ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第30節FC東京vsコンサドーレ札幌@味スタ20121027

2012-10-29 00:27:39 | サッカー

いま武蔵小金井のバーWAIさんで書いてますw。自分は観戦帰りに飲むことはないのですけど、あまりに気分がよくw。

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ひさしぶりのホームマッチは、10月ラストマッチです。いつの間にか、今シーズンも最終盤を迎えています。野川公園のジュウガツザクラが満開ですよ。

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既に降格が決まっている札幌戦です。勝って終わりをよくしたいところです。

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ゴレアーダ!!(´∇`)

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東京はルーカスの1トップでした。プランというよりも、札幌の守備をみて、下がったほうがよいと梶山が判断したのかもしれません。アーリアが不在の穴は秀人がボランチに入り埋めました。CBにモリゲが戻り、今日の相棒はヒョンスです。左SBには北斗。

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札幌は3-4-2-1。攻撃は大島にあてることから始まります。アプローチの特長は、ワイドアタックです。ボールサイドのCBがWBの位置まで上がります。WBをトップラインまで押し上げる意図でしょう。大島が落としたボールを中盤の4人が拾い、サイドに預けてからクロスというプロセス。コレクティブに攻めるポイントは大島のポストプレーです。ここが機能しないと、メイヤの3人、ハモン、岡本、古田の個人技に頼らざるを得なくなります。というわけで、札幌の攻撃は手詰まりにまります。光明は、東京のミスからの偶発的なカウンターのみ。

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今日の試合を決定付けたのは、札幌の守備です。前線とバックラインの守りかたがちぐはぐで、およそコンセンサスが取れていると言い難い守り方でした。フォアチェックはしてきません。全体をコンパクトにしようとしますけど、すぐに真ん中がぽっかり空くんです。問題はボランチの守りかたにあります。コレクティブに守ろうとしているのに、山本真希と芳賀は、どちらか一方、時には二人とも秀人とヨネにアタックします。ひょっとすると、東京の心臓は秀人ですから、秀人をマークしようというプランかもしれません。CBに秀人が入っていたら、奏効したかもしれませんね。ところが今日の秀人はボランチでした。結果的に札幌は、簡単にバイタルエリアを東京に開放することになります。

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ゆえに、試合はほぼ東京が支配できました。

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だからこそ、先制点が早めに欲しかったのです。東京の戦いかたには、少なくとも今シーズンは先制することが最善策です。早々の梶山とルーカスが作った決定機をルーカスがポストに当てたシーンなど、また今日も的な空気を仄かに感じ始めた時間帯に、先制点が生まれます。

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前半17分。ナオのCKを大島がクリアしますけど、ニアの梶山のところに落ちます。梶山はヒールでナオにダイレクトパスし、戻します。ナオがふたたびダイレクトで送ったクロスがファアに渡り、その奥から走り込んだヒョンスのヘッドにどんぴしゃ当たります。東京1-0札幌。

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これで東京の呪縛が解き放たれました。いくら降格が決まった相手とはいえ、勝って当然というシチュエーションはプレッシャーがあったと思います。

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札幌は問題を解決するために、フォームを変えてきました。河合と宮澤を残し、岩沼を左SBにあげます。前が右SB。古田と岡本がアタッキングハーフ。大島とハモンの2トップです。改善しようとしたのは、4-4-2の3ラインを敷き、コレクティブに守ろうとしたこと。ところがボランチの守りかたが変わらないのです。加えて、前線がフォアチェックをかけるようになりましたから、結果的に中盤のスペースマネジメントがいっそうルーズになります。

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というわけで、そんなところがゴレアーダの伏線です。

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後半早々の2分。草民がバイタルエリアでボール保持。上がってきた秀人に渡します。秀人はトップのルーカスに渡してタベーラしようとしますけど、宮澤がカット。ところが、こぼれたボールがパス&ゴーであがってきた草民の目の前に落ちます。草民はトラップしてドリブルで前進しようとしますけど、真希と芳賀が体をはって詰めます。さらに秀人が加わり、ごちゃごちゃっとしたところで、ボールがふたたび草民の前にこぼれます。まさにボールは友達ですねw。草民はドリブルでひと押しして局面を変え、詰めた宮澤の股を抜いてゴール。東京2-0札幌。

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さて、十分味スタが暖まったところで、真打登場です。ここからはナオのゴールショーでした。

