ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

べっぴんさんロケ地の旅 -20170312 連続テレビ小説「べっぴんさん」セット公開-

2017-03-18 14:31:18 | 連続テレビ小説べっぴ...

平成28年度後期連続テレビ小説べっぴんさんも、いよいよクライマックス。

毎期、この時期に感じるサウダージを、さみしくも楽しくも迎えます。

NHK大阪放送局でございます。

恒例BKのどーもくんあそび。どっぴんさん。

いよいよ、べっぴんさんロケ地めぐりもフィナーレでございます。

本日は、『「べっぴんさん」ようこそセット公開へ』に参りまいた。

会場と同時に参りましたら、すでにこの列。この日は最初だけで15分もしたら空いてました。

会場の全景。

 

アオゾラカットと新年度からのキャスターの紹介パネルです。

セットの変遷の紹介パネルとキャストさんへの応援メッセージのボードです。

港町商店街のセットの変遷を見てみましょう。

昭和9年。

昭和23年。

昭和34年。

昭和44年。

キャストさんへの応援メッセージのボード。

それではセットをめぐりましょう

まずは港町商店街のあさや側の入り口の全景です。

権太堂側の入り口の全景です。

中華料理屋側の入り口の壁です。

レンガ壁のなかはこんな感じ。

番地の標式です。

あさや。レリビィになっても看板はかわらないのですね。

あさやの玄関。

レリビィ仕様のデザイン。

レリビィはメキシカンがベースなのかしら。

港町商店街の店舗は、BKワンダーランドで拝見したときと基本的に変わらないので簡単に。浮島時計店から。

浮島時計店の背面です。

セットでは散髪屋ということになっていたようです。途中で設定が変わったのかな。もしかしてアオゾラカットと関係が?。

ショーケースの中が変わってました。

続いてBAR YOUR PORTです。結局ここはものがたりに登場しなかったので変わっていません。

BAR YOUR PORTの背面。

やない写真館です。ここも変わっていません。

やない写真館の背面です。

服部ベーカリーも変わっていません。

服部ベーカリーの背面。

パン屋側の入り口のアーケード。

最後の緑色の公衆電話、1982年導入のカード式公衆電話機です。ISDN対応の公衆電話の登場は1991年ですから、べっぴんさんのフィナーレの舞台は1980年代後半なんだということがわかります。てっきりべっぴんさんは阪神・淡路大震災を描くのかと思っていたのですけど、どうやらその前でおわるようです。

権太堂です。ここも変わっていません。

続いて、キアリスです。

看板。BKワンダーランドの時はカバーがかけてありました。

玄関。

神戸市水道局の標識。

玄関の踏み台。

ショーケースの基部。

屋根。

屋根の背面。

商店街の看板。

ショーケースがにぎやかで楽しいです。

キアリスのリス。

子ども服。

万博をフィーチャーしたおもちゃでしょう。

生地。

次はレリビィの店内です。

郵便受け。

良子ちゃんのお衣装。

龍ちゃんのお衣装。

二階部分も枠だけ作ってあります。

 

入口付近。

二階に上がる階段側。

テーブルセット。

ストーブ。

テレビ。

カウンター。

ピンク電話。

謎のエスニックな置物。

あさや時代から置いてある靴と写真が飾ってあります。

厨房に入ります。

勝二さんのお衣装と台所。

下ごしらえのテーブル。

ガスの取り回しはこんな感じ。

換気扇。

流しとコンロ。

食器棚。

ビールとジュースのクーラーケース。

厨房の天井。公開されるセットで天上がはめてあるのは珍しいです。

カウンター側の調理台。

天上の物置。

レリビィの背面。

最後に、すみれちゃんと明美さんと良子ちゃんと君枝ちゃんが生み出してきた、そしてさくらちゃん達が受け継いだ、キアリスの想い出がつまった商品を観ていきましょう。

キアリスをはじめた頃に、すみれちゃんと良子ちゃんと君枝ちゃんがそれぞれの子どもたちのために作った子ども服。

自作するお母さんたちのために作った型紙。

陶器工場で作ってもらった食器セット。

リスがデザインされた包装紙。

赤ちゃんのために縫い目が外側に出ている肌着。

大急で目玉商品として限定販売したお弁当箱セット。

お弁当箱セットの広告ポスター。

映画の元になった明美さんのキアリスガイド。

大急にアプローチするきっかけになったカード。

さくらちゃんや健ちゃんたちが入社試験で描いたデザインスケッチ。

大急で目玉商品として販売した肌着セットと健ちゃんがデザインしたカレンダー。

さくらちゃんがデザインしたエプロン。

キアリスが大急一階のエントランスのデコレーションを担当したとき、明美さんがコウノトリにこっそり仕込んでいた人形。

キアリス四人娘。

これにて、べっぴんさんロケ地めぐりはおしまいです。

半年間ありがとうございました。べっぴんさんは穏やかなときが流れる、とても優しい素敵な作品でした。キャストとスタッフとファンのみなさんに、べっぴんさんのようなやさしい時が訪れますように。


べっぴんさんロケ地の旅 -20170311 六甲アイランド-

2017-03-16 21:26:17 | 連続テレビ小説べっぴ...

