ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

わろてんかロケ地の旅 -20180324 連続テレビ小説「わろてんか」セット公開②-

2018-03-30 23:14:53 | 連続テレビ小説わろてんか

わろてんかセット公開、続いては作品に登場したアイテムを拝見します。

ひきつづき、盛春間近の大阪でございます。

恒例BKのどーもくんあそび。わろどんか。

それでは、アイテムを観ていきましょう。まずはお衣装。

おてんさん。

藤吉さん。

風太。

おトキさん。

栞さん。

続いては、懐かしのアイテムです。

藤吉さんからもらった、おてんさんの鳥の根付け。

おてんさんがかけおちしたときのストール。

おてんちゃんの手紙箱。

栞さんが隼也に送った鞠。

おてんさんのかんざし。

こちらもおてんさんのかんざし。

風太の帽子。

風太が贈ったおトキさんの口紅。

歌子さんの頭飾り。

万城目はんの後ろ面。

アサリのネクタイ。

隼也が描いたキース・アサリの似顔絵。

キース・アサリの似顔絵饅頭。

お蔵入りになったキースのあきれた恋道中の台本。

ブロマイド。

月刊キタムラのミス・リリコあーんどシローの記事。

リリコの化粧水。

ミス・リリコあーんどシローの似顔絵饅頭。

続いて、伊能商会の映画のポスターです。

マリアの恋。

キースのあきれた恋道中。

故郷。

輝く朝日。

最後にキャストさん。

濱田岳さん。

広瀬リリコさんと松尾諭さん。

高橋一生さん。

松坂桃李さん。

10か月間おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。葵わかなさん。

これにて、本放送中のわろてんかロケ地めぐりはおしまいです。

半年間ありがとうございました。わろてんかは毎日がお祭りのような時間でした。とくに本来は芸には素人の役者さんに、あえて本格的な芸をさせる無茶ぶりの連続は、ハラハラどきどきしつつも、出来栄えも見事さに感動しました。それぞれのキャスト、スタッフそしてファンのみなさんに、これからも笑顔が届きますように。