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後半14分。中盤でボールを持ったナオが、トップのルーカスにポストしようとします。これを真希がカット。こぼれたところに宮澤がいました。トラップしてコントロールしようとしたところに、パス&ゴーで前線に動いていたナオが迫り、一気に鳥栖最終ラインを突破します。GKと1on1を征しました。東京3-0札幌。

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つづく後半19分。自陣でモリゲがボールキープ。その時右サイドにいたナオが、猛スピードでダイアゴナルラン。一気に札幌ゴールに迫ります。モリゲがその様子をしっかり見ていて、ナオの前方スペースにロングフィード。ナオがこれを拾いゴール。東京4-0札幌。

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〆は後半36分。センターライン付近でパスを受けたネマニャんの前方に、一筋の道が見えたようです。真希を従え、翻弄しながら札幌ゴールに向かってまっすぐドリブル。たまらずチェックにきた河合をかわし、ミドルショット。ゴラッソ!。東京5-0札幌。

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後半の札幌は、ハモンと大島をさげ、戦いかたがシンプルに整理されたような気がします。完全にカウンターからの個人技勝負になりました。古田、祐介、岡本、荒馬、砂川がドリブルをしかけます。なかでも古田は札幌のなかでひとり次元が違いました。古田のドリブルは低い重心から馬力をかけ、正面に圧力をかけてくるイメージです。

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それでも、モリゲとヒョンスの敵ではなかったです。

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終了前は、ナオのハットトリックを期待する空気がスタジアムを包みました。ナオもその気だったようで、心なしか中央にはる時間が長かった気がしますw。

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このまま試合終了。東京5-0札幌。ゴレアーダ。

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ネマニャんのシュワ~です。名物、こだわりのアッパーカット版シュワw。

ナオのシュワ~です。ひさしぶりのシュワを楽しんでいるようですね。

徳永、200試合出場おめでとう!。

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東京に勇気と安定をもたらしたという意味で、この試合のMVPは文句なくヒョンスでしょう。守備も危険なシーンはなかったです。

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草民。前節は成す術なく途中交代という無念でしたけど、リベンジを果たせました。とくに先制してからの草民は、上から目線な落ち着きがあり、札幌を翻弄する主役でした。ポポさんの凄さは、再チャレンジの機会を与えるところです。結果としては、スタメンが固定せず、オートマティズムを形成できなかったですけど、チーム全体の底上げができたのなら、少なくとも今シーズンは、この路線でいいかもしれないですね。

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冷静に考えたら、札幌の酷い守備が結びつけたゴレアーダですけど、東京にとっていい感触を得られたと思います。素晴らしい形で11月を迎えられそうです。終わりよければ全て良しといいます。残り5試合を勝って、来シーズンにいいイメージを持ち込みたいですね。

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いやあ、ゴレアーダは気持ちいいなぁ。ほどよく酔ったので、これにて(^ー^)ノ。

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平清盛の旅 ―2012/10/21 京都―

2012-10-24 22:01:22 | 旅行記

秋の京都は、旅行好き羨望です。サッカー観戦のついで京都とは、なんと贅沢な。ちなみに時代祭りは翌日なのだそうです。

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前回で味をしめましたから、今回もレンタサイクルです。京都ecoトリップさん。

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今日の相棒は、赤い自転車。

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今回はあんまり時間がなく、駅からそれほど遠くに行きませんでした。八条通りを西に、堀川通りに出て上がります。お馴染みJRと近鉄の下を潜ります。西洞院通りを上がり、七条通りを西に。興正寺の豪勢な門が見えたら、堀川通りです。

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興正寺の北隣が、西本願寺。

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五条通りを越えたところに、金木犀。秋の薫りです。

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牛若丸と弁慶。ほのかに清盛の旅ちっくw。

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サンガフラッグと謎のうさぎ。

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四条と渡ると、北にそれっぽい建物が。押小路通りの北に、二条城です。門のすぐ北側、駐車場の一角に駐輪場があります。200円。

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さて、あらためて二条城。600円也。

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斜めの塀が楽しくて。

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唐門は修復中でした。

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国宝二条城二の丸御殿。

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鶯の声を聴きながら、キュッキュと参ります。大政奉還を慶喜公が発表した大広間と、黒書院がハイライトでしょう。それにしても、痛みが酷いです。全般に装飾の保存状態が悪く、なかにはヒビが入っていたりはく落しかけたりしている装飾もあります。透かし彫りも埃っぽく、正直見てるのが辛かったです。姫路や松本など、天守閣が現存する城は保存状態も綺麗なのですけど、御殿は難しいのでしょうね。非公開にしても悪くないのではないかと思います。もしくは、建物を修復したうえで、襖や戸板、透かし彫りなど、外せるものはすべてレプリカにしても良いと思います。

