主体的にイニシアチブを奪ってからは、湘南に一度も攻撃権を渡すことのない、非常に安定した試合運びでした。1点で終わったので華がないようにみえるけど、90分間を落ち着いて観られましたから、見た目以上に力量差を感じた試合でした。

あんまり意識してなかったのですけど、昨年8月13日以来の8ヶ月ぶりのホーム勝利です。これで諸々の悪霊が払われてリセットできたと願いたいです。ひさしぶりの眠らない街♪ディエゴの嬉し恥ずかし初シュワッチ

代表にモリゲが復帰。ヒョンスも代表招集です。ワールドカップまではやもう三ヶ月。そろそろ本大会の足音が聞こえます。チームは国際Aマッチウィークの中断です。復活のきっかけをつかみましたから、上昇気流になるべく課題に取り組んでほしいと思います。そして中断明けは、健太さんの古巣ガンバ。


2018J1リーグ第2節FC東京vsベガルタ仙台@味スタ20180303

2018-03-04 12:23:22 | FC東京

平昌オリンピックの閉幕とともに、冬の終わりをそこはかくなく感じる東京。

小金井公園の梅林が満開です。東風吹かば。ほのかな甘酸っぱい梅の香りが漂います。

平山相太選手が2017年シーズンをもって現役引退を決断されました。相太には、国内復帰のチームとして東京を選んでくれて、ただただ感謝の想いしかありません。数々のドラマチックなゴールを届けてくれました。なによりも、相太がゴールしたときの味スタの、そして国立の沸騰が、いまでも記憶のなかに呼び起こすことができます。相太が描く第二の人生を相太らしく楽しんで過ごしていってほしいと思います。そしていつの日か、また東京で再開することを願います。平山相太選手の引退セレモニーラストシュワッチ

本日はひな祭り。開幕二戦がホーム連戦となるシーズンは記憶がありません。本日の相手は、まだ冬の東北から来し、仙台。You'll Never Walk Alone♪

試合を支配しつつも、ワンチャンスを決めた仙台の一発に今季初黒星です。

東京は開幕戦と同じオーダーです。シフトはダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは室屋と宏介。アンカーはヨネ。メイヤは右に晃太郎左に慶悟。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴと遼一です。

仙台も開幕戦と同じオーダー。シフトは3-3-2-2。GKは関。3CBは右から平岡、大岩、板倉。WBは右に古林左に永戸。アンカーは富田。2シャドウは右に奥埜左に野津田。2トップは石原と拓馬です。

対戦相手やそのときの闘いかたに影響するのか、PSMを含む過去二戦はスクエアタイプに見えましたけど、今日は本来のダイヤモンド型で臨みます。

なので、ポイントとなるのがトップ下の役割です。いわゆる日本古来のスタイルを系譜するトップ下のモデルは、俊輔であり憲剛でありヤットであり。俊輔が既にシュンスケという独自の世界観を持ち、ヤットがどちらかというと下がり目のポジションのほうが適していることを思うと、純然たる一枚トップ下を継ぐのは憲剛のみ。東京も1トップスタイルを長らく続けていた関係でトップ下を使ってきましたけど、どちらかというと広貴のようなフォロワータイプでしたから、ゲームメーカーとしてトップ下を使うのは、憂太や梶山を除くと、案外記憶にありません。洋次郎は、そういう意味ではひさびさに観る、純粋なゲームメーカータイプのトップ下です。

ただ、洋次郎に与えられた役割は憲剛とは異なります。ビルドアップのターゲットマンではありません。それから最近の1.5列目のトレンドであるセカンドストライカーでもありません。それらすべてをバランシングした、攻撃面でのリベロ。どちらかというと、スペースメイカーのほうに重点を置いているように見えます。ビルドアップにおけるハブの役割は、むしろ晃太郎や慶悟が内に絞ってポジショニングすることで担います。中央のターゲットマンはもちろんディエゴと遼一。このスクエアで試合を組み立てつつ、洋次郎はその先の攻撃ルートを読み縦横無尽に、といっても言葉通りの運動量アピールではなく随所に顔を出すという意味で、ポジショニングします。この役割が機能すれば、重層的で沸き立つような攻撃ができると思います。ようするに、今日は残念ながら結果を得られず完成形ではありませんでしたけど、その端緒のようなものを確認できたと思います。

