ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2020J3リーグ第1節岩手グルージャ盛岡vsブラウブリッツ秋田@いわぎんスタ20200627 ~風を待ち~

2020-06-28 19:12:57 | 加賀さん

梅雨のさなか、フットボールフリークスなぼくらの暮らしのリズムが戻ってきました。いよいよJリーグ再開です。本日は、2020ブラウブリッツ秋田出陣、J3リーグ開幕戦。

残念ながら、加賀さんは欠場です。ニュースリリースに情報がないので大事ではないと思いますけど、そういう時こそ不安になるので心配です。こころから早期の復帰を待ちたいと思います。

秋田は体制が変わりました。これまでの延長線上であればリスクはないのですが、新監督の吉田さんはリアリスティックでアグレッシブなサッカーを志向されますから、ムービングサッカーを志向してきたブラウブリッツにとっては大チャレンジでしょう。チーム名通りの蒼い稲妻が実現しますから、結果が伴えば、サポもついていけると思います。

さて、吉田秋田のオリジナルシフトはスクウェアの4-4-2です。GKは雄大。CBは千田と韓。SBは右に準弥左に鎌田。CMは山田と江口。メイヤは右に沖野左に久富。2トップは亮太と恵太です。なお、愛称の間違いがあったらぜひご指摘ください。

全体構成としては、吉田秋田はスピード感があり、秋田サポのエイトビートな応援スタイルに合うのではないかと思います。プレーと応援が一体になると、ソユスタの劇場化も可能でしょう。スタイルのベースは、守備の基本のとしてレギュラー全員が1on1に強い印象を受けました。ゆえに、堅守は吉田秋田の大前提だろうと思います。

ポリシーとしては堅守速攻ですが、オリジナルスタイルは2パターン持ち合わせているようです。まずは、前半に見せたロングフィードスタイル、そしてリードした後半のポゼッションスタイルです。

ロングフィードスタイルにおける守備を確認します。ボールと相手の状況によってクリッピングポイントを使い分けます。アタッキングサードでボールを動かしている間は基本的にステイします。ミッドサードに入ると厳しくチェックに入ります。もちろんカウンターを狙ってのこと。ディフェンシブサードに入られると、マンマークに移ります。これがユニークであり、ちょっとリスキーだと思いました。よほど1on1に自信があるのかもしれませんね。

攻撃に関しては、ターンオーバーしたら、とにかく中盤省略してロングフィードを最終ラインの背後、かつアタッカーが入れそうなスペースに放り込みます。この精度が非常に高く、このスタイルを下支えしています。フィニッシュは、アタッカー二人のコンビネーション、とくに亮太のイマジネーションとプレークオリティに依存しています。恵太はすでに亮太の視点を把握しているようですね。良いコンビです。

後半のポゼッションスタイルの守備の特長は、4+4のボックスを敷く、一般的なゾーンディフェンスです。これが本来のスタイルなのかもしれませんね。相手によって使い分けるのかしら。中盤はフォアチェック主体で、優位性の確保を狙います。

攻撃については、守攻一体型ですから、フォアチェックによるトランジションから、攻撃に人数をかけます。ペナルティエリアにおいては、ボールサイドに相手を引きつけ、ファアをフリーにすることを思考しています。ペナルティエリアでもプレー判断がはやいので、相手を引き離すことにかなりの確率で成功しています。

では得点シーンを振り返りましょう。27分。中盤の競合いのこぼれを山田が拾います。この時最前線では、亮太が細かい動き直しでオンサイドに戻ってから裏に抜けます。山田は即座にフィード。アタッキングサードに入ってもフリーの亮太はルックアップ。この時ゴール前の恵太が一瞬ステイし下畑の視界からはずれ、再び飛び込んで下畑の前を取ります。亮太のクロスはピンポイントでした。盛岡0-1秋田。

34分。亮太が自陣右サイドで、後方から出たボールをダイレクトで前線へ。そこには恵太がいました。ハーフウェイ付近で受けた恵太はほぼ独走。ゴール左隅にイン。盛岡0-2秋田。

59分。自陣で有永が久富のプレスを受け四苦八苦。ホスピタルパスを石井を渡そうとしますけど、これが久富にあたってペナルティエリアに転がります。拾ったのは亮太。ワントラップして流し込みました。盛岡0-3秋田。

68分。ペナルティエリアゴール正面で茂が粘ります。この隙に右を亮太が上がります。茂は亮太にスルー。亮太はワントラップしてゴールを横切るクロス。ファア側にフリーでいたのは直輝でした。盛岡0-4秋田。

秋田の完成度の高さが目立ちましたけど、相対的な部分を割り引いてみたほうが良いでしょう。盛岡がポゼッションスタイルで、かつスローアタックを志向しており、加えてその完成度がまだ低い状況では、秋田にとっては初戦として絶好のスパーリングパートナーだったと思います。今後は、おそらくJ3で主流であろう、同じ堅守速攻スタイルのチームとの対戦で評価されると思います。

現時点のメンバーが盛岡戦にハマったので、加賀さんをaddした場合のプラス要素が分かりにくいですね。ただ、今日の最終ラインはまったく攻撃に絡みませんでしたから、加賀さんが入ることで、オーバーラップ等により攻撃特性が加わり、よりカウンターのバリエーションが増える可能性はあると思います。加賀さんをどこで使うか分からないけど、CBにしろSBにしろ、スピード感のあるサッカースタイルですから、加賀さんのスピードを存分に活かせるでしょう。いずれにしろ、もうちょっとコンディションがイーブンなチームとの対戦で課題が見えて、加賀さんの存在意義も具体的に見えるだろうと思います。

非常に順調な船出の吉田秋田。加賀さんファンの偏見で消化不良ですけど、チームが順調なら加賀さんが復帰するときも良いかたちでチームに入れると期待します。ゆっくり待ちましょう。