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それでも、探幽の松は素晴らしいです。もっと近くでみたいですね。できれば畳に座ってボーと眺められたら最高です。

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二の丸をあとに、本丸に向かいます。二の丸庭園を抜けます。御殿の影響か、お庭も寂しく感じました。

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松が枯れてたり。

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本丸の門です。

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本丸庭園は綺麗です。二の丸に比べて密度が少なく、広々スッキリで、自分はこっちのほうが好き。てか、岡山城後楽園のほうが圧倒的に綺麗です。

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本丸の西南角は、天守台です。

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なんとかと煙はw。

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少しばかり紅葉です。来月は綺麗でしょうね。

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本丸御殿はいかにも武家風。

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本丸西門の桝形。

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西側から見た天守台です。

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ここから出口までは人気も少なく、癒されます。一番おすすめかもw。

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ちょっと悲しげな二条城をあとにします。

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今回の北端は二条城です。押小路通りを西に。JR二条駅にあたったら千本通りを下ります。千本大宮で南東方向に入れば、大宮通りです。これを下ります。この辺りに壬生寺、本能寺がありますけど、泣く泣くやり過ごしw。四条大宮は、四条阪急と嵐電四条のある大きな交差点です。

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さらに大宮通りを下り、西本願寺を過ぎればその先に。七条通り沿いに、梅小路公園。どこが清盛の旅やねんというツッコミを感じつつw、今回の目的地はここですよ。入口の駐輪場は、3時間まで無料。

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公園に入ってすぐ右手に、京都水族館でございます。

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京都九条ねぎフェスティバルー。けして、これが目的だったわけではございません。

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九条ねぎラーメンチケット750円也。これが目的ではございませんから。

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九条ねぎラーメンコンテスト。どの店も、4、50分待ちだと言ってました。待てねーよ。

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てなわけで、一番列が短いお店をチョイスしました。いろいろあるでしょうから、名前は伏せますよw。でも、とっても美味しかったです。ちなみにグランプリは、新福菜館だったようですね。そりゃそうだろーw。てか、本店ならそれほど並ばなくても食べれるぞw。

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さて、お待たせしました。清盛の旅です。西八条第です。梅小路公園の南側、でっかい広場の北東にひっそりございます。清盛の邸宅跡です。時子さんが住まったところだそうですね。

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ちょっとした小川が流れてまして、綺麗です。

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西八条第の前風景です。

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梅小路公園を後に、大宮通りを下ります。JRをくぐりますと、そこは別世界なのです。大宮通りの高架を下ったあたりに、東寺でございます。

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市をやってました。今回の京都旅、最南端は東寺です。

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東寺の目の前にあった小さな煎餅屋さんです。可南子さんおすすめ。

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堀川通りに戻りますと、赤い気配が。なんだろうと思って近寄りますと。

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おつかいもの本舗八条口店ひーぽーちゃんでございます。こちらのお店は、和ろうそくなどを扱われているそうです。絵付け体験ができるそうですよ。写真を撮ったらステッカーくれました。スマホに貼るよーって言ったら、絵はがきをくれて、それからぎゅーって抱きしめられました(´▽`)。

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ひーぽーちゃんは、ゆるキャラグランプリ2012にエントリしてますー。投票おねがいしまーすw。

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これにて、今回の京都の旅終了。短い滞在時間でしたけど、いろいろ巡れました。やっぱり京都は自転車ですよー。


2012J1リーグ第29節セレッソ大阪vsFC東京@キンチョウスタジアム20121020

2012-10-21 23:17:44 | サッカー

大阪は春の神戸戦以来でしょうか。

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セレッソ戦でございます。見にきた動機を思い出せないのですけど、柿谷だったような。クルピさんのサッカーを体感したかったり。キンスタに来てみたかったり。

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アイドリング!!!は偶然w。いちおう経緯は、アイドリング!!!グッズのロゴがセレッソのエンブレムに激似、いやまんまなのだそうで、その縁でコラボがきまったのだとか。試合前にミニライブ。
ハーフタイムショー。自分の隣席はアイドリング!!!のファンのようで、ステジアムで声援をしては周囲に引かれてましたw。

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橘ゆりかさんは東京応援番組に出演してるんだそうで。ごめんなさい、そういうの疎くて。セレッソ戦に殴り込みですw。可愛いのに勇敢ですね。応援しますよ、橘さん!

