風にのって軽快な行進曲と楽しそうな子供たちの歓声が聞こえてくる。
今、小学校や幼稚園などでは運動会がたけなわ、先週は R 君、今週は I 君の運動会だった。
運動会と言えば、今日10月14日は、勝手にも振替休日とばかりに思い込んでいたが、国民の祝日その日だった。
本来10月10日だった筈の体育の日、その年のカレンダーによって日が移る祝日になっていた。
ハッピーマンデー制度と言うらしいのだが、成人の日、海の日、敬老の日と並んで移動祝日になっているのだそうだ。
毎日が日曜の身になって数年、何時の間にそんな制度に移っていたのか実感が乏しい。
わが国では馴染みが薄い移動祝日、欧米では、春分後の最初の満月の次の日曜日に行われるイースター・復活祭など定着しているようだ。
この制度が採り入れられたのは10年以上も前になるらしく、三連休を作って余暇を過ごして貰おうという主旨らしい。
祝日の本来の意味が失われるという意見もあったようだが、もともと祝日の多くが、時の為政者が人気取りに設けた日が多いようだから、拘ることなく素直に休日を楽しめばいいのかも知れない。
体育の日は、1964(S39)年の東京オリンピックを記念して10月10日に設定されたが、この辺りから負の側面を見ない振りをして、欧米並みの暮らし様を求めてひた走りに走った。
ハッピーマンデー、その経済政策、バブルがはじけて落ち込んだ消費を回復する狙いが透けて見える。
まあそんなことは横に置いて、季節は確実に移り8日から二十四節気のひとつ、冷たい露の結ぶ頃とされる寒露。
菊の花が咲き始め、稲刈りもそろそろ終わり、秋も愈々本番と言いたいところだが、何時までも夏が続くこの馬鹿げた気候は、紛れもなく環境破壊がもたらしたものだろうが、四季折々を楽しませてくれた細やかな季節が、夏と冬だけの大まかなものへ移ろうとしている兆なのかも知れない。
カタリナ、ガラシアから拙宅に移って二週間、朝な夕なベッドから浅葱色(あさぎいろ)の六甲の山並みを眺め、移ろう季節を実感しているよう。
その六甲山系の東端の名峰?甲山も、心なしか浅黄色(うすきいろ)に染まってきたようにも、と言えば聊か気が早いか。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.715
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