ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2018J1リーグ第28節FC東京vs清水エスパルス@味スタ20180929

2018-09-30 14:46:18 | FC東京

20年。

レジェンドたちを観ると、ひとつずつ、いろんな想い出を積み重ねてきたんだなという感慨にふけります。

FC東京クラブ創設20周年おめでとうございます。

あいにくの雨模様になってしまったのは、レジェンドの誰のせい?(^ ^)。

まだ若いクラブだなと思うのは、レジェンドの皆さんのユニフォーム姿がまだなんとなく様になってるから。現役のコーチがいるので、指導している子どもたちの手前、ガチでやり勝ちになりました。まさかの、いやお約束のシュート打てブーイングのなか、スコアレスドロー( ^ω^ )。

レジェンドの姿はいずれ振り返るとして、とりあえず本論をお送りします。OB戦に立ち会えたラッキーなチームは、清水。フェアプレー宣言You’ll Never Walk Alone♪

さすがJを代表するわが道を行くチームの清水です。20周年記念なぞどこ吹く風と、内容、結果とも圧倒されました。

東京はほぼ前節と同じ布陣です。シフトはダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは室屋と宏介。アンカーは拳人。メイヤは右に慶悟左に草民。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴとリンスです。

清水もほぼ前節と同じ布陣です。シフトはスクウェア型の4-4-2。GKは六反。CBはソッコとフレイレ。SBは右に立田左に松原。CMは竹内と河井。メイヤは右に金子左に白崎。2トップはドゥグラスと北川です。

東京は前節、相性のいいアウェイ広島に対して、スパーリングなしのぶっつけでファストブレイク回帰を果たしました。相性がいいというエクスキューズがあっただけに、軌道にのって上昇できるか、真価は今日問われることになります。

というのも、もともとファストブレイクは、個の選手のフィジカルに依存した闘いかただからです。フィジカルを発揮する場を封じられた場合、とたんに機能性を失うことは、夏場の苦労で証明済。その意味で、チームとしての完成度をはかる機会ともいえます。

清水は東京対策をほどこしません。対策を練られるのは上位の特権ですけど、広島といい清水といい、特別な対策をすることなく、オリジナルのプランで臨みます。このあたりにも、もはや要注意チームではなくなったことを実感します。

清水は、東京よりも次元の違うチームの完成度を披露しました。フィジカルに頼るうちに、細部を積み重ねてきたチームに秋口になって追い越された印象です。まるでウサギとカメのお話みたい。清水は4+4の2ラインを維持する、コレクティブな闘いかたを基調とするスタイリッシュなチームです。結局のところ東京のフィジカルは、局面でのパワーとスペースに対するスピードに整理されます。言い換えると、この2点をケアすれば東京は止められるということです。

しかも、フィジカルをしかける選手は限られていますから、ケアをピンポイントに絞ることができます。パワーは中央、スペースはサイドの裏。ここに人数をかけ重点的に守る考えかたもありますけど、清水はオーソドックスにゾーンを維持する作戦でした。これはゾーンのクオリティに自信があったからだと思います。案の定、東京は清水のコレクティブな守備網に苦しみます。

序盤こそ、長めのフィードを直接サイド奥に入れることで室屋と宏介を走らせ、スペースを奪うことに成功しました。でもこれはあくまでも序盤の主導権争いでのこと。清水の守備が整ってくると沈黙させられてしまいます。まずポストがまったく収まりません。これでは縦への推進力を生み出す支点が作れません。つぎに走りこむスペースに清水が常に選手を置いています。これでは攻撃のスピードを上げることができません。いわゆる攻撃スイッチを押すことができません。結果的に、東京はチャレンジができず、無為にパスを回すことになります。

見方を変えると、清水のコレクティブな守備を上回るほどの攻撃力を持っていないとも言えます。サッカーの相対性は、あくまでも現実に起こった結果でしか評価ができません。でも同時に起こらなかったパラダイムには、現実とは異なる相対性が潜んでいる可能性があります。もし東京が地道にスペースを狙い続けていれば、清水の守備網は最後までコレクティブを維持し続けられたのか。もちろんその答えは分かりません。でも、目下のところフィジカルに頼るしかない状況ですから、フィジカルに徹する以外道はないような気がします。

とはいえポストが安定しないことにはスペースメイクも有効にならないので、まず優先すべき課題はポストでしょう。矛盾するようだけど、ポストをフィジカルに頼り過ぎていることが相手にとって守りのポイントを絞り易くしている原因ではないかと思います。フリックを使ったり、サイドや下がり目で基点を作ったり、前節で見せた工夫をいろいろチャレンジしてみてほしいと思います。

清水は攻撃も整理されています。最終的なチームとしてのターゲットがどっしりと安定していることが、攻撃の方向性を定める要因になっていると思います。やはりドゥグラスは、Jのなかで抜きん出たクオリティなのですね。ドゥグラスひとりで脅威になり得るので、ドゥグラスを活かす作戦を逆算からつむいでいるのでしょう。