どうやら、長かった冬がおわり、ようやく少しずつ、西のほうから春の気配がやってきています。

べっぴんさんもついにフィナーレの月を迎えました。ガンバ戦に絡め、BKの恒例ファイナルイベントとともに、最後のロケ地めぐりに参ります。

残念ながらぼくは参加が叶いませんけど、今度の三連休は、神戸ハーバーランドのスペースシアターで、「NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」展 ~ジャズ喫茶「ヨーソロー」セット展示~」が開催されます。セット公開がNHKのスタジオを飛び出すのはとてもレアなことです。お近くのかたはぜひ。

それから、最終回放送日の4月1日に開催される「連続テレビ小説「べっぴんさん」 The FINAL ~みんなで見よう最終回~」は、今週金曜日まで募集中です。

大阪に四年暮らしておきながら、たぶんはじめての六甲ライナー。

ゆらてやってまいりましたは、アイランドセンターです。

アイランドセンター駅を降りてすぐ左手に円盤のようなユニークな建物が見えます。

神戸ファッション美術館です。

一階のエントランスホールで、ファミリアの子ども服と神戸の女子高の制服が展示してありました。

ファミリアの子ども服とグッズ。

神戸の女子高の制服。

たぶん、甲南女子大学の学生さんの作品です。

それではお待たせいたしました。べっぴんさんロケ地めぐり六甲アイランド編をはじめます。ロケの舞台は二階です。「そしてついに…」。

「次は、21世紀を生きる、世界の子供たちです。ネクスト アップ ザ チルドレン…」。1970年の大阪万博のフィナーレを飾る、AISとキアリスがコラボしたファッションショーの会場です。

「スマ~イル! 頑張れ~ 行ってらっしゃい!」。

キアリスの衣装を着た子供達が風船を手に登場した舞台。

「潔さん、あの人…。あの、エイスの看板の前…」。

「すごいなぁ」。

「古門さん」「この万博を境に、日本は変わる」「どう変わるんですか?」。

「進歩するんだよ。より早く、より多く、より便利に。全てにおいて、効率よくだ。前進する事に、恐怖を覚える者もいるだろう。だが私は違う。日本を進歩させる為に、一役買うのが、私の役目だと思っている。まあ、大変、おこがましいがね。ハッハッハッハ…」。

「栄輔君、久しぶりやねぇ」「ゆりさん、お元気そうで」「栄輔君、すごかったよ。ねえ? 潔さん」「ああ、ほんまや」「ありがとうございます。すみれさん達のおかげですわ」。

「根本さん…」「ご立派になられて…。おうわさは、伺ってますよ。玉井。どうしとる?」「あんたにだけは心配されとうないわ」「わしの所で、真面目に働いとります」。

「そうか…。梅田の闇市は、あんたらのおかげで立派な商店街になった。わしも、そろそろ引退や。ハハッ…」「長い事、ご苦労さまでした」「おおきに」「あんたの出番は、終わりっちゅうこっちゃ」「おい、玉井」「こいつは、嗅覚が優れた男や。金のにおいのする所にはいつの間にかおる」「要らん事言わんでええねん。老いぼれが」「行くで。そしたら、また。行くで」。

「はぁ…彼らだけやない。今の日本は、何かこう…、人の手から、離れていくような…。はぁ…何やろなぁ…。ただの老いぼれの、漠たる不安やな」。

「わしらの根っこにはいつも、あの闇市の風景があります。だからこそ焦らず、1歩1歩、歩んでこられたと、思うてます」。

「あとは、頼んだで」。

「あんなに、物がなくて…ただ、生きる事に、精一杯やったのにね…」「あぁ…」。

「21世紀の世界に向かって歩み続けていく、大勢の子供達。この子供達が大人になった時、万国博の体験は、どのように生かされるのでしょうか。3月から始まった万博は、大盛況のうちに、その幕を閉じます。人類の進歩と調和。道のりは遠くとも、その理想の炎は、人々の心の中で、永遠に燃え続けていく事でしょう」。

続いてやってまいりましたは、大阪市中央区備後町。輸出繊維会館でございます。

こちらは、キアリスの新本社社屋のエントランスのシーンで使われました。残念ながら入ることはできず。

これにてべっぴんさんの本格的なロケ地めぐりはおしまいです。最後は、BKのイベントの模様をお届けします。


べっぴんさんロケ地の旅 -20161217 土曜スタジオパークin神戸「べっぴんさんが神戸にやってくる」-

2016-12-17 22:35:14 | 連続テレビ小説べっぴ...

べっぴんさんイベントは、BKワンダーランドで落選してがっかりしていましたけど、再挑戦の機会が訪れました。土曜スタジオパークのBK朝ドラ公開放送もすっかりおなじみになりましたね。今年はちょっとはやめに、年内に開催です。見事当選しまして、今年3回目の神戸でごさいます。NHK神戸放送局では、エントランスロビーのイベントスペースの窓が、オープニングタイトル映像でデコレーションされてます。

今回の目的地は甲南女子大学。べっぴんさんのモチーフになったファミリアの坂野惇子さんの母校です。今回神戸開催となった理由のひとつはそれなんだとか。

土スタの収録は、こちら。芦原講堂で行われます。キャンパス内の入れるエリアは、会場に入れない人でいっぱいでした。

当選ハガキをチケットに交換します。

さすがにBKの施設ではないためか、べっぴんさんの衣装や小道具の展示はありませんでした。ちょっと残念。少し足を伸ばして三宮まで行けば、べっぴんさん展を開催しています。そのかわりに、講堂内で「べっぴんさんたちとその時代展」をやっていました。「ファミリアの軌跡」では写真の展示がなかった記憶があって、拝見できて嬉しかったです。