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キンチョウスタジアムです。なかに入ったら、自分が気づくより先に阿久根さんが寄って来てくれました。両手が塞がってたのですけど、社長が荷物を持ってくれて、握手しました。嬉しいなぁ。

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セレッソ大阪アンセムをみんなで歌う時の雰囲気、よかったです。東京ゴール裏のYou'll Never Walk Aloneです。皆さん映ってますか?w。

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結果は、1ゴールずつのドローです。

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東京は相変わらずトップとSBに苦労してます。加えて今日は、モリゲがサスペンションです。CBには徳永。丸山とヒョンスが控えてますけど、安定感なら徳永でしょう。それなりにどこでもできる徳永の存在は、やっぱり東京には欠かせないですね。それで、今日のSBは右にむっくん、左に北斗です。東京の泣き所は、左SBです。トップはルーカス。左WGは草民です。梶山はトップに張ってました。今シーズンの東京最終形は、4-4-2ということで、いいでしょう。

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セレッソのシフトは、ストライカーではない柿谷がトップに入る点で、東京に似ています。でも、基本的な戦い方が違います。セレッソはショートカウンターを基調とした、最新のヨーロッパトレンドに近いスタイルです。合理的なサッカーをします。

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守備は、バイタルエリアを閉じる考え方です。まず、東京の最終ラインとボランチにフォアチェックを仕掛けます。東京のパス回しが安定しそうになれば、すばやくブロックを作ります。最近は、ガンバを除いて、どのチームも一様にコレクティブな守備をするようになっていて、もはや個性的とは言えないですね。

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攻撃はセレッソらしさが満載です。パターンは3つ。相手DF裏のスペースに飛び出すこと、SBからのクロス、ヘベルチのドリブル突破です。健勇と柿谷は、高めに位置取る東京最終ラインの背後を常に狙っています。ターンオバーしたボールは、蛍とファビオ・シンプリシオを経由して前線のフリースペースに次々と供給されます。これをアタッカンチが追い、2、3人でクイックにシュートまで持ってきます。とくに健勇が目立ちました。パスを供給する側の目標は、基本的に健勇のようです。DFを背負ったポストとスペースサーチは水準を超えるクオリティです。課題は、シュートの安定感と1on1の駆け引きですね。まだまだ脅威を覚えるには至りません。

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ポゼッションの場合は、清水や鹿島同様、2バックになり、SBを押し上げます。基本的には、酒本も丸橋もクロッサーですけど、時々カットインからのシュートを見せます。

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ヘベルチと枝村は中央に寄せます。SBがオーバーラップするスペースを作りつつ、メイヤをハブもしくはフィニッシャーとして絡める意図だと思います。とくにヘベルチが絡むシーンが時間を追うごとに増えていき、存在感を増してきます。ヘベルチが関与する攻撃は、ほとんどがシュートで終わります。ヘベルチが持つオーガナイザーとしての能力を示していると思います。オーガナイザーと言っても、古風なレジスタではなく自らも精力的にフリースペースに動き、かつ積極的にシュートを狙います。圧倒感を覚えるほど洗練されていませんけど、レアンドロ・ドミンゲス大先生に近い個性です。

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セレッソの攻撃にスピード感を与えていたのが、柿谷です。柿谷はワンタッチ、とくにヒールや足の裏を使ったルーティングプレーを意識していたようです。ちょっとしたスペースが柿谷には見えているのか、ちょんと触るだけでコースが変わり、東京にとって危険なシーンを作ります。

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短いパス交換で守備網を破ろうという東京と縦に速く攻めるセレッソという構図です。もはや東京サポは見飽きた、今シーズン繰り返された光景です。それでも試合開始5分くらいまでは梶山を縦に走らせて基点にしようとするなど、工夫も見られました。少しずつ流れを変える努力をしているんでしょうか。

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もっとも、それも長続きせず、試合がセレッソペースになるまで多くの時間を要しませんでした。何度か危険なシュートを打たれつつも、権田のセーブやセレッソのミスで、スコアレスのまま前半が終了します。

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ナオがブレーキでした。ナオで局面を打開しようとしますけど、トラップやパスのミスでターンオバーされるシーンが目立ちました。