清水のテーマはスピード。とくにアタッキングサードでスピードを保つこと。スピードの源泉はドゥグラスと金子です。この二つのストロングポイントを活かすための清水の工夫は二つ。まずポストはほぼ北川が担います。ドゥグラスに前を向いてしかけさせるとともに、北川自身によるドゥグラスのフォローを意図していると思います。

もうひとつはサイドの使いかたです。清水の布陣の特長は、SBにフィジカルが強く高さのある選手を選んでいることです。この意図は守備を重視しているのでしょうけど、立田、松原ともスピードがあり、かつ攻撃特性が非常に高い選手ですから、むしろ攻撃への貢献のほうが目立ちます。この、SBのサイドのみならず中央でもみせる攻撃への絡みがもうひとつの工夫です。SBを非常に高い位置に置くことで中央に人数をかける数的優位を生み出しています。

攻撃のアプローチは近代的な考えかたです。ここにもスピード重視が反映されています。とにかくアタッキングサードにはやく入れること。かつアタッキングサードに入ってもスピードを落とさないこと。このために縦の大きめのタベーラを多用します。アタッキングサードにはいっても迷わずどんどん仕掛けます。なので清水は、相手チームながら、観ていて爽快感すら感じます。

それでもそこはやはり東京。二度ほど大きなピンチがありましたけど、彰洋を含め、守備は安定していました。一度、ヒョンスが北川のスピードについていけないシーンがありましたけど、それ以降は北川を拳人がケアするようになり、アンバランスはすぐに解消されました。

そういえば、拳人に中盤の帝王としての圧倒的な存在感が感じられません。ピンチを未然に防ぎ、かつトランジションの始点ともなる拳人の存在は、もはや東京のエースといってよいと思います。東京の下降傾向は拳人の離脱とともにはじまりました。復帰後もコンディションが戻りきっていないのではないかと思います。プレーはけして悪くないのだけど、絶対的な姿を知っているだけに、はやくベストパフォーマンスを観たいと思います。

前半はスコアレスのまま終了。

後半はますます清水のイニシアチブに傾向します。状況が変わらないとみた健太さんが動きます。リンスに代えてヨネを投入します。同時にシフトを4-2-3-1に変更します。ヨネはCMに入ります。北川のポストが安定していて、竹内と河井も積極的に攻撃参加をみせていたので、まずは中盤のパワーバランスを取り返す意図だと思います。かつ、ヨネがダイアゴナルにサイドスペースに侵入することで、縦への推進力を生み出そうとしたのだと思います。これは試合終盤に活きるようになります。

東京が前を向いてしかけられるようになって、ようやく展開もイーブンになる雰囲気が出てきはじめた矢先、今日もまたアンラッキーで失点します。

65分。竹内が自陣でトランジションしたボールを前方中央にいる白崎にパス。白崎はセンターサークル付近でターン。攻撃スイッチが押されます。白崎は左サイドでフリーのドゥグラスにスルー。ドゥグラスはペナルティエリアからかなり外側でしたけど、迷わずシュート。これは彰洋がカットしますけど、そこに詰めていたのは北川でした。東京0-1清水。

ドゥグラスのシュートは枠を外していたので、彰洋が触らなければ何事もなかったでしょう。彰洋の反応力とサイズ故のアンラッキーです。それにしても、反応という点では、ドゥグラスのはやめの仕掛けにより、十分に北川を視界にしてケアしてたモリゲをもってしても、下がり傾向のなか北川のスピードアップに反応できなかったことは、流れのなかで致しかたなかったとはいえ、モリゲ自身は悔しいプレーだったでしょう。早々警告を受けていたことも影響したかもしれません。

失点を受け、健太さんが動きます。草民に代えて永井を投入します。同時にシフトをスクウェア型の4-4-2に変更します。永井はトップ。洋次郎が左メイヤに回ります。これでふたたびスピードの優位性を取り戻します。これが奏功します。永井のスピードを活かして、ようやく、アタッキングサードのなかで攻撃スピードを落とすことなくスペースを使えるようになります。先制したことで清水が重心を少し下げたことも起因していますけど、このスピードプレーを主体的に作れるようになることが目標だと思います。

攻め込む東京とカウンターで対抗する清水。東京の攻撃力を上回ったのは、やはりドゥグラス個人のクオリティでした。

81分。ドゥグラスがヒョンスに倒されて得たPKをドゥグラス自身が決めました。東京0-2清水。

直後にヨンセンさんが動きます。北川に代えて石毛を同じくトップに投入します。追加点の前にすでに石毛が用意をしていたので、状況変化を確認してというよりかは、カウンターを狙った予定通りの作戦だと思います。

2失点目を受け、健太さんが動きます。拳人に代えて輝一をトップに投入します。洋次郎がCM、永井が右メイヤ、慶悟が左メイヤにそれぞれ回ります。アタッカーを増やしことと、永井にスペースを与える意図だと思います。安全圏を得て清水がリトリートしたこともあり、東京が攻め込みます。ペナルティエリアにしかけますけど、シュートを打てど枠に収まることすらできません。最終局面での清水守備網の堅さが勝りました。

