ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

移ろいやすきは?

2016年04月13日 | 本/図書館/言葉

 気象予報士のお姉さんが 「春に三日の晴れなし」なんて言っていた。
 無粋な酔狂には未だに判らない言葉のひとつが、その春の空かはたまた秋の空か、移ろいやすきは男心なの、それとも女心なの?

 話は変わるけれど、どこが面白かったのか多くの人が視たという朝ドラの “ 朝がきた ”。
 始まって暫く、ミーハー酔狂、噂に惹かれて覗いてみるとへそ曲りゆえちっとも面白くなく、高視聴率にびっくりポンしていたのだが。

 それはさて置き、その後発の朝ドラ “ とと姉ちゃん ”。
 某日 「さて、どんもんじゃい?」と覗いてみれば、幼くして父親を亡くした末娘が小学生になって 「父との記憶がどんどん減ってゆくの」と悲しむシーン。
 感受性豊かな?酔狂 「そうなんだよなあ」と頷いてしまう。

 時とともに減ってゆくもののひとつが記憶。
 これまで殆ど意識しなかったが、連れ合いを失ってからというもの想い出と言う名の記憶がどんどんと減ってゆく。

 ドラマでも主人公が話してたように覚えているが、新たな記憶が積み上がっていかないのだから、当然と言えば当然のことなのだけれど。

 その記憶、某日、本屋さんの店先で立ち読みしていたら某雑誌に、“ 女は過ぎ去った人を忘れることができるが男はできない ” との趣旨のことがあった。

 聊か牽強付会(けんきょうふかい)だが、別れた男女が後になって事件を起こすのは男が多いのも頷けるような。
 御亭主を見送られた大方の奥方が元気溌剌、楽しんでいるのを見聞きするにつけ、宜(むべ)なるかなとも思う。

 で、そんな元気な奥様を見習って新たな記憶作りをばと、六月初旬に出発するスイスの名峰の麓をハイキングする一人参加も可の<ツアー>をネットで検索。

 残1名に急かされ、申し込みをクリックすれば完了まで進んだところで、睦まじき二人連れを指を咥えて眺めている己が姿が思い浮かびやんぺ。

 兼好さんも、小野小町の “ 色見えでうつろふものは世の中の 人の心の花にぞありける ”(古今集/15)を引き合いに、“ 風の吹く間ににも散ってしまう桜花のように変わりやすいのは人の心よ ”(徒然草/26段)と。

 春の天気に似て何もかもがくるくると、そんな酔狂にどなたか喝でも入れて下さらんかな。
 花屋さんで見かけた 「ガーベラ」、こんなに群て咲く花とは・・・、たまたまなのか、それとも変種なのかな。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1119


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