Pochiのブチブチジャーニー

文字通り、Pochiが個人的な感想や意見をブチブチと語る。価値のあるものではないよ。

「俺の眼を見ろ、なんにも言うな」

2005-08-02 11:32:09 | Weblog
 毎年、いまごろの季節になると、「戦争の記憶の風化」というようなことが言われる。それは良くないことだという論調だ。
 しかし、戦争の記憶にせよ、災害にせよ、あるいは身近な人の死にせよ、時間が解決してくれるというのも、また事実だ。終戦から60年も経っているのだから、記憶が薄れて当然だ。
 pochiの母は品川にあった沖電気(?)の工場に勤労動員で行っていたという。学校の教師だったので、女学生を引率して行ったのだという。工場の庭で終戦の詔勅を聞いた後、翌日からは工場へは行かず、学校で授業があったという。このことに、ちょっと驚いた。2~3日は休みかなと思ったからだ。
 
 風化ということで言えば、一度、出張の帰りに時間があったので広島の原爆資料館に行ったことがあるが、正直なところ、展示の仕方に疑問があった。一言で言うと、旭川の動物園と上野動物園の違い。効果的な見せ方、アピールの仕方が弱いということを感じたのだ。多分、悲惨なことを悲惨なままに展示すればよい、わかってくれるだろうという、純真な日本人的な発想なのかも知れないが、60年も経っているのだから工夫が必要になっているのではないか。もっと、アニメや音響効果、CGなども多用しないと訴えが弱い。
 歌の文句ではないが「俺の眼を見ろ、なんにも言うな」という思いは、世界では通用しないのだ。外交にしても通商にしても、どこかに、「俺の眼を見ろ、なんにも言うな」思想があったのではないかという気がしてならないpochiである。