わろてんかロケ地の旅 -20180324 連続テレビ小説「わろてんか」セット公開-

2018-03-28 23:17:25 | 連続テレビ小説わろてんか

平成29年度後期連続テレビ小説わろてんかも、いよいよクライマックス。

毎期、この時期に感じるサウダージを、さみしくも楽しくも迎えます。

NHK大阪放送局でございます。

いよいよ、本放送中のわろてんかロケ地めぐりもフィナーレでございます。

本日は、『連続テレビ小説「わろてんか」セット公開』に参りまいた。

会場の全景。南側。

西側。

北側。

東側。

それではセットをめぐりましょう。

まずは天満風鳥亭の舞台です。

上手側の舞台袖。

下手側。

舞台。

藤吉さんの薬の掛け板。

鳥モチーフのロゴ。

続いては天満風鳥亭のなかを観ていきましょう。事務所の通路です。

天上。

壁側。

お客さん用の高足の火鉢。

こちらも火鉢。

なにかのドラマの女子寮に使われてたみたいですね。

続いては北村ストアです。

正面。

正面の下部に月刊キタムラ。

入口のベンチ。

北村ストアの立て札。

芸人プロデュースのお弁当。

リリコ・アンド・シローの弁当。

団吾師匠の弁当。

キース・アサリの弁当。

似顔絵饅頭。

グッズの広告。

化粧水。

北村ストアの内側。

月刊キタムラのストック。

荷台の箱。

月刊キタムラの背面はこんな感じ。

天上。

これはなんでしょう?。

北村ストアの壁側。上部。

お菓子。

熱燗をするのでしょうか。

看板芸人の写真。

ロビー側。

入口の外側はこんな感じ。

続いてはロビーです。

階段とお花。

腰掛け。

腰掛けの上の灰皿。

奥にも腰掛け。

イベントの広告。

看板芸人の看板。

ここは天井がありません。

藤の飾り。

出演する芸人のリスト。

その前の花壇。

笑う門には風鳥亭。

続いて楽屋です。

奥側。

楽屋から舞台に向かう廊下。

額縁。

お店の広告集のようです。

廊下に出る暖簾。

化粧台。

化粧道具。

化粧台の下部。

お茶道具。

庭側の化粧台。ドラマでは化粧台が二つ並んでいたと思います。

大きな火鉢。

向かって右の衣紋掛け。

左の衣紋掛け。

座布団。

天上。

続いて応接室です。

応接室の入り口。

客側のソファー。

主人側の椅子。

カーペット。

天上。

マーチンショーの資料。

テーブルの上にもマーチンショーの資料。

マーチンショーの企画書。

豪華な螺鈿の脇卓。

宝船。

額縁。

棚の盆栽。

キース・アサリの大漫才大賞の優勝記念楯。

お庭の正面。

向かって左側。

右側。

最後に事務所です。

大事な家訓。

藤吉さん。

天上。

おてんさんの社長卓。

社長の書類。

風太の専務卓。

おトキさんの経理部。

経理部の書類。

万城目はんと楓さんの文芸部兼月刊キタムラ編集室。

文芸部の書類。

原稿。

興行部。

興行部の書類。

北村笑店の寄席。

大阪と東京の寄席マップ。

結局これ、なんだかわかりませんでした。

神棚。

天神さんの玉串かな。

所属する芸人の名札。

金庫。

集金袋。

お茶道具セット。

中央の会議卓。

床。

タイムテーブルを決めてます。

BKワンダーランドのときにスタッフさんが仰っていたように、今年もセットを見学できました。BKさん毎年ありがとうございます。今年はセット公開の開催期間が長く、週末とは言えそれほど混んでませんでした。いっぱい想い出のシーンがつまったセットを観られて嬉しかったです。


わろてんかロケ地の旅 ―20171231 東近江―

2018-01-03 21:50:17 | 連続テレビ小説わろてんか

大晦日にやってまりましたのは、滋賀県。東近江でございます。

比良山地の峰々が雪化粧をして、ひと際高く見えます。

本日の相棒です。

やってまいりましたのは、彦根市の栗見橋。あいにくと橋は工事中でした。

それではわろてんかロケ地巡りの旅東近江編をスタートします。「大正10年、秋。てんは、島根におりました」。

「あっ、ちょっと。堪忍な。安来旅館は、こっちで合うてる?」「うん」。

「それ何?」「どじょう!」「どじょう?」。

「姉ちゃんと一緒に、捕まえたけんね」「へえ~」。

「という訳で、お話は今日の冒頭に戻ります。

栗見橋は、ごちそうさんでめ以ちゃんが悠太郎さんに告白したボートレースの会場のシーンのロケ地です。懐かしいですね。

続いてやってまいりましたは、こちら。

ビワコマイアミランドです。オートキャンプとは違いますのでご注意を。

マイアミランドは有料です。入園のみでしたら500円也です。

「あのお父さんが乗り込んできはった時、うちな、京都のお父はんの事、思い出しました」「俺もや」「父親が、手塩にかけて、育てた娘を守りたいいう気持ち、子ぉがいる今なら、よう分かります。そやからこそ、都さんの夢かなえさせたげて、娘さんがこない幸せになりましたと、お父さんに見せてあげたいんです。きれいやなぁ。

「そういうたら、結婚してから、初めてやな。二人で、旅に出んの」「ずっと働きづめやったさかい。そないな事思いもしまへんでした」。

「てんは…。後悔してへんか?」「する訳ないですやろ。好きな藤吉はんと生きてこれた。こない幸せな事ありまへん」。

「よっしゃ! 明日はてんのお父さんに、結婚頼みに行った時の気持ちで、ぶつかったる」「へえ。よろしゅうお願いします」「ああ」。

「図らずも、それは、二人にとっての、新婚旅行となりました。

これにて2017年のわろてんかロケ地巡りの旅はおしまいです。わろてんかだけでなく、平成30年度連続テレビ小説は「半分、青い」と、「まんぷく」。今年はどんなロケ地に出逢えるのでしょう。楽しみです。