それでは、イベントの模様をご紹介します。土スタの模様は放送されてるので割愛します。ご容赦ください。BKイベント恒例通り、オープニングは若手営業マンの受信料PRからです。今回は、地元神戸生まれ神戸育ちのNHK神戸放送局営業部の神吉さんがPRされてました。

続いては主催者挨拶。今回の主催は、べっぴんさんを全面的にバックアップしている神戸市。神戸市長の久元さんが登壇です。久元市長もべっぴんさんをご覧になっていて、公務でお忙しいなか、リアルタイム視聴がかなわず録画で、いまは大急の小山さんにキアリスのタグを外すように言われたところまで追いついたそうです。ぶっちゃけで笑いを取りに来るあたり、さすが政治家のかたも関西ですね。

次に、NHK神戸放送局の長谷川局長が挨拶されました。今回の応募総数は6,000で、見事招待を勝ち得たのは1,500人。倍率にして四倍です。ちなみにごちそうさんが六倍、マッサンが八倍で、あさが来たは当選しなかったので分からないのですけど、今回初めて応募数が下がってます。例年は年明けにファン感をやるので時期ずれなのと、大阪本局開催ではないからでしょうね。朝ドラは女性がターゲットですから、男前がいないと客足が減るというのがホントのところでしょうけど。イベント自体は変に男性キャストがいないからこそナチュラルな女子トークになって、とても楽しかったです。

最後はスタッフさんから本放送収録時の注意事項がありました。さすが関西。スタッフさんにも話術がたくみなかたがいるのですね。東京出身だそうだけど。地元神戸のお客さんは三分の一くらいでした。遠くは福島や北海道からいらしてました。北海道のかたは日帰りらしく、本放送収録で帰られました。

5分前くらいにスタッフさんリードで拍手の練習があった後、MCのビビる大木さん、大沢あかねさん、中野淳アナが登場です。今回のイベントは、神戸市と甲南女子大学が協力されてます。イベントの運営は甲南女子の学生さんとスタッフさんがお手伝いされていました。休日なのにありがとうございます。心なしか、会場が華やいでいた気がします。甲南女子大学芦原講堂といえばパイプオルガン。在校生以外はクリスマスのイベントで聴けるのかな。ビビる大木さんの「みなさん生放送ですよ。全国のお茶の間にみなさんの顔が映っちゃいますよ。メイク直し大丈夫ですか」の煽りから、いよいよキアリスのみなさんの登場です。

放送はVTRやキャストさんがアップになることがあったので、その間のほかのキャストさんの様子はテレビでは分かりませんね。遠目に見ても、四人のキャラ分けがなんとなく分かって楽しかったです。女子会に参加したことがないので感覚がわからないけど、女性にとってはキアリスのメンバー構成は女子トークあるあるなんじゃないでしょうか。

BKワンダーランドのイベントの話を聞いた通り、芳根さんと百田さんはふられなくても積極的に話されます。とっても自然体です。百田さんは慣れてらっしゃるのでしょうけど、芳根さんの度胸の良さはすごいです。しっかり挨拶なさるし周りも見えているし、とてもちゃんとされてます。というわけで二人のトークを中心に話が進みます。朝ドライベントでは話芸のプロではない俳優さんがメインですから、どうしても話が途切れることがあるのですけど、今日はまったくそんな心配がありませんでした。MCも楽だったんじゃないかな。まったく、芳根さんと百田さんのおかげですね。

その芳根さんと百田さんの間に谷村さんが座っていたことが絶妙でした。谷村さん自身はニコニコと楽しそうにしてるだけなんだけど、カメラを気にせず芳根さんと百田さんが谷村さんに話しかけてました。盛り上がったときは仲よさそうに谷村さんの肩や腕に触れていました。なんていうか、たぶん谷村さんはナチュラルな聞き上手なんだと思います。いい触媒なんでしょうね。

土村さんは、トークでの話題にもあったのですけど、ほんわりしてる雰囲気が1,500人規模のホールでも伝わりました。フレグランスのような存在というか、その場の空気を無意識に作っているのだと思います。たぶん今日の土スタがほんわかと暖かかったのは、土村さんのパワーなんだと思います。

つまり、トークそのものの流れを作って楽しくするのは芳根さんと百田さんだけど、場の空気感を決定しているのは谷村さんと土村さんの見えざる力なんですね。なんていうか、バンドに例えるならドラムが土村さん、ベースが谷村さん、ギターが百田さんでリードボーカルが芳根さんという感じ。集団における行動学として、とても興味深いサンプルだと思います。おひさまのときに、井上真央さんと満島ひかりさんとマイコさんが、仲良しトリオの雰囲気を作るためにクランクインのロケ地で飲み会をしたって聞いたことがあって、いつも一緒にいるグループを10ヶ月から11ヶ月も演じることは、ホントにグループとしての関係が成立していないと不可能なんだと思います。その意味でも、べっぴんさんのキャスティングは神ってると思います。

本放送のエンディング後は、恒例のファンをバックにした記念撮影です。たぶんメイクチェックのためいったんキアリスの四人はバックステージに引きました。ふたたび出てきて撮影です。MCが入ったバージョンとキアリスの四人だけのバージョンを撮影してました。カメラマンはプロではなく、たぶんスタッフさんかな。

記念撮影の後は、最後のコーナーです。キアリスの四人にひとりずつインタビューです。サマリーで失礼します。

芳根京子さん(キアリスのみなさんにはキョンちゃんって呼ばれてました)「今日は楽しかったです。こうして四人でイベントに出ることがないので私も楽しかったですし、見てるかたも新鮮だったんじゃないかと思います」
ビビる大木さん「キアリス辞めたんですよね?」
芳根さん「はい。私はキアリスを辞めたばかりなのでこの先どうなるかわかりませんけど、来週の今日はちょうどクリスマスイブですから、来週はそんなお話もあります。楽しみにしてください」。