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試合が動いたのは後半早々、意外な形でした。後半5分。左サイドでボールを持った丸橋が、ナオとマッチアップ。距離を保つナオに対し、細かいステップで間合いを測って強引にミドルショット。ゴラッソですけど、むっくんが余っていたにもかかわらず、ナオが1人で対峙せざるを得ない状況を作らされたことは反省材料ですね。東京0-1セレッソ。

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これでセレッソの戦い方は一層整理されます。ボールを持てるけどシュートまで持っていけず、逆にカウンターをくらうという、お馴染みの展開です。ポポさんは、3バックに打開策を見いだしました。ていうか、他に手が無かったんでしょうね。ブロックを作られると仕事ができない草民をさげ、ヒョンスを投入。秀人を真ん中に徳永を左に置いた3バックです。梶山とナオがトップ下。ルーカスはトップのままです。

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さらに、梶山に代えてネマニャんを投入します。カウンターに備えてのシフトだと思います。3バックにした東京は、重心が下がります。WBもラインに加わり、5バックの様相を呈します。このため、相手はとくにSBを中心に前掛かりになり、背後に広大なスペースを作るようになります。一方の東京も、攻撃にかけられる人数が限られます。必然的に縦に速い攻撃になります。その時に必要な個性は、独力でシュートまで持っていける選手です。ネマニャんは必ずしもシューターではないのですけど、ドリブラーなので今日のオプションのなかでは最適なチョイスだと思います。

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この仕掛けが意図的なものかどうかわかりませんけど、奏効します。後半29分。ルーカスが中盤でボールを保持します。丸橋が詰めてきたところで、中央のネマニャんにパス。ネマニャんは、ファビオと蛍のちょうど間、中途半端なところにいたのが良かったです。蛍が詰めますけど、ネマニャんはワンタッチで右サイドのスペースにスルーします。ネマニャんは丸橋が不用意にルーカスのチェックに行っていたことを見ていたのでしょうか。丸橋のフォローに入ったヘベルチは、タッチラインにヒョンス、インサイドにアーリアがいて、とても守りにくい状況でした。で、ネマニャんは、ヘベルチの背後にスルーします。そこに流れたのがなぜかアーリア。アーリアは内を見てからワンタッチで折り返します。この時なぜかトップの位置にいたむっくんにモニ、ネマニャんの背後からオーバーラップした北斗に酒本が気をとられ、上がってきたネマニャんがどフリーになります。アーリアのパスはどんぴしゃネマニャんに合い、あとは流し込むだけ。ゴラッソ。東京1-1セレッソ。

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このゴールが秀逸なのは、ポポ東京が当初から目指したワンタッチプレーの連鎖である点と、なぜかゴール前に詰めていたのがWBのふたりということです。東京はポゼッションが注目されますけど、本質的に目指しているのは、タッチ数の少ない小切み良い攻撃のハズです。それを実現するためには、テクニックはもとより、それを支える、的確なスペースメイクとスペースサーチ、そしてフリーランニング、そして互いのプレーを感じるオートマティズムです。このゴールは、ネマニャんを軸にルーカス、アーリア、むっくん、北斗が自在にムービングするという、東京がやりたいサッカーがよく出ていました。それと、誰もが得点チャンスがあるサッカーを暗示するという意味で、このWBのプレーはポポ東京を良く表現していたと思います。

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直後、東京はヨネに代えてエジミウソンを投入します。このところの悪い流れを変えるために、是が非でも勝利が欲しいポポさんの気持ちを現す交代ですね。

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この交代でもう1つ動きがありました。再び4バックに戻した上で、秀人を一枚あげボランチに添えます。今日の秀人は攻守に状況判断が切れてました。健勇とマッチアップしてましたけど、クレバーな動きで最終局面の仕事をさせませんでした。ビルドアップも、SBへのホスピタルパスが少なく、縦を意識したフィードが多かったです。だから、ボランチ起用は、試合のオーガナイズという意味で有効な気がしました。

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東京が4バックに戻すことでセレッソの一方的な支配は終わります。両者の足が止まったことも影響して、攻め合いのカオスになります。東京は伝統的にカオスに強いですから、サポの期待が高まり、キンチョウスタジアムの緊張感が最高潮になります。クルピさんも、なんとかペースを保とうと、吉野、扇原、高橋と3枚同時代えをします。

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さらにアーリアの退場というピンチが訪れますけど、すでにアディショナルタイムで事なきを得ました。

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このまま試合終了。東京1-1セレッソ。

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モニが挨拶に来てくれました。ひさびさ、てか、やったことあったっけ?なモニのシュワ~