わろてんかロケ地の旅 ―20171230 博物館明治村―

2018-01-03 21:21:46 | 連続テレビ小説わろてんか

新年あけましておめでとうございます。

今年もぽちごやのロケ地巡りブログをよろしくお願いします。

新年最初にお送りしますのは、わろてんか。年末にひさびさに駆け込みでありましたロケ地巡りでございます。

本日は、博物館明治村でございます。

明治村は、ごちそうさんで訪れて以来、3年ぶりです。

明治村の朝ドラは、花子とアン、あさが来た以来ですね。

それでは、わろてんかロケ地巡りをスタートします。「あなたの事を、お慕いしております」。

「はい、それまで」。

聖ザビエル天主堂です。

「撮影終了です!」。

「お疲れさ~ん」。

「お疲れさま。撮影終了、おめでとう」。

「おおきに」。

「来週からまた新作の撮影だ」「大阪帰ってから考えるわ」。

「何度も話しただろ。契約だ」。

「そんなん知らんも~ん」。

「フフッ」「やれやれ」。

つづいては、呉服座です。

現在イベント開催中のため建物ツアーは開催していませんけど、イベントの合間に内部を見学することはできます。

「200人以上の芸人を抱え、寄席の数を一気に10軒にまで増やした北村笑店は、日本の演芸史上、初となる、寄席のチェーン化に乗り出しました。そしてついに、大阪一の繁華街、千日前に、新たな本拠地となる、南地風鳥亭を開業したのです」。

「本日ここに、にぎにぎしく、開場できましたのも、何から何まで、ご贔屓の皆様方のおかげ」「花よりだんごの法善寺」「千日前の文鳥亭」「風鳥亭や、風鳥亭」「ああそやった! 風鳥亭。追い風に乗ってこの大阪に、いやさ、日本中に、笑いを、広めまする!」「どうぞ皆様、南地風鳥亭、ご贔屓、ご鞭撻のほど…」「御願い、申し、上げ奉りまする~」「お笑い大阪、春の陣、おあとがよろしいようで、ございます」。

「かよわい女と、不細工な男!」「え~それでは、二人して、ひとつ今日は何かやらして頂きましょう」「頂きましょう。さあ、なんなと」「え~ご陽気な方がよろしい? それとも、ご陰気な方よろしい?」「ご陰気な芸をお見せしてどないすんねん!」「そしたらひとつ、ご陽気に。うしろ面を」「うしろ面を、さあ!」「お願いしま~す」「万丈目と歌子は、夫婦息の合った掛け合いと、万丈目お得意のうしろ面を生かした夫婦万歳で、大阪中の人気者になっていました」「ちょっ、あんた。ちょっ、あんた。ちょっとあんた待たんかい!」「何やねんな、今忙しいねんけど!」「あんたが前向いてどないすんねんな」「この子がちょっと、照れ屋なもんで」「アホな事言いないな! 面が照れますかいな」「アッハハハ! 真面目にやりましょ」「やりましょ。うしろ面を、さあ!」「お願いします。ヨッ、オイトナ!」。

エンタツアチャコ。

桂春団治。

つづきましては、今回の明治村ロケ地巡りのハイライトでございます。

 

「おお…何やねん。どないした、がん首そろえて」。

「風太さん、寺ギンさんに言うてくれ」「何て?」。

「風鳥亭に出られんかったらおまんまの食い上げや」「それにな、わしらみんな風鳥亭から引き上げんの反対や」「うん!」「あそこはな、わいら芸人を家族みたいに、親身になってな、心配してくれんねや」「それに比べて近頃の寺ギンさんは、借金でわしらを縛ってむちゃくちゃな事させよる」「わしらかて北村笑店に行きたいんや」「月給で雇てほしいんや」「ちょっ…ちょっ、待て、おい。そないな事軽々しく口にしたらアカンで」「そやからあんたに話してるんや」「頼む、風太さん。なんとかしてくれ」「頼んます!」「お願いします!」。