谷村美月さん「みんなに不思議って言われたけど、今ここにいること自体に私が一番不思議です。こんがらがっちゃってます。週末はお休みですけど、また来週から気を引き締めて頑張ります」
大木さん「今撮影しているのは何歳くらいなんです?」
谷村さん「三十代です」
大木さん「昨日の撮影中も踊ったんですか?」
谷村さん「踊ってないです(^_^;)」
大沢さん「タケちゃんとの恋愛も気になりますね」
芳根さん「タケちゃんだけじゃなくて、タケちゃんの中の人の中島くんもね」
百田さん「栄輔さんも気になるし、モテるんですよ、谷村さんは」

百田夏菜子さん「今日は楽しかったです。いつもとは違う、綺麗なドレスとハイヒールの、しっとり夏菜子はどうですか?。撮影はあと1クール分くらいなんです。最後まで頑張ります」
中野さん「神戸にいらっしゃる新幹線でずっと寝てらっしゃったって伺いました。お体大丈夫ですか?」
百田さん「私、風邪ひかないんですよ。子どもの頃に、砂場で遊んでるとき、砂を食べてたそうなんです。そのせいかな」
大木さん「いや、砂は効果ないと思いますよ」
百田さん「丈夫に産んでくれた両親に感謝してます」

土村芳さんは、中野さんにここまでの撮影の感想を聞かれていきなり笑いはじめました。
百田さん「やっぱり笑うタイミング変ですよね」
土村さん「なんか可笑しくって」
大木さん「中野さんがつっちーさんをずっと見てるからですよ。あんまり見てるから触れちゃマズいのかなと思いましたよ。進行忘れちゃうんだから。しっかりしてくださいよ」
中野さん「失礼しました。同じ東北人なので気になって。せっかくなのでつっちーさんの東北弁を聞かせていただけませんか?」
大木さん「それずっと考えてたからつっちーさんを見てたんですね」
中野さん「そうなんです。いきます。俺は福島なんだども、おめさんどこだ?」
土村さん「そうでがんすか。あ、そうなんだって意味です。朝ドラであまちゃんがあったじゃないですか。私岩手出身なんですけど、じぇじぇじぇ知らなかったんです。盛岡はじゃじゃじゃなんです」
一同「そうなんですか!」
中野さん「あらためて、これまでの撮影を振り返っていかがでしょう?」
土村さん「今日こんな髪型で出てきて誰って思われたかもしれませんけど(ボブではなくショートヘアになってました)。朝ドラは、一人の人を長い期間演じるので、キャラクターの人としての成長を描いていけることが楽しくてやりがいがあります。ご覧いただいているかたも、キャラクターの変化を楽しみに、最後まで応援してください」

去り際に、芳根さんがいつもの神戸弁で「ありがとう!」を聞かせてくれました。

なによりも誰よりも、キアリスのみなさんが一番今日を楽しんでらっしゃる雰囲気が伝わってきて、なんだかとってもほっこりしたし、楽しかったです。もしかしたら、これまで参加したBKイベントのなかで一番楽しかったかもしれません。あらためて、せっかくの大事な休日に時間をさいていただいて、キアリスのみなさんに感謝です。

なんか、なんかな。これからの展開も楽しみですね!。応援していきましょう。


べっぴんさんロケ地の旅 -20161030 BKワンダーランド ~ようこそ”べっぴんさん”ワールドへ~-

2016-11-23 20:33:28 | 連続テレビ小説べっぴ...

明日は今シーズンの初雪が降るらしいです。通勤通学に影響がありそうですから心配です。

今日とは違って抜けるような日本晴れの大阪。

さかのぼること一か月ほど前。BK朝ドラ恒例の文化祭、BKワンダーランドに今年も参加してまいりました。

土曜日のプレミアムトークは、東京のホーム最終戦と被ってしまったので断念。日曜日のほうに参加です。

それではさっそく、べっぴんさんの世界に入ってみましょう。展示は4ブロックに分かれています。アトリウムフロアは、四つ葉のクローバーのシールが貼ってある大きなキャストのパネルと、あさや靴店をモチーフにした記念撮影とARのコーナー。T-1スタジオがメインイベントで、撮影セットの公開。T-2スタジオは作品の紹介パネルと衣装が展示してあります。

キャストのパネルです。顔が見えているのはシールを剥がしたから。オープンと同時に入ったのでまだあんまりはがれていなかったです。

エントランスでもらえるこのリーフレットにこんな感じではりつけます。

あさや靴店をモチーフにした記念撮影兼ARのコーナーです。

棚は撮影で使った小道具ではないとスタッフさんが仰っていました。でも細部の造形を見るととても良く似ているので、撮影で使ったものか、それとも同型のものなのかもしれませんね。

それでは8階に上がります。例年と同じく、NHK大阪放送会館に入ると入場カードをもらい、首からぶら下げます。エレベーターはべっぴんさんラッピングされていて、ヒカリノアトリエが流れています。

8階に上がると、右がT-1で左がT-2。

まずはT-2スタジオから見てまいりましょう。

T-2は、本来のBKワンダーランドの主旨である、NHKの放送技術に関する展示がメインです。AKの文化祭はまだその香りが残っているのですけど、BKはすっかりエンターテイメントになっていて、ちょっと寂しいです。

