ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2019J1リーグ第32節FC東京vs湘南ベルマーレ@味スタ20191123

2019-11-24 14:46:04 | FC東京

November Rain

ぼくらだけが持つ、三ヶ月ぶりの味スタ帰還の感慨にひたる特権を無にする理由のひとつは、11月の冷たい雨。

苦難のロード、歴史に残るアウェイ8連戦は、4勝2敗2分で終えました。前半が苦しくてどうなることかと思いましたけど、終わってみると首位ですから、望む最高の結果を得たと思います。

8連戦まつりにかまけていると、あっという間にシーズンは残り三試合です。ホームも、やっと帰ったと思ったのに次節が最終戦です。畠山健介さんのスピーチ

今日は残留争いの渦中にある湘南です。実はこういう立場のリアリスティックサッカーを標榜するチームが苦手な現在の東京。You’ll Never Walk Alone♪

案の定、スーパーリアリズムの術中にはまりかけましたけど、起死回生でからくもドロー。

東京は復帰メンバーを交えます。一方つよしが怪我の影響でオプションに回ります。シフトはスクウェアの4-4-2。GKは彰洋。CBはモリゲとマコ。SBは左に諒也が復帰、右は成。CMは洋次郎と拳人。メイヤは右に今日は晃太郎左に慶悟。2トップはディエゴと謙佑です。

湘南は前節からオーダーを少し変えます。シフトは3-4-2-1。GKは富居。3CBは右から岡本、坂、山根。WBは右に古林左に冬一。CMは未月と金子。2シャドウは右に天馬左に直輝。1トップは今日は山崎です。

試合は、東京の長所を封印する湘南のプランで、湘南にオーガナイズされたまま推移します。東京は残留争いのチームがよく見せるリアリズムを苦手としています。直近でも、山雅にスコアレス、磐田に勝ちこそすれPK一本の辛勝でした。簡単にいうと守備網を堅める作戦が苦手ということですけど、東京の場合は、いわゆる引いた相手を崩せないということではありません。

相手ももちろん承知の上ですから、単純にリトリートするというのではなく、リトリートモードに入るまでの過程が試合の流れを決めるといっていいでしょう。湘南が採用した作戦も二段構えでした。鳥栖、大分、磐田の三試合を観る限りは、東京は基本的に受動的な入りかたをします。攻めさせておきながら相手の基本的な攻撃プランを封じることで、意識上のカオスを作る意図だと思います。湘南に対しても同様の入りかたを選択します。

ところが湘南は、能動的に攻めるというよりか、能動的に守る方を優先します。攻撃に関しては、まずはブラフで入ります。湘南は、少なくとも今日は左サイドに活路がありました。ところが序盤は、むしろ右サイドに偏った攻撃方向を目指します。これはおそらくブラフ。湘南の試合のかたちが定まってから主戦である左を使うために、あえて右を見せていたのだと思います。

当然のように、湘南の攻撃はペナルティエリアにすら入れません。湘南が、ひさしぶりのJ1の実戦でありかつ攻撃特性の諒也を狙ったわけではないと思いますけど、諒也をしても、序盤は守備の不安はありませんでした。なので東京は、ディフェンシブサードでの安定的なトランジションを手にします。一見するとカウンターの機会を得たことになります。

ところがここに湘南が仕掛けた罠がありました。ひとつ目は湘南の攻撃ルートです。湘南がポゼッションしながらはやめにサイドにボールを運ぶのは、中盤での東京のプレッシャーを回避するためです。いわゆるファストブレイクの予防。そうすると東京の重心はおのずと下がりますから、湘南の攻撃が不調になった後の東京のカウンターの発動も底辺からになります。

二つ目は、それを踏まえ、湘南がフォアチェックを仕掛けること。一般的にフォアチェックの目的は、ショートカウンターの機会を狙うこと、守備陣形を整える時間を得ること、守備方向を定めることくらいですけど、今日の湘南はいずれとも異なります。ターゲットは東京のカウンターの基点です。つまり洋次郎、モリゲ、マコ。結果、攻撃時のマコのプレーが不安定になるのですけど、湘南としてはそれで十分だったと思います。洋次郎とモリゲは、積極的に前線を狙う視野を消すだけでよく、マコに対してのみ、トランジションを含んだプレスをすれば良いわけですから。こうしてショートカウンターの気配を漂わせながら東京の積極性を削ぐという、湘南が目指したプラン通りに試合がかたち作られていきます。

