カタリナ が稽古に行っていた頃、月極めで郵送して貰えるDVDレンタルに一時登録していた。
その頃に借りてPCに入れたまま放っている映画が幾つかあって、父の日(6/15)の午後、久しく視ることがなかったそのひとつを再生した。
この映画、いわゆるインディーズもので、余り知られていないようだがインディペンデント・スピリット賞の助演女優賞(ナオミ・ワッツ)にもノミネートされたらしい。
愛を交わす中学生の少年と少女、そして妊娠と出産、場面は一転、37年の歳月が流れたところから始まる。
母の反対もあって出産後すぐに養子に出した少女は、気難しい中年女になっている
そのカレン(上)、老いた母を介護しながら療法士として働いているが、生死すら判らない娘を思わない日はない
仕事仲間の男性が示す好意も素直に受け止められず、子連れの介護ヘルパーにも苛立って厳しい言葉を投げつける日々
一方、弁護士になっている娘のエリザベス(中)
ロサンゼルスの大手法律事務所に採用され、重要な仕事を任されるまでになるものの、周りの人と親密な関係になることを避けている
その反面、妻を亡くした職場のボスと関係を持ちながら、マンションの隣室に住む夫婦の夫を誘惑、関係するなど奔放な日々を送っている
やがて妊娠、責任を取ると言うボスを拒み、キャリアを捨てて母となることを決意、職場を去る
母を見送ったカレンと母になるエリザベス
期せずしてお互いの消息を調べようと決心、養子縁組を斡旋したシスターを訪ね、母は娘へ、娘は母への手紙をそれぞれ託す
臨月近くになって異常が見つかり、医師から帝王切開でないと母子ともに危ないと診断されるが、自然分娩を強く主張、そして、その時を迎えたエリザベスだったが・・・
家庭的に恵まれているものの子供ができず、養子を迎えようと涙ぐましい努力を重ねるルーシー夫妻だったが、なかなかまとまらない
そんな折、女子大生のレイが妊娠、産むとすぐに里子に出すとシスターから紹介される
藁をも掴む気持ちのルーシー、小生意気なレイの面接を独りで幾度か受けようやく合意
しかし、出産したことで母性愛に目覚めたレイは養子に出すことを拒む
産院で半狂乱になるルーシー、それを目の当たりにしたシスターは申し訳なさも手伝ってルーシーに呼びかける
映画は、それから一年ほどの時間が過ぎた場面を映す。
別のファイルに紛れ込んでいた娘の手紙をシスターが見つけ、カレンはエリザベスの消息をようやく知る。
閑静な住宅地、自宅を出たカレンは近くのとある家へと向かう、緊張と期待が綯(ない)まぜになった面持ちで
そこには、芝生に寝そべりながら楽しそうに遊ぶルーシーと娘エラの姿があった
原題「MOTHER AND CHILD」、邦題「愛する人」(下)。
関係がないと思われたふたつの話しは最後の最後に・・・、エンディング・クレジットを視ながらカタリナならどのような感想を? ふと、聞いてみたくなった。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.831
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