ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

半分、青い。ロケ地の旅 ―20180716 千葉・群馬―

2018-07-21 14:49:10 | 連続テレビ小説半分、青い。

連日、酷暑が続きます。体調管理には、くれぐれもご用心なさってください。

今月から新章に入って、ずいぶん雰囲気が変わった半分、青い。漫画家編を振り返るために、三連休を利用してロケ地を巡ります。

まずやってまいりましたのは、群馬。赤城山麓をはしる、わたらせ渓谷鐡道です。

それでは、半分、青い。ロケ地巡りの旅関東編をスタートします。鈴愛が菜生の車でやってきた夏虫駅。

わたらせ渓谷線の沢入駅です。

「ありがとう!」。律が友達と話してたホーム。

「待っとる」。

「うん」。

到着する列車。

「律!」。

からっぽのホーム。

鈴愛が見送った列車。

「ひどい格好…」。

「鈴愛」。

「律…。あ…。こんな格好で…」「久しぶり」。

「うわっ、ブッチャー!」「おう。貴美香先生から聞いてきた」「ああ…。あんた、今日もおしゃれ間違っとるよ」「ほうか?」。

「これ待っとってどうするの?」「ともしび、でも行くんやないの?」「ほうか。ほしたらつきあうか。菜生ちゃん、車洗った方がええよ。窓ガラス曇っとる」「余計なお世話や」「清さんとは、別れた?」「うん。3年くらいしかもたんかったんやない」「そうかあ。そのあとは?」「いや~ 誰もおらんのやないの? 聞いとらん」「ふ~ん…。ブッチャーは、彼女いない歴、生まれた年と同じやろ?」「はい。生き続けるとともに更新し続ける彼女いない歴!」。

次の列車を待つホーム。

「最初はグー、ジャンケンホイ!」「パイナップル」。

「ジャンケンホイ!」「またか」「ヘヘヘッ。パイナップル」「これ面白いの?」「時間つぶし。もうすぐ電車来る」。

「鈴愛。俺就職決まった」。

「うん?」「大阪の菱松電機の中央研究所。そこでロボット作る」「すごい。誰でも知っとる!一流や。おめでとう」。

「ありがとう」「ジャンケンホイ!勝った。チヨコレイ…」。

「レイトで戻る」「えっ、嘘!」「本当」。

「レイト」「あっ…」。

「あ…。短冊が…」。

「まあ、いいよ。もう夢かなったし。鈴愛とも会えたし」。

「律…」。

「鈴愛。結婚しないか?」。

「結婚しないか?。京都に、一緒に行かないか?」。

「ごめん。無理だ」。

「そうだよな。いや、冗談」「あ?」「いや、冗談じゃなくて、本気だったんだけど…。俺と鈴愛はそういうんじゃないもんな。何つうか、おんなじ日に生まれて、兄妹っつうか、ソウルメートっつうか…。ごめん。今のは忘れてくれ」。

「忘れられなかった。そして、そういうんじゃなくなかった。私は、律が好きだった。きっと、多分…絶対に」。

続いて土浦に来ました。

鈴愛が東京に向かうバスに乗ったバスステーションのシーンです。旧土浦市役所。

残念ながら非公開でした。

続いては、こちら。「気持ちいい~!」「最高~!」。鈴愛の引っ越しのトラックが通ってた道。

「空は青~!」「何だそれ?」。千葉ニュータウンです。

「クレヨンで塗ったみたいな青。青~!」。

「♪あなたの事思うとすごく胸があつくなるのいつもはユーウツな雨も~」。

今回のロケ地巡りの旅、最後に訪れますは、海。ふなばし三番瀬海浜公園です。

北側の桟橋です。

「うわ~!」。引っ越しの途中で鈴愛と裕子とボクテが寄った海。

「海だ~!」。

「あっ!」。

「♪それが私のすてきなゆめそれが私のすてきな……」。

「♪ユメ~ユメ~ユメ~」。

苦しくて切なくて悲しくてそして美しかった漫画家編のラストは、短いシーンだったけどとても清々しかったですね。最終盤はどうやら東美濃に戻るみたいです。また岐阜ロケがあるかな。