どうして湘南の術中にはまってしまったのかは次節に向けて課題となると思います。ここでは深ぼらないけど、極端に受動的な入りかたはリスクが高いんじゃないかと思います。もう少し能動的にイニシアチブを取りにいってみるという選択肢も抽斗においておいてもいいかなと思います。

とはいえ、さすが首位東京。カウンターのかたちが完封されたかといえばそんなことはなく、ポストがしっかり収まる場面では、威力あるカウンターを見せられていました。それは、湘南が一瞬オープンになる局面です。湘南は、東京のカウンターの基点のみならず、受け手に対しても厳しいチェックを挑みます。二枚重ねのカウンター対策を潜り抜けるのは至難ですけど、東京の常に攻撃機会を探り続けるという継続した姿勢が、ほんの一瞬のオープンな状況を見逃しません。大分戦の謙佑のゴールが示唆するように、もしかすると今日も、幾たびかあったカウンターの機会をモノにしていたら大分戦同様の印象を持てた試合になったかもしれません。

こうして東京にカウンターのリズムができはじめると、湘南はようやくリトリートします。ただし右サイドアタックとフォアチェックは継続しますから、リトリートしつつも素早く切り替えられるところは、さすがの湘南スタイルです。そんな湘南のリトリートにも罠がありました。東京が時折見せる、攻撃モードに入ったときのリスクマネジメントの脆さ、あるいはリスクテイクなのかもしれませんけど、そこを狙います。

36分。拳人を交えた東京最終ラインのパス回しに、例によって湘南がプレッシャーをかけます。直輝にプレスを感じたマコが拳人にホスピタル。拳人にも山崎がプレスしたため、拳人は大きめのトラップでかわそうとします。これを直輝にカットされます。これを山崎が払い、直輝に戻します。直輝はフリーでルックアップ。カウンターが発動します。中央を山崎と金子、直輝の背後を冬一、逆サイドを天馬が一斉に上がります。この時中央と左サイドは東京守備陣が帰陣していましたけど、天馬が上がる右は、諒也が攻撃に備えていて戻りが遅れています。直輝は天馬にスルー。ペナルティエリアで受けた天馬は、左足でトラップしてボールを収め、そのまま左足で流し込みます。必死にカバーに戻るモリゲが足に当てますけど、かき出すまでには及ばず。東京0-1湘南。

マコと拳人へのプレスが起因していますけど、課題は諒也のポジショニングと攻守の切り替えタイミングにあります。これはミスではありません。バックラインの安定を信じるならば、諒也は数的優位を作るためにも攻撃的なポジショニングをすべきですし、そもそも諒也起用の意図はそこにあるでしょう。たしかにちょっと判断が遅れているのですけど、これは試合感の問題のような気がします。ただ今日のようなロースコアのシリアスな展開が予見されるのであれば、ジェソを選択したほうが計算できるような気もします。

前半はビハインドのまま終了。

先制したことで、湘南のリトリートの様相が少し変わります。前線に山崎だけ残し、シャドウはサイドに入ります。5+4の守備網を形成する意図です。フォアチェックの意図も、カウンター対策というよりか、本来の守備方向を定めるための作戦になっていきます。

それでいて攻撃は、湘南の主戦である左サイドアタックをついに繰り出します。リトリートモードですから、湘南はロングカウンターの機会がおのずと増えます。この時の攻撃ルートが左基調になります。冬一は、スペースがあるとスピードとアジリティが活きるようです。日本代表の成を向こうに回しても、攻撃の基点として機能していました。

こうして東京は、攻めつつも攻めきれずかつカウンターの脅威に常に脅かされるという、焦ったい状況に落とし込まれていきます。そこで東京は、湘南を引っ張り出すためにあえてパックパスを多用します。湘南がこれにのりときおり前に出てきますから、後半になっても稀にオープンな状況ができます。東京はそこに活路を見出します。ファンのなかには、こうした能動的なバックパスを作戦といまだに理解しない無知がいて、そういう輩が恥ずかしげもなく声高にヒステリーを起こすので、スタンドの雰囲気が不必要に悪くなります。スタジアムに通う効果はサッカーを知らず知らず理解することにあると思いますけど、みているようで観ていない者はその機会すらありません。どうか、東京を愛するなら、まず東京のサッカーに興味を持ってほしいと思います。それができないなら、せめて今の状況を考えて、東京を愛する人間として相応しく振舞ってほしいなと思います。