T-2では放送技術だけでなく工作の体験もできます。今年はべっぴんさんの塗り絵と真田丸の兜を作れました。べっぴんさんのホームページの背景に使われているこの柄は、後ほどセット見学でも重要なポイントですので、よーく覚えておいてください。

べっぴんさんの作品紹介パネルです。

衣装です。スタジオパークと神戸のべっぴんさん展ではほとんど観ることができなかったので、嬉しいです。

すみれさんのお衣装。

ゆりさんのお衣装。

潔さんのお衣装。

麻田さんのお衣装。

栄輔さんのお衣装。

大変長らくお待たせいたしました。それでは、いよいよT-1スタジオにお邪魔しましょう。いつもは右側の入り口から入るのですけど、今年はセット設営工事の関係で、中央からに入ります。BKワンダーランドのセット公開は毎年、セットの改変の時期に当たっていて、ちょうど撮影スケジュールの中間くらいです。BKワンダーランドのある土日は撮影もなく、キャスト、スタッフの皆さんもお休みされてます。T-1は半分ずつ使っていて、これまでは左半分が工事中だったので右側から入っていたのですけど、今年は逆でしたから入ったことないスペースでした。普段は公開されるセットのほうが取り壊される予定で、べっぴんさんのセットも、あさや靴店もキアリスの新店舗も、店舗内部はすでにほとんど取り壊されていました。ごちそうさんのセット公開のときは、実際に反対側で工事の音がしてリアルな想いがしたんですけど、さすがに最近は、公開時間中は休工してるんですね。

セットの全景図。公開されるセットは、いつもだいたい12月中旬くらいに放送される状態のものです。スタッフさんにお聞きすると、べっぴんさんもそのようです。ですから、今放送されているキアリスとあさや靴店がある港町商店街より、ちょっと新しくなっていると思います。

港町商店街に入る前の道。朝イチでしたのでめっちゃ空いてました。おかげで急かされることなく、ゆっくり見学することができました。

アテンドのスタッフさんは今年も法被を着てらっしゃいました。

T-1スタジオの天井。

9階のBKプラザから収録の見学ができます。現在は募集を中止しているようです。

入ってすぐ右手の建物。商店街のアーケードの外側が撮影で使われることは無いのに、ちゃんと作りこんであります。

権太堂。和菓子屋です。

お店の玄関。

看板。

ランプ。

屋根瓦。

軒先。

商店街の看板です。

お店の脇。放送では絶対に映りそうにない部分もしっかり作りこんであります。

続いて服部ベーカリー。パン屋さんです。すみれさんもパンを買ってる、綾子さんのお店ですね。

エンブレム。

二階。隣の権太堂の看板は服部ベーカリーの建屋に付いています。

二階の窓。港町神戸らしく、モダンです。戦前からこの作りでしたから、モチーフとなった戦前の神戸は、きっとお洒落な可愛らしい街だったんでしょうね。

一階の小窓の庇。

入口の電灯。

花壇。

続いては、服部ベーカリーの隣のこちら。配置が妙で、ここは商店街の通路だと思うので、本来は服部ベーカリーと並んでいるのかもしれません。

小窓があってモダンな作りなので、喫茶店の設定なのかな。

モダンな商店街の街灯。こちらも戦前から変わりません。

港町商店街のアーケードです。このアーケードは、すでに戦前からありましたね。ただ、商店街の全体の作りを観ると、公開時のセットは昭和30年代くらいの設定かなと思います。

アーケードの反対側。日本語になってますね。

アーケードに庇がついてるのは珍しい作りですね。あまり見かけないのですけど、モチーフになっているトアロードかセンター街に、当時同じようなアーケードがあったのかもしれませんね。

梯子。

柱。おそらく木にプラスチックのプレートを貼っているのだと思います。

アーケードの脇にある公衆電話ボックスです。この公衆電話ボックスはまだ登場してませんね。

電電公社は公の組織ですし、もう存在しないので実名で登場。

5号自動式ボックス青色公衆電話機!。ということは、やはり昭和30年12月以降の設定ですね。

セットの隙間から、工事中の隣のセットの様子を観ることができます。青っぽいカラーリングの建物のセットで、背景が斜面状の住宅街なので、新しい坂東家のお家かなと思います。山手の設定なのでしょう。

それでは、べっぴんさんの商店街シーンのメイン舞台にまいりましょう。公開セットの様子その1その2

一階がやない写真館で、二階が青島貿易公司になっている岬ビルヂングです。

ビルのプレート。

玄関です。

ショーケースになっている出窓。

出窓の基部。工作感があって良いですね。

ベランダの基部の飾。

看板を取り付けるプラットフォームは木です。ねじ跡がいっぱいあるので、多目的で使われるのでしょう。

側溝のふた。

二階のパイプ。排水パイプかな。

なぜかゴミ箱。

ショーケースの写真。キャストの写真ではなかったので、スタッフのプライベート写真を集めたのかな。この商店街のセットはリバーシブルで、小道具を変えればキャバレーユートピアがある通りになります。

岬ビルヂングの隣は、浮島時計店です。時子さん時久さん親子のお店ですね。

看板。

玄関。

サイドビューです。内部が作り込まれているのは、あさや靴店とキアリスだけ。あとのは、こんな感じです。

壁についてる掲示板に貼ってあった広告。

玄関の電灯。

玄関の植木。

店舗兼住居らしい、郵便受け。

玄関の下部。

出窓の下のタイル張りに見える部分は、なんとNHKのセットには珍しく手書きの板でした。こういうダミーの仕上げは観たことがないので面白いです。終戦後のセットが初めてだからでしょう。