それほど、今日の攻撃は機能していました。とくに先制を許すまでは、攻守に健太スタイルの方向性を良くプレゼンできていたと思います。

まず守備面。ここは仙台視点でみます。結局石原のゴールを除けば、仙台はペナルティエリアにほとんど侵入できていませんでした。ビルドアップは富田、奥埜、野津田で形成する逆三角形のトライアングルがムービングすることで中央の基点を作ります。とくに奥埜と野津田の、ほとんど止まることなく動いているのにけして二人が被ることがないシンクロナイズドは見事です。もともと仙台は、石原が入ることでこのスタイルに取り組んできましたから奥埜には慣性がありますし、野津田は広島でこのポジションのトレーニングを積んでいましたから、コンビネーションの確立ははやいのかもしれません。

中央でリズムを作っている間に、仙台は両WBを押し上げ、ボールを預けることで攻撃の基点とします。つまり仙台はサイドアタック偏重のスタイルです。今日も中央からサイドへの展開は見事でした。ですのでアタッキングサードに入るところまでは、いけます。そして東京は、その先に入ることを許しません。

まず、4+4の城郭は見た目以上に堅固なのかもしれません。もちろんチームによってアタックのクオリティは異なりますから、もう少し経過してみないと数値的な比較はできません。それにしても今日は、ペナルティエリア侵入回数みたいなデータがあるのであれば見てみたいと思うほど、仙台は東京の守備網に手を焼きます。少なくとも前半は、変わる変わる前を伺う奥埜と野津田に拓馬を加えて、サイド基点からの攻撃ルートを探りますけど、結局ペナルティエリアにスペースを見いだせず、やぬなくエリア外に下がってパスを受け、独力突破もかなわぬまままた中盤に戻してリセットする攻撃を延々と繰り返します。これは東京の守備網にホールが無いことを表わしていますから、同様に4+4を志向しつつホールに悩んでいた健太ガンバと比べると、東京の個々の守備力の高さを物語っていると思います。

攻撃に関しては、今日は中盤を狙います。仙台のウィークポイントは、おそらく自他ともに中盤だと思います。東京は富田の両脇を狙います。奥埜と野津田が動きますから、どうしてもその背後にスペースができます。ディエゴと遼一が変わる変わるバイタルエリアに入り、フリーな状態でターゲットマンになりますからポストが安定します。まず、このポストの安定性が、現状では東京の試合全体のバロメーターになっています。先制されるまでは、ディエゴにしろ遼一にしろポストが安定していました。それゆえ、晃太郎と慶悟のビルドアップもスムーズですし、室屋と宏介も高く位置取ることができ、洋次郎もよりリスクテイクする積極的なポジショニングができます。

ポストに加えて晃太郎と慶悟もバイタルエリアを自由に使えていました。仙台が守備網を整えるよりもはやくパスを回すことで、リズミカルで無駄のない、スムーズなビルドアップが形成されます。加えて、ディエゴや晃太郎のトリッキーなプレーで局面を打開するシーンもあります。攻撃がスムーズですから観ていて心地よいですし、エンターテイメント性も少なからずあります。ベースとなるサッカースタイルがオーソドックスですから、選手が能動的にあそび心をアレンジし易いのだと思います。

フィニッシュに至ってもリズムは失われません。これは、これまでの東京に無かったことです。むしろ東京の悪しき伝統でした。その意味では東京の長年の課題のうち一つは解決していると言ってよいと思います。ペナルティエリア内でシュートを躊躇する、あるいはパスを選択するというフラストレーションは、気付くと健太東京には皆無です。今日は、少なくともイーブンな状態でのガチンコ勝負においては、東京は攻撃面でも優位性を持つ可能性を示唆してくれていたと思います。