半分、青い。ロケ地の旅 ―20180630 府中―

2018-06-30 20:40:57 | 連続テレビ小説半分、青い。

東京も梅雨が明けました。今年の梅雨は毎日ジメジメしてたけど、期間が例年より短かったですね。

最近は、回のたびに一気に数年が進んでいて、あれ今何年くらいなの?と思う、半分、青い。です^^。

ロケ地巡りの旅関東編。今日はとと姉ちゃん以来のご近所。府中にお邪魔します。

東京農工大学です。

農学部の府中キャンパスです。

それでは府中ロケ地巡りの旅をスタートします。ロケ地は、農学部本館の正面と、本館と1、2号館の間にある中庭です。

「西北大学の1限は、早いです。8時20分から。律君は、1限体育、自由選択で、弓道をとりました」「「あれ?」。正人君も、おつきあいで弓道。体育だけは、全ての学部が合同でやります」。律と正人が弓道の授業のあとで歩いてた道。

「でも、何で弓道なの?」「ああ。これやってみたかった。高いとこ届く」。

「律君の、心深くに、あの出会いは、宝石のように輝き続けていました」。

続いてはこちら。「律君は、今人工衛星が、宇宙空間でどういう原理でもって、その姿勢を変えているのか、という講義を受けています」。律がピアノの音を耳にした道。

「剛体の動力学、だそうです。私はさっぱり分かりません」。

「律君、ぼんやりしたものたちの、フォーカスが合ってはっきり見えてくる感じが好きです。理屈が好きです」。

「彼はやっぱり、梟町きっての秀才でした。私たちの、期待の星」。

「でも律君、ファッションも洗練されてきて、梟町の事なんか…」。

続いてはこちら。「その日、奇跡が起きて、僕は皆中した。皆中とは、4射の矢が全て的に中る事。道場では決して笑ってはいけない。私語も厳禁」「おめでとう、律君」「え…?」「久しぶり」「「待ってて」。彼女の唇がそう動いたような気がした。清だ。伊藤清。僕の…初恋の人」。律と清が再会した中庭。

「萩尾律君だよね。旋律の律と書いて、律」。

「清さん」「え?」。

「伊藤清さん。さんずいに青。清いと書いて、さや」「覚えててくれたんだ」。

「きれいな名前です。2限、授業何ですか?」「あ…日本文学史。「古今和歌集」かな、今日は」「そっか」「そっちは?」「コンピューター概論」。

「あ…」「でも別に出ても…」「でも出席取らない科目だから」。

「よかったら、コーヒー飲みません?」「はい」。

続いてはこちら。「律!ごめん。最後の最後で質問する人いて、授業長引いた」。授業おわりの清を律が待ってた講義棟の前。農学部本館です。

「あるある、そういう事」。

「一番前の座席って、こんなふうにかぶりつきで聞いてて。あっ、かぶりつきって言葉汚いね」「いや、分かりやすい」。

「その人毎回終わる鐘が鳴ると同時に、「先生!」」「その講義受けてるうちの大方の人が、「あ~」て思ってるよ」「そう」。

「こういうの憧れてた」「ん?」。

「2限の後に、図書館の前で待ち合わせとか」。

「おっ、律!」「おっ」。

「何だよ」。

「俺も大学歩くの好き」「何で?」「清が自慢だから」。

「バカ」。

府中ロケ地巡りの旅、最後はこちら。「はいもしもし。オフィスティンカーベル。あっ、うん。今、鈴愛ちゃんと…」「あ~いいいい。鈴愛、ちゃんと仕事してる?。うん、うん…。ああ…本当。分かった。じゃあ」。電話してる律を清が待ってた中庭。