ヨンセンさんが〆ます。ドゥグラスに代えてクリスランを同じくトップに投入します。

このまま試合終了。東京0-2清水。

記念試合は得てして結果を伴わないイメージがあります。今日もまたしかり。20周年の記念に華を添えることができませんでした。雨といい、東京はもってないですね。お祓いしたほうが良いかも。

広島でひと筋の光明をみたファストブレイクの復活も、清水のコレクティブの前にあっさりと希望をくだかれてしまいました。不思議なことにずっとキープしていたACL圏内からも脱落してしまいました。とはいえACLは現実的な目標です。むしろ追う側になったほうが闘いかたもマインドも整理しやすいんじゃないかと思います。

次節は後半戦の主役、名古屋。対照的に楽しくプレーしているまるとの再会マッチです。


2018J1リーグ第27節サンフレッチェ広島vsFC東京@エデスタ20180922

2018-09-28 16:00:33 | FC東京

いろんなことがあり過ぎた今年の日本の夏が終わろうとしてます。

個人的にも慌ただしくて、夏の終わりにようやく夏休みです。

今年の夏旅は西に向かいます。まず、広島。

この世界の片隅にロケ地巡りの旅で呉線に乗りました。山が迫る海岸線を走る呉線沿線は、中四国九州と広範囲におよんだ豪雨被害の被災地で、被災の傷跡が生々しく残ります。一日も早く平穏な日常が戻りますように。You'll Never Walk Alone♪

というわけで本日は首位との対決です。

なぜか毎年相性がいいアウェイ広島で、今年も勝ち点1を拾いました。首位を圧倒し沈黙させて内容がよかったので残念です。

東京は室屋がサスペンション。加えてメンバーを少しアジャストします。基本プランは変えませんので、個人特性と相性の違いでこれまでとは異なるテイストを生む意図です。シフトはダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは諒也と宏介。アンカーは拳人。メイヤは右に慶悟左に草民。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴとリンスです。

広島は最前線だけ代えたベストメンバーで臨みます。シフトはスクウェア型の4-4-2。GKは卓人。CBは水本と野上。SBは右に和田左に翔。CMは青山と稲垣。メイヤは右に晃誠左に柏。2トップはパトリックと工藤です。

広島の相性の良さをいつか解明してみたいのですけど、東京以外との対戦を観る機会がまずないので実際には無理です。対戦したときの広島は強さを不思議に感じるほど、従順な印象を受けます。

ポイチさん時代は、直線的なパターンサッカーゆえに攻撃ルートとタイミングが読み易かった覚えがあります。ポイチさんが去って一年以上、ヒロシが就任して9ヶ月になりますけど、テイストの違いが相性に変化を与えるのか興味がありました。なにしろ元東京のヒロシだし、それに広島は首位ですから。

今日の東京の作戦は鮮烈でした。広島対策というよりか、今年前半の闘いかたに戻す意図のほうが強かったと思います。ファストブレイクの復活です。そう。健太東京の原点である、手数をかけず縦に急ぐサッカーに戻しました。

改善のポイントは2点。まずバイタルエリアの強度を高めます。強度を高めるというよりか、チャレンジする意欲を取り戻したといったほうが良いかもしれません。そのためにバイタルエリア中央にチャレンジできる選手を置きます。このポジションにディエゴ、リンス、草民、慶悟が代わる代わる入ってきます。今日はとくに草民が目立ちました。広島は中盤を優位にするべく、バイタルエリアに入る相手に対し人数をかけて囲いこんできます。東京はこれを逆手にとって利用します。広島が人数をかける分、突破できたらその先に数的優位の可能性が広がります。あまりインテリジェントな作戦ではありませんけど、実行するためには技術とパワーの裏付けが必要ですから、どのチームにもできるわけではありません。

シーズン前半の東京は技術とパワーにスピードも加えることで、いわばタレントの力量差で他チームを圧倒してきました。それが、次第に洋次郎を軸にした作戦に変換してくるとともに、パスを回すことを主眼においたサッカーに変質しました。結果、知らず知らずのうちに、実は今年の東京の最大のストロングポイントである、パワーとスピードを失ってしまいました。試行錯誤のなか、辿り着いた答えが、パワーとスピードへの回帰ということだったのでしょう。

バイタルエリアで前を向けるのでアタッキングサードでもアタッカーが前を向いて仕掛けることができ、スピードが上がります。広島は必然的に受け身になり、守勢に回ることになります。次のポイントはアタッキングサードに入ってから。今日はディエゴとリンスが代わる代わるサイドに出ます。ここ数戦はサイドはサイドアタッカーに任せていました。今日はこれにトップを絡めることで、サイドの優位性を確保します。ハイスピードのままサイドで最終基点を作り、その流れのまま一気にゴール前に襲いかかります。ディエゴとリンスがポジションを交互に分散することで、ディエゴ頼みになっていたチャンスメークに多様性をもたらすことができるようになりました。なによりもリンスが中央で我慢することが、ディエゴの負担を軽減しています。