残念ながら無得点で終わってしまいました。威力がありながらも関の正面に行ったシュートも数本ありました。関のポジショニングを称えるべきところもあり、それをもって惜しかったとは言えないかもしれないけど、なにしろシュートを打つことが大事ですから、今日はたまたまゴールに至らなかっただけだと整理して良いと思います。晃太郎やモリゲの宇宙開発もまた良しとし、まずは積極的にシュートを打つチームとしての姿勢に期待したいと思います。

前半はスコアレスのまま終了。

後半も引き続き東京が攻守にイニシアチブを握ります。もしかするとイニシアチブを握ったことが、試合終盤の健太さんの判断に影響したかもしれません。仙台はいくぶんアジャストします。それまで中央に構えていた石原をビルドアップに加えます。中盤に下りてきてポストを受けるようになります。これにより、石原を基点としたパス回しが安定的に行えるようになります。前半はWBが孤立、言い換えると中央に人数をかけるがため、サイドはガチバトルを挑んでいたのですけど、後半はむしろサイドに厚みをかけます。両シャドウと拓馬がWBをフォローして、サイドを打開しようとします。

これが機能しはじめます。仙台が東京守備陣を囲い込むような包囲網を敷くことができましたので、東京はスクエア型の4+4に移行します。これにより洋次郎と両メイヤの位置が下がります。両トップにフォローがない状態になりますので、ポストの安定感が下がります。このためビルドアップが初期段階でスタックします。東京はリスクヘッジのためリトリートします。ゆえに仙台のポゼッションが上がります。

この能動的なデフレスパイラルに対してはいろんな意見があると思います。いまのところ健太東京の絶対的な基本ビジョンですから、まずは受容というか、良しとしたうえでの課題への取り組みを楽しみたいと思います。東京がリトリートしたときにフォアチェックをかけてくるのは、すでにどのチームにも共通の常套手段となっていると思います。東京がプレスにあわててしまうのはチームのクセのようなものなのか、技術的に高い選手が揃っていてなお、今だに変わりません。チームスタイルがオーソドックスになったためか、今日も肝心なところで起きていたパスミスとともに、ことさら目立つようになっています。課題が明確になったとポジティブに捉えたいとは思いますけど、改善してほしいと思います。

それでもペナルティエリアへの侵入はあいかわらず許していなかったので危機感はなかったのですけど、仙台のなかで攻撃を艶っぽくする石原と拓馬の個のクオリティが一瞬の輝きをみせます。

57分。左サイドで作っていた仙台ですけど、チャンスがなく、大岩、平岡と回して右サイドに局面を変えます。平岡はライン際にはる古林にパス。東京陣に入ります。古林は前方をライン際に流れてくる拓馬にスルー。攻撃スイッチが押されます。アタッキングサードに入ります。ボールに追いついた拓馬はドリブルインするとみせかけ切り返し、マークの慶悟を振り切ります。フリーになった拓馬はすかさず中央へクロス。ゴール前に奥埜が入ってきますけど室屋がクリア。ファアに流れたクリアボールは逆サイドを上がっていた永戸に渡ります。このときペナルティエリア内は仙台二枚に東京六枚。完全に数的優位です。でもラインを整えボールを確認することを優先し、するするっとスウェーバックする石原に誰も気づきません。永戸はフリーになった石原にパス。石原は右足ダイレクトで合わせコースを変えます。このシュートはゴール右ポストに当たって、さらに左ポストにも当たってころがりこみました。東京0-1仙台。

拓馬の切り返しがすべてを生み出したわけですけど、まさにこれ一回きりでした。それでも一撃で試合を決めてしまうわけですから、アタッカーの役割というのはおもしろいものです。拓馬は味スタでのプレーにきすものがあったと思います。東京はチームカラーが変わったので惜しむ気持ちはまったくないけど、がんばってほしいと思います。

さて、先制すると仙台は強力です。仙台は、攻撃は結局その後も良くはならなかったのですけど、試合運びはがぜん優位に立ちます。WBを下げた強力な5+3の堅城を築きます。リトリートすることで選手間の距離感が狭くなり、バイタルエリアからスペースが消えます。加えてDFそれぞれが受け持つ対象が明確になりますから、マークをタイトにすることができます。これにより、前半は安定かつ自由にボールをつないでいた東京は、初動からコントロールが難しくなり、機能不全に陥ります。