「ごめん」。

「誰?」。

「うん、ちょっと友達」。

「嘘をついた訳ではなく、ちょっと流しました。律君」。

大学のキャンパスは、どこに行っても青春期で時が止まっているような気がします。作品の雰囲気もそうですけど、農工大でもノスタルジックな気分になることができました。


半分、青い。ロケ地の旅 ―20180603 横浜・三田・浅草・西新宿―

2018-06-03 22:57:18 | 連続テレビ小説半分、青い。

西日本は梅雨入りしたようです。東京も来週あたりかしら。

半分、青い。楽しいですね。鈴愛の他意のない、純心な天然キャラに毎日癒されます。

本格的に東京編がはじまってから、通例と同じく大規模なロケはなくなってセット中心になったけど、それでもところどころに新鮮なロケをはさんでくれます。ワールドカップ中断期間中でもあり、陽気に誘われ、ふと思い立っての関東ロケ地巡りです。

川和町駅です。

3番出口に向かいます。

グリーンライン沿いに中山方向に向かいます。この交差点を渡ります。

ここを右です。

川和北八朔橋です。

それでは、半分、青い。関東ロケ地巡りをはじめます。「律君は、中学にあがってもその神童ぶりは揺らがず、東海地方の一番の難関といわれる、私立男子校、海藤高校を受験します。卒業生が現役で、東大に何十人も入るような、日本でも屈指の高校。しかし律君、余裕で受かるはずでした」。律と正人が車にひかれた犬を見つけた橋。

「が、受験日当日、思わぬ事に遭遇します。海藤高校まであと20分というところで律君は、あるものを、発見します」「それは、布がかけられていて、でも、じっと見ていると、ピクッと動いた気がしました」「そう、車にはねられた犬が、二度はねされないように、道路から脇に持ってきて置かれていました」。

「助けて下さい!誰か!誰か! 助けて下さい!」。

「誰一人立ち止まりません」。

「律君は、あっ、誰かではなく、助けるのは俺なのだ、と思い当たりました」「そのワンちゃんは、律君の受験を犠牲にして、一命を取り留め、捜していた飼い主にも、再会出来ました」。

「俺、北海道なんだけど、名古屋の海藤高校ってとこ、受けたの。叔父がそこ出てて、勧められて」「うん」。

「でも、受験の日の朝さあ…。犬がひかれて、その犬、道端まで運んだんだ。二度はねされないように」「でも、俺、その犬、病院に連れてってやる事、できなかったんだ。しなかったんだ」。

「だって、受験始まっちゃうし。いや、引き返しても、みたんだよ。そしたら、もう犬、いなくて。死んじゃったよねえ…きっと。俺は、自分の受験と引き換えに、犬の命を…」。

「あの時の事思うと、まだ、罪悪感っての? ここんとこ苦しくって。だから、俺、いまだに猫飼えても、犬、飼えないの」。

続いては東京三田の跨線橋、札の辻橋です。

「荷物は後から送りますから。とにかく今日すぐにここもって事なんで」。オフィスティンカーベルをクビになった鈴愛がとぼとぼ歩いてた橋。

「短い間でしたが、お世話になりました」。

「どうしよう…」。

続いては浅草橋。鳥越町のおかず横町です。

「おねえさんの網タイツを見ても、美しいカケアミに見え」。鈴愛が買い出しに来てた商店街。

「ちょ…何よ、この子!」。

「あっ、ごめんなさい」。

今回のロケ地巡りの旅、最後は西新宿。中野坂上駅を降りて、山手通りを南に下ります。最初の横断歩道を渡ります。

渡ったところにあるこの路地を左に入ります。

まっすぐ進むと小さな橋に出ます。あやめ橋です。

「いやさあ、俺ビックリしたよ。山の手線って次々電車来るじゃない? エレベータ―かと思ったよ」。律と正人がおもかげに向かって歩いてた橋。

「ハハハッ。俺さあ、北海道じゃない?」「うん」「北海道ってさ、信号縦なんだよ」「えっ、嘘」「いやほら、雪多いからさ、横に広いと雪で隠れちゃう訳さ。だから縦。上から赤、黄色、青」「何かそれかっこいいな。ロンドンみたい」「日本のロンドンと呼んでよ。こっち」。

「東京慣れた?」「慣れね~!」「慣れね~」。

「フフフフフッ。あっ、そこね、右。昼にスパゲッティ食べたらさ、うまかったのよ」「へえ」「ナポ~リタン」「おっ、いいね」。

まだまだ東京編ははじまったばかり。半分、青い。は、通例になく、岐阜と東京が同時進行で進みます。新しい岐阜ロケ地も楽しみだけど、東京編もいっぱいロケがあるといいなと思います。電車で行けるロケ地巡りも楽しいですから。