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追いつくまでの東京は、正直酷かったです。最近になく悪いということではなく、いつも通りでした。相手陣に入ってもコンサバティブなパスを回すだけでチャレンジがない。苦し紛れに無理矢理アタックしては、セレッソ守備網の網にかかる。ブロックで守られ、攻めあぐねる間に、速攻で失点。以降はリトリートする相手を攻略する手段がなく、ただ無為に時間を費やすだけ。せっかくコレクティブな攻撃でゴールできたのですから、もう一度チームで、ゴールするためのプロセスを確認したほうがよいでしょうね。ポイントは、スペースサーチにあると思います。

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今更オートマティズムの構築を目指してほしいとは思いませんけど、そろそろトップと左SBを固定してもよいのではないかと思います。少しでも連携が良くなってくれるといいのですけど。

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柿谷のプレーを見れてよかったです。やっぱり上手いですね。もっとコネコネしてると思っていたのですけど、そんなことなく、むしろ一瞬のタッチに柿谷の妙味があるようです。今日は惜しくも絶好機でシュートを外していましたけど、安定してゴールできるようになると、またセレッソからスター選手が誕生します。成長を見守っていきたいですね。

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早いもので、今年も残り5試合です。まずひとつ一つの試合をきっちり勝利すること。それから、来シーズンに向けて課題を見出すこと。残された時間を有効に使ってほしいと思います。

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2012ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦清水エスパルスvsFC東京@アウスタ20121013

2012-10-14 10:15:50 | サッカー

今年4度めの清水は、ヤマザキナビスコカップ準決勝2ndレグです。アウェイですけど、先日のリーグ戦と間があまりないので二回行くわけにも行かず、こっちをチョイスしました。

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静岡駅ですw。

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清水駅は、清水色満載w。

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清水エスパルス20周年。

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清水駅前の魚市場に、まぐろ館っていうのが今日オープンです。

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清水港です。

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アウトソーシングスタジアム日本平は、ひさしぶりです。

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清水蜜柑が大きく実ってました。

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駿河湾と富士山。

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大前元紀のハットトリックで敗戦です。アグリゲートスコア2-4。今シーズンのカップ戦は、これですべて敗退です。

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今日の東京は、代表組が不在です。秀人のところに徳永。右SBはむっくん。左SBに丸山です。ここが今日のポイントになりました。今日のアタッカンチはエジミウソンです。ルーカスは左ウイング。梶山はトップに張ってた印象です。2トップだったかもしれません。

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東京はフォアチェックを心掛けていたようです。ディフェンスの運動量は多かったと思います。後半コンディションが落ちてタレるかと思ったのですけど、運動量は清水に勝っていました。問題はビルドアップです。東京はご存じのように、左で作って右で仕掛けるスタイルです。今日ですと、丸山がビルドアップのハブ役ですけど、ほとんどタスクをこなせてませんでした。対峙する相手うんぬんではなく、丸山の課題ですね。ポジショニングが低く、相手が圧力の運動量をかけやすいのです。プレーチョイスも不安定で、縦に繋ぐことが出来ません。

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その影響で、東京は攻撃の形をまったくと言っていいほど作れませんでした。それでも多くのチャンスを生み出せたのは、前線とボランチがディフェンスで頑張った成果だと思います。とくにアーリアと梶山は、試合終了までよく頑張りました。ヨネも、相太と代わるまで、素晴らしかったです。フォアチェックからターンオーバーし、攻撃に転じることができたので、形にはなってなかったですけどそれなりにチャンスメイクできたんだと思います。だから、今日の東京は十分気合いが入ってました。

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エジミウソン、ルーカス、アーリアやナオのシュートが決まっていたらと、つくづく思います。

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むっくんは、攻撃参加のタイミングがズレるシーンもありましたけど、合格点だと思います。まだ、むっくんがオーバーラップしたいタイミングでパスが出てきません。SBが攻撃のリズムを作るくらいの地位を、チーム内で作ってほしいです。

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清水は、味スタの印象と少し違ってました。高木俊幸が入ることで、格段に脅威ある攻撃をしていました。CBが開きSBを押し上げるスタイルは変わらないのですけど、今日は、ヨン・ア・ピンではなく、平岡がビルドアップの起点になっていたようです。東京の基点である左サイドを封じようという意図でしょうか。攻撃がサイド基調というのは変わりません。キム・ヒョンソンのポストプレーが安定していたとはいい難いので、攻撃が機能していたとは評価できないと思います。ただ、サイド深くに侵出できた時はゴールへの最短ルートを全員が意識しているように感じました。吉田と石毛がシュートアテンプトに加わるという作戦面での面白さもしかり、今の東京が持っていない攻撃プロセスを、清水は持っているような気がします。