ショーケースです。良子さんの腕時計が無事戻ってきてよかったですね。

続いて、今回のセット公開で一番びっくりする部分です。放送中のセットと大きく変わっているのはここ。バナナ問屋が中華料理屋になっています。元町、三宮っぽいですね。それにしてもバナナ問屋はどうなったのでしょう。放送中の戦後のシーンでもすでに営業してなく、お弁当屋になっていますね。

お店の玄関ですけど、この中華料理屋は1m強ばかり前に出してあると思います。本来はここに通路があるはずですので。

玄関の透かし彫り。

お店の二階。

テラス席なのかな。

続いては、あさや靴店のお隣のバー、ユーポートです。戦前からあるのですけど、まだ話題にはなりませんね。

気になる人形。

背面はこんな感じ。

港町商店街の街路灯です。

看板。

玄関の階段。

ランプ。

船のような窓。

植木の土は鉄道模型のジオラマで使われるマットですね。

空き瓶ケース。

こんな細かいところにもギミックが。実在しない大阪のウイスキー会社のラベルです。鴨井商店だったら涙ものだったのですけど。

それでは、いよいよあさや靴店です。内部は残念ながらすでに取り壊されています。9階のBKプラザから内部の様子を観ることができますけど、家具類などはありませんでした。

看板。

屋根に枯れ葉をのっけています。

玄関の電灯。

庇の支柱。

玄関。

ショーケースです。子ども服が飾ってありましたね。

ショーケースには靴が置いてありました。ベビーショップあさやがキアリスに移転してからのあさやのショーケースは、こんな感じなのかもしれませんね。

ショーケースの出窓の下部。

あさや靴店とベビーショップあさやの回転看板。これもキアリスに移転しましたね。

閉店するとこっちが表に出ます。

それでは最後に、キアリスを見学しましょう。BKワンダーランドの時点は、まだキアリスはありませんから、BKも公開にあたって工夫したのでしょう。スタッフさんは「閉店したお店の設定です」と説明されてました。キアリスが入る前は、輸入家具の天山商会でしたね。

店舗の上部。キアリスの店舗の内部も壊されていますけど、マネキンがいくつか残っていました。

商店街の看板も黒い幕で覆われています。幕の下はキアリスのロゴが入っているのでしょうから、そりゃあ隠しますよね(^^;。

お店のほうの看板も幕で覆ってます。

屋根の内部はこのような作りです。

キアリスは商店街の角にある好立地。屋根の下部が丸っこくなっていて、おもしろい造形です。実際のファミリア1号店もトアロードとセンター街が交差する北東の角にありましたので、そのイメージをそのまま再現しているのでしょう。そういえば、あさや靴店のモデルのモトヤ靴店も、ファミリアと一つお店を挟んで隣あっていたそうです。

玄関の電灯。

庇のなか。

ショーケースです。

ショーケースの台。

ショーケースの下部です。

見学していて、この店舗がキアリスなんだと最初は気がつきませんでした。このショーケースを観ていると、たまたま隣でご覧になっていたおばあちゃんが、このレースのカーテンを見て「べっぴんさんのホームページにそっくりやね」とつぶやかれたので、あらためてよく観てみると、なんと!。まったくその通りで、ホームページの背景に使われている柄にそっくりです。

注意深く、どこかにおもしろいBKからのメッセージが潜んでないか観ているつもりですけど、おばあちゃんに感謝です。BKも丁寧にキアリスの証跡を隠したつもりでしょうけど、おばあちゃんの慧眼の敵ではなかったですね。はなさんが作ったタペストリーの柄にも似ているので、設定としてはそれをモチーフにしたことになっているのでしょう。ドラマのほうではまだ出てきていないかな。

今年のBKワンダーランドはこれにておしまいです。おばあちゃんのおかげで、とても感動的なセット見学になりました。

来月の土曜スタジオパーク、当選しますように。


べっぴんさんロケ地の旅 -20161106 豊郷・五個荘・近江八幡-

2016-11-08 22:38:04 | 連続テレビ小説べっぴ...

秋のべっぴんさんロケ地の旅、最終日は近江の疎開地を中心にめぐります。

滋賀ロケ地は車が便利です。でもとても狭い道を走ることが多いですので、コンパクトな車のほうが良いです。

まずやってまいりましたのは、犬上郡豊郷町の旧豊郷小学校です。

すみれちゃんと良子ちゃんと君枝ちゃんが通う女学校。

良子ちゃんと君枝ちゃんにあげる四つ葉のクローバーの刺繍をしたモンペを持って、嬉しそうにすみれちゃんが歩いてた校舎。

校舎の構造です。ロケした場所は二階と三階です。

中央の玄関を入ってすぐ右手に中央の階段がありますので、そこを上がります。

手すりにうさぎとかめのオブジェがあって可愛いです。

二階に上がってすぐ左手です。

「すみれちゃん」「おはよう、良子ちゃん」「おはよう」「おはよう」「おはよう、君ちゃん」。

「あっ。出来たよ。2人の分」「わっ、かわいい!」「クローバーやね。明日からもんぺはくのも楽しみやわ」。

「おそろい」「フフフフッ!」「すみれちゃん、ありがとう」。

続いては、手芸倶楽部の部室です。中央の階段を三階まで上がります。三階は部屋が二つあります。こちら側です。

「手芸好きのこの子たちは、3人で、手芸倶楽部を結成しています」。

「すみれちゃん、この絵、どう?」「うわ~すてき! これ、いろんな色の糸で刺繍したら、かわいいやろな」「そやけど、点数制になってから、思うように、買い物でけへんしな」「日米開戦したこのころ、さまざまな物が統制下にあり、手芸用品も新しいものが、手に入りにくくなっていました」「あるもんでせなね」「そやね」「うん」。