半分、青い。ロケ地の旅 ―20180501 連続テレビ小説「半分、青い。」展 in 岩村―

2018-05-12 22:29:19 | 連続テレビ小説半分、青い。

爽やかな五月晴れのロケ地めぐり。

番外編は、地元での朝ドラ展示です。

第一次の岩村ロケは去年終わっていますからずいぶん経つのですけど、商店街はふくろう商店街の雰囲気が感じられます。

一軒ずつ、同じデザインで色違いのふくろうをモチーフにした飾りが飾ってあります。

商店街に行って最初に見つけたのは、半分、青い。の公式ドラマ展示です。

一見だとふつうの建物なので、最初は気づきませんでした。

勝川家が会場です。

前を通りがかると、オープンなのでなかがちらっと見えます。

店内の全景。

等身大パネルが立体曼荼羅のように並んでます。

奥に、鈴愛ちゃんと律。

ドラマの紹介パネル。

畳のコーナー。

ロケの様子の紹介パネルです。

ロケで使われた小道具かな。

この展示のハイライトはこちら。オープニングで永野芽郁ちゃんが来ている衣装です。

同じくオープニングに出てくるビニール傘。

続いて、商店街のロケを紹介したまちかど写真展です。

地元紙などのドラマ紹介記事。

岩村は熱いです。例年の朝ドラは、夏前と最終月に地元に帰りますから、岩村の再登場が楽しみです。

これにて、今回の半分、青い。ロケ地めぐりの旅はおしまいです。東美濃は、作品への期待であふれてました。お団子とカステラが美味しかったですし、また訪れるたいです。


半分、青い。ロケ地の旅 ―20180501 岩村―

2018-05-12 22:28:31 | 連続テレビ小説半分、青い。

瑞浪に続いてやってまいりましたのは、岩村。

昨年は、もうふとつの女城主の城、岩村城の城下町で話題になりました。

建物はこぶりです。

ちょうど、七年に一度の石室千体仏のご開帳でした。

この巨大な一枚岩をくりぬいて石室が作られています。

石室千体仏です。

岩村を守護する本尊、阿弥陀如来像。

岩村市の中心部に来まして、綺麗に整備された商店街に参ります。

ロケ地は枡形の西側です。

それではロケ地めぐりを再開します。ふくろう商店街です。

「さっきまでみんな来とったんやよ。ケイちゃんとか」「もう帰ってまった?」。

「うん…。ベストテンごっこやっとって、ケンカみたいになって」「ケンカ?またあれか? 聖子ちゃんの取り合いか? 聖子ちゃん、誰がやった?」「マナちゃん」。

「ずるっ!マナちゃんばっか。菜生ちゃんは誰やった?」「黒柳徹子。司会。歌いたかった」。

「♪~あ~私の恋は~」「♪南の風に乗って走るわ~」「♪あ~青い風、切って…」。

「スズちゃん、前からすごいの来る」「外車や。あれ、1000万くらいするやつや」「ふぎょぎょ!」。

「あ~ら、こんにちは。菜生ちゃん、鈴愛ちゃん。お外遊び? 元気があってよろしいこと」「こんにちは」「でも遊んでばかりで大丈夫かしら。世の中競争だから。うちの龍之介は今、英語のお教室よ」。

