ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

愛する人

2014年07月07日 | 映画/TV/音楽

 カタリナ が稽古に行っていた頃、月極めで郵送して貰えるDVDレンタルに一時登録していた。
 その頃に借りてPCに入れたまま放っている映画が幾つかあって、父の日(6/15)の午後、久しく視ることがなかったそのひとつを再生した。

 この映画、いわゆるインディーズもので、余り知られていないようだがインディペンデント・スピリット賞の助演女優賞(ナオミ・ワッツ)にもノミネートされたらしい。

 愛を交わす中学生の少年と少女、そして妊娠と出産、場面は一転、37年の歳月が流れたところから始まる。

 B1母の反対もあって出産後すぐに養子に出した少女は、気難しい中年女になっている
 そのカレン(上)、老いた母を介護しながら療法士として働いているが、生死すら判らない娘を思わない日はない
 仕事仲間の男性が示す好意も素直に受け止められず、子連れの介護ヘルパーにも苛立って厳しい言葉を投げつける日々

 一方、弁護士になっている娘のエリザベス(中)
 B2ロサンゼルスの大手法律事務所に採用され、重要な仕事を任されるまでになるものの、周りの人と親密な関係になることを避けている

 その反面、妻を亡くした職場のボスと関係を持ちながら、マンションの隣室に住む夫婦の夫を誘惑、関係するなど奔放な日々を送っている
 やがて妊娠、責任を取ると言うボスを拒み、キャリアを捨てて母となることを決意、職場を去る

 母を見送ったカレンと母になるエリザベス
 期せずしてお互いの消息を調べようと決心、養子縁組を斡旋したシスターを訪ね、母は娘へ、娘は母への手紙をそれぞれ託す

 臨月近くになって異常が見つかり、医師から帝王切開でないと母子ともに危ないと診断されるが、自然分娩を強く主張、そして、その時を迎えたエリザベスだったが・・・

 A家庭的に恵まれているものの子供ができず、養子を迎えようと涙ぐましい努力を重ねるルーシー夫妻だったが、なかなかまとまらない

 そんな折、女子大生のレイが妊娠、産むとすぐに里子に出すとシスターから紹介される
 藁をも掴む気持ちのルーシー、小生意気なレイの面接を独りで幾度か受けようやく合意

 しかし、出産したことで母性愛に目覚めたレイは養子に出すことを拒む
 産院で半狂乱になるルーシー、それを目の当たりにしたシスターは申し訳なさも手伝ってルーシーに呼びかける

 映画は、それから一年ほどの時間が過ぎた場面を映す。
 別のファイルに紛れ込んでいた娘の手紙をシスターが見つけ、カレンはエリザベスの消息をようやく知る。

 閑静な住宅地、自宅を出たカレンは近くのとある家へと向かう、緊張と期待が綯(ない)まぜになった面持ちで
 そこには、芝生に寝そべりながら楽しそうに遊ぶルーシーと娘エラの姿があった

 原題「MOTHER AND CHILD」、邦題「愛する人」(下)。
 関係がないと思われたふたつの話しは最後の最後に・・・、エンディング・クレジットを視ながらカタリナならどのような感想を? ふと、聞いてみたくなった。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.831

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