「信じられへん! 英語の授業がなくなるなんて…」「悦子様は、貿易のお仕事に就くのが夢でしたのにね…」「はあ~」。

「野球も、「ストライク」を「よし」、「アウト」を「それまで」って…」「何なの? それ! あきれるわ!」。

「あのね、この布と糸、家から持ってきたんやけど…」「うわっ、ええなぁ。どの色で、この花刺繍したらええやろ?」「お静かになさって! よろしいわね。手芸倶楽部の皆様方は」「何…?」「どういう事ですか?」「授業で、英語がなくなっても、チクチクお裁縫がご趣味のあなたたちには関係ないでしょっていう意味よ」「はしたない…」。

「何?」「お国が、決めた事でしょ? 勝つまでの辛抱やない。人に当たるなんて、はしたない…です」「君ちゃん…」「ふん!」「悦子様!」「君ちゃん…君ちゃん」。

女学生が行進してた校舎。

「大丈夫?」「うん」。

「あ~もう嫌になるわ! どうしてこんな事しないといけないのかしら! はあ~」。

「お国のために、戦ってらっしゃる兵隊さんのためなのよ」「あなたに言われる筋合いはないわ!」「ほんまはしたない…」「ふん!」。

「あっという間やろうね、卒業まで」「どうしたの?」「私…」「何?」。

「縁談が来てるの」「縁談?」「15も上の、おじさんなの」「15…」「それで、どんな人やの?」「優しい人よ。優しい人やけど…でも15よ。私の年で、何で15も上の人と、結婚しないといけないんよ…」「断れないの?」。

「そうよね」。

続いては、東近江市五個荘金堂町にまいました。目指すは近江商人屋敷です。近江商人屋敷の前に駐車場がありますけど、なにしろこのような道ですから、4、5台ほどのスペースですし、五個荘観光センターに駐車したほうが安心だと思います。歩いて10分もかからないです。歩いたほうが五個荘の街並みを堪能できます。

近江商人屋敷では二箇所でロケされています。まずは外村繁邸から。

邸内で近江商人屋敷共通券を求めます。アテンドのスタッフさんがいらっしゃったので、ロケのことをお伺いしてみましたら、これがとっても面白いのです。

「こんにちは。あの、こちらでべっぴんさんのロケがあったのですよね」
「はい。そちらの座敷です」。

「そうですか」
「あと、ここは外村繁邸というのですけど、お隣の外村宇兵衛邸でも撮影されましたよ」
「お!。そうなんですか」
「はい。お母さん役の菅野美穂さんが機織り工場で働く場面を覚えてますか?」
「はい」
「あれは外村宇兵衛邸です。反物の出荷を見送る場面もです」
「そうなんですか!」
「あの場面で使った機織り機は、この近くの機織り工房で実際に使ってるのもを持ち込んでました(愛知川の近江上布ではないかと思います)」
「ほほう」
「働いてる職人さんも、本物の機織り職人さんなんですよ」
「なんと!」
「撮影の日は、エキストラの職人さんが朝から衣装を着て待ってたのですけど、菅野さんが到着されたのが16時くらいで、結局まる1日かかってましたね。みんな暑い暑いって言ってました」
「いつ頃撮影されたのですか?」
「5月30日頃だったと思います」
「あ、じゃあクランクイン直後なんですね」
「ええ。そうです」
「菅野さん綺麗でしたか?」
「めっちゃ可愛かったです」
「ですよねー」。

「ここの座敷で玉音放送の場面を撮ったのですけど、後ろのほうにウチの館長が映ってるんです」
「なんと!」
「後ろの部屋に使用人が座ってるんですけど、一番右が館長ですw」
「エキストラさんは徹底して現地調達だったんですねw。えっと五個荘ロケは、芳根京子ちゃんと蓮佛美沙子さんと生瀬勝久さんと菅野美穂さんと中村玉緒さんと本田博太郎さんと曾我廼家文童さんと宮田圭子さんと三倉茉奈さんと山村紅葉さんがいらしたんですよね。坂東家ほぼフルメンバーで豪華ですねー」
「はい」
「高良健吾さんを見られなくて残念ですね」
「はい。近江八幡でもロケしたのですけど、高良さんはそちらに来てたそうですよ」
「ですよね。キャストの皆さんは、撮影してない時はどんな様子だったんですか?」
「撮影した座敷の隣が中村玉緒さんの控え室だったんです。もう、普段からあのまんまw。『(真似で)ちょっとお手洗いはどこやろか』」
「似てるww。本田博太郎さんは?」
「やっぱりあのまんまw。『(やっぱり真似で)はいごめんなさいよ』」
「それはこわいw(それにしてもものまねがお上手ですw)」
「役者さんは、現場に入る時にもう役になってるんでしょうね」
「なるほど」
「五個荘が選ばれたのは、中村玉緒さんか生瀬勝久さんかどっちか忘れたのですけど、何か地縁がおありだとかで、それが理由なんですって」。