「では、ごきげんよう」「ごきげんよう」「犬も高そうやった…。ところでスズメちゃん。私たちどこ行くの?」「あっ、言ってなかったっけ?川!」「川!?」。

「じゃあな」「うん」。

「律~!」。

「何だよ?」「呼んだだけや!」。

「おばあちゃん、鈴愛、どこ行けばいい?」。

「いや~そんな所でおばあちゃんに話しかけられても、おばあちゃんも困っちゃうなあ…」。

「♪うさぎ追いしかの山 小鮒つりしかの川夢は」。

ふくろう商店街のアーケードは、これを利用して立ってます。

「♪いまもめぐりて忘れがたき故郷」「もう!起きてんなら歩きなさいよ」「やだ~!」。

「あっ、ちょっと、危ない! コチョコチョコチョ…」「フフフッ、やめて!落ちる~」。

「あ~!こら、待て!」「ワニ~!」。

「♪夢はいまもめぐりて忘れがたき故郷」「ここに、サンバランド行きのシャトルバスが通るんか」「どうなんかなあ」。

「どうなんやろうね。でも私は、ウーちゃんがいたら、どこだってふるさと。故郷」「え?」「ウーちゃんのいるところが、私の、ふるさと」「フフフ…。何や晴さん、酔っ払いかあ」「フフフッ」。

「貴美香先生」「おっ、律君!」。

「今までいたんですか?」「今日病院半ドンやったでね。ちょっと飲んじゃった~」「ぎふサンバランドの話で来てたんですか?」「あれ、バレとった?」「この町の大人たちは今あれに夢中だから」。

「律君は、どう思う?」「う~ん。正直どっちでもいいかな」「若い人はそうやよね。年寄りは、変わるのが怖いかなあ…。私は、この町には、私が取り上げた子どもたちがたくさんおって。まっ、律君もそうやけど。ほして、その子たちが、大きくなってこの町離れて。ほんでも、その子たちが、たま~にでもいい、帰ってきた時に、ホッとする場所やったらいいと思っとるんや。この町も私も。あっ、私は余計か」。

「そんな事ないです。貴美香先生に会うと、何か、心底ホッとします」「ほうかね~?」「ハハハッ」。

「忘れんといてね。高校卒業して遠く行っても、この町忘れんといてな」「はい」。

「♪Holdmetight,darling~」。

「♪舞い上がる砂の嵐~ 世界でいちばん熱い夏休み~」。

「ちょっと外出たいって思ったとこ」「勉強大変?」「うん…まあ」「こっち聞こえない」「ああ、そやった」「聞こえるか。夜だと静かでどっちでも聞こえるな」「いいよ、こっちで。鈴愛のこっち側慣れた」。

「みんなさあ、夢っていうか、やりたい事しっかりあって驚いた」「うん…」「私何にもないんやよね。就職してけばいいと思っとった」「お前明日とあさっての事しか考えてないもんな」「普通はしあさってまで考えるか?」「う~ん…もうちょっと先までな」「先か…」「えっ?律?ちょ…待ちゃ~!」。

そのまま商店街を西に下ります。「おっ、鈴愛ちゃん! キャベツ持って、どこ行くんや!?」。おしゃれ木田原です。

「芋虫!」。

「芋虫…。キャベツと言えば、芋虫? いやそれ青虫やろ! 気を付けや~よ! これが来るでね~今年は!」「あ~かっこええわ。私着てみよっか」「ハハハ…入らんわ」。

「ほうかあ、農協かあ。よかったねえ!」「うん。ねえ、入社式のスーツとか、まだ気が早いかね?」。

「ああ、見るだけ見てって! いいとこの入れとるよ! これとか、イタリア製やて! 鈴愛ちゃん、美人さんやで、着映えする」。

そのまま、やすだやさんの三差路を西北側に入ります。

ここを橋のある右手に進みますと、すぐです。

「どうしよう…。ウーちゃんは、どうしたい?」。妊娠した晴さんが宇太郎さんと話してた道。

「俺は、そりゃ…」「そりゃ?」。

「晴さんが、元気なのがいい。晴さんが第一や」「嘘!えっ、私は!?」。

「でも、先生言っとったやないか。今やったら、安定してるから産めるって。先生も応援するって。だから、俺は晴さんのしたいようにするのが一番やと思う。晴さんの体だ。俺はどっちでも応援する。晴さんが決めた事に賛成する」「ウーちゃん! 私…産む!産みたい!」「うん」。

「でも、何で川なの?」「まずは木曽川」「まずは?」「最終的には、さんずの川の向こうとこっちで…」「さんずの川?」。

「知らんの? 死んだ人は、そこを渡る。私はそれでばあちゃんと話す。じいちゃんはばあちゃんが死んでから元気がない。鈴愛はじいちゃんとばあちゃんを糸電話で話させてやる! おばあちゃ~ん!」「本気なのか?」。