西園寺公望別邸「坐漁荘」です。

「お客さん、ちょっと待っとくれやす。お客さん! お客さん、困ります」「失礼します」「何や、お前か。遅かったな。オチャラケ派と伝統派は、手ぇ組む事になったんや」「え?」「わざわざ無駄足ご苦労はんやったな。帰ってんか。すんまへん、師匠。ヤボ用終わりましたんで。もう一杯いきまひょか」。

「その、翌日の事でした」「はい、南地風鳥亭です」「おお、てんか。今すぐ誰かに金持たして、安来によこしてくれ」「えっ、藤吉はん?」「名古屋や東京の浅草からも、商売敵が来てるんや。こうなったら、ぎょうさん手付け払うたもん勝ちや」「「今すぐ」言われても…風太も、亀さんもアカンし。ほかに大金を持たせるんは…」。「そやったら、てんが持ってきてくれ」「うちですか?」「事は一刻を争うんや。頼む。はような」「あっ、ちょっと!」。

「昨日はご苦労さん。早速やが、ここに集まってもろたみんなは、合格者や」「キャ~! 大阪だが、大阪!」「私が…?」「これから親御さんにご挨拶に行って、きちんと承諾を頂いてからの話になりますけど」「私は大丈夫ですが。お母ちゃんが、「えがね、私も入れてもらいたい」言っちょりました」「都さん、どないしはったん?」「いえ」「野良仕事もせんで何やっちょ~か!」「お父ちゃん!」「うちの娘は、大阪へは行かせんけん! 帰~ぞ」「あの…お父さんが心配しはるんは、よう分かります」「若い娘を見せもんにして、どげす~つもりかね。うまい事話に乗せられて、売られた娘もお~らしいが」「うちは、大阪では少しは知られた寄席です。ご心配なら…」「とにかく娘は、岡山の紡績工場で働かせ~けんね。都!」「お父ちゃん…私、大阪に行きたいが。工場より、踊りで稼ぎたいがね。こげな夢、もう二度とみられんかもしれんけん。お願い。大阪に行かせてごしない。お願いします!」「こげな連中の口車に乗って。このだらくそが! 都」「待って! 待っとくれやす!」。

 

「わざわざお越し頂いて、すんまへん」「都がまた邪魔しちょるらしいけん、連れ戻しに来ましたが。さあ帰~ぞ。都! お前まだ分かっちょらんのか!」「待って下さい」「何かね」「娘さんを、私ら夫婦に、任せてもらえませんやろか。うちにも子どもがおります。子を心配する親の気持ちは同じ。そやから、親代わりになって、娘さんらの面倒見ると決めました」「女子寮、作ろう思いまして」「女子寮?」「へえ。朝起きてから、夜寝るまで、うちらが責任持って、面倒見さしてもらいます」「えらい親切だが」「うちらは、芸人さんをみんな、家族や思てます」「家族?」「娘さんの事は、私が父親になって、厳しゅう育てます。大阪に行かしてよかったと、思てもらえるよう頑張ります」「うちらの娘は、必ず幸せにしてみせます」「どうか都さんを、大阪に行かしてあげて下さい」「お願いします」「お父ちゃん、お願いだけん、私が大阪に行くのを、許してごしない」「そげなら、いっちょ前にな~まで、帰ってく~だない。泣いて帰ってきても、戻る家はないけんの」「だんだん」「頑張ろうな」。

「てんと藤吉が、島根で「安来節」の踊り手を見つけてから数日後。選ばれた娘たちが、大阪にやって来ました」。

「あの、手伝ってごしね」「あっ、ごめんごめん」「私、認めんけん」「え?」「あんたが、乙女組の代表ちゅう事」「だども、とりあえずはえだないかね?」「明日早いけん寝~わ」。