手数をかけずに攻め、かつペナルティエリアでも攻め切ることで、守っては攻めの良いリズムが生まれます。やがてチーム全体に、縦にチャレンジするアグレッシブでシンプルな意志が浸透し、あのファストブレイクの躍動感が蘇りました。

広島との相性の良さはスタイルが似ているからかもしれません。広島も守備に重心を置いたサッカーを継続してきました。それでいて伝統的に技術のベースロードがありますから、守備も攻撃もスタイリッシュで、荒っぽさは微塵も感じません。意外性や背伸びがないからストレスなく対戦できるのでしょう。

守備に重心を置くため、攻撃はカウンターにおいて有効です。カウンターの機会を探る間は、リトリートスタイルの相手に対してポゼッションスタイルでしのぎます。ディエゴ依存からの脱却を復権のテーマとした東京に対し、パトリック依存を正当化して、堂々と作戦の中心に据えているのがヒロシ広島の特長です。ただ、やはり遅攻のパトリックは、東京守備陣に対して有効ではありません。それゆえ、東京の中盤の支配力が高まります。こうしてファストブレイクを効果的にする下地ができます。

ひさびさに東京が本来のかたちを見せられるようになったところで、非常にアンラッキーなことが起こります。

18分。晃誠の右FK。東京は横陣です。広島はニアから野上、パトリック、翔、工藤、和田。晃誠は青山に渡します。青山はゴール前中央にクロス。これが彰洋とラインの間に落ちるいやらしいクロスになります。彰洋、ヒョンス、翔が競ったボールはイーブンになります。これを工藤が押し込みますけど、ゴールにいた洋次郎が弾き出します。ところが不運なことに、クリアがパトリックに当たり、そのままゴールに吸い込まれてしまいました。広島1-0東京。

でも東京は焦りません。時間はまだはやかったですし、かたちがしっかりできてきていたので、基本プランを変える必要がないという意図だと思います。そうして、時間を追うごとに東京の攻守の連動がスムーズになり、試合のイニシアチブを握ります。中盤の支配力が高まることで、切れ目のない攻撃ができるようになります。

一方の広島も、受け手に回ることはネガティブではありません。パトリックの本来のストロングネスを活用できますから。それでも東京は、パトリックのロングカウンターにも落ち着いて対処していました。前半の広島はパトリックに偏重し過ぎていたかもしれません。それが東京にとって守り易さをもたらしたのだと思います。

前半はビハインドなるも、東京が良いリズムを掴んだ状態で終了。

後半も変わらない状況ではじまります。リードしながらもリズムが生まれない広島のほうが対処がむずかしかったかもしれませんね。ヒロシが迷ってるうちに追いつきます。

49分。卓人のGKから。モリゲとパトリックが競ったあとのイーブンボールは草民に渡ります。草民はターンし自陣からドリブルを開始。カウンターになります。草民はディエゴに預けます。ディエゴは左ライン際のリンスにはたきます。リンスは後方の洋次郎と縦のタベーラ。これで広島の注意を引きつけている間に、ディエゴが左奥に流れます。リンスはディエゴにスルー。アタッキングサードに入ります。ペナルティエリアに入ったディエゴを見る広島守備陣は下がり傾向です。ディエゴはペナルティエリアゴール正面に上がったリンスにマイナスのパスを送ります。リンスは丁寧に右足ダイレクトで合わせました。広島1-1東京。

振り出しに戻ったことでヒロシが動きます。工藤に代えてティーラシンを同じくトップに投入します。ティーラシンとパトリックが、チャンスメークとフィニッシュを交互に分担するようになり、広島にようやく推進力が生まれるようになりました。

そこで健太さんが動きます。二枚同時代えです。リンスに代えて永井を同じくトップに投入します。

草民に代えて晃太郎を同じく左メイヤに投入します。ここでレギュラーセットに戻しますけど、基本プランは変えず交代によるテイストの違いからギャップを作る意図だったと思います。でも前半の推進力は維持できませんでした。今のところ、基本布陣にリンスと草民を加えることで勝ち得る推進力なのかもしれませんね。

とくに晃太郎は、自身も感じているようですけど、シーズン前半で見せた果敢なドリブルチャレンジがすっかり影を潜めています。チームの作戦の綾という部分もあるとは思います。でも今日の草民を観ると、守備陣を引きつける単独ドリブルの効果を再確認できたわけですから、誰が左メイヤに入るにしろ、チームとして意識してほしいと思います。