「律は、喘息があるでな!大変や!」「俺、代わろか」。

「デブは足が遅い! 頑張れ律!もう少しや!あ~っ!」「うっ!」。

続いて、明和鉄道の岩村駅の南側で線路を渡ります。

ちなみに、明和鉄道では、半分、青い。ラッピング列車が運行中。

一色一号橋を渡ります。

公園内を川沿いに歩いてすぐです。

「いいよ、言わなくて」「言わないと怒られる。うちのお母ちゃんは恐ろしい。川に律が落ちた事も、ド叱られた」「ド叱られたか。何ともなかったんだからいいよ」。

「本当か?」「うん」。

「よかった。ド叱られるのはいいんだけど、何でゴミ箱投げたか聞かれる。そうすると、名前、からかわれたって、お母ちゃんに言わないとあかんくなる。言いたない」「俺、鈴愛、いいと思うけど」「ん?」「いい名前やん。お前のお母ちゃん、センスいいよ」。

「そうか!?うちのお母ちゃんは、律に負けたくなくて、同じ日に生まれた、律の名前がかっこいいって思って負けたくなくて、鈴愛って名前付けたんや。いっつも、ちょっとずれとる」「お前もな。

「その時、初めて鈴愛の世界が、揺れました」「鈴愛!」。

「鈴愛!大丈夫?」「何か、ふらっとなった」。

「めまいかな」「もう平気や。治った」。

鈴愛ちゃんが足をふみはずしそうになっていた飛び石です。

「律君は、鈴愛に近づこうとしていました」。

律が耳栓をして川を渡っていた飛び石。

増水してたからか飛び石は渡れませんでしたけど、増水してなくてもちょっと危険だなと思いました。

川の反対側に回ります。ここを降ります。

「あっ、そうや。これ持ってきた!秋風羽織」「お~」「ありがと」。鈴愛ちゃんと律がジュースを飲みながら話してた川端。

「これで鈴愛ほとんど秋風羽織制覇」「うん。この夏でみんな読んだ。すばらしかった。霧が晴れるようやった。もやっとしたのが…。自分の感じてる事がはっきり分かった。秋風羽織、すごい、天才!憧れる!こんな人がいる!」「そんなにか…」「私ははまった」「ほうか…」。

「とにかく秋風羽織はすごかった! 世界の色が変わった。こんなふうに世界を見る人がいるのかって思った。模写してみた」「えっ、すげ…」「秋風羽織の漫画には、私の思ってる事がみんな描いてある! 私は世界が分かった。私の中の何かが開いたような気がする!」「そんなにか…」。

「夢中や。就職も決まったし、暇やし、駅前のスーパー岩田屋でバイトして、お金ためて、秋風羽織、全部買おうと思っとる」「お前漫画描けば?」「え?」。

「絵も描けるし、鈴愛言う事面白いから、セリフも書けるんやないの?」。

「は?まさか、無理無理。ほんでも、秋風羽織ってどんな人やろう? 基本秘密やろ?考えるとワクワクする」。

「美少女って気がするなあ…。それかきれいなおねえさん? いってても、28ぐらいの?」「えっ、私は美少年やと思う。すっごいきれいなさ、この漫画に出てくるような、東京のカサノバみたいな男の人」「どんな人かなあ…」。

岩村は、商店街をあげて朝ドラで盛り上げているようです。通常、ロケ地にいくと、当然セットが取り除かれているので雰囲気がちょっと違うのですけど、岩村はふくろう商店街の雰囲気を再現してくれていました。嬉しかったです。ただ問題は、商店街の道路が生活道路だということです。観光地で観光客がいっぱいいるのに、ひっきりなしに一般の車が通ります。なんどか危険な思いをしました。お客さんのなかには小さな子どもやお年寄りもいます。岩村がきちんとした観光立地を目指すのであれば、熟考すべきだと思います。

商店街のなかに朝ドラの展示がありました。今再放送しているカーネーションの岸和田以来で、びっくりしました。続いては、岩村の盛り上がりをご紹介したいと思います。