 

「ほ~ら、どじょう鍋え」「うわ~本当だが! ほらみんな」「大阪でも食べられ~かね」「みんなで一緒にごはん食べて、仲ようやり直しや。どうぞ」「だんだん。頂きます。うまいわ!」。

「安来節乙女組のお母ちゃんとして頑張るてんでしたが…」「お~い、朝やで! 起きや! おい、朝やで! 起きや!」。

坐漁荘は、学芸員さんによる建物ツアーのみ内部の見学が可能です。写真撮影OKです。とても可愛らしい学芸員さんにアテンドしていただきました。いろいろ撮影していたらしいのですけど、オンエアで使われていたのは廊下だけだったそうです。

坐漁荘は、西園寺公望公が竹を愛されたとのことで、随所に竹が使われています。


檜の木肌が見えるこの襖は、すでに技術が途絶えていて、現在は再現が難しいのだそうです。

 

明治村ロケ地巡り最後に訪れますは、三重県尋常師範学校・蔵持小学校です。

「ホンマに、すんませんでした」「お宅どういう育て方してはりますのん!」。

「申し訳ございません。てっちゃんごめんな。堪忍してな」。

「今回は大したケガやなくてよかったですが、お母様からよ~く言い聞かせて下さい」。

「はい。ほら隼也。ホンマに… ホンマにすんませんでした!」。

今回の明治村ロケ地は、放送を観てすぐにピンときました。朝ドラでは恒例ですからね。でもBK作品のロケ地なので、巡る場合はいつも冬です。夏の明治村にも訪れてみたいと思いました。


わろてんかロケ地の旅 ―20171103 京都②―

2017-11-12 22:37:14 | 連続テレビ小説わろてんか

甲賀に続いてやってまいりましたのは、京都。

今日も晴れやかな秋空です。

京都は先月につづく二度目です。

京都市内めぐりは実に自転車が良いです。鴨川の東側は車道が狭く、かつ観光地に人があふれているので自転車は走り辛いので避けたほうがよいけど、それ以外は快適です。京都旅では毎回お世話になってますレンタサイクルの京都ecoトリップさん。

わろてんかの本編は、11月上旬にしてすでに京都編、船場編をかけぬけて、はやばやと千日前編にはいりました。どうも展開が大雑把たなと思っていたのですけど、前置きはこんくらいにして、というところなのでしょう。自分は千日前編に入ってわろてんかのリズムに慣れてきて楽しめるようになりました。

というわけで、わろてんかロケ地巡りの旅、京都編を再開します。「くすり祭り。日本と中国の薬の神様に加え、なんとギリシャのヒポクラテスさんまでお祀りして、薬の神さんみんなに感謝するお祭りです」。

烏丸通から二条通を西に入ったところにある薬祖神です。

わろてんかの冒頭に登場したヒポクラテス。

おなじく神農。

つづいて少し下ります。「ああ、これか。驚いたな。すまない。正直言うと、あまり興味がなかったんだ」「え、え、え、え、え、え?」「仕事が忙しくてね。縁談を考えてる余裕がなくて」「ほう~そやのに寄席通いですか。アイテッ。あっ」。栞さんに助けてもらったてんちゃんが風太と一緒にやってきてた栞さんの事務所。

京都文化博物館です。

烏丸通を上がりきって鴨川に出ます。川沿いに北上します。

鴨川にホントに鴨がいました。

気持ちいい川岸をちゃりちゃり走って、やってまいりましたのは、上賀茂神社。

「伊能様~! 伊能様!」「おやまあ」。

「すんまへん。お礼を…どうしても、もう一度お礼を言いとうて。あ…何か顔についてますやろか?」。

「観察してるんだ」「観察?」。

「縁談の事だけど、ああ言ったが、君に興味がない訳じゃない。あの論文を送ってきた機転には驚かされたし、むしろ興味が沸いた」「ホンマは、何にも分からへんのどす。うちはただ、お父はんの力になれる事がないか、兄さんの夢をかなえられへんか、無我夢中で…」「君の家族は幸せだな。羨ましいよ。論文に添えられていた君の手紙、家族への想いが詰まってた。君となら、僕もそんな家族を作れるかもしれない」。