そこでヒロシが動きます。晃誠に代えて川辺を同じく右メイヤに投入します。これも攻撃のテイストを変える意図だと思います。

健太さんが最後のカードを切ります。ディエゴに代えてヨネを投入します。同時にシフトを4-2-3-1に変更します。ヨネは拳人と並んでCM。1トップは永井です。

ここのところ、攻める場面でアタッカーを使わずヨネを投入するパターンが続きます。中盤の構成力を上げて攻撃の機会を増やす作戦だとは思いますけど、本来はシンプルにアタッカーを増やすべきところ。今日はアタッカーのオプションがあったにもかかわらずの選択ですから、信頼の故だと思います。でもできればアタッカーにがんばってほしいところです。

流れは変わらず、このまま試合終了。広島1-1東京。

やっぱり相性の良さは変わらず、先制されながらもなんとなく勝てそうな気配を感じた試合でしたけど、作戦変更で流れがネガティブに変わってしまいました。しばらくは今日のスタートセットが主力になりそうです。

勝利には繋がらなかったけど、ファストブレイク回帰は、心配したほどではなく案外スムーズに実行できました。ある程度選手に依存してしまうのは、シーズンが終盤に入りますから仕方がないかなと思います。まずは健太東京らしい圧倒的な推進力をチームが取り戻すことが先決でしょう。

二ヶ月近く勝利から遠ざかっています。苦しい夏になってしまいました。9月最後は、20周年記念マッチです。OB戦が楽しみで、なんとなくそっちがメインな気分ですけど、トップチームも勝利して20周年記念に華を添えてほしいと思います。


2018J1リーグ第26節ベガルタ仙台vsFC東京@ユアスタ20180915

2018-09-17 13:23:43 | FC東京

北海道胆振東部地震で被害にあわれたかたのご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。電力が安定するまで不自由な生活になると思います。一日も早く平穏な暮らしが戻りますように。

つい先日、札幌にいったばかりですから、状況の変化にびっくりします。来年も元気な北海道に再会したいです。

当初は予定してなかったのですけど、東北の空気が恋しくなり、急遽参戦です。本日は仙台。

守備が特長のチーム同士の、緊張感にあふれた守り合いを、ラックの差で失いました。なかなか勝ちまで遠い東京です。

東京はベストメンバーです。シフトはダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは室屋と宏介。アンカーは拳人。メイヤは右に晃太郎左に慶悟。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴと永井です。

西村が移籍してしまって仙台戦のたのしみがひとつ減ってしまいました。リニューアルした仙台は、でもなんとなく仙台らしさが戻った気がします。シフトは3-4-2-1。GKはシュミット・ダニエル。3CBは右から平岡、大岩、そして板倉が復帰。WBは右に蜂須賀左に関口。CMは富田と奥埜。2シャドウは右に野津田左に拓馬。1トップは石原です。

直近5試合で4勝10ゴールと攻撃が好調な仙台です。うち西村が最多3得点。西村がいることを前提とした闘いかたから変更を余儀なくされることは必至でしょう。

とはいえ西村がいたときも前線は日替りオーダーでしたから、確固たる基本プランがあるなかで、調子や相性をみて、晋さんが選手を選択していたのでしょう。その意味では、西村という主張的なスパイスが効かない分、より基本プランが鮮明になると思います。

先月あたまに連敗してから、5試合で4失点。複数失点試合はゼロ。渡邉仙台を毎年定点観測してきたなか、エレベーターチームから脱皮し能動的に支配するサッカーに変質することが大きなテーマだと感じてきました。集大成の今年は調子の波が例年よりも安定していたと思いますけど、それを支えたのは、やはり守備でしょう。それも、かつて手倉森さん時代にみせたガテン系ではなく、高い守備技術に裏付けされた安定感だと思います。

東京は仙台の安定した守備に手を焼きます。と同時に、観方を180度変えると、仙台は東京の安定した守備に手を焼きます。つまり今日を総括すると、ようするにそういう試合でした。

仙台は、東京のコアを封じにかかります。中断明け以降の東京は、能動的にビルドアップすることに取り組んできました。これは、対戦相手が、詳細なテイストは違えど、一様に守備を固めるという東京対策を敷いてくることが予想されたし、実際にそれに直面したからです。

ちょっと横道に逸れます。この方向転換には、賛否あると思います。ポゼッションスタイルへの変質は、試合を支配し結果を安定させるために不可避なプロセス、と捉えることもできます。その意味では、今夏の不調は編成の範囲がもたらす必然であり、将来を悲観する要素ではない、と言えます。一方で前半でJリーグに脅威を与えたファストブレイク、ようするにショートカウンターですけど、これを継続することにこそ、念願の東京スタイル確立の近道だし、正統な系譜だ、とも言えます。現場で直面しているのは、ファストブレイクをかけようにもかけられないジレンマだろうと思います。ショートカウンターの基点とスペースを両方とも抑えられては狙いようがありませんから。なので、今目指すべきは前者でしょう。実際、ゴールという結果には結びついてないけど、たとえば室屋をペナルティエリアで攻撃に絡ませるパターンや、奥深くえぐってマイナスのクロスに鋭く飛び込んで合わせるパターン、あるいは二列目が中央を抜け出すパターンなど、チャンスメークの萌芽はみられます。なので、そのクオリティを高めて武器に昇華させることが目下の取り組みとして妥当だろうと思います。