さて、健太さんが動きます。晃太郎に代えてたまを右メイヤに投入します。慶悟が左に回ります。攻撃モードにシフトです。

同時に浮嶋さんが動きます。未月に代えて梅崎を左シャドウに投入します。天馬がCMに下がります。左が活性化したので、カウンター要員として梅崎のドリブルに期待したのだと思います。

浮嶋さんが続けます。山根に代えて大野を同じく左CBに投入します。これは高さを加えた守備の強度アップ。

直後に健太さんも動きます。謙佑に代えて田川を同じくトップに投入します。やっぱり謙佑は代表の影響がコンディションに残っているのでしょう。スプリントにいつものキレがありませんでした。まずは、しっかりコンディションを整えてほしいと思います。

アタッカーのオプションはちょっと悩ましいですね。クオリティの高い選手が揃っているのですけど、いずれもJ1の試合で結果が伴いません。基本的に両エースに起用が固定されるなか、少ない機会で結果を残すのは至難だと思います。今日も田川の初動のミスで絶好のカウンター機会を逃したシーンがありました。願わくば、残り二戦。印象に残る活躍をオプションアタッカーに見せてほしいと思います。

最終盤に入り、湘南のリトリートモードがさらに変わります。フルリトリートです。5+4のラインの距離感をさらにコンパクトにし、重心を下げます。東京のバックラインも湘南陣に入る、ワンサイドマッチに移行します。

そこで健太さんが動きます。慶悟に代えてインスを同じく左メイヤに投入します。アグレッシブなポジショニングで左サイドを活性化する意図です。

浮嶋さんが動きます。直輝に代えて指宿をトップに投入します。山崎が右シャドウに回ります。大野同様、ゴール前の守備機会を考慮して、高さを加えたのだと思います。

スペースを完全に消されたなか、攻め手がまったく見出せません。奇跡を祈るしかない状況、最後の最後に降臨したのは、前キャプテンでした。

後半アディショナルタイム+4分。湘南陣の成のスローインをマコが受け、中央下がっている洋次郎に渡します。洋次郎からの戻しを受けたマコは、中央にフィードを送ります。これは坂がクリアしますけど、こぼれたボールがフリーのモリゲに収まります。モリゲは、柔らかに右足トゥにダイレクトで合わせます。このコントロールショットがゴール右隅に決まります。ゴラッソ。東京1-1湘南。

このまま試合終了。東京1-1湘南。東京こそすべて♪

モリゲの、流れのなかでのキックによるゴールはまったく記憶にないです。しかもテクニカルなミドルショットですから尚更。試合の最終盤に奇跡が起きないかなと願うことはよくあるのですけど実際に願いが叶うことは極めて稀で、統計を見てないけど、東京は終了間際の起死回生ゴールが少ないんじゃないかとすら思います。その東京に奇跡が起こりました。しかも、優勝を争うなかの手痛い敗戦を、マリノスが勝ったから尚更、回避してくれた前キャプテンの値千金に感謝です。苦労が絶えなかったモリゲが、最後にもう一度引っ張ってくれて、やっぱり頼もしい男だなと思いました。

試合の進めかた、選手のチョイスなど、残り二戦に向けて課題がいろいろあります。もはや課題解決の時間はありませんから、チームとしてでき得ることの選択だと思います。まずは浦和。ACL決勝と残留争いという究極の矛盾の渦中にいる浦和ですけど、東京にとってはまさに目の上たんこぶ。悲願の優勝に立ち塞がるのが最も苦手な浦和というのも、浦和越えを果たさない限り優勝はないというサッカーの神様のメッセージだと思います。いいじゃない、思いっきり越えようじゃないですか。