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清水のスタイルを有効たらしめたのは、先制点を清水があげたせいです。

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前半26分。ゴールほぼ正面のFKを元紀がファーに送りますけど、これはルーカスがクリア。こぼれたボールを杉山がシュートします。これもヨネがクリア。ボールはサイドに流れます。俊幸がコーナー付近で追いつき、振り向きざまダイレクトでクロス。これが、ファーサイドで待っていた元紀の頭に収まります。東京0-1清水。

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痛い痛い、本当に痛い失点です。アグリゲートスコア2-2ですけど、アウェイゴールルールで
清水リードです。今シーズンの東京は、先制するとゲームを支配できるのですけど、逆に先制されると相手にリトリートされてしまい、攻撃の打ち手を欠いてしまいます。だから、とにかく先制しなければならないのです。その意味でも、幸先の良くない展開になってしまいました。

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それ以上に、清水がリトリートできるようになったことが、大きいです。コンパクトな守備陣形を守ってリスクマネジメントするようになります。攻撃はカウンターに徹する。元紀の2、3点目は、東京のリスクテイクと清水のカウンターが、東京にとって不運にも絡み合った結果です。なので、失点はさほど気になりません。守備崩壊などではありません。むしろ課題は、リスクテイクしてもゴールできなかったことにあります。

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リトリートする清水に対し東京の中盤は、本当に頑張りました。ターンオーバーからゴール前に迫るシーンを何度も作りました。残念ながら、最終局面で、ラストパスの出し手と受け手の意図が合いませんでした。加えて、シュートが枠に飛びませんでした。結局のところ、左SB選択の苦労、シュートアテンプトイメージの共有不足、シュート精度、先制点の不足という、今シーズンの課題がそのまんま出た結果ということでしょう。サッカーは正直です。

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清水が半歩リードするも、時間がたっぷりあるなか東京がゴールすれば立場が逆転するという状況のまま、前半が終了しました。

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後半の入りかたは悪くなかったです。清水が一息入れたことで守備の連動性を再形成できる前に、攻勢をかけます。この辺りの修正力も今シーズンを象徴しています。清水をほぼ自陣に閉じ込めることに成功し、波状攻撃を形作れる兆候を感じさせてくれました。

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さらに、エジミウソンに代えネマニャんを投入します。最終局面で仕事できていなかったエジミウソンからルーカスにトップを代えることで、今日の清水にフィッティングするという意図でしょう。同点ゴールの期待が高まりますけど、最後が合いません。

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そして、とうとう試合が動きます。清水に追加点が生まれます。後半18分。清水自陣深くのスローインをヒョンソンが前方にフリック。八反田が拾い、タッキライン際の俊幸に戻します。俊幸がルックアップし、逆サイドの広大なスペースを駆け上がる元紀に、自陣から長ロングフィードを渡します。元紀は丸山とのマッチアップをトリッキーなドリブルで制し、シュートをゴール左隅に決めました。東京0-2清水。

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それでもアウェイゴールルールというのは面白いもので、東京が1点返せばアグリゲートはイーブンです。選手もスタッフもサポーターも1点を熱望して熱くなります。

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東京は、ヨネに代え、実に5ヶ月ぶり実戦復帰の相太を投入して、攻撃の枚数を厚くします。相太の動きは悪くなかったですね。相太らしく、スキルフルでした。入った状況が厳しかったですね。もうちょっと楽な状況で復帰させたかったな。

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清水も足が止まってます。アディショナルタイムに入り、どうしてもアグリゲートで追いつきたい東京は、ナオに代えてフレッシュな千真を投入して一矢報いようとします。

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ところが、試合を決めるゴールを得たのは、清水でした。吉田の長いスローインを、直前に八反田に代わって入った鍋田がフリック。ターンで徳永をかわした鍋田は、それを自分で拾い、ドリブルでペナルティーエリアに侵入します。カバーに入ったモリゲは、ファール覚悟でタックルせざるを得ませんでした。プロフェッショナルファールの末、一発レッド。PKです。

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後半アディショナルタイム。元紀がPKを冷静にゴール右に決めます。東京0-3清水。