戻ります。仙台の東京対策は主に二つの特長があります。まず、なんといって東京の大黒柱であるディエゴの自由を奪うこと。主任は大岩です。次はバイタルエリア中央で東京が押そうとする攻撃スイッチを消すこと。これを担うのは富田と奥埜です。三人に共通するのは、粘りとハードコンタクトです。さすがに最終盤になると、様々な疲労から仙台中央の守備強度の威力が落ちてきましたから椎橋を入れて補強しましたけど、チームとしてはミッションを90分間こなし続けていました。

東京は、ディエゴを軸に洋次郎も上げて、中央に三枚の預け処を確保しようとします。でも仙台の守備ゆえに中央にベースキャンプを作れません。足がかりがないので、サイドに出てもサイドアタッカーを有効に使えません。これも仙台の罠。蜂須賀と関口も1on1でひけをとらないため、東京は室屋と宏介を高く位置取らすことができません。

一方で、東京の中盤の守備はやはり強度が仙台の攻撃に勝ります。今日の仙台は、技術がある選手を前線に揃えます。これは3トップを流動的に動かすことで東京のマークをずらし、スペースギャップを生み出そうという意図だと思います。東京はこれを許しません。東京の中央には、拳人、ヒョンス、モリゲが君臨しています。仙台もまた、バイタルエリア中央で基点を作れないため、組織的な攻撃ができません。

反動として、拓馬と関口が独力でドリブルを仕掛け状況を作ろうとする動きが目立ちます。あるいは、高い運動量で中盤に幅広く顔を出す野津田と奥埜のゲームメイクもひかります。でもそこまでです。というわけで仙台は、左サイドへの長めのサイドチェンジを多用して、直接アタッキングサードに入りこむ作戦を繰り返しますけど、関口も拓馬もようようペナルティエリアに入ることすらできません。

そこで仙台は攻撃ルートを左右入れ替えます。これがはまります。技術系を並べたにもかかわらず、東京に対し効果があったのは蜂須賀のオラオラした活量でした。でもそれも、ペナルティエリア内での蜂須賀の精度が伴えばよいのですけど、勢いよく攻めては自滅する展開が続きます。

東京は仙台の堅陣をやぶるため、慶悟と宏介が作って仙台を左に寄せつつ、二列目から晃太郎を前線に飛び込ませる作戦を発動しますけど、チャンスは作れど結果には結びつかず。なのでメイヤを左右入れ替えるなどの工夫をみせます。でも、結局なところ有効な攻撃は、高い位置でトランジションしたときのショートカウンターでした。なんとなく、短期的に結果を出すためには、ショートカウンター回帰が手っ取り早いのかなと思います。

前半は予想通り緊張感ある守り合いのなか、スコアレスのまま終了。

後半開始早々、試合が動きます。

49分。東京陣からの仙台のカウンターから。野津田のパスをアタッキングサード右奥で受けた拓馬が、そのままクロスを入れます。これを慶悟がカットしますけど、そのボールがゴールに吸い込まれてしまいます。仙台1-0東京。

どんなかたちであれ、両チームとも堅陣を誇りかつ実践できてますから、先制したほうが俄然有利です。東京の課題は、目下のところ、とにかく先制することでしょう。しばらく様子をみて状況が変わらないとみた健太さんが動きます。二枚同時代えです。永井に代えてリンスを左メイヤに投入します。

晃太郎に代えて敬真をトップに投入します。基本プランはそのままに、コンディションアップしつつ、コンビネーションを確認したかったのだと思います。

前半戦でリーグを席巻したディエゴと永井のコンビは、すっかり停滞してしまいました。今日も二人の意図がかみ合わないシーンが何度かありました。永井のコンディションが上がらないことが理由だと思いますけど、パワーのディエゴとスピードの永井は、やっぱり二人でせめきっちゃうカウンターでこそ活きるのだろうと思います。

リンスを入れることで収め処が増え、東京がようやくイニシアチブを握ります。ちょうど仙台のコンディションが落ちてきたので、ゴリ押しで追いつけそうな雰囲気が出てきます。

そこで晋さんが動きます。拓馬に代えて椎橋をCMに投入します。奥埜をシャドウに回します。守備を安定させる意図です。

健太さんも動きます。慶悟に代えてヨネをCMに投入します。同時に洋次郎を右に出し、シフトをスクウェア型に変更します。攻めなければならないシーンで中盤の守備の選手を入れざるをえませんでした。アタッカーのオプションの備えが不足しています。遼一のコンディションが分からないけど、メンバーに入れておかなかったことがネガティヴに表面化してしまいました。