「それでも、うちではアカンのどすやろか?」「君がほかに想いを寄せる人がいるようだったから」「え?」。

「お祭り、楽しそうだなぁ」「あ、もうすぐ、くすり祭りがおますのや」「じゃあまた」「お気を付けて」。

文化の日の連休の京都は秋の特別公開の最中です。そのせいで人は多いけど、偶然滅多に観られないものを観られました。上賀茂神社の本殿と権殿はともに国宝です。ふだんは非公開ですけど、拝観することができました。

上賀茂神社の社殿の屋根はすべて本殿と同じかたちなのだそうです。

上賀茂神社から大文字沿いを西側に向かいます。

途中、金閣寺、龍安寺、御室仁和寺を通ります。ロケ地巡りだから行かないけど、京都の名所が凝縮されています。

御室からさらに西に向かうと雰囲気が変わります。嵯峨野です。

最後に訪れますは、時代劇のロケの名所、大覚寺です。

京都市街地は紅葉のはじまりです。中心部では枯れていた見ごろがとっても短い桜が、嵯峨野ではまだ綺麗に色づいてました。

それではロケ地に向かいます。大沢池の北側、嵯峨の梅林の沿道です。

「堪忍しておくれやす!」「アカン!」「ええか。これからお前は笑う事、あいならん。金輪際、わろたらアカン!」。藤吉が歩いてた街道。

「大変な事になりました。けれど、この笑い禁止令が、やがて、てんの人生を変え、運命の人と巡り会う鍵と、なるのです」。

「…そうか、リリコから」「お手紙に書かれていた事も、みんなを笑わせたいいう気持ちも嘘。うちを、からかっていただけなんどすか?」「手紙に書いた気持ちに嘘はない。けど…。あれから旅を続けたもんの、日本一の芸人になるどころか、全く受けへん」「しまいに俄諦めて、音曲に手品、いろいろ、挑戦もした」。

梅林からちょっと戻りまして、護摩堂の前の小島にかかる赤い橋です。大覚寺ロケでは印象的なシーンで楽しみにしていたのですけど、残念ながら通行禁止になっていました。

「わっ!」。

「わあっ、びっくりした! 何や」。

「風太がうちに来た時の事、覚えてる?」「あ?」「随分とひねくれて、何かあるとここに来て、石投げてたな」。

「そら7つで知らんとこ放り込まれたらな。親せき筋や、行儀見習いやいうても、ホンマはただの口減らしや。ひねくれん方がおかしいやろ」「お父はんにも刃向こうて、ようたんこぶ作ってたな」「そのたんこぶ見て、「まんじゅうみたいや」って大笑いしたのがお前や。俺は、お前がわろて…」「はい、たんこぶ半分こや」。

「覚えてるか? お前、俺を家中引っ張り回して、「風太はうちの弟え。この家の家族や」いうてまわって…。俺、3つも年上やぞ。何で弟やねん」「目…目に虫入って…。くそ」。

「堪忍な。怒ったりして。うちにとっては、風太も、大切な宝物や」「しゃあないな。今日は、これぐらいで勘弁しといたるわ」「おおきに」。

「見んな」。

ほとんど風がなかったのでよかったのですけど、なにげにアップダウンのある京都市内を4時間近く自転車で回るとへとへとになりました。

知恩院のライトアップがあったのでお参りしてきました。

まんまるなお月さまが京都の夜を照らしていました。

例年通り、10月はロケシーンが多めだったけど、今月に入るとスタジオオンリーになっています。次にロケシーンが出てくるのは年明けかな。千日前編のロケ地が楽しみです。