そしてその先に待つのは、史上最大の最終決戦。


2019J1リーグ第30節大分トリニータvsFC東京@昭電ドーム20191102

2019-11-05 23:27:35 | FC東京

RWCをいっぱい楽しんだ一ヶ月強。スプリングボクスの優勝で幕を閉じました。いろんな国の人たちにも会えたので、終わって寂しいけどスペシャルな経験でした。

とかくするうちに、そういえばわが軍はRWC期間中もっとも長い期間遠征を強いられていて、RWCの終了とともにホーム味スタ帰還まであと少し。

今年の九州シリーズは秋に集中してまして、今日は大分。Jリーグ観戦でいくのは初めてなのでワクワクです。You'll Never Walk Alone♪

開始早々の2ゴールを無難に守り切りました。勝ち点差無しの2位キープです。

東京はベストメンバー。シフトはダイヤモンドの4-4-2。GKは彰洋。CBはモリゲとつよし。SBは成とジェソ。CMは洋次郎と拳人。メイヤは右にたま左に慶悟。2トップはディエゴと謙佑です。

大分は前節とほぼ同じオーダーです。シフトは3-4-2-1。GKは高木。3CBは右から岩田、鈴木、三竿。WBは右に怜左に達也。CMは裕紀と島川。2シャドウは右に三平左に小塚。1トップは後藤です。

さて試合は早々に動きます。

5分。大分のビルドアップから。三平と後藤のパス交換をモリゲがカットし、拳人に渡します。拳人は洋次郎に落とします。洋次郎はルックアップ。前線はディエゴがバイタルエリアにステイでポストを受ける体勢。謙佑はダイアゴナルにディエゴの裏を狙おうとスプリントしています。後藤がマーク。洋次郎の狙いは、そのどちらでもありませんでした。あえて、謙佑が開けたスペースにロブを送ります。この選択がスーパーでした。後藤より速く反応した謙佑は、カバーに出てきた高木を頭のトラップでかわし、右に流れてフリーのまま右足で流し込みました。大分0-1東京。

ゴールの余韻に浸るまもなく、追加点です。

7分。たまの左CK。大分はトレンドのフルゾーン。東京は中央に拳人ひとりを置き、主力をファアに固めるおなじみの形。たまのキックモーションと同時に、まず拳人がニアのストーン、三平と鈴木の間に入ります。これで鈴木の視界を遮ります。たまの狙いはその奥、ファアから鈴木の背後に飛び込むつよしでした。視界を奪われた鈴木の頭上を越えたクロスは、つよしにピタリと合いました。大分0-2東京。

東京の狙いは左サイドでした。大分はサイドアタック基調の攻撃スタイルで、基本的には左右シンメトリーに攻めたいのだと思います。ただ、布陣の都合や相対性により、試合によって加重はいくぶん変わるのでしょう。今日は左でポジションを上げて右に怜のためのスペースを作る狙いだったと思います。このため右サイドは、怜と岩田の間が少し開きます。

東京は逆にそこを狙います。相手チームが狙うということは、もしかすると大分のクセのようなものかもしれません。怜は試合中もボール欲求の高さを示すポーズを見せていたので、攻撃意識の高い選手なのでしょう。この怜の攻撃特質を活かすべく、シフトの特性上、本来は攻撃姿勢をみせるべきCBですけど、岩田の場合は怜のバックアッパーの役割が強いのだと思います。

ということは、右CBは1on1の強度を優先すべきだと思いますけど、いかんせん今日の岩田は東京の多重攻撃に苦労します。なにしろ慶悟が開けたスペースに頻繁にジェソが顔を出しますし、謙佑も意図的に左奥をダイアゴナルに狙います。岩田が守勢に手を焼くため、大分は全般的に下がり目になります。これは左サイドにも波及します。本来は三竿を高く位置取らせることで、三竿ブラザーっぽい、アタッキングサードで三竿を基点にした数的優位と、それを前提とするアタッカーのフレキシブルなスペースメイクによるアンストラクチャーを生み出したいのだと思います。チーム全体が下げられるため、三竿も達也も守備網に入ります。ゆえに、大分の攻撃はほぼアタッカー三人で完結しなければなりません。大分の攻撃はタレントのパフォーマンス自体がストロングになることはありませんので、アタッカーの動きを隠すことにこそ真意があります。その身をさらして機能しようがありません。