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時間がないなか状況が好転することなく、このまま試合終了。東京0-3清水。

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アグリゲートスコア東京2-4清水。

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さっきも言いましたけど、東京の課題がそのまま出た結果です。この時期ですから、チーム作りのチャレンジ中なんてエクスキューズは通用しません。はっきり言って、今シーズンチームとして到達点したレベルの差です。川崎戦も磐田戦の前半も鹿島戦も同じ。ただ、課題は明確です。ポポさんが志向するサッカーの方向性を信じるのであれば、来シーズンに向けてしっかりとプランニングして欲しいです。

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清水はコレクティブで合理的な、完成されたサッカーを見せました。加えて、今日の元紀は、とくにシュート精度がスーペルでした。順調に素晴らしいプレイヤーになりつつあるようですね。

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梶山について。梶山の課題は、変わりません。視野とシュート。タメ作りとパス出しのタイミングで、攻撃の時間をコントロールする能力はチーム内で群を抜いています。ところが、攻撃プロセスが見えてないようです。だから、ビルドアップの時、近くの受け手にしかパスを出せません。ところが、ゴール前だと相手DFのギャップが見えるようで、意外性あふれるパスを出せます。受け手が梶山の意図を感じられない場合も多いですけど、それは受け手側の問題。この、梶山が持つ視野の特性から、ポポさんはFWもしくはトップ下で起用しているのでしょう。だとすると、シュート、ていうかゴールが必要です。梶山はスーペルな選手なんですけど、チーム作りの中心にすべき選手ではないのかもしれないですね。

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一方、アーリアが凄いです。これからの東京が志向する方向性は、アーリアが握っているかもしれません。アーリアには攻撃プロセスが見えています。ボランチの位置から、ゲームをオーガナイズできます。もっと、アーリアを軸としたオートマティズムが確立できれば、東京は更にワンステップ上に行けると思います。

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とても残念なことですけど、今シーズンのカップ戦はすべて敗退しました。タイトルの可能性も失いました。残るはACL出場権。

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今さら戦力アップは望めませんから、ただ勝利を第一に考え、結果重視の現実的なサッカーをしてもよいのではないでしょうか。自分はそう思います。

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塚原卜伝ロケ地の旅 ―2012/10/06 鹿嶋―

2012-10-11 00:04:16 | 旅行記

思いのほか鹿嶋に早く着いたので、鹿島神宮に寄って戦勝祈願をすることにしました。

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考えてみたら、鹿島神宮で東京の戦勝祈願って、そりゃあ成就しないよねw。

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潮来ICを降り、鹿嶋バイパスをカシマスタジアムに向かう途中、鹿島神宮の案内看板に従ってバイパスを降りて、厨台交差点を右折します。鹿島高校北交差点を左折して、すぐの路地を左に入り、坂を下ります。坂の途中、三叉路が公園になってまして、塚原卜伝先生の銅像です。

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公園から鹿島城を望みます。大きな公園です。来年は行ってみたいな。

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三叉路を右折して坂を上がりきったら、鹿島神宮の案内に従って左折します。門前町に出ます。民間の駐車場に誘うおばちゃんがいっぱいいますけど、付き当たりまで進みます。右手に神宮公営の駐車場があります。料金は200円で、一番安いです。

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駐車場の奥に、稲が干してありました。神事に使うのかな?。しめ縄かな。

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門前町に鹿の像。

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なんか変だなあと思ったら、鳥居がないんですね。修復中です。

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表参道です。既に癒やされたりして。

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楼門です。

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楼門の左右にこのようなものが。他の神社ではあまり見かけないですけど、なんでしょうね。

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神主さんがいらっしゃいました。

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入ってすぐ右手に本宮です。

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立教大学の女子サッカー部ですかね。鹿嶋で試合があるんでしょうか。祈願してました。

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奥宮に向かう参道です。ヒーリング効果バッチリ。

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参道の左手に、さざれ石。

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その奥に、鹿さんがいらっしゃいましたー。

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ちょっと歩いたら、奥宮です。二拍二拝一拍。

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東京の勝利を祈念しようと思っていたのに、奥宮で拝んだときは無心でした。卜伝さんのパワーか、はたまたアントラーズのパワーかw。

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鹿島神宮は、NHK時代劇塚原卜伝のロケ地でもあります。数箇所でぼくでん君がロケ地を案内してる看板があります。

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気持ちのよい参道を戻ります。

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いっぱい癒されました。

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