晋さんが続けます。関口に代えて永戸を同じく左WBに投入します。これも守備を意識したメッセージです。

そして晋さんが〆ます。石原に代えてハモンを同じくトップに投入します。これはサポにハモンのチャントを歌わせる配慮でしょう。

このまま試合終了。仙台1-0東京。

勝ちから一カ月以上、六戦も遠ざかってしまいました。勝ったときの気分を忘れてしまったくらいです。チャレンジしていることは必然ですし、方向は正しいと思います。

でも、ぼくらが危惧するのは時間です。三年前にも同じ想いをしたけど、今のメンバーで優勝したい。ぼくらが東京を応援する時間はたゆまず線で流れ続けるけど、今のメンバーは点です。ぼくらは刹那を紡ぐ矛盾のなかにいます。だからこそ、長期的には価値のあるトライでも、結果がでないとこころがこがれるのだと思います。

一試合消化が多い状況ですけど、まだギリギリACL圏内です。シーズンのターゲットは明確ですから、モチベーションに心配はないでしょう。ここからは上位や好調なチームが続きます。むしろ強い相手のほうがチームの集中が高まるかもしれません。次は、実は案外得意としているアウェイ広島。


2018J1リーグ第25節FC東京vsサガン鳥栖@味スタ20180902

2018-09-05 23:19:04 | FC東京

台風21号の被害に合われた皆様にお見舞い申し上げます。少しでもはやく普段の生活が戻りますように。今年は自然災害が続きますね。

9月になりました。

先月さくらももこさんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りします。そしてありがとうございました。今月末に清水戦を控えています。さくらももこさんダービーを暖かい追悼の1日にできればと思います。おどるポンポコリン♪You"ll Never Walk Alone♪

本日は、今夏ビッグスターの加入でにわかに騒がしい鳥栖です。ぼくらにとっては、それよりもなつかしいひとたちとの再会が楽しみなマッチです。

フィッカデンティさんらしい粘着質なサッカーに手足をからまれ、五戦未勝利となるドローです。

東京はようやくベストメンバーが揃います。シフトはひさしぶりにダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは室屋と宏介。アンカーは拳人。メイヤは右に慶悟左に晃太郎。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴと永井です。

鳥栖は原川が不在ですけど、基本的には前節を踏襲します。シフトはスクウェア型の4-4-2。GKは権田。CBは祐治とジョアン・オマリ。SBは右に藤田左に三丸。CMは秀人と福田。メイヤは右に義希左に裕二。2トップは夢生とフェルナンド・トーレスです。

東京はスタートダッシュを狙います。ひとつには鳥栖の守備システムが整う前を狙う意図があったでしょう。それよりも、拳人がおそらくフルに出られる状態まで戻ってないことのほうが理由として重要だったかもしれません。

試合は鳥栖の、フィッカデンティさんらしいかましではじまります。トーレスを含めた前線からのフォアチェックで、東京が入りからリズムを崩すことを狙います。

東京は、あれから三年たつとはいえイズムを引き継ぐチームですからさすがに既知のことです。あっさりといなします。そして序盤からイニシアチブを握ります。終わってみれば、この入りの時間帯で先制できなかったことが今日の結果をもたらしたような気がします。その意味で、プレーだけでなくゲームマネジメントのファストブレイクも大切なのかなと思いました。

東京のイニシアチブの主役となったのは拳人です。やはり拳人が真ん中に収まるとチームにコアが生まれます。サッカーは不規則の連鎖で形成される事象ですから、実際には不動点であるコアは存在しないのですけど、拳人がアンカーに入ったチームは、まるで全員が拳人を居場所を意識しながら自分が動く先を見つけているかのように見えます。

見た目の顕著な違いは洋次郎のポジショニングです。トップ下に洋次郎を置くことで、相手のサイドの奥に基点を作ることができます。そうすることで中央に、アタッカーが仕掛けるスペースを生み出します。洋次郎が安心して攻撃に専念できるのは、アンカーに拳人が座っているから。いまさらながらファストブレイクを支える拳人の存在がこのチームに不可欠なのだなと実感しました。

おもに洋次郎が右サイドに流れることで、東京は右サイドで試合を作ります。そうしておいて左で仕掛けます。今日は晃太郎にボールが集まります。晃太郎が積極性をとり戻すことも、チームが浮上するために必要なことです。今日もまたバーに当たるシュートがありました。初ゴールまであと数センチ。

中盤でしっかりと組み立てられますから、ディエゴと永井はフィニッシュに専心することができます。ディエゴを表に押し出しゴリゴリ攻める反面、永井を隠す連携がひさしぶりにできていました。ここのところディエゴが単独でチャンスを作る攻撃が目立っていましたけど、それこそチームとしての攻撃が機能していない証拠です。あらためて中盤の支配力が攻撃のバロメーターなんだなと思いました。

悔やまれるのは、東京が東京のサッカーを展開できていた時間帯にゴールできなかったことです。パワーバランスは、鳥栖の守備力が東京の攻撃力を上回っていました。

鳥栖の逆襲はやはり守備からです。鳥栖は4+4の2ラインを低めに保ちます。フィッカデンティさんといえば、フォアチェックを基調とした能動的な守備をイメージしますけど、今はまず、失点しないことを優先しているのだと思います。ゾーンを固めてスペースを消すことと、ゾーンに入ってきたアタッカーを囲い込むこと。そしてフィッカデンティさんらしく、1on1のハードコンタクト。