こうして東京は、ただ一点をつくことで、攻撃しながら同時に守備の安定ももたらす、サッカーにおける最上の作戦を成就します。東京が計ったもう一策はおなじくCBに対するものです。ビルドアップの起点であるCBに対し、体勢が作られる前にチェックをかけます。おそらく二次的な効果を狙ったのだと思いますけど、案外直接的な効果を見ます。それほどディエゴと謙佑のプレスは厳しいということでしょう。ここにきて、2トップのコンディションが上がってきているのかもしれません。

サッカーは、攻守の境がシームレスな流動性が魅力のスポーツです。大分のように、ストロングとウィークポイントが同じ場所に背反して存在するチームは、まさにサッカーの魅力を体現しているようでリスペクトしますし、観ていてもわかりやすくおもしろいですから、エンターテイメント性も高いと思います。

セーフティーゾーンに入った東京はコンサバモードに入ります。必然的に攻撃権は大分に移ります。でも東京が中央を固めますから、大分は、押し込みながら、それゆえスピードを活かすことができません。大分の主戦、全方位的高圧アタックを繰り出す余地がありません。このため大分は、いたずらに左右にボールを運ぶに留まります。

ご存知の通り、以降はこの東京がオーガナイズする時間が延々続きますので、観戦ノートとしては実質これにておしまい。前半はリードしたまま終了。

後半頭から片野坂さんが動きます。島川に代えて長谷川を同じくCMに投入します。島川の状態がよかったのか長谷川のコンディションがよくなかったのか、いずれ、ここでベストメンバーに切り替えます。でも東京の堅陣にゆるぎはありません。

ちょっと早めに安定期に入ると見たのでしょう。健太さんが動きます。たまに代えて晃太郎を同じく右メイヤに投入します。クローズにかかります。

そこで片野坂さんが動きます。後藤に代えてオナイウを同じくトップに投入します。正直、打ち手がなかったのかなと思います。あくまでもアタッカーのテイストを変えてみる意図で、ポジティブな場面でのチェンジオブペースにはなりませんでした。

さらに片野坂さんが動きます。小塚に代えて伊佐をトップに投入します。オナイウが右、三平が左シャドウにそれぞれ回ります。これも同じくアタックのテイストを変える意図でしょう。

同時に健太さんも動きます。謙佑に代えて田川を同じくトップに投入します。謙佑のコンディションを考慮したのだと思います。

RWC観戦でラグビーのわかりやすさに浸った後ゆえ、あらためて今年の東京を観ると、一般的な感想としては、サッカーをたいくつに感じるだろうなと思いました。東京のサッカーを否定しているわけではありません。変えようと提言したいわけでなく、いや素人が提言なんておこがましく。サポはそもそも、ある種近親的な盲目性を持つ特殊な種族ですから、いわゆる一般にウケるサッカーを意識できないものです。ただ少なくとも今年の東京は、霞のようでありながらも、一般ウケも兼ねる姿を垣間見せてくれたと思っています。それは非常に単純なことであり、強く愛されるサッカーとの共存が可能だと思います。今日は必要最小限のエンターテイメントを保った試合でした。その点でまだ今年の健太東京は完成形ではありません。今年の成績いかんを問わず、来年以降はそんなチームスタイルを目指して欲しいと願います。

ほぼ一方的に攻撃権が大分にありながら、大分に得点の香りは微塵もしません。着実に時間が経過し、そして健太さんが〆ます。ディエゴに代えてアルをCMに投入します。同時にシフトを4-2-3-1に変更します。洋次郎がトップ下に回ります。

安定を失わず、このまま試合終了。大分0-2東京。眠らない街♪

これぞオーガナイズという完璧な内容で、いよいよ残り一か月となったラストスパートのスタートを非常に良い結果で切ることができました。なんとなく、とてもナチュラルに、チームとしての心身のコンディションが整ってきたように感じます。もちろん東京には優勝経験はありませんけど、初心者にも関わらず気負いはまったく無いんじゃないかと思います。You'll Never Walk Alone♪

二か月半におよぶ長い長いロードもいよいよあと一試合になりました。ここまで3勝2分2敗。一時はバイオリズムが最低に落ちてヒヤヒヤしたけど、どうやらイーブンには持ち込めそうです。ロードの〆は有終で終えることを願います。

磐田はおやすみしますので、次は味スタ帰還戦。万感の想いでわが軍を迎えたいと思います。