引いて、かつタイトに来る相手に対する打開策は、現状ではまだ確立できていないのかもしれません。おそらくはビルドアップを省略した長めの裏狙いが、可能性という意味ではまだ妥当だと思います。その意味では、先制されてなお試合を通じてイニシアチブを握れていたことが、その後の作戦選択を誤らせたかもしれません。ただ、今はまだ健太さんはチームを作っている段階だと思いますので、もう少し長い目で見てみたいと思います。前節もそうでしたけど、なんとなく交代選手は戦前の規定に沿っている感があります。具体的には、今日は永井を使いませんでした。もしかすると永井を入れてかき回したほうが可能性があったかもしれません。今日はビルドアップにこだわります。

というわけで健太さんが動きます。ヨネに代えて建英をトップ下に投入します。洋次郎がアンカーに回ります。より技術で局面を打開する可能性に期待したのだと思います。実際に建英のトリッキーなプレーでチャンスを作れていたので、もっと建英を軸にしてみても良いかもしれません。チーム作りという面では、永井とはまた異なるテイストのオプションを、ゴールゲットのための新たなプランとして加えることを期待します。

健太さんが続けます。遼一に代えて敬真を同じくトップに投入します。前線をフレッシュにする意図だと思います。敬真とディエゴはまだコンビネーションができていないように見えます。敬真が動き過ぎるためディエゴが預け先として消えてしまいます。敬真の良さでもありますし、そもそもポストが機能しにくい試合状況でもあったので一概には言えませんけど、敬真とディエゴを縦に配置した関係性を探ってみても良いかもしれません。

さらに健太さんが動きます。室屋に代えて拳人を左メイヤに投入します。慶悟が右メイヤ、晃太郎が右SBにそれぞれ回ります。体調を崩していた拳人がひと足遅れでシーズンインです。この選択は、長めの攻撃ではなくあくまでもビルドアップのイニシアチブを握り、その延長上で質を高めようという意図です。というよりも、拳人をシーズンインさせる考えのほうが強かったと思います。残念ながら今日は機能しませんでしたけど、のりしろはまだまだいっぱいあることを示していますから、どのように課題設定をしてチームを成長させていくのか、今後が楽しみです。

健太さんが打ち手をぜんぶ使ってなお、状況が変わらないことを受け、晋さんが〆にかかります。古林に代えて菅井を同じく右WBに投入します。右サイドをリフレッシュする意図です。

晋さんが続けます。拓馬に代えて西村を同じくトップに投入します。これもトップをリフレッシュする意図です。

健太さんが最後の手を送ります。ヒョンスを最前線に置くパワープレーです。これは、この試合で勝ち点を得ることはもとより、最後までファイティングポーズを取り続けるんだという健太東京のチームビジョンを、あらためてチームに強く根付かせるためのものであり、われわれサポに諦めない姿を示す作戦だったと思います。洋次郎が右CBに下がって晃太郎を中盤に置く、3-1-3-3のようなかたちになります。

それでも仙台の守備が機能していることを確認した晋さんが〆ます。石原に代えてジャーメインを同じくトップに投入します。これもトップをリフレッシュする意図です。

結局、ファイティングスピリットは結実せず、このまま試合終了。東京0-1仙台。

ダイヤモンド型の攻撃的スタイル、拳人の復帰、諦めの悪いファイティングスピリットと、二戦目にしてまた新しい健太東京を見せてくれました。結果が伴わなかったことは残念だけど、いずれも一点の疑問点も無い、受け入れるに資するチャレンジです。

ただ、チームがまったく新しくなりましたから、自信を持つためにはプロセスではなく結果。シュートアテンプトは良くても未ゴール、闘いかたは良くても未勝利であることもまた事実。とにもかくにも、はやく取るべきひとが取り、そしてひと試合でもはやくチームが勝利することを強く願います。チーム作りの軌道はそれからです。

開幕ホーム連戦のアドバンテージは一分一敗に終わりました。次節はいよいよ今シーズン初アウェイ。参戦しないけど、参戦しないときに限って勝つながれがここ数年ありますから、期待します。