攻撃スペースを消された東京は選択を誤ります。もしくは選択肢を失います。鳥栖の守備網の位置がとても低かったので、後者が正しいかもしれません。ラインの背後を狙う動きが少なくなり、バイタルエリアを基点としたショートパスによる打開にこだわります。これは鳥栖の思うツボだったでしょう。やがて攻撃ルートすら見いだせ無くなります。

鳥栖の攻撃は、これまでのサイドアタックから様相がずいぶん変わっています。守備過重ゆえ、SBの攻撃にかける比重は少なめです。変わってサイドを狙うのはメイヤです。特長は裕二の使いかたです。裕二は攻撃時にはトップ下のようなふるまいをします。左メイヤであるにもかかわらず、攻撃での主戦場はおもに右サイド。これは攻撃モードのときに秀人がアンカーにスライドして福田を上げることで成立していると思います。一方、義希は右サイドを動きません。結果、鳥栖の右サイドは数的優位が常に作られます。サイドからのクロスの供給が基本的なチャンスメークです。

フィニッシュパターンはアタッカーのタレントに依存する部分が大きいようです。おもしろいのは、SBtoSBのパターンを持っていること。シューターは藤田に限られるようですけど、鳥栖本来のサイドアタックを垣間みた印象です。

鳥栖は、トーレスをフィニッシュパターンの主軸にしていると思います。トーレスは、足元で受けてリアクションするというよりか、クロスへの反応で勝負するタイプなのかなと思います。もちろんまだコンディションが万全ではないと思いますから、まだまだ多彩なフィニッシュの抽斗をもっているのかもしれませんけど。なのでトーレスにとっては、クロッサーとのフィットが最も重要な課題でしょう。その意味で、裕二とのコンビネーションができているのはこれからの鳥栖にとって明るい材料だと思います。

鳥栖の問題は、むしろ夢生だと思います。裕二や福田がトーレスをターゲットとして意識できるようになっているのに対し、夢生とトーレスが連携するシーンはほとんどありません。これはトーレスと夢生の攻撃スタイルが異なるからだと思います。どちらかというと二人ともセンターにいて、自分でチャンスメークに関わりフィニッシュに持ち込むことを好むような気がします。二人のスタイルが似ていればシンクロし易いのでしょうけど、足元でほしい夢生が、トーレスに至るフィニッシュルートを遮断してしまっているように感じます。夢生自身のコンディションが上がってシュート精度が戻れば、チームとして多彩なフィニッシュパターンを持つことになりますからそれもまた良いのでしょうけど。

というわけで、前半は鳥栖がイニシアチブを握るも、両チームとももどかしさのまま、スコアレスで終了。

後半から健太さんが少しアジャストします。SBの位置を高めて攻撃加重にします。鳥栖の守備網を左右から追い込もうという意図だと思います。でも肝心の中央にスペースができないので、やっぱり思うようなチャンスを作ることができません。結局、前半同様の鳥栖イニシアチブに戻っていきます。

そうしているうちに、今日の拳人の有効期限が切れたようです。健太さんが動きます。拳人に代えてヨネをCMに投入します。同時にシフトをスクウェア型に変更します。

さらに健太さんが動きます。永井に代えてリンスを同じくトップに投入します。スピードを回復する意図です。同時に慶悟と晃太郎を左右入れ替えます。ディエゴとリンスがポストを交互に行うことができるようになるので、ディエゴをより前目で使えるようになります。東京が前進する圧力が少し高まります。

そこでフィッカデンティさんが動きます。福田に代えて安在を同じくCMに投入します。ここでは、安在のミドルシュートによる攻撃力の強化がフィッカデンティさんの対策です。

健太さんが最後のカードを使います。慶悟に代えて遼一をトップに投入します。リンスを右メイヤに回します。中央の基点を安定させるとともに、縦への推進力を上げる意図だと思います。

スコアレスのままアディショナルタイムに入ります。勝ち点1で良しとみたのでしょう。フィッカデンティさんが〆ます。東京のセットプレーのタイミングで二枚同時代えです。裕二に代えてミンヒョク、トーレスに代えて豊田を投入します。

このセットプレーが最後のプレーになりました。このまま試合終了。東京0-0鳥栖。

公式戦四連敗後の連続スコアレスドロー。下り坂は止まったけど、まだまだ上昇気流に乗れません。各チームの東京対策が顕著ですけど、中断明けに東京の陣容が整わなかったことが一番痛かったですね。

残す目標は事実上ACLのみとなりました。圏内ですけど、四位に等しい位置まできました。でも、まだ目標があることは幸せです。布陣が戻ってきてひさしぶりにベストメンバーが組めましたし、秋の反転攻勢はこれからです。

一週間のおやすみはポジティブだと思います。次は仙台。