「へー。クランクイン直後ということは、まだ芳根京子ちゃんはご存知なかったですよね」
「はい。ヒロインが発表された時も誰?って感じでしたね」
「それが今や」
「ねー。私、サインもらっちゃいました」
「それは宝物になりましたね。芳根さんの?」
「芳根さんと蓮佛さん。実は知り合いがデビーした頃から芳根さんの大ファンで、五個荘に来たよって言ったら会いたかったって大騒ぎでした。申し訳ないけど関係者以外は立ち会えないし、言えませんしね」
「それはそうです。芳根さんと蓮佛さん、可愛かったですか?」
「天使みたいでした」。

「やっぱり。さっき機織り機は持ち込みだったって伺いましたけど、疎開した時、隣の部屋に機織り機が映ってるんです。あれも同じもの?」
「よく見てますね。あれは違います。あれも持ち込みなんですけど、NHKさんのものです。でもべっぴんさんの撮影は、だいたいここにあるものを使ってましたよ」
「そうなんですか」
「最初はNHKが持ち込むって聞いてたんですけど、ここのものを見て使うってなったんですかねー。以前、毎日放送のドラマのロケが同じ部屋であったのですけど、毎日は道具を全部持ち込んでました」
「局なのか作品なのか、いろいろ違うんですねー」
「この戸は開かないのですけど、NHKのスタッフさんが無理矢理開けて壊したんですw」
「あらま」
「でもちゃんと直してくれて綺麗になりました」。

「いっぱいお話を聞かせいただいてありがとうございます。楽しかったです」
「こちらこそ、ありがとうございました」。
現地の関係者でも撮影に立ち会うことはなかなかないですから、お話を聞ける機会は滅多にないことなのでとても貴重な時間でした。ロケハンの様子とかもっとお伺いしたかったのですけど、お客さんが来たのでお邪魔になってはと思って遠慮しました。

「お前の持ってるお得意先を本家に譲ってもらお、思うとるんや」。

「わしが自分の力で広げてきたのに、それを兄ちゃんに譲れっちゅう事ですか!?」。

「わしのためやない。傾いている坂東の家のためや」。

「五十八!」「お母ちゃん」「堪忍な。堪忍」「大丈夫や。達者でな。病気せんとってや」。

いったん、外村繁邸を出て、お隣の外村宇兵衛邸に向かいます。

玄関正面のこの奥の土間です。

「ご苦労さまです。ご苦労さまです」。はなさんが職人たちを指揮していた機織工場。

「これで、よろしいでっか?」「あっ、ここにお願いします」。はなさんが反物を運ぶ荷車を見送っていた工場の玄関。

ふたたび外村繁邸に戻ります。「よう遠いとこから来たなぁ」。

「大勢で、すんません。娘ら、孫、喜代さんを、どうかよろしくお願いします」。

「ここはお父さんの実家やからな。他人のうちやないんやから。ゆっくり過ごし」。

「ゆりさん、すみれさん。初めましてやなぁ。私はお父さんのお兄さん、長太郎の妻、節子です。息子の肇は、お国のため、出征しとります。こちらは嫁の、静子。孫の慶一や」。

「よろしくお願いします」。

「困った時に、頼れる場所があって、よかったな」。

「朕は帝国政府をして、米英支蘇四国に対し、其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり。抑々帝国臣民の康寧を図り…」。

「日本は、終戦の日を迎える事となりました」。

「紀夫君も、姉のゆりの夫、潔君も、音信不通となり、生死さえも分かりません」。

「昭和20年、8月15日、日本は、終戦を迎えました。ですが、本当に大変なのは、ここからなのでした」。

「肇…肇! よう帰ってきた…!無事でよかった!」「肇さん!」「よかった、よかった…」「お帰りなさい」「ただいま」。

続いては、湖岸道路を南から北に向かいまして、米原市の天野川河口にかかる世継橋の北側の橋のたもとを湖側に入ります。

岬の突端の印象的な二本の木があるここの右手です。

「9月には、アメリカ軍が和歌山に上陸。大阪に進駐しました」。疎開先の琵琶湖の風景。

今回のロケ地めぐりの旅、最後に訪れますは、ゆりさんが復員した潔さんに再会した田んぼでございます。近江八幡駅から西の湖園地を目指します。西の湖園地を右手に見て、こちらの焼田橋を南から北に渡ります。交通量も多くなく駐車も可能なスペースも少しあります。

近江八幡市円山町です。渡ってすぐの、ここを左に入ります。車は入れないのでご注意を。また、こちらは公共施設ではありませんので、くれぐれもご迷惑にならないようにしましょう。

疎開先の近江の田園風景

「アハハハハ!」。慣れないお百姓仕事で転んでしまったゆりさんを笑って見てた子どもたちが座っていたあぜ道。

「まだほんのちょっとしかやっとらんのに…」。

「すいません。ありがとう」。ゆりさんが喜代さんに助け起こされた田んぼ。

静子さんが立ってた田んぼ。

「お姉ちゃん…お姉ちゃん、ちょっと待って! お姉ちゃん…!  今出てって、どうするの?」。

「おいちゃん、待って~」。

「何や?」「ちょうだい!」「ああ、あるある。なんぼでもあるで! ほれほれ、ケンカすな! はい」。

「潔さん? 潔さん! 潔さん! 潔さん!」。

「ゆり!」「ただいま」。「どれだけ心配した思てんの!」「堪忍な」。

「ようやく、潔君が帰ってきました」。

琵琶湖畔や田園風景のなかをドライブしていると、そこかしこにまるで絵画のような美しい光景に出逢うことができます。毎年後期の朝ドラロケ地めぐりで滋賀に来るようになって、その魅力がわかるようになってきました。来年もまた、戻ってきたいと思います。